魔が、差した?
5年もの間、
彼を想ってきた。
ずっと、ずっと、
彼が好きだった。
「俺をそこら辺のオトコと一緒にするなよ」
そんな安いセリフを信じるオトコは
アナタだけ。
アナタだけ、
だった。
目的地のないドライブ。
深夜を過ぎた夜中。
海を見ていた。
二人で、
海を見てた。
仕事で疲れてる。
疲れきって、
まぶたが落ちそうになりながら、
アナタは
私と、
海を見ていた。
心臓の鼓動は破裂しそうなほど
早く波を打つ。
きっと、
アナタの心も。
アナタも、
他のオトコと変わらない。
知ってる。
全部知ってるよ。
アナタの優しい声。
誰よりも、
大好きだった。
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