2006年01月28日(土) |
平成17年度神奈川県指導者研修会 |
先日、平成17年度神奈川県指導者研修会に行ってきました。 今年の講師は、今年度の全日本少年軟式野球大会で全国制覇を成し遂げた、相模原市立上溝中の水野澄雄先生でした。 1時間ちょっとのお話でした。水野先生が全日本の戦いぶりを熱く語っているときは、なぜだか、ジーンときてしまいました。素晴らしいお話でした! 水野先生、ありがとうございます。そして、改めまして、おめでとうございました。
話の内容については、『中学野球小僧11月号』で取材させていただいたことが中心でした。なので、まだ読んでいない方はぜひバックナンバーをお買い求めください! と、宣伝しておきます(笑)。 http://www.byakuya-shobo.co.jp/kozo/backnumber/backnumber.html タイトルは「草むしりからスタートしたリベンジ野球」です。
『中学野球小僧11月号』にも掲載されていますが、水野先生は「イメージトレーニングは試合前だけじゃなく、試合後も必要だ!」と言っていました。 全日本の初戦(開幕試合)、長崎・小佐々中に勝ったあと、選手は喜んでしまって、次の試合のデータ取りが疎かになってしまったそうです。開幕試合ということで、開会式〜シートノック〜試合の入りまでは、夏休み中に何度もシュミレーションをして、バッチリ! が、勝ったあとに、「データを取って、バスで上溝中に帰ってくるぞ!」とまではイメージしていなかった、というのです。 ちなみに、夏休み中は毎日、グラウンドのライト方向から入場行進を練習。先頭の選手はトンボを持って、横浜スタジアムを1周するイメージを作っていたとのこと。さらに、水野先生は「開会式と試合の間に、集合写真を撮る!」という情報を入手。そのため、集合写真の並び順も事前に決めて、速やかに終わるように、こちらも練習していたと言っていました。準備に抜かりなし! が、勝ってしまって、浮ついてしまい…、球場の外で、かなり怒ったそうです。「1勝したくらいで満足していいのか!」と。
翌々日の明徳義塾中戦。早朝5時、上溝中に集合し、バッティング練習。そこでは初戦の反省をいかし、「明徳に勝って、すぐにデータを取りにいって、勝ってもう1回、上溝中のグラウンドに戻ってこよう!」と水野監督。まさに、その通りとなりました。
イメージトレーニングとかシュミレーションは、どうしても<試合に臨むまで>に視点が行きがち。音楽かけて、テンション上げて…。が、水野先生の教訓としては、「試合のあとも大事」とのこと。確かにそうですよね。
対明徳義塾中戦のお話も非常に内容の濃いものでした。 「サインが狭間先生にばれているかな…」と感じた水野先生が、それを防ぐために試みた策…、ばれていると分かって、あえて敢行した策…、監督同士の戦いも非常に熱かったようです。
研修会のあとは、中華街に移動して、神奈川県の指導者の新年会。「先生」じゃないのは、ぼくひとりでしたが…、こういった場所にいられることを幸せに思います。神奈川県の先生方、ほんとにいつもいつもありがとうございます。今年もよろしくお願いします!
今年の神奈川中学野球。春、夏の県大会は湘南ブロックが担当。藤沢八部球場、笛田球場、茅ヶ崎球場で行われます。 また、夏の全日本少年軟式野球大会の日程が8月14日〜17日に決まりました。「日本一」を狙う先生、選手は、手帳に<8月17日に全日本決勝戦。日本一になる!>と書き込みましょう! ちなみに愛媛・松山で行われる全中は8月22〜25日です。 夏が待ち遠しい…。 もうひとつちなみに、夏の甲子園の決勝戦は8月20日の予定です。
先日、甲府工業に行ってきました。 3年生の女子マネージャー、田村あゆみさんの取材です。マネージャーに話を聞くためだけに取材に行ったのは、この日が初めてでした。 田村さんは、家のある最寄り駅から片道2時間もかけて、甲府工業に通っているスゴイ女子校生です。しかも甲府工業は男子生徒約800人、女子生徒約40人という、ほぼ男子校。田村さんは、3年間、クラスで女子1人だったとか。 それでも甲府工業を選んだのは、2人のお兄ちゃんが甲府工業の野球部でプレーしていたため。小さい頃に見た甲子園に憧れ、「工業でマネージャーがしたい!」と入部してきました。 原初也監督は「2時間もかけて、学校にくるなんて、考えられないだろ?」と言ってましたが、ほんとにそのとおり。スゴイです。
田村さんの記事は、2月10日発売の『中学野球小僧』に掲載されます。ぜひ、ご覧になってください!
