★秋季神奈川大会準決勝 川崎北高 000210000|3 慶應義塾 00004010×|5
夏は東海大相模、秋は慶應義塾に敗戦。 ここのカベを破らなければ、甲子園出場は見えてこない。
試合後、「悔しい…。これから、何をすべきか見えてきたものがある。また、やる気が出てきた!」と佐相眞澄先生。ミーティング終了後には、「トレーニングやってから帰るぞ」と、30分以上に渡り、下半身を中心としたトレーニングが行われた。
ベスト4では誰一人として満足していない。
(明日から北海道へ行ってきます。帰ってきたら、詳しく書きます!)
2007年09月26日(水) |
元明徳中・狭間監督率いる明石商、ベスト8入り |
現在行われている、秋の兵庫県大会で明石商がベスト8入りを決めた。 明石商を率いるのは狭間善徳監督。狭間監督は93年から05年まで明徳義塾中の監督を務め、全中を4度制覇、全日本で2度の準優勝を遂げるなど、とてつもなく強いチームを作り上げていた。
何度か取材に行ったことがあるが、理論の深さに圧倒された。「全国から選手がきているんだから、勝って当たり前でしょう」という声があったことも事実だが、いい選手がいるから勝てるほど、中学野球は甘くない。1点差のロースコアあたり前の中学軟式野球で、4度の日本一は狭間監督の指導力があってこそだと思う。
野球にかける情熱もすさまじかった。全中、全日本に出るときには、他県の出場チームの情報を大会前に入手。場合によっては、ビデオ映像まで手に入れていた。大会に入ると、第四試合の最後まで、スタンドに残り、他チームを分析していた。 06年4月から、兵庫県明石市の教育委員会職員として採用され、明石商のコーチに就任。この新チームから、監督を務めている。 採用は、明石市が新設した「一芸に秀でた民間人採用」。優れた野球指導、明石商の甲子園出場を期待され、採用されたという。
昨年の夏前に、明石商の練習を見学した。まだコーチの段階でチームを完全に見られていない状況でもあり、甲子園を狙えるような雰囲気ではなかったが…。あそこから、わずか1年足らず、監督になってわずか数ヶ月で、どれほどの進化を遂げたのか。 強豪私学が揃う兵庫県だが、常勝・明徳を作り上げた狭間監督であれば、何かすごいことをやりそうな気がする。
2007年09月22日(土) |
川崎北、横浜創学館破り、ベスト4進出 |
★秋季神奈川県大会 準々決勝 川崎北 402421014|18 創学館 100151000|8
22安打18得点の猛攻で、秋季大会では創部初となるベスト4入りを決めた。 まんべんなく打ち込んだ打線、美技を連発したショート松下和矢の活躍はもちろん大きかったが、個人的なMVPは6回裏の途中から登板した、背番号15の三輪顕哉。
5回表まで12対2のコールドペースも、その裏に先発田中良季、二番手の白井綾が打ち込まれ、5失点。6回裏には、田中が2アウトからソロホームランを浴び、13対8。勝ってはいるが、一気に差を縮められ、イヤな空気が流れていた。 その空気を断ち切ったのが、右アンダースロー(ややサイド気味のアンダー)の三輪だった。6回途中から打者13人をわずか2安打ピッチ。最高のリリーフを見せ、勝利を引き寄せた。
三輪にとって、公式戦登板は2度目。県大会の登板はこの試合が初めてだった。 新チーム当初、佐相眞澄先生から「面白いアンダースローがいるよ」と聞いてはいたが、田中や目黒雄斗が好調で出番なし。ブロック大会の初戦に登板して以来、チャンスに恵まれていなかった。 2回戦の戸塚戦で、初めてブルペンで投げている姿を見た。その変則フォームにびっくり。「ウォーミングアップでもしているの?」というぐらい、軽い投げ方でマジメに投げていた。そして、ストレートを投げてもボールが揺れる。 創学館戦。田中も白井も打たれ、残された持ち駒はエース番号を着けた目黒と三輪。変則アンダースローの三輪に勝負をかけた。 いかにも奇襲のように思うが、佐相先生は試合前、三輪に「三番手で行くかもしれないからな」と告げていたという。田中、白井がある程度打たれることは覚悟していたのか…。三輪を投入する展開となった。
