2011年06月30日(木) |
ちーちゃんに叱られること |
子の年齢:7歳5ヶ月
朝ごはんにのりたまをかけていたら、ふとこんなことを言い出した。
「のりたまって作んが大変なんぜ。」 「なんで?」 「だってニワトリ追いかけて卵取らんなんから。ニワトリに『コッコッ』ってつつかれるし。」
え? のりたまのたまごはきっと養鶏場のたまごだから、若いメスを狭いカゴに閉じ込めて、卵だけが下に落ちるような仕組みになってると思うよ。 ベルトコンベアで卵だけが流れて来るんだよ。
そしてそのニワトリは1年たったら潰されて食べられるんだ。 そういうニワトリがくたくたの羽毛の塊みたいになって、トラックの荷台に乗せられているのを見たことあるよ。
なんて話したら、ちーちゃんが怒り出した。
「そんな話してない!!!勝手に話変えんで!」
あら、ほんと。 叱られちゃった。いつの間にかそんなことわかるようになっちゃったのね。
子の年齢:7歳5ヶ月
帰ったら朝と違う服を着ていた。 汗だくになったんだそうだ。
生活科室の床のぞうきんがけを4往復したんだって。 ふむふむ、マジメにやっているんだね〜。
ちーちゃんの通っている小学校は、ママが通っていたのと同じ建物だ。
当時は生活科室なんてなかったよ。 郷土資料室だったんじゃないかな。 昔の農具が展示されていたんだ。
待てよ?
生活科室ってことは、理科室はもうないのかな?
「理科室あるよ」
ああそうだった。ワニのはくせいが3体もある、とか言ってた(何に使うんだろう?)。
じゃあ、図工室は?少し広くなったって? 家庭科室もあるんでしょ?
いいなぁ〜楽しそう。
「ママの時代は楽しかったかも知れんけど、今は勉強大変なんぜ」
え?そうなの? ママだって掃除当番も漢字テストもマット運動もあったよ。
「だって、しろがねタイム(20分休み)にテストのお直しさせられるん。」
そういうハナシ? それって、ちーちゃんだけなの?
「違うけど。女子はみんな100点だから、男子4人ぐらい。」
えっ? それって、成績がクラスで下から4番目ってこと?
確かに100点ではないけど、そんなにひどいと思ってなかった・・・。 授業参観ではいつも意見を言ってるし・・・。
どういう訳かちーちゃんの学年は女子が男子の1.5倍いる。 女子の方が学業でよい成績を出しやすい傾向があるため、学年全体の平均点が上がってしまうのかな。
子の年齢:7歳5ヶ月
2年生になって初めて授業参観に行ったら、クラスの女の子が二人メガネになっていた。
「女の子は本を読み過ぎるから」
本当だろうか? 学校をあげて児童に本を読ませた結果が視力の低下だとしたら、皮肉なもんである。 1日何時間読書してたんだろう・・・?
ちーちゃんは1日6時間ゲームをしているが、今のところ視力に影響はない。
学校からはゲームは1日30分以内にするよう連絡がきている。 そんなの本当に守れると思っているんだろうか? 1日30分では楽しめないことは明らかである。
ゲーム脳とか集中力がなくなるとか言う行けど、科学的根拠がない。 そんなに人体に有害なら、学校からの通達でなく、流通を禁止すべきである。
ちーちゃんのお友達でも、気の利いたような子はみんなゲームをやっている。ゲームすら満足に出来ない男の子の方が不甲斐ないと思うね。
今の視力をどこまで維持できるか。それが問題だ。
子の年齢:7歳5ヶ月
お休み前のひととき、ふと小学2年生のころのことを思い出した。 ママは作文が得意だったので、新聞係になって、模造紙に学級新聞を書いていた。
とにかく目立つようにと、いろんな色のペンを使って記事を書いたら、先生に読みにくい、と言われたっけ。 ヘンテコな連載漫画のコーナーもあったな。
なんて話をしたらちーちゃんが食いついてきた。
そうだな。 ちーちゃんのクラスの学級新聞を作るとしたら、まずトップ記事はこんな感じが面白いかな?
