子の年齢:6歳8ヶ月
秋分の次の寒い日に、ハムスターのちーが死んでしまった。 死んでしまった、と言うより世話が悪くて死なせてしまったらしい。 駆け込んだ獣医でいろいろ注意された。
夏の間中クーラーをかけて、大事に世話していたつもりだったのに。
本当に本当に悲しくて、ちーちゃんと抱き合って泣いた。
悲しさを紛らわせる為に、衣更えをしたら、ホコリに弱い体質のため、くしゃみが止まらなくなってしまう。 折から始まった、不妊治療のためのホルモン剤が体に合わず、寝込んでしまった。
婦人科に相談したところ「今回は見合わせましょう。」とのこと。 出産予定日まで皮算用していたのに・・・。
ハムスターにも死なれ、不妊治療にも失敗↓
またちーちゃんと二人きりになっちゃった。
子の年齢:6歳8ヶ月
ちーちゃんのお友達一家が何度か足を運んでいるので、生まれて初めて行って来ました、サファリパーク。 HPを見ると、ウォーキングツアーだとか、サファリバスだとか、いろんなツアーがあってWEB予約もできるんだけど。 前のツアー終わらないうちに次のツアーの集合時刻になるのが心配で、結局チーターランだけを事前に予約。
開演前に到着しても、サファリバスのチケット売り場には長蛇の列がついていた。 チーターランが10時の予約だったので、欲しいのは午後イチのバスチケットだったため、30分ぐらい並んで問題なくチケットも手に入った。
さて、チーターくんが全力疾走するかどうかは、気分次第なんだそうだ。 しかしこの日のチーターくんは、やる気まんまんだった。
担当者のレンジャーカーを見ると、決勝前のオリンピック選手みたいに、脚を伸ばしてそわそわ歩いている。
時速100kmぐらいでおもちゃを引っ張り、それをチーターが追い掛ける。始まると本当に一瞬だ。
サファリバスまで間があったので、カンガルーに餌をやりに行った。
カンガルーって案外グータラな生き物だった。 近距離を移動するときは、短い前足で後ろ足をひきずるようにして歩く。
全身が硬く締まっていて、まるで棍棒のようだった。 ラクダのように大きな目を伏し目勝ちにしているが、不思議なほどふてぶてしい。 「またこのエサかよ、もう飽きたな〜。食べてやってもいいけど・・・。」 って言いそうに見える。
ケニア風のレストランでお昼を食べてから、サファリバスに載った。 クマとライオンとラクダに餌をやれるのだが、ライオンは暑さで喰いが悪いという説明だった。 確かにクマはバスを見つけるとすぐに集まってきたが、ライオンは面倒そうだった。 猛獣ゾーンはチーターランでも通ったのだが、ポジションが変わっていない。 個体ごとにお気に入りの場所があるんだろう。
草食動物のコーナーに行くと、数匹のキリンが道路を塞いでいた。 駆けつけたレンジャーカーの屋根の草をむしゃむしゃ。 道路にウンチをぼとぼと。 やりたい放題である。
キリンってもっと臆病な動物だと思っていたんだけど・・・?
動物の意外な姿を沢山見られたサファリツアーでした。
子の年齢:6歳8ヶ月
土曜日は小学校の参観日だった。 最近の小学校は親が参加する行事が多いなぁ、と重いながら、パパも帰って来てくれて、2人で授業参観を見に行く。
今日の参観授業は、なんと「道徳」。 道徳かぁ、タテマエを錦の御旗で教える科目は、ママはニガテだなぁ。 ちーちゃんはどうなんだろう。
さて、当日、 教室に行くとちーちゃんがにこにこ寄って来て、廊下でクネクネ。
教室に入ると、国語で習っている「くじらぐも」の形の大きな綿が上に貼ってあった。 反対側には教科書の超拡大コピーで、生徒の感想とか、音読するときの工夫が書き込んである。 楽しく学べる工夫がすごい。 拡大コピーなので、先生がエネルギー使い切っちゃうこともないし。
1年生の道徳の授業は、国語の授業と大差なかった。 ちーちゃんは興味がないのか、そわそわキョロキョロ。体を真横に向けたり、指をしゃぶったり。 でも先生が質問すると必ず手を挙、当てられてないのに喋ってしまう。
そのうち離席しちゃうんじゃないかとハラハラして見ていると、今日の授業のテーマに関わってくる質問になった。
「車のタイヤでつるが切れてしまった時、かぼちゃさんはどんな気持ちだったでしょう?」
本文には「かぼちゃさんは泣きました」としか書いてない。 大勢の子が手を挙げ、「痛かった」「悲しかった」などの意見が出た。
「違う意見の人いますか?」
そこで手を挙げていたのは、ちーちゃんとDさんの二人だけ。 ちーちゃんがDさんのことを好きだということは、クラスで知らない人がいない。
ママはわくわくした。 ちーちゃんは何って言うんだろう? 今度はちゃんと当てられた。
「ハチさんとチョウさんの言うことを聞いて、違うところにつるを伸ばせばよかった、という気持ち」
おお! そうだ、その通り! 余計なことばかりしてたのに、いつ考えてたんだ?