三輪は「これだけ投げられて楽しかった」と試合後はほっとした様子。三輪の出身は横浜市の中川中学校。中学時代はエースも、最後の夏は地区大会の初戦で負け。長い夏休みを過ごした。川崎北を選んだのは「佐相先生に教わりたかったから」という。 レギュラーを務める、織田慎太郎(相模原市立上溝中)も松下(相模原市立東林中)も高橋義人(川崎市立生田中)も塩田貴大(川崎市立南生田中)も田中(川崎市立稲田中)も、川崎北を選んだ理由はみんな同じだ。そのほかにも佐相先生を慕って、入部してきた選手が多数いる。 東林中時代の佐相先生の実績を知る選手もいれば、中学時代の顧問の先生から「佐相先生はこういう先生でね…」と教えてもらうケースもあるようだ。志望動機の中には、「顧問の先生から勧めてもらって」という声もあった。
就任3年目で県ベスト4。関東大会出場まであと1勝に迫った。 就任1年目、2年目は夏の県大会で初戦敗退。「高校で勝つのはそんなに甘くないよ」と言ってきた私学の監督もいたそうだ。
次なる相手は慶応義塾。 東林中時代の教え子が慶応に進んだこともあり、上田誠監督とは非常に仲がいい。お互いに尊敬しあっている仲だ。今日の第一試合開始前には、二人で30分近く話し込んでいた。練習試合ではこれまでに確か二度対戦。今春は川崎北が勝利している。新チームになってからは、次が初対決だ。
慶応は「川崎北と桐蔭学園の勝者が上がってくる」と読み、序盤戦から偵察隊をつけていた。佐相先生の怖さ、すごさを十分分かっている上田監督だけに、しっかりとした準備をしてくるだろう。 さて、29日、どんな戦いになるか。
2007年09月16日(日) |
川崎北、桐蔭&平学破り、ベスト8進出 |
9月8日から始まった秋季神奈川大会で川崎北高校が快進撃を見せている。 15日に行われた準々決勝で、桐蔭学園にコールド勝ちを収めると、本日の4回戦では平塚学園に1点差勝利。ベスト8進出を果たした。
★1回戦 保土ヶ谷 000000|0 川崎北高 204031|10
★2回戦 戸塚高 00000|0 川崎北 4303×|10
★3回戦 桐蔭学園 0000010|1 川崎北高 400006×|10
★4回戦 平塚学園 000000001|1 川崎北高 00000020×|2
今日の平学戦は相手サイドスローの緩急をつけた巧いピッチングに大苦戦も、相手守備陣のミスにつけこみ、7回裏に2点。9回表、1アウト一二塁のピンチでエース番号をつけた目黒を投入し、逃げ切りを図るが…。4番にはレフト前ヒット。しかし、レフトの佐相がホームへ好返球&キャッチャー斉藤の好捕球で二塁ランナーを封殺。続く、5番打者はライトオーバー。二塁ランナーが生還し、1点差。一塁ランナーも勢いよくホームを狙うが、ライト織田、セカンド塩田の見事な中継プレーでホームアウト。劇的な幕切れとなった。
内容だけ見ると、得意の継投が失敗に終わったが、神がかり的なバックホームで勝利を引き寄せた。織田→塩田→斉藤とわたったカットプレーは、ショートで見ていた松下が「鳥肌が立った」というほど。塩田は「あんなの練習でもやったことないです」と、自分でもビックリの顔。練習でできないことが試合でできてしまうのが、いまの川崎北の勢いか。
前日の3回戦で桐蔭学園をコールドで下したあとだけに、今日の勝利は価値がある。春は桐蔭学園を破ったあと、立花学園に惜敗していた。 「打てない中、守り勝てたのが大きい」と試合後の佐相先生。 「バントを使わず、ガンガン攻める!」を信条としながらも、平学戦ではバントを使う場面もあった。
今年は春ベスト16、夏ベスト16、そしてこの秋は現在ベスト8。まだまだここから先は長いが、ここまでコンスタントに成績を残せる公立高校はなかなかない。就任3年目でこれだけのチームを作ってくる佐相先生はさすがです。 でも、先生も選手もベスト8では満足していない。「もっと高い目標があるので、これから」とキャプテン松下。