「スクープ!T田先生(若い女の先生)のデート現場を目撃!?」 詳しくは3面へ、って書いといて3面はナシ、と。
それから連載でクラブ紹介。 今月は野球チームです。メンバーの写真とインタビューものせる。 来月はバレーチームです。来月もお楽しみに!
ははは、
子の年齢:7歳5ヶ月
晴れた日曜の夕方、ちーちゃんは珍しく近所の子と遊んでいた。 自転車で逃げる4年生を走って追いかけ、水鉄砲で撃っている。
しばらくすると、ちーちゃんが玄関に駆け込んで鍵をかけた。 相手の4年生がインターホンを鳴らして、「Yに謝れ!」と言っている。
事情を聞いてみると、ちーちゃんが4年生のYくんを泣かせたので謝りに行け、という。 ちーちゃんはクネクネしている。 たまりかねた4年生がこう言った。 「相手は年上だぞ!」
あれ? おかしくない? 年上のくせに泣く方がかっこ悪いっしょ?
その場では謝らせたが、後で本人から事情を聞いたら悪いのは相手のようだった。
ちーちゃんがしつこく水鉄砲で狙ったので、反撃して自転車で向かって来て、勝手に転んですりむいた。 後から来たもう一人が、それを見てちーちゃんのせいだと思ったらしい。
そっかちーちゃん。 自転車の4年生自滅させちゃったか。ちょっとかっこいいな。
子の年齢:7歳5ヶ月
夕食のおかずを買いに行ったら、ミンク鯨の肉が手ごろな値段で売られていた。実は給食でしか食べたことがないんだが、食べるなと言われると余計食べたくなる。
だって日本人は昔から鯨食べてたもん。 アメリカ人にとやかく言われる覚えはないのだ。 かといって、コレ、どうやって食べるんだ?
店の人に聞いたら、焼いて食べるのだそうで、ホットプレートで焼き肉のように焼いてみた。牛の赤身そっくりだが、味はカジキマグロそっくりである。
そんなに旨いもんじゃないな。 ちーちゃんは「ウマイ!明日も食べたい!」
こればっかりは、毎日食べられるようなもんじゃないしね〜。 なにしろアメリカ人が監視してるからさ。
お風呂でちーちゃんをくすぐって、からかったら、マジ切れした。 そして何故か学童保育の話を始めた。 同学年に悪名高い悪ガキがいて行くのが嫌なんだとか。
1年の頃からいろいろ聞いてたが、たまに会うと仲良く遊ぶので、話半分に聞いてた。いつの間にそんな深刻な状況になってたのか・・・。
学童の先生は突っ立って見てるだけの役立たずなんで、抗議しても無駄そう。悪ガキの母親も息子によく似た雰囲気漂わせてた。
この問題についてママができそうなことといえば ・悪ガキの被害者の会を作って団体抗議する ・小学校の先生に相談する ・ちーちゃんが怪我をさせられた場合に限り、相手方に乗り込んで念書を書かせる
ここまで来ると裁判沙汰である。大人が喧嘩するってそういうことなんだよ。
「とにかく、相手が変わってくれることは期待できません。この先もずっと同じ。変われるのは自分だけ。どうしたい?」 「夏休みは『わかば』に行く。」 「わかった、じゃあ聞いてみるね。」
子の年齢:7歳5ヶ月
ちーちゃんのパパはカフェ巡りが好きなようで、近所に新しいお店ができると行かずにいられないらしい。
そこは人気の食品スーパーの跡地の隣。 私が小学生だった頃は大場書店だった。クラスメートの大場君今頃どうしてるかな・・・?
カフェ風な雰囲気をかもし出してはいるが、何か中途半端な印象を受けた。 知ってる店の方がいいんじゃない?