Dさんは、ちーちゃんとは少し違った意見で、 「ハチさんとチョウさんの言うことを聞いて、つるを伸ばすのを止めればよかった、という気持ち。」
好きな女の子と成績を争うんなら、勉強も楽しくていいじゃんねー。
子の年齢:6歳8ヶ月
自分の記憶力のなさに愕然とすることがよくある。 手帳に確かに書いてあるのだが、内容が思い出せない、とか。 夢中で読んだ本の内容が思い出せない、とか。
脳という限られた資源の有効活用をしているんだろう、とは思うが、いざ思い出す必要性に駆られた時、時間が無駄になることが哀しい。
だが、記憶力と幸福感は比例しないと思う。
昨日の「ザ・ベストハウス」に出てきたサヴァンのピアニスト。 どんな曲でも一度聞くと暗譜してしまう。 生まれつきの盲+自閉症スペクトラム重複で、実の親に見放され、よい保護者に恵まれて才能を開花した。
茂木健一郎がその人に質問するのだが、人として尊重している様子がよくわかる。
「ピアノ好き?」 「ピアノ好きだよ」 「キミは天才?」 「ボクは天才だよ!」 (会話が殆どエコラリア(オウム返し)になる)
「何年ぐらいピアノ弾いてるの?」 「1,2年ぐらいかな?」
「アダム(保護者)は好き?」 「アダムが好きだよ!」 「アダムとはどのぐらい一緒にいるの?」 「100年ぐらいかな?」
ピアノは2年だがアダムとは100年一緒にいる。 本当は10年以上ピアノを続けているのだが、ピアノよりアダムが大事なのだな、と感じさせる答えだった。 (アダムと知り合うまでは会話そのものができなかったらしい)
記憶力よりもコミュニケーションなんだよね。 承認欲求が満たされないと、人としての尊厳が守られているとは言えないのだ。 自閉症スペクトラムであればなおさら。
今まで日本テレビで見ていた茂木健一郎は胡散臭かったが。本当はいい人だな〜(フジテレビで見ると)。
母子分離
子の年齢:6歳8ヶ月
日曜日は変な天気だった。勢いよく雨が降ったり、雨が上がるとやたら暑かったり。 そういう訳でちーちゃんは一日家で遊ぶことに決めたらしい。
それもいつもみたいに、遊んで遊んで、ってつきまとうのではなく、一人でつまーっとプラレールしたり、レゴブロックしたり。
図書館に本を借りに行こう、って言っても、お買い物に行くけど一緒に行く?って言っても。 今までみたいに、出がけに慌てて車に乗り込んだりもしない。 お買い物の途中で電話をかけてきたりもしない。
ウチに帰っても「お帰り!」って言ってひたすらレゴブロックを作っている。
「美容院に行ってもいい?2時間ぐらい帰ってこないけど?」 「いいよ。」
これは助かる。久しぶりにのんびり美容院に行く。 待ち時間に女性週刊誌を見ると、愛子様と雅子様の間に微妙な距離が、だって。 愛子さまはちーちゃんより1つ上だったかな? ウチのちーちゃんでさえ近頃「ママに話すとすぐ大袈裟なことになる・・・ブツブツ。」って言うぐらいなのだ。
2年生の女の子が母親を煩く感じない筈がない。母子分離はお互いにいいことなんだよ! テーブルクロスを交換したり、美容院に行ったり、我慢してたことみんなできて、とてもいい気持ち。
「ああ、美容院はやっぱりいいわ〜。ちーちゃんにもっとやさしくしよう!と思った。」 「よかったね!」
なんだかとってもいい感じ〜。 これでコウノトリさんが来てくれれば最高なのになぁ。
子の年齢:6歳8ヶ月
あっという間に新学期が来た。 週休2日制のあおりで、始業式は8月31日だ。 朝起きるのは大丈夫だったけど、持物の準備・・・。
筆箱と連絡帳と連絡袋がどこにもない。
えええ?どうすんの? 先週の登校日に学校に忘れてきたのだろう。
「学校に忘れて来たんじゃないの?」 「わからん。」
おい、しっかりしろ!
結局全部学校にあった。 その翌朝ママが旗当番で慌てて家を出ようとすると、ちーちゃんが時間割を始めた。
あっそうか、今日から授業があるのか。 自発的に時間割を始めたのはエライ! でも集団登校の集合時刻になってから始めるのでは遅いんだよ。
やっぱり新学期はバタバタだー。
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