2010年01月09日(土) |
中学軟式野球王国・熊本県八代市 |
初めて、熊本県に行ってきました。 これで、全国制覇にまた一歩近づいた! というのも…、これまで未踏の県が、山形、福島、島根、鳥取、熊本なのです。残り4県。山形、福島、島根、鳥取のみなさま、「ここのチームの練習いいよ!」「この先生、熱いよ!」「こんな面白い試みをやっているよ!」という情報がありましたら、ぜひ、教えてください。
さて、熊本は八代市です。 『ヒットエンドラン』で連載している、「中学日本一監督に聞く」の取材。もう、20回目になります。1994年に鏡町立(現・八代市)鏡中で、全日本を制した松岡昭広先生(現・八代五中教頭)に話を聞いてきました。 (取材の模様は、1月27日発売の『ヒットエンドラン』に詳しく)
八代市は、かつて、「中学軟式野球王国」を築いていました。 個人的には、兵庫県姫路市、神奈川県相模原市、千葉県松戸市が、八代市と並ぶ、軟式野球王国であります。
ただ、八代市の場合は、残念ながら過去の話。いまは不振。 強かった頃の成績をざっと並べると、
<全中> 1980年 八代二中 1982年 鏡中(準優勝) 1990年 八代二中(準優勝)。 1993年 鏡中 1995年 八代六中(優勝)、鏡中
<全日本少年> 1987年 八代三中(ベスト8) 1992年 八代二中(ベスト4) 1993年 八代二中(ベスト8) 1994年 鏡中(優勝)
ものすごい成績だと思いませんか? とくに1990年から95年にかけては、3チームが全国大会に出場し、2度の全国制覇。いやはや、恐ろしい地域です。
プロ野球選手も輩出しており、秋山幸二(氷川中)、松中信彦(八代一中)、塩崎真(八代二中)らがいます。新八代駅には、「松中ミュージアム」がありました! 行くまで、全然知らなかった…。
八代地区は、三塁エンドラン=叩きを、全国よりも比較的はやく取り入れた地域でもあります。鏡中が日本一になったのも、この叩きで得点を重ねたそうです。
しかし…、そんな黄金時代も昔の話。95年の全中に八代六中、鏡中が、ダブル出場を果たして以降、全国の舞台を踏めず…。松岡先生はじめ、黄金期を築いた名将たちが、現場を離れたことも一因と考えられています。
まずは、指導者の意識から変えよう、指導者の連携を深めようと、教員の野球チームを立ち上げました。その名も『野球小僧』(笑)。いいネーミングです。
熊本といえば、高校野球も低迷気味。 低迷を打破しようと、この取材の数週間後には、中学・高校の指導者が集まってのパネルディスカッションが行われるとのこと。何をすべきか、何が足りないのか。
「野球王国」、八代、そして熊本の復活を願っています!
2010年01月07日(木) |
京大教授・小田伸午先生とお食事 |
夜、西尾弘幸先生(上一色中)と、錦糸町で待ち合わせ。『スポーツ選手なら知っておきたい「からだ」のこと』の著者でも知られる小田伸午先生と食事をしてきました。 というのも、翌日、下町杯の講習会で講師を務めるからです。その打ち合わせを兼ねて。
昨夏、初めて、小田先生の取材をする機会に恵まれました。 本を読んで以来、「いつか、お会いしたい!」とずっと思っていたのです。取材時間は約3時間。あっという間に過ぎていきました。「へぇ〜」の連続。すべての話を理解できた自信はありませんが…、「中学生のときに知っておけば!」と思うことばかりでした。
そんなこともあって、「今度は中学生、指導者の前で、お話いただけませんか」と、下町杯の講師を打診したところ、快諾。今回の講習会に、つながりました。
この日も、勉強になる話の連続。 「アゴを引いてはいけない」「鼻筋を立てろ」etc。
でも、頭で分かっても、自分の体はまったく動きません! 小田先生に、「こうやって動いてみて」と言われても、ほとんどできませんでした。悲しいかな…。
2010年01月06日(水) |
新年一発目は東海大望洋! |
あけまして、おめでとうございます。 今年こそは、「更新頻度を…」と、毎年書いていて、実行できていないので、言葉を濁しておきます…スイマセン。
今日は、新年一発目の仕事。センバツ「初」出場が濃厚な、東海大望洋に行ってきました。 全国、数ある東海大の付属高校の中で、甲子園に出場したことがない学校が2つあります。野球マニアには、有名なお話ですが、1つは東海大高輪台(東京)、そしてもう1つが東海大望洋です。08年夏には、高輪台も望洋も決勝に進みましたが、ともに準優勝でした…。 望洋は08年夏を含め、決勝で敗れること2度。秋の関東ベスト8で敗れたこともあるので、「あと1勝」のところで、甲子園を3度逃していることになります。 「お祓いをしたり、占いに行ったり、いろいろと悩みましたよ…」と、打ち明けるのは、相川敦志監督。創部2年目(1987年)から、望洋の監督を務めています。当時は、甲子園を狙えるようなチームではなかっただけに、「本当に嬉しい」と感慨深げ。 関東大会準々決勝で桐蔭学園に勝ったときは、ベンチ前で、誰よりも早く、泣いていました!
相川監督を支えるのが、濱崎雄作部長。主に、ピッチャー指導を担当しています。ベイスターズ入りした真下を含め、近年、好投手が生まれているのは、濱崎部長の指導が大きいようです。一本下駄で走らせたり、いろいろな工夫を凝らしています。 相川監督、濱崎部長ともに、東海大浦安のOB。二人ともにコーチ経験あり。濱崎部長は、浜名翔を擁し、2000年夏に甲子園準優勝を果たしたときに、コーチを務めていました。
今回の取材まで、まったく知らなかったのですが、東海大望洋の前身は精華女子高校。何と、美空ひばりや吉永小百合の母校です。そんなに、すごい学校だったのか!
チームは、長友昭憲、尾澤賢人の2枚看板が売り。 長友は千葉ジャガーズ(ポニー)、尾澤はちはら台南中のOB。 尾澤は中3秋、Kボール・千葉マリーンズJrに選ばれていたため、試合を見ています。バランスのいいフォームが印象的で、『中学野球小僧』でも紹介しています! 高校に入ってから、ケガなどで伸び悩んだ時期があったようですが、2年秋に一気に素質が開花しました。
その尾澤と、千葉マリーンズJrでチームメイトだったのが、東海大相模のサード、福山亮。選抜チームの中で、一番、仲がよかったとか。秋の関東大会では、二人ともに対戦を熱望していましたが、準決勝で望洋が負けたためにかなわず。センバツで見られるか!
キャッチャーの坂本拓弥にも注目です。肩、バツグン。そして、研究熱心。毎朝、甲子園のビデオを見てから、学校に来るとか。野球マニアです。
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