アイデンティティー

2006年01月08日(日) D



思い出す。



深く被った帽子

口の周りに伸びた髭をさわる仕草

黒い腕に嵌められた時計


顔を崩して笑う

その笑顔





未だにDが私のドコを

かわいいと思うのか

判らない。



何故だろう?


苦しかった

Dに会えないと思うと

悲しかった

いつのまにか

Dからのメールを

待ってた



俺の彼女になってくれる?


…なれない




私は

貴方が思ってるような

女じゃない




貴方以外を

探したけれど

見つからなかった。


いつのまにか

Dが

私の中で

大きくなっていって。


この気持ちが

依存

というものならば

またいつか

私は誰かと寝るだろう。


嘘はつかない



私はこの言葉を

守るだろう。

Dとの終わりが来るならば

私が

Dを傷つける時。




大事にしてくれる?

もちろん


嘘つかない?

つかないよ


浮気しない?

しないよ(笑)



最後の質問していい?

うん、なに?







私が、

私が寂しい時は

抱きしめに来てくれる?



うん、分かった



じゃあ、

寝るときも電源入れとかなきゃねー





あの夜、

寂しかった。

寂しくて

寂しくて

涙がぽろぽろ流れた。

寂しかったらいつでも電話してね


聞こえたのは

電源が入っていません

…うそつき





あの夜

もし貴方が電話に出てくれたら

今日はもっと早く

訪れただろう。


口だけじゃない、

少しでも

変わろうとしたDに

私は答える。


私でよければ

彼女にしてください






Dのキスは気持ちいい。

体がとろけるほど甘いキス。

浅黒い肌に

男らしい身体。

抱きしめて

抱きしめられる

心地よさに

私は酔ってる。









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桜木 舞 [MAIL]