次は、22日に保土ヶ谷球場で横浜創学館と。勝てば、関東大会出場を懸けて、日大藤沢vs慶応義塾の勝者と戦う。
2007年09月15日(土) |
今関勝さん(元日本ハムなど)、講演会のお知らせ(〆切9月20日) |
仕事で何度かお世話になっている今関勝さん(元日本ハムなど)が、神奈川県の海老名市で講演会を行うそうです。ぼくは行けないのですが…、ご興味のある方は、参加してみてください。マウンド上で吠えまくっている姿が印象深いと思いますが、気合十分のマウンド上からは想像もできない(?)、話し上手&理論派の今関さんです。
以下、今関さんから頂いたメールをまとめたものです。
<内容> 野球から人生を語ろうという会を開催しています。会の名前は私の日本ハムファイターズ時代につけていた背番号35から35(さんごー)会と名付けられました。 過去2度は野球からの人生。いじめ問題についてのディスカッションを私がナビゲーターとなり、行ってきました。 今回はオープンの講演をという声が多かったので、まずは私の講演を行い、その後、懇親会を開きます。職業も年齢もバラバラの方が出会うきっかけの場所だと思っています。 私が普段得意としている企業研修等で行っている目的意識、モチベーションアップ等、私が野球で経験したことを社会に適応していくことのできる内容だと思います。
<日時> 9月23日 16時〜講演会 18時〜懇親会 <場所> 海老名イタリアンレストラングランサッソ <参加費> 講演会:3500円(ソフトフドリンク1杯つき 学生3000円) 懇親会:5000円(食事、お酒飲み放題 学生4000円)
ご参加希望の方は、お名前、携帯お電話番号、メールアドレス、職業、講演・懇親会の出席を記載の上、ima35masa@aol.comまでご連絡ください。40名の定員です。 申し込み締め切りは9月20日とさせていただきますが、定員になり次第締め切らせていただきます。
*下のアドレスで、今関さんのブログを見ることができます。 http://imazeki.aspota.jp/
2007年09月01日(土) |
久々更新…。100万アクセスありがとうございます! |
すいません、かなり久々の更新です。 気付いたら、100万アクセスを超えていました!みなさま、どうもありがとうございます! この日記のカウンターは100万でストップするのかと思いきや、100万以上もカウントしてくれるのですね。次は地道に200万を目標にします。
この夏はいろんなところに出かけました。 全中で生まれて初めての秋田へ。少し寒かったです。そんな秋田では全中史上初となる同県同士の決勝戦。沖縄の嘉手納中と与勝中、身体能力抜群でした。 全中の2日前には、初めて佐賀へ行きました。横浜・高濱卓也の取材です。小学校5年生の高濱弟クン、なかなかの逸材かもしれません(笑)。高濱家にはスクラップがあるのですが、自分が高濱のことを初めて書いた中3の全日本少年の記事がきれいにスクラップされていました。かなり嬉しかったです。どうもありがとうございます! 高濱の記事は、9月10日発売の『野球小僧』に掲載されます。
つい先日は、7〜8月にかけて取材・執筆したムック本がベースボールマガジン社から発売になりました。 題して、『中学軟式野球 (秘)練習法、教えます!』 上溝中、修徳学園中、桐蔭学園中、栃木南中、南勢中、しらかし台中、猿橋中の練習メニューが掲載されています。1校につき10ページ。なかなかのボリュームです。濃い内容ですので、興味のある方はぜひ見てください!
明日は全中の奪三振記録を持つ、成瀬投手(ロッテ)の取材に行ってきます。 時間を見つけて、夏の日記をこっそりと更新したいと思います。たまに覗いてみてください。
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