2010年04月26日(月) |
鶴見大・香田コーチのコーチャー論 |
本日は、大宮で高校野球埼玉大会を見たあと、鶴見へ移動。 鶴見大でコーチを務める香田誉士史さんに、コーチャー論を聞いてきました。
駒大苫小牧で夏の甲子園、2連覇を果たした香田さん。走塁には、人一倍のこだわりと情熱を持っています。以前、走塁の取材をしたとき、「うちは、コーチャーも育てるから」と話をされていたのを聞いて、いつかはコーチャーの取材をと思っていました。
取材をしてみると、やっぱり深い! 「なるほど!」とうなることばかりでした。 一塁ランナーのリード幅を、三塁コーチャーがチェックしたり、三塁コーチャーの指示は「ストップ!」「ゴー!」だけでなく、「ストップ、バック!」も必要だったり…。そんなことまで考えてやっていたのか、と。
詳しくは、6月10日発売の『中学野球小僧』をぜひ!
某大学は、ネクストサークルにいるバッターが、二塁ランナーにリード幅の指示を出しているとか。駒大苫小牧も取り入れたところ、さすがに審判に怒られたようです…。
2010年04月23日(金) |
大野北中・武内先生取材 |
相模原市立大野北中へ。 この春、麻溝台中から異動してきた武内信治先生の取材です。『中学野球小僧』で、新米指導者時代について、お話を聞いてきました。
武内先生は内出中を率いて、2度の全中出場。2003年の北海道全中では第3位に入っています。そして、翌年も全中出場。その翌年は関東大会出場。何と、公立中で3年連続関東大会に出場! これは快挙です。
出身は、神奈川・桐蔭学園。といっても、野球部ではなく、陸上部。そのあと、京都府立大に進み、硬式野球部入部。本格的に野球を始めたのは、大学から。それでも、「普通にプレーできましたよ」。よっぽど、身体能力が高かったのでしょう。ちなみに、中学時代は卓球部。
初任の相模台中には、のちのプロ野球選手も! 現在・ロッテでプレーしている川越英隆投手です。「背は小さかったけど、球はめちゃくちゃ速かった。速すぎて、バットを振れないぐらい速い」。どんだけ速かったんだ…。
内出中に進むまでは、「部活だけにすべてを注ぐのはなぁ…」と思っていたそうですが、何度も対戦していた佐相眞澄先生(現・川崎北)が、東林中で2年連続全中出場。そして、内出中で一緒に指導していた、水野澄雄先生が上溝中で全中出場を果たすのを見て、「どうして、そんなに勝てるんだろうか?」と思い始めたのが、本気で全中を目指すきっかけになったそうです。当然、悔しさもあったと思います。
相模原がずっと強さを保つのはこのあたりにあるんでしょうね。身近なチームが全国に出るので、「うちも!」「おれも!」と思える。子どもたちからすれば、「あいつとは少年野球で戦っている」「そんなたいした選手じゃなかったのに…」と思うこともあるでしょう。 中学軟式野球が強い地域は、どこか1つが強いのではなくて、地域全体が強い。だからこそ、切磋琢磨して、レベルアップをはかれる。このあたりも、部活動の面白いところだなと思っています。
2010年04月22日(木) |
高校「新1年生」情報! |
はやくも、軟式出身の高校1年生が全国各地で頑張っています。
まずは、北から聞こえてきたのは…、 『中学野球小僧』流しのブルペンキャッチャーにも登場した、会田隆一郎(鶴岡四中)の活躍。関東の私学までも争奪戦に加わったすえ、選んだ先は地元の酒田南。入学早々の秋田遠征、対秋田商業との試合で先発して、好投。145キロを出したとか何とか。
