9月27日の朝日新聞に驚きの記事があった。 「学校選択制見直す江東区」 「希望者偏り格差拡大」 「前橋市は11年度に小中学校で廃止」
学校選択制とは、進学先を自由に選べるシステム。市や区によっては、従来あった「学区制」を廃止し、市内や区内であれば、どの学校にも行けるようになっている。自分の住んでいる江戸川区も学校選択制が導入されている。「野球部が強いからここに行く」と、私学と似たような感覚で、中学校を選んでいる場合もある。
ところが、この学校選択制の弊害が出てきているようだ。 記事によれば、江東区の小学校の中で、今年の新入生が一番多かった学校が140人、もっとも少なかったところは24人。学校規模にもよるが、これだけの差が生まれている。 記事には「一部の学校の衰退と隣り合わせ」と書かれている。
実際、東京都の野球部を見ると、実績のある指導者のもとに部員が集まっている。保護者も「異動」のウワサには敏感で、選べる立場だけに、相当悩むようだ。人気校は抽選になることもあると聞く。
さてさて、この動きはどこまで広がるのか。 「あの先生のもとで野球をやりたい!」という願いが叶えられなくなると…。あえて、「軟式野球部」を選ぶ子が減ってしまうかも…と、ちょっと心配。
2008年09月28日(日) |
松永ヤンキース招待試合 |
27、28日と広島県福山市に行ってきました。松永ヤンキース招待試合です。 松永ヤンキースといえば、今話題の(?)東海大相模・大田泰示、上本博紀(早大)・崇司(広陵)の出身チームです。「高校で通用する選手を育てる」という柳生豊晴監督のもと、毎年のように、高校野球で活躍する選手が育っています。過去には、3年か4年続けて、広陵のキャプテンを務めたこともあるとか。
グラウンドには、大田のご両親もいらっしゃっていました。お二人とも、とっても優しそう。「いつも記事読んでいますよ」と、初対面なのに、自分のことを知っていました。感謝、感謝です。 プロ志望届はまだ出しておらず、「東海大進学」と報道されていますが、さてさて、どうなるでしょうか。
上本は、「努力の兄」「天才の弟」というのが地元評。兄は、中学1年のとき、サード、ショートを守っていましたが、あまりに肩が弱くて、ファーストまで強い球を投げられない。そのため、セカンドにコンバートされたそうです。以来、ずっとセカンド。不思議なものですね。
さて、招待試合には、明徳義塾中、高知中、玉野市立宇野中(岡山)、門真クレイジーボーイズ(大阪)、防府市立華陽中(山口)など、県外から強豪が参加。明徳義塾中は学校事情のため、この9月に監督が交代したばかり。明徳義塾高OBで、甲子園出場経験を持つ廣田喜大先生が新監督となりました。最近ちょっと、モヤモヤとしていますが、強い明徳復活を願っています!
全日本の覇者・高知中は、秋の市大会で優勝。今年もなかなかのチームです。 防府市立華陽中の木嶋勝彦先生は、中国地区を代表する指導者。ずっとお会いしたかった先生で、このたびはやっと会うことができました。前々任校の右田中で全中準優勝の実績を持っています。そのあと、桑山中を強豪に育て、2年前に華陽中に赴任。わずか2年目で、今年の中国大会ではベスト4に進みました。 中京大学ハンドボール部出身で、野球は未経験の監督ですが、かなり熱い先生でした。生徒にとっては、怖い先生?! いつか、学校に行ってみたいチームです。
防府市立国府中の監督さんは、日体大野球部出身の50歳。びっくりなことに、川崎北・佐相眞澄先生と同期でした。「眞澄のバッティングはよかったよ!」と、大学時代の話しがチラホラと。佐相先生のことを、「マスミ」と呼べる人はなかなかいません(笑)。
初日の夜には、懇親会が行われ、そのあと松永ヤンキースの柳生監督、保護者のみなさんと一緒に、二次会→三次会。終わったときは、余裕で日付が変わっていました。 いやぁ、松永ヤンキースは監督も気合い入っていますが、保護者も気合い十分。さすが、伝統のチームです。一番、元気がなかったのは選手かも! いい素材の選手はいっぱいいるだけに、もっと覇気が出てくれば、間違いなくいいチームになりますよ。来夏、横浜スタジアムでお待ちしております。
松永ヤンキースのみなさま、2日間、どうもありがとうございました!
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