甲府工業には男子マネージャーもいます。チーフマネージャー、サブマネージャーがいて、練習を仕切るコーチのような仕事を果たしています。 昨年夏までのチーフマネージャーは若尾勝くん。田村さんと同じく「工業でマネージャーがやりたい!」と入部してきたそうです。甲府工業のマネージャー人気って高い! なお、若尾くんは、4つ上のお兄さん、若尾和くんも甲府工業でマネージャーをしていました。
ちなみに若尾くんは、白根巨摩中学校出身。現在、山梨県中体連野球部の専門委員長を務める清水英樹先生の教え子です。「兄弟ともに、中学ではレギュラーだったよ」とのこと。それでも、二人ともにマネージャーを志望して、甲府工業に入部したそうです。
先日、横浜隼人高校に取材に行った際は、「体重90キロ近い?!」と思えるような男子マネージャーがコーヒーやお茶をこまめに持ってきてくれました。水谷哲也監督によると、「最初は選手として入部して、途中から自分で希望してマネージャーになった」とのことでした。
マネージャーとして携わる高校野球――。 自分は高校1年の冬に、「肩が痛い」という、今思えばどうでもいい理由で野球部を辞めています。選手として、やる気がなくなってしまったんですけどね。 今、あの頃に戻れるとしたら、マネージャーという生き方もあったかなと。ほんの少しだけ、思います。
マネージャーといえば、立花学園の若き監督、押部孝哉監督は青学大でマネージャーをやっていました。「河原井監督がお店で美味しい料理を食べている間、ぼくは外で、河原井監督の荷物を持ちながら、ひとり立って待ってました!」とウソかホントか分からないことを笑いながら話していました。 生半可な気持ちじゃできないですね、マネージャーは…。
『東京下町杯』で講演会をしてきました。 下町杯とは東京、千葉、神奈川などから中学校が集まり、春夏の年2回行われている大会です。毎年1月には講習会を開催。一昨年は東海大翔洋中の弓桁義雄先生、昨年は元PL学園の中村順司さん、そして今年はぼくでした(笑)。何ですか、この格差は!
ぼくでいいのだろうか…と思ったのですが、せっかくこのような機会をいただいたので、緊張しながらも、中学野球について色々と話をしてきました。 主宰の小松川三中の西尾弘幸先生からは、「最初の1時間で講演、残りの1時間は質疑応答でいきましょう」と言われていたのですが、「喋らなきゃ!」とハイテンションだったためか、気づけば、ひとりで2時間以上話していました…。喉がかれました、ハイ。
正直…、正月から、この日の講演会のことを考えると、気が重くてしょうがなかったのですが、終わってみると、人前で話すという経験はすごく勉強になりました。もともと、喋り下手の人間なので…。 つたない話を、真剣に聴いてくださり、なおかつこまめにメモを取ってくださった先生方、どうもありがとうございました。今後ともよろしくお願いします!!
最近、「へぇ〜」と思ったこと。
昨年9月から『野球小僧』HPで編集部ログなるものが始まっています。 http://kozo.boxerblog.com/kozo/
今月18日のブログで、「ミズノ100周年記念スポーツクリニック」のことが書いてありました。その中に、カージナルスの田口壮の走塁術がアリ。 一塁ベースを回るときは、「左足でベースを踏む場合は、踏んだ直後に右肩越しにベースを見る。こうすると普通に走るよりも鋭くターンができるんだ」とのこと。ブログには写真も掲載されているので、ご覧になってください。
写真を見ると、後ろを振り返りながら、ベースを回っていることが分かると思います。これをやると、ターンが鋭くなると…。思わず、読みながら、「へぇ〜!」と声を上げてしまいました。知らなかったよ、こんなテクニック! って知らないのは自分だけ…?