もうひとりの東北の逸材は、秀光中等教育学校から仙台育英に進んだ渡辺郁也。春の大会で、背番号11でベンチ入り。こちらも、ピッチャーとして公式戦デビューを飾っています。 そうか、ピッチャーなのか…。中3で140キロ近い球を投げていましたが、ピッチング以上に、手元まで引き付けて打てるバッティングのほうがすごい! と、思っていたのですが、どうでしょうか。
関東では、昨夏の全中準優勝ピッチャー・渡邉隆太郎(東海大翔洋中卒)が帝京でベンチ入り。何か、中3時とくらべると、えらい太ったみたいですね。まぁ、あの頃すでに90キロ近い体重がありましたから。 昨秋の神宮大会、どっかで見た体型だなぁ…と、思ったら、渡邉でした。「まだ、悩んでいます」と進路を決めかねていましたが、結局、帝京へ。 興味深いのは、帝京名物の「3合飯」をどうするか。帝京はお昼の弁当タイムで、3合の白飯がノルマになっています。でも、今年の鈴木昇太は、2年生になったとき、「ご飯の量を少なくしろ」と首脳陣から指令が出たとか。 渡邉はどんな指示を受けるのか。ちょっと、興味深いです。
関西では、メジャー兵庫で秋のKボール準優勝の田村伊知郎(山田中)が、春の大会でデビュー。こちらは、報徳学園に進んでいます。 Kボールの試合を見ましたが、タイプ的に高校の先輩・大谷智久(ロッテ)に近いものがあります。スライダーの制球が抜群だったため、高校デビューも早いと思っていましたが、予想以上のはやさです。
ただ、軟式の子はボールに慣れるまで時間がかかるので、じっくりと、焦らずに…。春から夏にかけて頑張って、その疲労がたまってしまい、1年新チームで故障。という話しをよく聞きますので。。
先月、生まれて初めて、相撲部屋に行ってきました。かの有名な高砂部屋です。
とはいっても、両国にある高砂部屋ではなく、向かった先は大阪(大阪場所の真っ只中)。大阪場所の期間中、定宿&稽古場にしているお寺があるんです。
昼過ぎにお寺に入ると、お相撲さんが昼寝中。貫禄あります…。 取材をしたのは、元・一ノ矢さん。46歳11ヶ月まで、土俵にたち続けた、スゴイ人です。 テーマは「腰割りトレーニング」。イチローがネクストサークルで見せる、アレです。足を大きく開いて、腰を落として…。 で、厳密にいうと、イチローのやり方も、相撲界の腰割りとは違うようです。 腰割りとは、本来、真横から見たときに、体が一枚の板のように見えなければいけないとのこと。 この狙いは、腰を重心(=丹田)の近くに近づけることにあるとか。腰が重心から離れてしまうと、力が出ないそうです。考えてみると、当たり前ですね。
一ノ矢さんは、「骨をそろえる」という言い方もしていました。 具体的にいえば、「スネを地面に対して垂直に立てる」「ヒザとつまさきの向きを揃える」。 言葉で書くと簡単ですが、これがなかなかできません…。 この形ができると、余計な力を入れなくても、人間が本来持っている力を発揮できるそうです。
詳しくは、『中学野球小僧5月号』に書いていますので、そちらをぜひ!
この取材で、初めて、生の土俵を見ました。しかも、土俵の横を歩いてしまった。 狭いですね、びっくりするぐらいに。直径、15尺=4メートル55センチしかないそうです。
取材に同行した女性編集者に対して、一ノ矢さんが「土俵の中には入らないでくださいね!」と、言っていました。はじめは、「キレイにならしているので入らないでね」という意味かと思いましたが、よくよく考えると、「女性はダメですよ!」という意味だったんでしょうね。あそこで、一歩でも踏み入れたら…、大事件でした!
2010年04月16日(金) |
マニアになれる沢村拓一 |
佐野日大へ。 松本監督に、沢村拓一の高校時代のあれこれを聞いてきました。 「高校3年夏は137キロぐらいじゃなかったかなぁ」と。 現在156キロ。大学に入ってから、20キロ近くもスピードが伸びるピッチャーは、かなり珍しいですよね。
松本監督の沢村評は「自分で決めたことは、とことんやり抜く選手」。 沢村をよく知る、中学の指導者も「研究熱心」。 そして、某スカウトも「沢村はマニアになれる選手」。
とにかくこだわりが深く、自分がやると決めたことは、ストイックに自分を追い込み、やり通す。そんな男のようです。
こういう姿勢があったから、大学で急激にスピードが伸びたんでしょうね。
以前、『アマチュア野球』に沢村のインタビューが載っていました。 印象に残っているのが、「軸足のくるぶしを、マウンドに押し付けるようにして使う」「これさえできてしまえば、下半身が使える」という言葉。 感覚的なところもあるでしょうけど、「なるほど!」と思った言葉でした。
2010年04月14日(水) |
投手王国! つくば秀英高校 |
投手王国! つくば秀英高校
茨城・つくば秀英高校へ。
最近、好投手が続々と生まれている学校です。 江柄子裕樹投手(明大~東芝)、山田大樹投手(ソフトバンク)、埜口卓哉投手(国学院大4年)、そして今年のエース・塚原頌平投手。 この秋は、埜口投手、塚原投手のドラフト指名の可能性があります。
部長、監督と立場を代えながら…、指導にたずさわっているのが沢辺卓己監督。 「ピッチャー指導だけは、誰にも負けたくない」と、本を読んだり、人に会ったり、勉強会に出かけたり…、情熱を注いできました。 話しを聞いてみると、納得の理論の数々。 体の使い方、動かし方のコツに重きを置いた指導をしていました。
塚原投手のキャッチボールを見せてもらいましたが、やわらかいですね。力いっぱい投げているようには見えないのに、ボールがピュッとくる。
じつは、取材数日前に気づいたことなんですが、この塚原投手、中学時代に生で見ていました! しかも、『中学野球小僧』で紹介していた…。何でもっと早く気づかなかったのか。 当時は、結城南中のキャッチャー兼ピッチャー。千葉県で行われた「コスモス杯」で見て、腕の振りのしなやかさと強さに惚れました! ただ、中学時代は力みまくって投げていた印象があるんですよね。それが、この日見た塚原投手は、まるで別人のよう。沢辺監督の指導が、うまく浸透しているのでしょう。
で、せっかく茨城に行くのならと、春の地区大会を観戦。 常総学院vs牛久でした。 常総は、文京シニアから来た1年生左腕クンが先発。「もう、1年生投げているのか!」…というより、「もう、1年生を使うのか!」。驚きました。 結果は、常総のコールド勝ちでした。
ちなみに、茨城の地区大会は、実力校の水戸葵陵、霞ヶ浦、水戸短大付属が敗れるなど、ちょっとした波乱が起きています。
2010年04月10日(土) |
『中学野球小僧』5月号発売! |
『中学野球小僧』5月号が発売になりました。 みなさん、取材のご協力ありがとうございます!
以下、野球小僧編集部ログからです。 ↓↓
みなさん、こんにちは! すっかり春らしいお天気が続き、編集部がある東京でも、満開の桜が目にとまります。花びら舞う中、新生活が始まる人も多いのではないでしょうか。 さて、4月10日は、『中学野球小僧』5月号の発売日です。 表紙は、今季も開幕投手を務めた、ヤクルト・石川雅規投手!
そして、今号の特集は「24時間、野球に使え!」です。 これは、食事も睡眠も削ってひたすら盲目的に野球に24時間野球に取り組めと言っているわけではありません。 本気で野球が好きで、本気でうまくなりたいと思うなら、 どんな時間でもすべては野球に おのずとつながっていくはず! 今号では、野球への考え方が一変し、今ある24時間も一変するようなページをご用意しました。 石川雅規投手(ヤクルト) 雄星投手(西武) 桧山進次郎選手(阪神) といったプロ選手たちに、野球へとりくむ24時間の姿勢をインタビュー。 また、中学野球界のカリスマ原田隆史に氏が、中学球児に向けた熱血メッセージを掲載。 中学生にもできるタイムマネージメント術を紹介しています。
野球上達のヒントはグラウンドだけにあるのではありません。 朝起きて、ごはんを食べて、登校して、授業を受けて、勉強して、テレビを見て、ゲームして、夜は寝て…。 そんな何気ないことの中には、たくさんのヒントが埋まっているのです。 読めば、自分の24時間がガラリと変わる濃密な一冊です。ぜひ、手にとってください! ※『中学野球小僧』は全国有名書店で取り扱っています。お店になかった場合は注文していただくか、白夜書房のHP(http://www.byakuya-shobo.co.jp/)で購入できます。
----------『中学野球小僧』5月号----------- ■特集■ 中学球児の日常生活を有効活用する35項目におよぶ上達の工夫集 24時間、野球に使え! 『中学野球小僧』からの提言 24時間を野球に使っていいのか!? 24時間を野球に使ってきた逸材が登場!