パパは期待どおりだったようで、入る気まんまんである。
ドアを開けると、胡蝶蘭の大きな鉢とラガディ・アン人形が目に入った。 開店祝いに胡蝶蘭が届くということは、店主の前職は桜木町か? そして、ラガディ・アン・・・、アメリカンカントリーはどうもニガテである。
正面はバーカウンターになっている。 サイドテーブルに、幌馬車の模型、突き当たりに北海道の名産品、コンセプト不明。
味を期待してもしょうがない気がしたので、ミートスパを頼むことにした。 ちーちゃんはステーキ、パパはロコモコ。
出てきたミートスパを見て驚いた。 見たこともないほど旨そうなんである。 ソースの色が赤身の牛肉を赤ワインで煮込んだことを物語っていた。 ふくらんだクリーム色のパスタは、絶妙に軟らかいであろうことを思わせた。
子の年齢:7歳5ヶ月
暑くなってきたので夏の服で出勤した。 4年ぐらい前から着ているピンクのバルーンスカートだ。
クルールさんのパターンで縫ったものだが、布を買ったのはもっと若い頃で、年齢的にビミョーかも。
GWに随分日焼けしてしまったし、四十路に許される色なのか・・・。
って思いながら、学童にちーちゃんを迎えに行ったら、イタいところをついてきた。
「ねー、なんでそんな服着とるが〜?おねえさんみたい、ヘンなの。」
おねえさん?
ちーちゃんは明らかに不愉快そうである。 えっつ?やっぱり年甲斐ない?
ってことを翌日会社で話してみた。 すると、男の子のママが言うには、ウチの子もスーツ着てると嫌がる、とのこと。
男の子たちは、ママがおしゃれする(=外面よくする)のが嫌みがい。
確かにウチの場合、ちーちゃんに手がかからなくなったから、お洒落し始めたんだもんな〜。
ママのお洒落は子離れ宣告なわけで、ちーちゃんにとってはフクザツなようだ。
子の年齢:7歳5ヶ月
テーブルの上に、黒酢ドリンクの紙パックが載っていた。 ママが買ったのではない。
明治牛乳の配達業者に押し付けられたのだ。 夕方玄関の鍵を締め忘れていたら、勝手に入ってきて置いて行った。
おちおち玄関の鍵も開けていられない。
いまいましい。 何が黒酢だ。
「それはうちゅうじんだよ。」 「は?」
クローンウォーズ(スターウォーズのアニメ版)に出てくるダースベイダーのことか?
「うちゅうじんって何のためにいるのかな?」 「???」 「ちきゅうじんって、何のためにいるのかな?」
うむ。 素朴だが根源的な命題だな。
「それは、いいギモンだね。ママも子供の頃考えたよ。」
「じゃあ、答えを教えて!」
「そのギモンに正解はないんだよ。答えは人によって違うんだ。ママが20歳の時に考えた答えは、『こどもを産むため』なんだよ。」
子の年齢:7歳5ヶ月
ちーちゃんのクラスは宿題が多い。 同学年の他クラスに比べて5割増しだ。 仕事熱心なのは解かるが、子供の立場も考えてもらいたい。
そういう訳で、今週末の宿題は「日記2日分」。 これは計算ドリルより辛いよ。作文2本ってのと同じだからね。
天気がよかったのであちこち外出し、題材は沢山あったが、まとめるのがムツカシイのだ。
月曜の朝、机の上に放り出してあったにっきちょうを見たら、土曜日分しか書いてない。ちーちゃんはあわてふためいた。
「どうする?今から書く?」
マジメなちーちゃんはなんとか書こうとするのだが、出だしでつまって涙しか出ない。
「何に悩んでんの?」 「ウルサイ、黙れ。」 「だから昨日書きなさいって言ったじゃん!一昨日も。」
-しろがね(学童保育)のバベキュウへいきました。
「そんなに悩むんなら、そこでおしまいにすればー?」 「ダメ。」
何に悩んでいるのかわからん。 「なんていうところだっけ?」 「ああ、グリーンパーク吉峰?」 「んー、そんなこと書いてもなぁ。」
そりゃそうだ。
「じゃあアレ書けば?Hくんがすべり台の上で『○○○×××、行きます!』って言ってオモシロかったとか。」
それが書きたいらしいんだ。でも書き出しがわからんらしい。
「『そして』がダメなら『そしたら』は?ダメ?」 「『とつぜん』『イキナリ』『だしぬけに』『わけもなく』は?」
「(怒)本じゃないんぜ!」
そうかー、接続詞を大袈裟にすると小説っぽくなっちゃうのかー。 とにかくちーちゃんは、ヒントを出せば出すほど怒った。
散々呻吟して、日記は以下のように締めくくられた。
-そしたら、Hくんがジャンボすべりだいの上で 「○○○×××、、いきます。」 といいました。おもしろかったのでぼくもまねをしました。
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