++るうの独り言++
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2001年09月28日(金) |
本を読んで考えたこと |
9月20日前後、ブッシュ大統領の支持率は90%だそうな。それでテロ事件への反撃として、直接的な軍事行動を支持すると答えた人は全体の89%だとか。
ふーん。
世界から何百万何千万の軍事行動反対、暴力で暴力は解決しない、とかいう署名が集まっても、 おそらく彼はこの90%を味方に、自分の信念を貫くだろう。 アメリカ国民の大多数がそれを願っているのだろう。 それを多くの国が支持するのだろう。
署名だの、戦争反対だの、それはそれでたしかにそうなんだが、 どーも今回はそれは論点がずれているような気がしてしょうがない。 感情論や自己満足に帰結している感がある。 「死んだ人々は報復行為を望んでないはずだ!」って、 あんた聞いてきたんかい? シックスセンスかい? *言い過ぎ*
アフガニスタンの国情をテレビで放映し、 「戦争がはじまればこういった人々を巻き込むことになる。それが許されるのか!」と叫ぶ記者がいた。
が、私の怒りは別のところに。
ムハンマド・アリ・アルクーリという人が書いた『Light of Islam (イスラムとは何か)』邦訳:時事通信社刊 には “イスラムでは、正義と責任感についても、重要な教えとして説いています。統治者は臣民にたいして責任をもつべきである、、、(略)、、、すなわちあらゆる人はそれぞれの持ち場で他人に対し責任をもつべきであると説いています” “イスラムではそれぞれの統治者に対し、正義とイスラムの掟に対する忠誠をもって国家を統治すべしと説いています。(略) 統治者は人民のため、その人民がイスラム教徒であるなしにかかわらず、また人種の違いを問わず、個々の人間の基本的な生活の保障について十分考慮すべしとしています。住居の保障、食料の確保、教育の機会、そして医療制度の保障などがあげられます” とある。
アフガニスタンの政権をにぎっておきながら、タリバンは何をした? ビンラディンはかなりな金持ちらしいが、その金で何をした? アフガニスタンの人々になんにもしてないじゃないか! ユネスコの支援を勝手に自分のものにしてるじゃないか! だから難民がごそごそあらわれるんじゃないのか? 自分達はその義務を果たしていないのに、アフガニスタンの窮状を全て他国のせいにするのか。歴史のせいにするのか!
こいつら、麻原某といっしょだな。
まず自分が本当のイスラム教徒だというのなら テロの首謀であろうがかなろうが、姿をだせ。 それがムスリム・アフガニスタン統治者としての義務だ。 「私はこの事件に何の関係もないが、私が出て行くことによって、アフガニスタンの人々の平和が約束されるのなら、あえて出て行こうと思う」とかなんとかいえるだろうが。ビンラディンが姿をあらわしたからといって、アメリカはいきなり彼を蜂の巣にはすまいよ。
このまま隠れ(隠し)続けるのなら、こいつらはイスラム教徒じゃない。
だから他国のイスラム教徒たちが一丸になって 「タリバンはイスラム教徒ではない、イスラム教を捻じ曲げ勝手に利用している極悪人である。こいつこそ悪魔である」と切り捨てるべし。
私に言わせると、「戦争」にもならない。「聖戦」にもなりえない。
イスラムに敵対するんじゃないんだ。 「イスラム教徒」の皮をかぶった卑劣なテロリストを撲滅するために何をしたらいいのか考えるんだ。
いま宗教を越えて、全世界の皆が一丸になって行動することが肝心な気がする。どうすることがもっともいいことなのか全世界の人間の叡智を集めよう。そして集めた上なら、それに従おうとも思い始めている。
◆昔の今日の記事
2001年09月22日(土) |
腹にとどめきれぬ思いを |
報復に批判的な発言をした日本人記者に 「テロをかばう奴は、テロ集団と同じだ!」 とくってかかったアメリカ人。
「コーランの教えに、人殺しなんか書いてない」 と悲しそうに言った、インドネシアの知人。
あまりにも勉強不足であまりにも即物的・感情的な自分に愕然とする。 なさけない。 テレビや新聞で小ざかしい言葉や行動が目につくと、自分以上に、それも腹立たしい。
-又-
私は 人を暴力で恐怖に陥れ支配しようとすることを決して許さない。 このことについては「だけど」も「しかし」も一切ない。 「許さない」から、「許さない」ことを示す行動をとるだけだ。
-又-
湾岸戦争が起こった時、 イラクだって被害者なんだ、と オスマントルコ時代から大英帝国の支配にいたる歴史をとうとうと説いた人がいる。
それは確かに歴史的事実だろう。 が、その歴史に翻弄されながらも、今あるこの生活を手に入れた人々の努力や現実は顧みられないのか? 自分勝手に歴史を解釈し、捻じ曲げ正当化しようとしたフセインには罪はないというのか?
私は、歴史をないがしろにする者が嫌いだが、歴史を(過去を)いいわけにする奴らも嫌いだ。
-又-
いま、きっと、世界の頭脳と言われる人々が、 「どう動くのがベストなのか」を必死にに模索している最中なのだろうと思う。
自分の感情のままに声をあげることは簡単だ。 だからこそ、今は黙っていようと思う。 黙っていてもしっかりこの動きから目をそらさず、見ているつもりだ。 勉強不足を痛切に感じているので、遅まきながら本や資料も読んでみよう。 (目をそむけること、耳をふさぐことはしてはいけないと思う)
さらに子供にもこの動きを見せようと思う。 世界を動かしている大人たちのすることを見つめさせたいと思う。 「見てご覧。これが、21世紀の初め、大人たちができる最大最良のことなんだ」
-又-
トップの人間は、脳みそを搾り出しても、干からびても、真剣に知力の限りをつくして話し合え。 某党の党首が、首相が主催した会合をボイコットしたらしい。 今は、この態度こそが許せない。なにをやってんだ? 話し、意見を戦わせ、自分の考えを洗いざらい出せ。 今はそういう時ではないのか?
-又-
第二次世界大戦がはじまろうとしているとき、 きっと子育て真っ最中だった、我々の祖母(あるいはひいばあちゃん)の心内は、今の私とおなじような部分があったのではと、気持ちを重ね合わせたりする。
・・・母の(今の私の)最大の使命は、『我が子の命を守る』こと。 その命は、生物的命であり、社会的動物=人間、としての命でもある。 そのために、 浮き足立たずに自分の今の生活をしっかり送ろう。 そして世界の動きに五感(あるときは第六感も)を研ぎ澄まして注目していこうと思っている。
◆昔の今日の記事
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