++るうの独り言++
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http://www.asahi.com/science/update/0920/001.html
えー、と、つまり 太陽が『西』に沈む(『東』から昇る)のを知らないとか 太陽が地球をまわっていると思っている子が多いとかいうので 『科学立国日本』の将来を憂うるわけらしい。
新聞記事を読んで、「わー、かわいいー。まだ今の小学生もすれてないわね」とかいう感想をもったわたしとしては なんだか新聞やら大学教授やら教育現場やらテレビのこめんてーたーやらの反応のほうが異様に思えたんだけど(^^ゞ
「太陽はどっちから昇るー?」と埼玉の奥地で小学生の娘に聞いた時 (実はこの話、ちょっと前からすでに小学校で持ち上がっており、学年便りかなんかで話題になってたのだ) 「わかんないー。まだ私寝てるもん。でも沈む所はわかるよ。あっちー、山がきれいに見える方」 と答えたので、うん、もっともだー、と思ったもんね。
「いいんじゃないですか? わたしも小学生まで太陽がまわってると思ってましたから」といったのは毛利衛さん。
わたし、むしろ 体験している(実際に太陽を毎日みている)からこそ、『西』だの『東』だの『地動』だの観念的な言葉がでてこないんだと思う。 そもそも“太陽が昇る方”を『東』としただけなんだし、それなら 「こっちからでてきて、あっちにしずむー」でいいじゃないか。 ロケットに乗って宇宙的観察をした小学生なんかそうそういないんだから 毎日の生活の中では太陽が動いてるって考える方が自然だろう。 だから教会だって地動説を唱えたガリレオに、「ごめんなさい、教会がまちがってました」、って謝罪するのに350年もかかったんだ。謝ったの1983年ってつい最近じゃんー。
憂うる必要はない。全然ない。知らない子がけっこういる、っていう確認だけだ。 つまり「経験的感覚」と「事実」とのギャップを知らないっていうだけで、 これを 「へええええ! そうなんだー!」と驚かせつつ感動させればいいだけのことである。そしてそんなにあたふたするほど緊急の問題ではない。宇宙の時間はゆっくり過ぎて行くんだし?(笑) このギャップをうめていく作業が学習であり、科学の面白さではないのかな。 これから『びっくり』して『感動』する小学生が半数近くいるってことじゃないか。 将来の毛利衛さん予備軍がたくさんいるってことだ。
子どもは何もしらない、困った困ったではなく (そう、子どもは妙なことに詳しいくせに、あれっ?と思う事をしらないものだ by母) 地道にすこしづつ教えてやればいいじゃないか。 実体験と事実と違う世界 見えない(見られない)けど存在する世界 想像力をうーんと使う世界 楽しいと思うよぉぉ。
・・・ただ憂うべき事が一つある。 「こんな事も知らないの〜?」と大騒ぎしてる大人が、結構きちんと知ってないってことなんだ。 え? わたし? 私は知らなくたってひろくんが知ってるからいいんだもーん。ヾ(・・;)
◆昔の今日の記事
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