★雄星(埼玉西武ライオンズ/投手) 「『野球につなげる』のではなく、『つながっている』んです」 チームを支える身長167センチの大エース
★石川雅規(東京ヤクルトスワローズ/投手) 「僕は『青木のようになりたい』と思って打撃練習をしています」 ファンから愛される「新・代打の神様」
★桧山進次郎(阪神タイガース/外野手) 「中学時代は野球をやるために勉強した3年間でした」
★【熱血メッセージ】原田隆史(原田教育研究所主宰) あの雄星投手(西武)も憧れるカリスマ体育教師登場 未来の時間を自分で作り出せ! 中学生にもできるタイムマネージメント術
★6:00【起床】 野球も人間性も鍛えまくるチーム登場 日本一の早起き軍団が教える 最強! 早起き術 「勝負は朝から始まっているんです!」
★7:00【朝食】 野球の栄養士エビさんの朝食のストライクゾーン
★7:30【登校】 学校への道のりも野球につなげる ステップアップ! 通学トレーニング 靴の履き方、立ち方、歩き方で差をつけよう!
★7:45【朝練】 朝を制するものは野球を制す! 濃密25分の朝練習メニュー 時間を作り出すポイントをつかもう
★8:30【朝のHR】 1時間目が始まる、その前に! 授業中を快適&有効に過ごすヒミツの動き 中学生必須の「1日300分」で大きく差をつけよう
★1時間目【理科】 実はものすごくつながっている野球と理科 武田久(日本ハム)はなぜ打たれないのか? 球界屈指の小兵リリーバーのメカニズムを科学的に分析!
★2時間目【歴史】 怪童から控え選手まで…、こんな中学球児が一流選手に! プロ野球選手アマチュア時代伝説事典【中学版】 スター選手22名の[歴史]を学んで自分に生かせ!
★3時間目【数学】 やってみると案外面白い スコアブックのデータ集計入門 野球の計算で数学ギライを克服しよう! ★4時間目【国語】 出会いの場所・本屋さんが100倍楽しくなる! 中学球児のための 本屋さんの歩き方
★12:00【昼食】 野球の栄養士エビさんの昼食のストライクゾーン
★昼休み 異色のトレーニングを有名トレーナーが直伝! 編集部員・菊地選手の クリーチャートレーニング一日体験 動物のモノマネをして人間本来の機能を呼び戻せ!
★5時間目【体育】 野球以外の種目にある上達のヒント 体育の授業は「部活」なり 「すべてを全力で!」を合言葉にクラスを引っ張ろう
★6時間目【英語】 野球を使えば勉強が楽しい! 学問の扉 [第12回]英語
★15:00【ホームルーム】 『中学野球小僧』ノンフィクション 病気と全力で戦う球児 ケイスケ物語 ――野球ができる喜びを
★15:30【掃除】 毎日やれば心がピカピカに [プチ提言&検証]掃除で野球がうまくなる!? 「ウチの掃除」を紹介します!
★原作&漫画=クロマツテツロウ ~この男たち、年中夢球につき~ はじめての上下関係 クソ生意気な1年生をデンキ治療
★15:40【アップ】 アップは「練習のための準備」ではない! ウオーミングアップ革命 新進気鋭の指導者が語る究極のアップメニュー
★16:00【キャッチボール】 レギュラー4人が中学から野球を始めて全中出場! 初心者でもマスターできる完璧スローイング術 明るい野球人生を切り開く「美しい投げ方」をマスター
★16:30【守備】 【連載第5回】 小野寺信介(東京・修徳学園中学校監督) 超ノック~匠の技術論 中学軟式の若き指揮官が操る超絶技術!
★16:30【投球】 応募すればタイツ先生の個人レッスンが受けられる! タイツゼミナール<足利校> 【第3回】タイプの異なる3投手を合同レッスン!
★17:00【打撃①】 小柄な選手も鋭いスイングで飛ばすチームを直撃 バッティング技術の土台となる「1万スイング」を越えろ 素振り、トス、ティーのポイントを知ってバットを振ろう
★【打撃②】 大事な相棒・金属バットの手入れ法 メーカー担当者が教えるバットの基礎知識
★17:50【クールダウン】 今日の疲れを明日に残すな! 故障を防ぐ最強クールダウンメニュー 21種類のストレッチでリフレッシュしよう
★19:00【夕食】 野球の栄養士エビさんの夕食のストライクゾーン
★19:30【テレビ】 「流しのブルペンキャッチャー」直伝 中学球児のためのテレビ観戦講座 テレビで聴いてほしい解説者&見てほしい選手名鑑付き
★21:00【ゲーム】 指導者・選手・保護者のみなさまへ… ゲームって、本当に悪者ですか? 野球とゲームを前向きに両立させる方法を考える
★22:00【入浴】 疲労回復だけじゃない! 温泉ソムリエ直伝 超 効果的入浴法 中学球児にピッタリの入浴法を大公開
★22:30【風呂上がり】 相撲から体の使い方を盗め! 一畳でできる腰割りトレーニング 股関節を柔らかくして身体能力アップ
★23:00【睡眠】 体の気持ち良さに耳を傾けよう! いいプレーを生み出す睡眠のとり方 生活の基本は「早起き、早寝、朝ごはん、朝ウンチ」
★00:00【深夜】 語りたいのはお母さんだけじゃない! お父さん座談会 配車、審判、球場整備に汗水たらし、気がつきゃ野球にのめり込む プレーより教える魅力に夢中!
