みのるの「野球日記」
==すいません、ちょっと宣伝です==

●『中学の部活から学ぶ わが子をグングン伸ばす方法』(大空ポケット新書)

新刊が発売になりました。
しらかし台中(宮城)の猿橋善宏先生の
指導法などが掲載されています。
詳しくは、大空出版HPをご覧ください。
http://www.ozorabunko.jp/book/gungun/

●『グラブノート』(日刊スポーツ出版社)
BBA梅原伸宏さんのグラブ本。構成を担当しました。
親指かけ・小指かけの結び方、グリスの入れ方など、
グラブをよりよくするための方法が書かれています。

*ツイッター始めました
@mino8989 です。

2009年11月12日(木) 第4回KB全国中学生秋季野球大会 組み合わせ

 千葉県成田市で11月21日から2日間、第4回KB全国中学生秋季野球大会が開催されます。
 組み合わせは以下のとおり。例年、予選リーグ→トーナメントでしたが、今年はもろもろの事情により、一発トーナメントで行われます。

<1回戦>
千葉マリーンズ   vs 報徳学園中クラブ
釧路Kボールクラブ vs 高知県選抜
オール気仙     vs 福岡県選抜
鶴岡ドリームス   vs 山梨クラブ

宮城県選抜     vs 宮崎K−CLUB
オール茨城     vs 新潟KBクラブ
埼玉スーパースターズvs 浜松ケイ・スポーツBC
オール東京     vs メジャー兵庫


 全中で活躍した選手も出場予定で、レベルの高い戦いが見られそうです。
 個人的な注目は鶴岡ドリームスのエース会田。『中学野球小僧』の「流しのブルペンキャッチャー」にも登場したピッチャーです。
 軟式で130キロ台後半、Kボールでは140キロを超えたとか。

 しかし…最終日しか見に行けず。
 しかも、準決勝は別会場。同じ球場で、1日3試合やってくれませんかね…。

 秋の大会は、
 第2回ー宮崎K−CLUB
 第3回ー福岡県選抜
 と、九州勢が2連覇中。
 宮崎K−CLUBでエースだった浜田は、宮崎工業に進み、この秋の九州大会で準優勝。センバツを確定させています。
 福岡県選抜のエース三好は、九州国際大付で1年夏に甲子園出場。
 高校野球の世界でも、頑張っています!



2009年11月11日(水) 桐蔭学園へ


 取材で桐蔭学園高へ。
 秋の関東大会ベスト8で東海大望洋に敗れた桐蔭学園。センバツは非常に、微妙な立場にいます。これから行われる神宮大会で、帝京か東海大相模が優勝すれば、選出の可能性はグッと高まるでしょうが。

「守りを見てくれれば…」と、首脳陣。
 地区大会、県大会、関東大会通じて、失策はわずかに3つ。県大会準々決勝(準決勝かな?)以降は、失策ゼロです。ショートの吉澤を中心に、本当によく鍛えられています。
「守り重視」で選出することの多いセンバツ。どこまで評価されるでしょうか。

 この代は、「谷間の代」といわれており、「20年間で一番弱い!」という声もあったほど。その声に奮起して、チームがひとつにまとまり、関東ベスト8までたどりつきました。
「負けはしたけど、ここまで本当によく戦ってくれた」と土屋監督。
 秋の県大会初戦では横浜高校に1回裏7点を失う展開も、2回表に9点を奪い返し、逆転勝ち。相洋戦も、9回裏に逆転サヨナラ勝ち。準々決勝の横浜商大戦は、初回に5失点も、これまた逆転勝ち。何か、目に見えない強さを持っているチームです。

 新チーム以降の試合では、わずか2敗しかしていません。練習試合は全勝。負けたのは相模と望洋のみ。奇しくも、東海系列の学校ですが。最近、なぜだか、タテジマに弱い桐蔭…。

 キャプテンの荒谷、背番号12で左キラーとして「打」で活躍した井上は、ともに桐蔭学園中出身。中学時代から、よく知っている選手だけに思い入れもあります。彼らが中学3年の12月、中学野球の指導者が集まる愛知トレーニング交歓会で講師を務めたのが桐蔭学園中の大川和正先生。「手本」と形で、大川先生と一緒に愛知に来たのが荒谷と井上でした。

 荒谷は、中学に続いて、高校でもキャプテンに。
「自分がやりたい、引っ張りたいと思っていた」と就任当時を振り返っていました。
 井上は、中学では内野手も、高校ではキャッチャーに。今年の春、能間の取材に行ったとき、ブルペンに井上がいてビックリしたのを覚えています。「ぼく、キャッチャーになったんですよ」と、人懐っこそうな笑顔で話しかけてくれました。