先日、兵庫・岩岡中に伺ったときは、こんな「へぇ〜」がありました。 「サインを出すときは、ベースの真ん中で出してはいけない」と岩岡中・山内先生。 理由を聞くと、ベンチから相手のキャッチャーを見るとき、<真ん中でサイン出す→外or内に足を動かす>という動作が分かると、ベンチからコースや配球が丸分かりになってしまうということでした。コースや配球が分かれば、盗塁やエンドランなどのサインを出しやすくなるものです。 サインひとつ出すにも、外で出して、外のボールを要求したり、外で出して、思い切り内角に寄るなど、工夫が必要とのこと。 しかし、キャッチャーって、頭使いますねぇ、大変…!
1月12日の日刊スポーツHPに、以下のようなニュースが出ていました。
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スクイズプレーの反則打球は打者アウト
プロ、アマ合同の日本野球規則委員会が12日、都内で行われ、日米で解釈が異なったスクイズプレーの際に打者が反則打球をした場合、三塁走者ではなく打者アウトで統一することを決めた。
日本では打者がスクイズを見破られたと判断し、打席を踏み出してファウルにした場合などは「本塁での守備を妨げた」との判断で三塁走者をアウトとしていた。今後は米国に合わせてすべて反則打球として打者アウトとし、野球規則7・08(g)の【注二】を修正する。
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これって…、結構大きなルール変更ですよね。ランナーがアウトになるのか、バッターがアウトになるのかで、局面が大きく変わります。そもそも、バッターが悪いこと(?)をしたのに、何で三塁ランナーがアウトになるのか…、いつも不思議に思うルールでした。
というか、アメリカではバッターがアウトになることを知りませんでしたよ。勉強不足でした。
さて、このルールは中体連や全軟連の大会でも適用されることになるのでしょうか。
2006年01月10日(火) |
今さらながら…今年もよろしくお願いします |
2006年もあっという間に10日が過ぎました。 大変遅くなりましたが、明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
全国の先生方、年賀状どうもありがとうございました! 生まれて初めて、年賀状が100枚超えました。感激。来年の目標は150枚…、全国に足を運んで、多くの先生方と出会えることを楽しみにしております。 年賀状には「日記読んでますよ」という嬉しいお言葉もありました。頑張って、更新していきます!
さて、今年の正月を簡単に振り返ると…。 2日、3日は毎年恒例の箱根駅伝、テレビ観戦。10区間、ほぼ完全制覇でした。しかし、2日の夜から体調が悪くなり、4日の夜には熱が39度2分に! 激しすぎる悪寒を感じ、かなり動揺しました。1日寝たら、熱は下がったのですが、体調不良は続き、ここにきて、ようやく完治に近づいてきた感じです。
高校ラグビーでは桐蔭学園が頑張っていましたね。ネット中継を見ていましたが、準決勝で大工大を破ったときは、感激してしまいました。まさか、あの大阪代表を準決勝で破るなんて! 桐蔭学園中野球部の大川和正先生に「おめでとうございます」メールを送ったら、「ナンバー8の松本は中学野球部出身です!」と返事が。ウソ!知らなかったです! 「中学時代は補欠だった」そうですが、高校でラグビーをやり、才能開花!
そういえば、箱根駅伝の山登りで今年も快走を見せた順天堂大・今井選手も小中時代は野球部だったとか。野球はあきらめても、その後の人生で違うスポーツで活躍するというのもカッコイイ生き方ですね。
で、6日から2006年の取材スタート。西武ライオンズの寮まで行ってきました。7日は東海大相模の田中大二郎を取材し、8日は愛知・幸田北部中、9日は兵庫・岩岡中にお邪魔してきました。 岩岡中はずっと取材に行きたいと思っていた学校でしたが、やっと念願かないました。いやぁ、顧問の山内先生は素晴らしい先生でした。大体大の野球部時代は3季連続でベストナインを獲った名捕手だったらしく、大学選手権出場経験もあり。キャッチャー指導をたっぷりと語ってもらいました。砲丸を使ってのキャッチング指導など、面白い指導法の数々でした。
そんなこんなで、あっという間に1月も終わってしまいそうですが、今年のテーマはズバリ「健康」です。もう、健康あるのみ。正月に実感しました。2月には健康診断もやらないと。胃検査も腸検査もやって、体を診てもらわなければ…、長生きできる自信がありません…。
明日は2005年全中3位の前橋一中に行ってきます。
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