★野球おやじ
★携帯版『野球小僧』からのお知らせ フォームチェックアプリ「上達小僧」登場!
★中学編 安倍昌彦の 流しのブルペンキャッチャーの旅 高校へ巣立った“第1号”の2投手を涙で祝福の[送別]Wキャッチ!!
★私が新米指導者だった頃 【軟式編】高井敬祐(京都・京都市立高野中学校総監督) 【硬式編】斉藤渡(長野・松本南リトルシニア監督)
★全国の野球大好き中学球児を巡る ウチの野球小僧 【軟式編】只埜榛奈さん(宮城・大崎市立松山中学校3年) 【硬式編】水谷開くん&徳井亮太くん(三重・三重ゼッツベースボールクラブ3年)
応募者全員サービス「野球小僧Tシャツ」! 中学野球大会&イベントレポート 楽天イーグルス杯 第8回東北中学校選抜野球大会 2010年ポニーリーグ関東連盟春季大会 第4回はだの招待中学生交流軟式野球大会 岩手県中学生野球フォーラム 2010年阿里山杯国際親善野球大会 中学硬式各リーグ全国大会〈ボーイズ/ヤング/シニア〉 ベースボールガール
2010年04月07日(水) |
鶴見大付属高校が熱い! |
本日は鶴見大付属高校へ。
女子高から共学になって、この春で3年目。野球部も創部3年目。この春の地区大会で、ようやく、公式戦初勝利を挙げた学校です。
チームを率いるのは青木康尚監督。 安田学園(阿部慎之助と同期)~日体大の出身で、大学卒業後は安田学園や東洋大でコーチを務めていました。なかなかの球歴を持った監督です。 それでも、鶴見大付属に来た1年目は、学校事情で女子ソフトテニス部の監督でした。 青木監督を知ったのは、鶴見大学の香田誉士史コーチからの紹介がきっかけでした。香田さんらと食事をしているとき、そこに遅れて合流したのが青木監督。話しを聞いてみると、とにかく熱い人! 「香田さんの近くにいられるのも何かの縁。こんな幸せなことはありません」と、日本一2度の香田さんから、あらゆることを学んでいます。
現在、部員は11名。 高校から野球を始めた選手もいます。 でも、青木監督は本気です。 この春は、花巻東と練習試合を行い、1対3の接戦を演じました。 「12月に練習試合が決まってから、ずっと眠れなかったんです。せっかく、組んでもらったのに、恥ずかしい試合をしたらどうしよう…」 そんなことばかり考えていたある日の練習帰り、車をぶつけてしまったことも。
「全力疾走とバックアップだけは徹底してやろう!」とのぞんだ一戦。 試合後には、花巻東の佐々木監督から、「来年もやろうな」と、声をかけてもらえたそうです。
練習試合をやるにあたって、青木監督はこんなことを考えていたといいます。 「うちが、花巻東に何を伝えることができるのか…」 花巻東から学ぶことはたくさんある。それは間違いのないこと。 じゃあ、花巻東がウチから学ぶことはあるのか…。 うちが、何かを伝えることができなければ、練習試合を組んでくれた意味がないのでは?
この話しを聞いて、「!」と思いました。 相手から学ぶだけでなく、相手に対して、何か伝えられるチームにならなくてはいけない。 取材もそうだよなぁ…と。考えさせられました。
チームには、稲玉美波さんという女子マネージャーがいます。 「じつは、マネージャーが野球を誰よりも知っている!」と青木監督。 この日も、青木監督が指示する練習メニューのポイントを、ノートに細かく記していました。こんなマネージャー、なかなかいません! ちなみに弟くんは、ベイスターズジュニアにも選ばれた好選手だそうです。
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