 本日、井上は肉離れの治療のため病院へ。東海大望洋戦で代打ヒットを打ちましたが、とても走れる状況ではなかったそうです。
 久々に見た井上は、精悍な顔になっていました。男前。まじめで明るくて、「あいつが打つとチームが盛り上がる」と、首脳陣の評。桐蔭学園中入学時は、トップに近い成績で合格した頭の持ち主でもあります。

 エース番号を背負う石垣は、横浜市立港南中の出身。同じ港南区出身のぼくとしては、ぜひとも頑張ってほしい選手のひとり。
 秋の県大会、準決勝・決勝で連投してきた一二三に刺激を受けて、県大会後に投げ込みをしたところ、肩を痛めてしまい、関東大会は痛み止めの注射を打ってのマウンドでした。水戸桜ノ牧戦はほぼ完璧な投球も、東海大望洋戦は2回途中で降板。「情けないです…」。一方の一二三は、関東大会4試合すべて完投勝利。
「ぼくが勝手にライバル視しているんですけど、同じ世代であれだけのピッチャーがいる。絶対に負けたくありません」

 守備、攻撃は全国でも十分戦える力を持っています。あと、カギを握るのは投手陣。野手に専念していた若林を再び投手に戻し、「競わせるよ」と土屋監督。ひと冬越えて誰が出てくるでしょうか。

 取材後は、横のグラウンドで練習していた桐蔭学園中にお邪魔してきました。声をからしながら、中学生の気持ちに火をつけるような檄を送る大川先生。この秋は、横浜市大会初戦で鴨居中に敗れています。ここから、どう巻き返していくか。

 練習の終わりころに、高校の練習に参加していた中学3年生3人が登場。「終わりました」とあいさつに来ました。
 中高一貫校は、中3の部活動が終わったあと、高校の練習に参加することができます。何年前から始まったかはわかりませんが、このメリットは非常に大きいと思っています。さすがにバッティングやノックには入らないようですが、トレーニングを一緒にできることは大きい。ほかの新1年生よりも、4か月ほど早く、高校野球の空気に触れ、高校生と一緒に野球ができるわけですからね。

 桐蔭学園中と並ぶ強豪・高知中では、3年夏が終わったあと、陸上部や相撲部で足腰を鍛えたあと、冬から高知高校の練習に参加する流れがあります。これもまたおもしろい。
 この秋、中学は県大会準優勝で、四国大会出場。2位以内に入れば、来春の全国大会出場が決まります。
 高校のほうは秋の高知を制し、四国大会準優勝。センバツを確定的なものにしています。いまの高校1年生は、夏の全日本少年で全国制覇した期待の代。当時3番を打っていた亀井のバッティングセンスが光っていましたが、高校でも3番レギュラーでハイアベレージ。キャッチャーで主将の山崎は、外野に転向し、こちらもレギュラーとして出場中です。






2009年11月10日(火) 軟式×硬式対談in平城中

 奈良・奈良市立平城中へ。
 ここの学校には、全国でも珍しく(?)、中学軟式、硬式の全国大会を経験した生徒がいます。平城中軟式野球部は全中へ、3年生の一人が所属している奈良シニアがシニアの全国大会へ。
 というわけで、彼らに軟式・硬式について語ってもらいました。お互いのことをどう思っていたのか…。
 詳しくは、12月10日発売の『中学野球小僧』に!

 対談終了後は、グラウンドで練習見学。
 監督の石山雅之先生は、近い将来、中学軟式野球を背負って立つのではないか…と、ぼくが勝手に思っている指導者です。たしか、ぼくと同い歳ですが、その落ち着きぶり、悟り具合はあきらかに年上(笑)。メジャーリーグのトライアウトも経験しています。
 ここ3年連続で奈良県ベスト4以上に入り、2度の近畿大会出場。今年は、近畿3位で全中に出場しました。

 大阪や京都に遠征に行くときに、「現地集合」にするような先生です。試合開始時間だけ伝えて、あとは自分たちで来い、と。
 自分たちのグラウンドで練習試合をするときも、開始時間を伝えたあとは、生徒任せ。自主的に生徒が動いて、試合の準備をしています。

 今日も、取材陣と話をしていると、その後ろで、選手が勝手にミーティングをはじめ、練習を終わらせていました。

 練習にも工夫が凝らされています。
 脈拍を取って、脈拍を基準にしてのトレーニングや、設定タイムにあわせて帰ってくるタイム走などなど。
 脈拍は100が理想だとか。100を保ちながら、トレーニングを積むと効果があると。
 設定タイム走は、「1分30秒」と決められたら、自分の体内時計と相談しながら、ゴールに向かう。選手によっては、1分で帰ってきたり、2分で帰ってきたり、誤差がさまざまだそうです。
「狙いは、子どもの感覚を鍛えること。脳が疲れてきます」

 冬場の練習は17時まで。短すぎます。でもそんな環境で、結果を残しているのが素晴らしいところ。今度は、練習法の取材で足を運んでみたいチームです。


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