No._ _ _ _ _ _ _ _ _ Date 2006年05月05日(金) |
イタリアンバジルピザ - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 君に会いたい 春の雨はそう思わせる少し強引な憂いを空気全体に拡散させながら 街路樹に、路面に、僕の周りに降ってきた 僕はなんとなく傘を持つ手と共に周囲を見渡したが 両脇が住宅の細い一本道には僕以外の生き物の気配はしなかった 雨が少し強引に、でも優しく押し隠したんだろう 湿気をたっぷり含んだときの街の匂いがする。 道路が、住宅が、僕の周りのもの全てが徐々に放ち出すそれは、 有無を言わせず僕の記憶に入り込みしるしを残すようだった。 嗅覚は記憶と強い結びつきがあるという。 だからこの湿気の匂いをかぐ度に、 僕はこの気持ちを思い出すかもしれない 少し強引に僕を誘った 君に会いたいという憂いの気持ちを - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - |