日々あんだら
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今日は近所の友人宅へ。 彼女は高校の同級生で、それ以来仲良くしてて、実は今僕が住んでいるところから10分くらいのところに住んでるんだけど。 なぜかここに住み始めてから1年8ヶ月、1度も訪問したことはなく。
…って僕が休日出かけまくってるせいですよね。ごめんなさい。^^;
ということで、1年8ヶ月遅れの引越しご挨拶にお邪魔してきました。(笑)
前に行ったのは大阪に住んでた頃だったから、2〜3年前? 一家総出でお迎えに来てくれた車の中で久しぶりの再会。 その頃はまだちっちゃい男の子だったお兄ちゃんが立派になってて、 まだ這い這いしてた妹ちゃんがもう走り回れるくらい大きくなってて。
「え?今何歳?」って聞いたら3歳だってー。 ええっ!!?3歳ってこんなに大きくてこんなにしっかりしてたっけ!?^^;
お兄ちゃんはもうすぐ6歳。そっかー、来年小学生かぁ。 彼が生まれた翌日にお見舞いに行った経験のあるおじちゃんとしては感慨深いものがありました。 そりゃおれらも歳を取るわ!!(と彼の母親も巻き込んでみる。笑)
お家でプラレール組み立てて電車で遊んだり、(2人が別々の線路を作ろうとするから大変!) 公園でブランコ遊びしたり。(2人とも「hideくん押してー!!」って言うから大変!!!) 2人と遊ぶのはすごく楽しくて、自分の子供が欲しいなーって思ったよ。 2人と遊ぶのはすごく大変で、早くしないとやばいとも思ったけど。(笑)
ボール遊びや追いかけっこもして、お家に帰ってから晩御飯までご馳走になって帰って来ました。 いやー、楽しかった!なんで今まで行かなかったんやろ!? (それは週末ほとんどお出かけしてたから。笑) もう道も覚えたし、今度からは自転車で突撃しようと思います!
また遊んでねー。^^ (体調整えて行かねばっ!!)
(Leica M5 + Summicron50mmF2、KODAK GC400)
今月は誕生月。 ということで、今日会社で健康診断を受けて来ました。
予約の11時に診療所に入るとまず最初に「じゃあ、尿検査を」っておばちゃんから紙コップを差し出される。 でもね。
こっちは朝から水一滴飲んでないわけですよ。 500mmPETボトルの前で、「これを飲んだら体重が0.5kg増える」って思ったら飲めないじゃないですか。 健診前に一滴でも水分を出して軽くしようとする男心ですよ。(笑)
ということで、毎年「あ、今は出ないんで後でまた来ます」って言うわけですよ。
レントゲン、視力・聴力、身長・体重・血圧、医師の問診、保健婦の問診、と続いて、 さぁ、帰ろう!と思ったら。
「あ、待ってください。採血がまだですね」 「え?」 「採血です」 「だって僕、32歳ですよ?」(ウチの会社では血液検査は35歳から) 「今年から全員になったんです?」 「うそっ!」 「ホントです」 「心の準備が…」 「(笑)」
笑うな〜!いくつになっても注射は嫌なんじゃーーー!! と言っても許してくれるわけもなく。
「はい、気分悪くなったら言ってくださいねー」
別に気分悪くもならんし痛くて泣いたりもせえへんけどさ。 そんなこんなで採血も終了。
さて…
「尿の方、大丈夫ですか?」 「いやー、まだ…」(だってまだ水分取ってない) 「じゃあ、あっちでお水飲んでください」
指差したのは洗面所。 東京の水道水なんか飲めるかっ!!
「すんません、水道水飲めないので、外で飲んで出そうになったらまた来ます」 「じゃあ、お昼より前に来てくださいね」 「え?ダメなんですか?」 「ええ、ジュースや缶コーヒーもダメです。お水かお茶だけにしてください」
朝からご飯も抜いてるのである。(これは普通に健診のため) ええーーー…まあしゃーないか。
諦めながらウーロン茶を買って職場に戻る。 そしてウーロン茶を一気飲みっ!! 早くしないと12時が来る!これで昼まで抜いてたらおれ死ぬっ!!(死にません)
したら部長が「ウーロン茶なんか飲んだあと尿検査受けたら脂肪が溶け出すんじゃないの?」と一言。 「ブフォ!!」 吹いた。(笑)
そうこうしていたら課長がいきなり「昼食べに行くか?」と言う。 「あ、嬉しいんですけど、ちょっとまだ尿が…」 「アワビの旨煮あんかけ土鍋ご飯」 「もう1本飲みます!!」
しかしお茶1L飲んでもそんなにすぐ尿が出るわけでもなく。 刻一刻と時間は過ぎる。
「もう行くぞー」 「ああっ、お待ちをっ!!|Д`)」
意を決して受話器を取る。そして診療所へ電話。
「あ、さっき健康診断を受けたhideですが」 「はいはい」 「尿検査がまだなんですが」 「あー、そうですね」 「それがなかなか尿を出すのが難しくてですね」 「…はい」(笑いをこらえている気配) 「明日でもいいですか?」 「少々お待ちください。(笑)」
今度は軽くだけどはっきり笑われた。
「じゃあ、明日の朝、起きた時に採尿して来てもらえますか?」 「はい!わかりました!」
元気良く答えて電話を切ると…向かいの後輩がモニターの陰に隠れて笑ってやがった。(怒) ふん、笑いたければ笑え!背に腹は替えられへんねん!!
そこまでして食べた、アワビの旨煮あんかけ土鍋ご飯は旨かった。。。ヽ(´▽`)/
あ、明日採尿忘れないようにしないと。(笑)
(PENTAX6×7 + 105mmF2.4、FUJI PRO160S)
バケペンで撮ったさとこちゃんの写真。 縦位置で撮ったのが全部斜めに傾いてる…
右手を上にする形で構えたんだけど、どうやら思ったより右手が上りきってなかったらしい。
…40肩か?32歳になったばかりだというのに。。。(涙) (それにしても、なんでファインダーを覗きながら気づかなかったんだろう。。。)
今日は体調がイマイチ。 タクシーの中で急に気分が悪くなって吐くかと思った。(>_<) 今日は早く寝ます。おやすみなさい。
(PENTAX 6×7 + 105mmF2.4 + KODAK PORTRA400UC期限切れ)
今週末は写真展を4つ見た。
POTSUN nanaさんの個展。 この人は前々から気になってた人で、声をかけようかどうしようか、うーーーん…と悩みながらもいつも見逃げしてたんだけど、今回どうしても見たくて意を決して行ってみた。
下北沢のこじんまりとしたギャラリーでの展示。 そのタイトルの通り風景の中にポツンといる人たちの写真。(と、ひげメガネシリーズ。笑) 写真の面積の中で、人の占める割合はホント小さかったのに、でも自然と目がそこに行く。視線を引きつける。
最近、「おれのポートレートって寄ってるのばっかやん!!」ということに気づき、 引きのポートレートも練習しないとなー、って思ってたのですごく参考になりました。 ああ、こうやって撮ったらええねんな、とか。 この大きさにプリントしてるからこういう構図でいいけど、 小さいプリントで見るならもっと割合変えないとな、とか。 カラーネガからの手焼きプリントもすごく綺麗でした。
nanaさんともいろいろとお話させてもらっておもしろかった。 あと、叩くと動くけどすぐ止まるクーラーとか。 いつの間にか新しいカメラを買ってくるお父さんとか。
そして帰り際、実はネット上では初めましてではなかったことが発覚! 昔フリッカーでnanaさんの写真にコメント付けたのをすっかり忘れてたのでした。^^;
吉川亜希写真展2 友達アオちゃんの第2回個展。 代官山の古着屋さん・HANJIROへ。 第1回の時は僕はまだ大阪に住んでて、京都のHANJIROに見に行ったんだった。 確かみわさんと一緒に。んで、梅田まで戻ってきてD・D・HOUSEの紅虎で餃子食った。 しょーもないことは異様に覚えている。(笑)
2回目の個展は、1回目と同じくライブ写真で。 彼女の写真はすごくストレートだと思う。音楽に対する、そのバンドに対する「好き」が溢れている。 前回の写真の中ではモノクロのギターソロの写真が一番好きだった。 きっと激しいであろうライブの最中の、でもまるで静止したかのような音のしない写真。 今回の写真の中でも1枚だけあったモノクロのギターソロの写真が一番好きだった。 でも今回のはとても激しい写真。 ギターを弾きながら何かを叫んでいて、体もブレてるしピントも微妙に外れている。 でも、その1枚が一番はっきりと声や音が聞こえてきた。
今回の個展には、前回にはなかったいろんなバンドのオフショットも入っていて、 そのどの写真からも彼女に対する信頼感が伝わってきた。 こんないろんなバンドとそういう関係を築けるアオちゃんってやっぱりすごいなーって思う。
人を撮ることは、その人との人間関係だ。
某大学写真部の展示 渋谷にVS NEXT展を見に行って、同じルデコの別の階でやっていた某大学の展示も見に行った。
正直、イマイチだった。 そんなに豊富じゃないけど、大学写真部の写真展もいくつか覗いた経験はある。 (芸大とかじゃなく、どれも普通の大学の写真部) そのどれにも共通して感じるのは、「何を伝えたいのかわからない写真が多い」っていうこと。 写真が散漫だったり。 タイトルが意味ありげなんだけど、独りよがりでよくわからなかったり。 本人にはもちろんなんらかの意図があるんだろうけど、それがあんまり伝わって来ない。 上手い下手じゃなくて好き嫌いで言わせてもらうと、そういう写真は好きではない。 自分が、写真を見てくれる人に自分の感動を伝えたいと思っているから。
この展示もご多分に漏れず。 しかもその上、というか、それ以前の問題として、あまりに作りが雑すぎた。 でっかいゴミ焼きをしたプリントをそのまま出してたり。 裏打ちしてないから写真が波打ってたり。 ネームプレートを発泡スチロールに表からセロテープで止めてたり。 「他人に見てもらう」という意識が低いんだろうなぁ、という印象。
2〜3人はいい写真だなぁと印象に残る人もいたけど、後の人はあんまり覚えてないな。 それよりゴミ焼きや波打ったプリントの印象の方が強い。^^;
VECTOR SPACE NEXT んで、VS NEXT展。 さっきの展示と比べるのも失礼なんだけど、どの方の作品も安心して見ていられる。 人によって写真の好き嫌いはもちろんあるだろうけど、少なくとも手抜きは全くない。
写真の大きさも、額装も、枚数も、みんな同じという条件(枚数は若干違う人もいたけど)の中で 違いを出せるのは、写真自体とその組み合わせのみ。 テーマは多分ないんだと思うけど、その分一人一人の個性が出てて面白かった。
何人かの人の写真を見て、刺激を受けた。んで、写真を撮りたくなってしまった。(笑) だから実は1回行って見てから(知ってる人があまりいなかったこともあり)、 1時間くらい雨の渋谷界隈をパチリパチリ撮り歩きしてたのでした。(笑)
お久しぶりな人から初めましてな人まで、いろんな出展者さんのお話も伺えた。 purpleさんのお話で、「写真の組み合わせがどうしても決まらなくて吐きそうになった」って聞いて、 「きっとさっきの学生のほとんどはそこまで悩んでないんだろうな」ってふと思った。
他人に時間と労力と交通費を使わせて写真を見てもらうっていうのは、そういうことなんだと思う。 僕も、写真の上手い下手は仕方ないとして、これからも手は抜きたくないなぁ。
*
ちなみにこの4つの写真展は全部今日までです。残念。(笑) アオちゃんの写真展のみ、この後京都に巡回します。よかったらどうぞ。
吉川亜希写真展2 ・場所:HANJIRO京都店(中京区新京極通四条上る中之町 美松会館) ・日時:2008年8月28日(木)〜9月16日(火) 11:00〜20:00
「がんばれば夢は必ずかなう」なんて言葉は大嘘だ。 TVでスポーツ選手や芸能人がよく言っているけど、彼らは自分の夢がかなったから言えるだけ。 そんなことを言う学校の先生には「じゃああなたの一番の夢はかなったんですか?」って聞いてみたい。 そんな言葉を子供に向かって言うのは無責任だ。
「必ず」かなう夢なんてない。 夢をかなえられる人はほんの一握りだし、ほとんどの夢はかなわずに終わる。 でも、だからこそ夢をかなえた人は賞賛されるべきだし、だからこそその結果には価値がある。
でも、かなわなかった夢には価値がないのか?って言われたら、そんなことはない。 かなわなくても、その夢を追いかけてたこと自体には価値がある。 夢を追いかけるのは大変だ。 努力しなければならない。 辛い。苦しい。痛い。おもしろくないこともある。嫌になることもある。 絶対思い通りにはならない。挫折だってする。 優越感も劣等感も焦燥感も達成感も、全てがそこにある。 そして、いつかは諦めなくてはならない時がほとんどの人にはやってくる。
でも、そこで経験したことは絶対に無駄にはならない。 身に着けた知識や技術は全く別の分野に行ったら役には立たないかもしれない。 でも、「努力すること」「耐えること」「挫折から立ち直ること」は、どんな分野に行っても必ず役に立つ。 だから夢を追いかけることは大切だ。
いきなり自分のことになるけど、僕は高校生の頃野球をやっていて、 まあ人並みには(って微妙な表現だけど)甲子園を目指していた。 結局かすりもせずに終わるんだけど、今、あの頃やっていたことが活きてるなぁって思う。 例えば当時、野球部の監督がよく「今ここでこれだけしんどい目にあってたら、社会人になってからどんなしんどい目にあっても大丈夫だ」と言ってたんだけど、その台詞だけは本当だった。 今、どんなに仕事が嫌だ、会社に行くのがめんどくさいって言っても、 あの頃のように朝起きた瞬間に夕方からの練習のことを思って憂鬱になるようなことはないもん。 あの練習に比べれば上司に怒られることなんて軽いもんだと思う。(笑) (だからと言って監督に感謝しようとは思わないけど。おかげで一時野球を嫌いになっていたし。 また好きになったのは大学出てからくらいだ。)
なんでいきなりこんなことを言い出したのかっていうと、オリンピックの表彰式を見ててふと思ったから。 金メダルを目指していて、取れる人なんてほんの一握り。 ほとんどの人はメダルにも届かず終わる。いや、オリンピックに出ることすらできずに終わる。 でも、彼らのしてきたことは価値がある。 他人には無価値でも、彼ら自身にとってみたらとても大きな価値がある。
オリンピックに出ている人たちと比べたらずいぶんと低い水準にいる僕だけど、 TVを見ながら偉そうにそう思ったのでした。(笑)
昨日のオリンピック。ソフトボールの金メダル。 今までの経緯は知っていて、だから応援してたんだけど、 金メダルの瞬間は鳥肌が立った。
選手たちの姿より、解説で来ていた前監督の宇津木妙子さんの声の方が印象的だった。 マイクが割れるくらいの大声で「ヤッター!!ヤッター!!!」と叫んで、後は無言。 きっと、実況席で泣いていたんだろうと思う。 あの人のあんな声も、あんな無言も、初めて聞いた。
前回、前々回のオリンピックの時の代表監督。 もしかしたら選手たち以上にアメリカに勝ちたかったのかもしれない。 共に戦えない立場だったから特に。 その気持ちを想像したらちょっとウルっと来た。
やっぱり、夢がかなうところを見るのはいいなぁって思う。 そんなに簡単にはかなわないものだから。 そして、その裏にある想いや努力を感じることができるから。
突然だけど、僕は今の直島が嫌いだ。
ご存知の通り、直島は島興しでアートプロジェクトを進めていて、ここ最近は随分と訪れる人が増えている。 リピーターも多いみたい。 島興しとしては全国的に見ても稀有な大成功例だろう。
確かに直島のアートはおもしろい。 地中美術館は素晴らしいし、あのカボチャもオブジェとしてはおもしろい。 でも、僕にはあれが直島でなければならなかった必然性が全く感じられない。 他の場所じゃあかんかったん?って思う。
そして、昔から直島にあったものと、後から作られたものが融合していなくてチグハグな印象を受ける。 直島が元々持っていた魅力を、後から作られたものが引き立てているのか、というとそうではないと思う。 むしろ元々の魅力を殺してはいないか? その証しの1つとして、直島に行った人たちの写真はあのカボチャばっかりだ。 直島の本来の風景を撮った写真など、ほとんど見たことがない。 そこにものすごい違和感を感じる。
繰り返すけど、直島のやり方はある意味で島興しの大成功例だ。 年々訪れる人が減って行っている小豆島から見たら見習うべきところもたくさんある。 でも、島興しって「たくさんの人が来るようにする」ことだけなのか? そのためには、本来の魅力をスポイルしてもいいのか?
小豆島にたくさんの人が来てくれるようになればいいなと思う。 地味だけどとてもいい場所だと自負しているから。 でも、今小豆島が持っているたくさんの魅力を無くすようなことにはなって欲しくはない。 それなら、このまま静かに寂れていく方がまだマシだと思う。
島を離れ、たまに帰るだけな人間のエゴかもしれないけど。
(Leica M6 + Summicron50mmF2 + PRESTO400、手焼きプリントからスキャン)
今日は出張帰りに、西宮に寄った。 FRAME*で開催中のSATOKOちゃんの一人展を見に。
打ち合わせが終わってから在来線を乗り継いで甲東園へ。 閉店間際のFRAME*に滑り込む。
30分くらいの短い時間だったけど、行ってよかった。 SATOKOちゃんとも話せたし。 (ついでにtomyさんの超ボケも見れたし。笑)
仕事の神様、いいタイミングで出張入れてくれてありがとう。(笑)
*
COLOR ワタシイロ、アナタイロ
FRAME* 2008.08.17(SUN)−09.01(MON) 9:00−19:00 (金曜、第三木曜定休)
(LEICA M5 + SUMMICRON35mmF2、KODAK ULTRAMAX400)
初めて会ったのはもう2年ほど前だったと思う。 その時の印象は、「いい子やなぁ」というもの。 こう言ってしまっては失礼かもしれないけど、「子供」だった。 (もちろん、当時はまだ20歳そこそこの学生だったんだから子供でよかったんだけど)
それが、こないだの大阪で数ヶ月ぶりに会った時、目を見張った。 「子供」と思っていた彼が、その数ヶ月の間に「大人の男」になっていた。 こんな短い期間で、こんなにはっきりとわかるほどの変化を見せてくれたのは、 僕が今まで会った数千人の人間の中では彼だけだ。
ウクレレでバースデーソングの伴奏、どうもありがとう。^^ あの時のことはきっと死ぬまで忘れないと思う。 inoさんの無茶振りに負けずに強く生きろよー。(笑)
もっともっとかっこいい男になって、また驚かせてください。
2008年08月18日(月) |
『Timeless vol.2』 |
先週の土曜日、僕が参加していた『Acru×polax』のDグループの展示が無事終了しました。 見に来てくれたみなさん、inoさん、Acruのみなさん、Dグループのみなさん、 どうもありがとうございました!
今回は通算32回目(多分)の展示にして初めての、ポラ展への参加でした。 実はpolaxの第2回の時に参加させてもらう予定だったんですが、 急な転勤のせいで準備にかける時間が無くなり泣く泣くキャンセル。 やっと念願かなって今回参加することができました。
*
僕にとってポラロイド写真は、他のポラ好きなみなさんと比べると、特別なものではありません。 カラーネガがあって、モノクロがあって、ポジがあって、デジタルがあって、ポラがある。 あくまで、たくさんある記録媒体の1つの方式。ただそれだけです。
ただ、やっぱりポラ独特の描写じゃないと表現できないものがあるのは確かで。 その表現を活かしてどう撮るか、というのがいつもポラを持ち出す時のテーマでした。 ちょっと気を抜くと、ポラ独特の描写(=何をどう撮ってもそれなりにいい雰囲気に撮れてしまう)に 頼りっきりになってしまうので。
今回の作品は、666710に出した『Timeless』と同じシリーズのつもりで選んでいます。 前回は実家の工場。今回は母校の小学校。 最近、写真の持つ「残す」という機能を前より強く意識しています。 それも、今を残すというよりも過去を残したい。 かつて自分がいた場所、今の自分を形成する上で大きな影響を受けた場所。 そんな場所が残っている内に、写真に残しておきたいと思うんです。
「残す」という機能を考えるならば、ポラは適切な媒体ではありません。 他の媒体よりも早く退色が進みます。 ただ、そのはかなさも含めて1つの作品にしたいと思ったんです。
母校の小学校も部分的には改築が進み、僕がいた頃とは変わってしまったところもあります。 それでも敢えて、昔と変わらないところを探してシャッターを切りました。 写真は現在しか撮ることはできないけど、少しでも過去に近づけるように。
このシリーズはこれからも続けて行こうと思います。 きっと、もうポラを使うことはないだろうけど。(笑) 次は母校の高校が撮りたいな。 あの高校に進んでなかったら、僕は今きっとここにいないと思うので。
*
ということで、PHOTOページに今回の作品をアップしました。 よかったらどうぞ。^^
お盆帰省から帰って来ました。
今年のお盆はばーちゃんから「孫全員帰還令」が出たので、 近年になく人がたくさんいて楽しかった。
義妹(弟の奥さん)のサプライズバースデーパーティーを企画したり。 気づかれないようにケーキを買って来て、いない間にセッティングして、 準備万端!サプライズ成功間違いなし!!って状態で甥っ子に呼びに行かせたら…
「ママー!ハッピーバースデーーーー!!!」
…って言いながら走って行きやがった。(笑)
久しぶりに花火したいなぁってことになって花火を買いに行く。 伯母にスポンサーになってもらうことになんの抵抗も感じない、20台中盤から30台前半の6人。 近所のスーパーに行って、ここぞとばかりに花火を買い込む。 5000円分くらい買いこんだったーーー!! スポンサーがつくと豪気になる20台中盤から30台前半の6人。(笑)
花火を始めたとたんに、小さな子供1人と大人6人だったはずが、 小さな子供1人と大きな子供5人と大人1人(=もちろん僕)に。(笑) 手持ち、ロケット、噴き上げ、打ち上げ、そして締めは線香、と各種花火が揃ってます。
従弟2人とその奥さんと僕とが噴き上げ花火に火をつけようと準備していたら、 花火を置いている辺りで弟が不穏な動きを。 それに気づいた僕がさり気なくその場を離れる。 弟が従弟の奥さんを「ちょっとこっち来て」と呼ぶ。 それでもまだ気づかない従弟2人。
そこへ…
7連発の打ち上げ花火を手持ちした弟の水平射撃!!(良い子も悪い子もマネしないでね) 本気でびびって逃げ惑う従弟2人。 離れたところから爆笑する僕。 唖然とする従弟の奥さん。(今年3月に結婚したばかり)
ふっ、甘いな。 我が一族の花火は戦争なのだよ。
しかし、弟は小学生の頃から変わっとらん。(笑)
そうしていたら突然甥っ子が、「トイレ!!」って叫んで走って行った。 さっきめちゃくちゃカニ食べてたもんなぁ…食べすぎやろあれは。 と思っていたら遠くから「パパー、ママー」と呼ぶか細い声が。 ん?と思って気づいてない弟に声をかけようとしたら、 「ウンチ漏らしたーーー!!パパー!ママー!!」と絶叫する泣き声が。
爆笑する大人たち。いや、大きな子供たち。走って行くママ。 「なんて素直な自己申告!!」 「これ、トラウマにならへんかなぁ」 「絶対20歳くらいになっても花火するたびに言われるで」 「『今日はウンチ大丈夫か?』って。(笑)」
*
そんなお盆休み。 どんな締めやねん。(笑)
2008年08月15日(金) |
謎のプリン。…プリン? |
帰省中の実家でのこと。
今日のお茶の時間。 今回は帰省してきてる人間が多いのでお菓子が豊富。(笑)
「あんた、たまごプリン食べた?」とオカン。 「ひで兄ちゃんならおいしいって言うかも」と義妹(弟の嫁)。
なんやそのおれの微妙な扱いは?
「カラメルソースよりお醤油の方がおいしいかも」 「わさび醤油とかどうですか?」 「あ、わさび醤油やな!!」 わさび醤油が合うプリンってどんなん!?
そして出てきたのがコチラ。 ふつーにおいしそうです。パッケージは。(笑)
開けてみると中から出てきたのは普通の卵? そしてそれを割ると…中からプリンが出てきたYO!!ヽ(´▽`)/
まずは何もかけずに食べてみる。 食感は…堅ゆで卵の白身? そしてお味は…ほとんど無味。
…ん?それって普通の白身ちゃうん。(笑)
一口ごとにカラメルソースをかけながらいただくとまぁまぁでした。 なかなかイケるわ〜、このソース。(笑)
パッケージの裏を見ると「そうざい」。 お菓子ではなくお惣菜…斬新すぎる。ヽ(´▽`;)/
買ってきた弟夫婦に気を遣って「まぁいけんことはないんちゃう?」って言うと、「よかったー」ってニッコリ笑う義妹。 「パッケージがおいしそうだったから箱買いしちゃったんですよねー」 「え…?」 「あと6個あるんです」
か、勘弁してくれ〜!!|Д`)
その会話を聞いてたオカンが一言。
「おでんに入れたらおいしいかもしれん。」
わさび醤油やおでんに合いそうなおそうざいプリン。(笑)
*
そして夜。 家に帰って来たらはとこの兄妹が来ていて、オカンがたまごプリンを食べさせようとしていたところだった。(笑)
お土産用に買ってきた醤油プリンを2人の前に並べてあげる。 「はい、口直し」 「口直しって!しかもこれも怪しい…」 「大丈夫。平和堂の新作やから間違いはない」 小豆島で育った人間にとって「平和堂ブランド」は絶対的なもの。(笑)
たまごプリンを食べ始める2人。 お互い微妙な表情を見合わせる。
「これは…」 「なんと言うか…」 「ゆで卵の白身やろ?」 「いや、黄身の味も混ざってる」 口を挟んだ僕に妹の方が否定する。 そのまま兄妹で作り方を推測し始める。 なんせ全員文系な我が家と違って、あっちは理系家系だ。(笑)
そして結論。 「高周波振動を利用して殻を割らずに黄身と白身をつぶし、混ぜ合わせた上でゆでた」 というもの。 それって…
「うん、黄身と白身が混ざってる以外は普通のゆで卵」 「…プリンなのはカラメルソースだけ?」 「てか、カラメルが損してると思う」 「もしかして一番旨い食べ方は、」 「塩が旨い」
…関係者のみなさん。 これ、「プリン」ってつけてるから損してます。 「不思議なゆで卵」って思って食べたらなかなかおいしいかも。(笑)
そして兄妹はたまごプリンを2つ持って帰っていったのでした。 (じーちゃんばーちゃんへのいやがら…じゃない、お土産用。笑)
*
あ、醤油プリンはなかなか美味しかったです。 さすが平和堂。(笑)
2008年08月13日(水) |
屋久島日記〜出会った人編〜 |
屋久島は、空も海も森もよかったんだけど、やっぱり一番良かったのは「人」だった。 縄文杉にもう1回会いに行こうとは全然思わないけど(1回会ったらいいや。笑)、 また会いに行きたいなと思う人ならいっぱいいる。
屋久島の人は良い意味で観光客慣れしている。 見知らぬ、違う方言を喋る人間に対して垣根がほとんどない。 そういう人を受け入れる習慣ができているように思う。 道を歩いててあった人にいきなり「こんにちはー」って挨拶しても 「こんにちは。どこから来たの?」って声をかけてくれたりとか。 それってとてもいいことだと思う。
*
YOIKOさんにオススメされて食べに行ったお寿司屋さん『いその香り』。 カウンター席のないお店に一人でフラリと行って、料理を出したりするカウンターの端に 席を作ってもらってそこでお寿司を食べた。
いや、やっぱりお寿司屋さんはカウンターが一番楽しい。 大将の仕事ぶりを眺めたり、横を出て行くお寿司やおつまみを見ては「これはなんですか?」って聞いたり。 で、おいしそうと思ったものは注文する、ってやってたらお腹いっぱいになっちゃったけど。(笑)
「屋久島を走ってたら小さな橋がいっぱいあるでしょう?」って大将が言う。 そう言えば車で1周したらいくつもの橋がかかっている。 「あの橋ごと、川ごとにいくつかの地区に分かれてるんですけどね、その地区によって言葉が違うんですよ」
へぇ〜!
「昔は橋が架かってなくて、川で区切られた地域の中で自給自足で生活してたんです。だからしゃべってるのを聴くとどこの生まれかわかるんです」 『屋久島弁』という方言はない、という。 「でも、そんな狭い地域の中だけで自給自足できるってことは、それだけ自然の恵みが豊かだってことですよね」 「屋久島の川って結構急でしょ?そのせいで山の養分が海に流れ込んでるんですよ。だからいい漁場なんです」 屋久島は、いろんなところで川が人々の生活に直結している。
そこのお店のおねえさん(って言っても確実に年下)に「どこからですか?」って聞かれたので、 「千葉の船橋ってところです」って答えたら、「船橋!!」って思いもしない激しい反応。 「私東京にいたんですけど、昔の彼が船橋の人でよく行ってたんです!」 「う…痛いこと思い出させてすんません。^^;」
おねえさんは屋久島に魅せられて、今年の春から移り住んで住み込みで働いてるらしい。 写真が趣味、って言うので撮影ポイントをいくつか教えてもらった。
2回目にいその香りに行った時、またカウンターに席を作ってもらって食べてたら、 小学生くらいの男の子がカウンターにへばりつくようにして大将の仕事を眺めていた。 どうやら常連さんの子供らしい。 ずーっと隣にいたので話しかけてみたら、横浜の子で毎年お父さんお母さんと一緒に屋久島に来てるらしい。 こんな年から屋久島通いだなんてなんてうらやましい!!
ちょっと話していたら「大阪の人ですか?」って言う。 「出身は違うけど、大阪に住んでたことがあんねん。でもよくわかったねー!」って言うと、 「お父さんが大阪出身で、お母さんが兵庫だから」 「へ〜、お父さんお母さんは関西弁なん?」 「ううん。でもケンカしたら大阪弁になる」 「聞いてるんや。(笑)」 「うん、ケンカが始まったら寝れない」 子供って良く見てるよなー。(笑)
仲良くなってライカで2〜3枚撮らせてもらったら、写真が見たいという。 でもこれ、フィルムやしなぁ…ってことで、 「お父さんやお母さんがいいって言うたら住所教えて。そしたら現像した写真を送ってあげる」
で、お父さんお母さんにお願いしたら住所を快く教えてくださって、なんかそのままそのテーブルに居座ってしまう僕。 「関西のご出身なんですよね?」と聞くと「そんなこと言ってました!?」って驚いてたので、 「お父さんもお母さんも普段は違うけど、ケンカの時だけ関西弁って言ってましたよ」って答えたら爆笑してた。(笑)
*
別の日に、たしか白川雲水峡から下りて来た後のこと。 宿のお風呂には早い時間だったので、公衆浴場を探して一湊のあたりを車で探してた時に迷い込んだ集落があった。 そこの雰囲気が僕のど真ん中ストライクで、しかもすごく涼しげな木陰もあって。 最終日の前の日、そのあたりをカメラを持ってブラブラした。
ちょうどお昼時で路地には誰もいなくて、しばらくウロウロしてたんだけど、 例の木陰につく頃に近所のおじいさんやおばあさんが集まって来ていた。 「僕もここ、座ってもいいですか?」とベンチを指差して仲間に入れてもらう。 「どこから来たの?」って言うのはこの島で何十回も聞かれた決まり文句みたいなもので。 「千葉です」ってこれまた何十回目かの返事をしたら「また遠いところからどうも」ってニコニコしている。
あるおじいさんは「若いのがたくさんくるから森が荒れたりゴミが増えたりする」ってちょっと怒っている。 そう言われたら「す、すみません…」って謝るしかない。^^; 「それであんたがまた宣伝するから」と僕のカメラを指差す。「人がまた増えるんだ」 「すみません、じゃああんまり宣伝とかしない方がいいですかね?」と聞くと 「いや、あんたがいいと思ったんだったら宣伝してくれていい」とちょっと誇らしげに言う。 どっちやねん。(笑)
おばあちゃんはずーっとニコニコしながら「屋久島も世界的になったからねぇ」と言う。 「外国の人もたくさんいますよねー」 そんな会話が20分の間に5回くらい。(笑)
そして「誰と来たの?」って聞かれたので「1人なんですよ」って答えたら「1人は寂しいねぇ…」と同情された。 「いやいやいや、一人もたまにはいいもんですよ」 しかし、なんども「1人は寂しいねぇ…」とつぶやくおばあちゃん。 多分6回くらい言われた。 「う…そうですね…次に来る時はいい人を連れて来ます。」 最後は根負け。(笑)
立ち去る時にお願いして、1枚写真を撮らせてもらった。(上の写真ね) 「写真撮ります」って言っても座ってたままの間隔で集まろうとしてないのがいい感じでしょ?(笑) 端のおじいちゃんは「ワシは裸やからあっちの2人を撮ったらいい」って遠慮してたけど、 黙ってこっそりフレームに入れたった。(笑)
*
utaちゃんオススメの『一湊珈琲』。 布引きの滝公園の入口にある。 初めて行った日は残念ながら定休日。 別の日に行ったら臨時休業だった。(笑)
ついてないなー。あとは最終日しか来れそうな日ないやん。 行けないままに終わるのかなぁ。
って思ってたんだけど、無事最終日、飛行機に乗る3時間前に行くことができました。
外は普通に古い民家みたいな外観なんだけど、中はちょっとログハウスっぽい内装。 小さい赤ちゃんのいるご夫婦でやってらした。 コーヒーを注文して窓際のテーブルに座る。 テラス席もあって非常に惹かれたんだけど、「今は半端なく暑いですよ」の一言で断念。^^;
コーヒーは濃くて香りがしっかりしてて、おいしかった。 そして水。 びっくりすることにこれ、水道水らしい。 コンビニで売ってるミネラルウォーターと変わらないんですけど!!
って感心しながら水を飲んでたら、常連らしいおっちゃんが入ってきた。 湧き水を汲んできたのでそれでコーヒーを入れてくれ、って言っている。(笑) その湧き水を一口飲んだお店のご主人が「おいしい!」と驚いている。 「この水、甘いですねー!!」 「こんな水でもよかったらいくらでも汲めるよ。よかったらまた汲んで持ってくるわ」
気になる。めっちゃ気になる。^^; 背中で2人の会話を聞いてたら、ご主人が「試しに飲まれますか?」とグラスを持ってきてくれた。 背中で物欲しげな感じが伝わったらしい。(笑)
一口飲んで驚く。 びっくりするくらい柔らかい。軟水も軟水、って感じがする。 味についてはよくわからなかったんだけど、とても「まぁるい水」だと感じた。 こんな水がそのへんに湧いてるなんて、なんて贅沢な環境!!(涎)
それを機に、常連のおっちゃんと話したり、お店のご夫婦とも話したり。 今回の旅で行ってないオススメのお店をいっぱい教えてもらって、 どうしてももう1回来ないといけなくなってしまった。(笑)
写真が趣味なんですよ、って言ったら、屋久島在住の写真家さんの写真集をたくさん出してもらって。 写真を撮らせてもらおうと思ってライカを取り出したら、ご主人の目が変わった。(笑) 「ライカ、いいですよねー。欲しいんですよ」 「あ、写真お好きなんですか?」 「いや、初心者です。でもカメラの形がいいなぁと思って。(笑)」
わかるわかる。(笑)
*
そしてなにより、お世話になって民宿のお父さんとお母さん。 この超稼ぎ時に素泊まりで1週間も居座った僕にとてもよくしてくれた。 1週間、ずーっと一番風呂だったし。(笑)
チェックアウトする時に、写真を撮ってもらって。 お二人の写真も撮らせてもらって。
「今度来る時は誰か連れて来てくださいねー。^^」ってニコニコしながら言われてしまった。 はい、できるだけ早く彼女連れて来れるように頑張ります。。。
*
その時には、今回会った人たちの写真を焼いて届けに行こうと思う。
ということで、屋久島日記シリーズもこれでおしまい。 明日からは島は島でも小豆島に帰ってきます。^^
2008年08月12日(火) |
屋久島日記〜ウミガメ編〜 |
実はまだもうちょっと続く屋久島日記。(笑) 今日の日記は、屋久島にいた1週間の中で、唯一残念だったこと。
*
この時期(7月末)の屋久島は、ウミガメの産卵の終わり頃で、孵化の初め頃らしい。 どちらも見るチャンスがあるギリギリのタイミング。 永田というところのいなか浜が最も産卵・孵化が多いことで有名なので、そこに行こうと思ってたんだけど、 「永田は見学ツアーに申し込まないと見れないですよ。しかも1日先着80人までなんです」 「え?そうなんですか?今から申し込んで間に合うかなー?」 「それならKの海水浴場の方がいいですよ。ツアー申し込まなくても自分で行って見れますし」 「そこでも見れます?」 「僕、昨日行って産卵を見ました」 と、島の人に聞いてじゃあ行ってみよう!ということに。
そのKという海水浴場へは宿から車で40分くらい。 晩御飯を食べてから7時過ぎくらいに宿を出て8時前にその浜に着いた。 前に永田のウミガメツアーに参加したことのあるutaちゃんから、 「光は禁止(子ガメは光を頼りに海に向かうので)」「絶対触っちゃいけない」と注意事項を聞いてたので、 それを思い出しながら、砂浜の手前の階段のところに座る。 砂浜には全く街灯が無くて、星がメッチャ綺麗!! 光を出すわけではないし、三脚とカメラもセットして星空撮影にチャレンジしてみる。(笑) 少し離れたところには観光客らしい人が何人か集まっている。 地元の人たちも数人いて、その人たちが仕切っているみたいだ。 その人たちが懐中電灯を振り回していたので、「すみません、懐中電灯やめてもらえませんか?」と言ったら ムッとされたみたいで返事は返ってこなかった。
そのまま1時間ちょっと経った頃、その辺をウロウロしていた地元の人が戻って来た。 観光客の人たちを連れて向こうの方に移動する。 1ヶ所に固まって懐中電灯を照らしながらなにか騒いでいる。 ん?まさか? と思って僕もそこまで行ってみた。 そしたら、孵化したばかりの子ガメが2〜3匹いて、それをみんなで取り囲んでいる。 思わず僕も3〜4枚写真を撮ってしまったんだけど、子供が掴んだ子ガメがバタバタもがいてるのを見て我に返った。 え?子亀って触ったりしていいの? utaちゃんからの聞きかじりやけど、僕が聞いてたのと全然違う。 この人たちは普通に触って、懐中電灯で照らしている。フラッシュを焚いて写真を撮りまくっている。 「カメの甲羅って柔らかいんだねー」と子供が言っている。 子ガメはその手から逃れようと必死でもがいている。 地元の人にしてみたら、昔からこういう扱いをしていたのかもしれない。 それで今まで特に問題になってないのかもしれない。 でも、その扱いはなにか違うと思った。 地元の人たちにしてみたら、そこは「自分たちの浜」なんだろう。 でも、そこで孵化した子ガメは「自分たちのカメ」ではないと思う。
子供がカメに触れるのも、1つの貴重な経験かもしれない。 でも、カメの甲羅の手触りを知るよりも、そういう小さな命を大切にすることを覚える方が大切なんじゃないか。
勢いにつられて写真を撮ってしまったので僕はなにも言えなかった。 もしそこで何か言ったとしても「お前もさっき写真を撮ったじゃないか」と言われたら反論のしようもない。 なので、黙ってそこを立ち去った。写真は全部削除した。 荷物を置いてあるところまで地元の人が1人追いかけてきたけど、 片付けている僕の横に立ってじっと見ているだけでなにも話しかけて来なかった。 なので、僕もなにも言わずに彼の横をすり抜けて帰った。
立ち去る時に、子供と地元の人が話す声が聞こえてきた。 「こんなにちっちゃかったら海に入ったらすぐに食べられちゃいそうだね」 「海に入るまでも大変なんだよ。猫とかもいるからね」 猫より人間の方が怖い。
大阪から帰って来ました。 実は今日、大阪で32歳になりました。
…32…もうおっさんやなぁ。|Д`)
昨日のpolaxパーティーでは、同じ8月生まれのutaちゃんと一緒にお祝いしてもらいました。 たまたまウクレレ持ってパーティーに来てしまったがためにinoさんから極秘指令を受けることになった gamiくんの演奏でみんなからバースデーソングを歌ってもらい、 パリちゃん特製のケーキに、utaさんと2人でケーキ入刀。(それ、誕生日のイベントじゃない。笑) そしてayaちゃんとトモさんから、特製のブレスレットとストラップをもらいました。 きちんと名前入り♪ 大切に使わせてもらいます!
そして今朝はR cafeでいつもどおり朝ご飯の後、ケーキをご馳走になりました。 ケーキにかわいいロウソクが立って出て来た! でも、出てくる前にカウンターの向こう側でゆみさんが何かを探してて、 何を探してるんやろ?と思って覗いたら、ライターで火をつけようとしてるところを目撃してしまいました。 …ごめん。|Д`) ゆみさん、うーちゃんの2人からは素敵な手拭いとメッセージカードを。^^
今日は心斎橋でランチ〜Acru〜ワンプラと回ったんだけど、 途中まで大工の兄ちゃんと、みわさんと、かおりさんと一緒。 3人は僕の誕生日って知らなかったらしいんだけど、 別れ際にメッセージカードをもらいました。 いつの間に!!ずっと一緒にいたのに!! ものすごくびっくりして、かえって嬉しかった。^^
あと、ばったり会ったチャボンからポラフィルムをもらったり、ゆづさんからクッキーをもらったり。 他にもたくさんの人から「おめでとう」って声をかけてもらい、メールもたくさん届いて。 たくさんの人に誕生日をお祝いしてもらえるというのは幸せなことだなぁ、 ってしみじみ感じた1日でした。
みなさん、どうもありがとう。 これからもどうぞよろしくお願いします。^^
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そんな今日、ワンプラで開催されていた『おんなのこ展』が無事終了しました。 そして人気投票の結果、僕は9位に入賞しました! オトコノコ展の3位と合わせて密かにW入賞を狙ってたので、すごく嬉しいです。 2つの展示、それぞれ全く雰囲気の違う写真を出したんですが、どちらも受け入れてもらえてよかった。 これからまた写真を続けていく励みになります。
見に来てくれた方、投票してくれた方、遠くから気にかけてくれていた方、 そして誰よりモデルのツムさん! どうもありがとうございました。^^
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ところで絶対ないと思うけど、万が一僕とutaちゃんが結婚することになったら、 披露宴でのケーキ入刀は「お二人の二度目の共同作業です」ってアナウンスしてもらいます。(笑)
2008年08月08日(金) |
『Acru × polax』Dグループ |
明後日、8月10日(日)から『Acru×polax』のDグループの展示が始まります。 多分、僕が参加する最初で最後のポラ展。
今回の作品のタイトルは、『Timeless vol.2』。 6月の『666710』に出した写真の続編、ではないけど、同じシリーズです。
『Acru × polax』 会場:Acru (大阪市中央区南船場3-7-15北心斎橋ビル西館B1F) (うなぎ屋の看板が目立つビルです。笑) 期間:2008年7月20日(日)〜8月23日(土)まで Dグループは8月10日(日)〜8月16日(土)まで 営業時間:12:00〜20:00 定休日:水曜日
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なんだろな。 「ポラロイド写真」というものが、自分にとってなんなのか。 結局最後までわからなかったな。 ちょっと変わった写りをするカメラとフィルム、以上にならなかった気がする。 でもきっと、特別な思い入れが無い方がいい写真が撮れるんだと思う。 機材に対する思い入れは、あってもいいけど少しでいい。 それよりも被写体に対する思い入れの方が大事。 使うカメラなんて「one of them」で十分だと思う。
…って当たり前か。(苦笑)
そんな僕の最後のポラ作品、よかったら見に来てください。 (いやまだフィルム残ってるんだけど。笑)
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ワンプラで開催中の『おんなのこ展』は同じく10日までです。 みんなー、10日に大阪に来たらpolaxとおんなのこ展と、両方見れるよ!(笑)
【おんなのこ展】 ・場所:ONE PLUS 1 gallery (大阪市北区中崎3-2-1) ・日時:2008年7月31日(木)〜8月10日(日) 12:00〜20:00(火曜定休)、最終日は17:00まで
2008年08月07日(木) |
屋久島日記〜深い森編〜 |
屋久島にいた7日間で、登山(ハイキング?)コースを3つ回った。
まずは小手調べに「屋久杉ランド」。(標準タイム:2時間30分) 寿司屋の大将に「縄文杉は行かなくても、ここには行ってください」とまで言われた、 「白谷雲水峡〜もののけ姫の森〜太鼓岩」のコース。(標準タイム:4時間) そして、そうは言うもののやっぱり行っとかなあかんやろ、な「縄文杉」。(標準タイム:8〜10時間)
山登りとか全然したことがなくて、アウトドアショップに行ったらあれもこれも必要に思えて、 1〜2万円分くらいグッズを揃えて行ったんだけど、ほとんど活躍の機会はありませんでした。 (まあ、日が暮れてしまった時、とか、道に迷った時、とか、仕方なく山中で一夜を明かす時、とか、 そういう時用のグッズだったので使わずに済んだのはいいことだったんだけど。笑)
小豆島にも森はあるし、前に住んでた所沢にも森はあった。 でも比べたら悪いけど、そんな森がちゃちに見えるくらい、屋久島の森は圧倒的に深かった。 その辺に立ってたら神社の御神木になってそうな木がどこにでも立っていることもそう。 このあたりに転がっている倒木や石がびっしりと苔むしていて、視界全部が深い緑色だったこともそう。 昨日の日記にも書いたけど、サルやシカがすぐ傍で草を食んでいたこともそう。 登山客はたくさんいて、人の気配に満ちてはいたんだけど、それでもやっぱりそこは深い森だった。
あと、ゴミがほとんどと言っていいほど落ちてなったのもすごかった。 あんなにたくさんの人が行き来しているのに。 それだけ登山客みんなが大切にしてるってことなんだろうなって思った。 自然の豊かなところにはいろいろ行ったけど、これだけゴミが少ないところは初めて見た。 普段、ゴミをポイ捨てすることはなくても、落ちてるゴミをわざわざ拾ったりしない僕だけど、 屋久島の森で見つけた数少ないゴミは全部拾って帰ったもん。(笑) 決して汚してはならない場所だと思った。 (あと、やっぱり地元の人たちが登ってゴミ集めをしたりもしてるらしい)
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屋久杉ランドは30分、50分、80分、150分の各コースに分かれていて、 初心者には行きやすいコースだと思う。 30分と50分のコースは完全な「ハイキングコース」やしね。 僕は縄文杉へのウォーミングアップ(というか、自分がどれだけ歩けるか確認)のつもりだったので、 迷わず150分コースに行ったけどね。 そしたら写真を撮ったりしてゆっくり歩きすぎて、4時間30分もかかってしまいました。 標準タイムの倍近くかよ!!
んで、足のダメージがどれくらいかわからなかったので、1日置いて白谷雲水峡へ。 (結局筋肉痛にもならなくて取り越し苦労だったんだけど) こっちは初心者向け、って聞いてたんだけど、3箇所回った感想ではここが一番足元が悪かった。(笑) 特にもののけ姫の森〜太鼓岩のところ。登りと下りで1回ずつ、左足首をひねって捻挫しました。^^; (ちなみに縄文杉コースは距離が長いから疲れたけど、足元は木の階段や通路みたいなのが敷かれてて、 かなり整備されてます) 一番森の景色を楽しめたのもこのコースかなぁ。 そして太鼓岩からの眺めはすごいの一言でした!!(でも高所恐怖症の人には絶対無理!!!) ここで時間がかかりすぎるようだったら縄文杉への予定を考えなおさんといかんなー、と思って 時間管理しながら登ったら標準4時間(休憩不含)のコースを、写真撮りつつ休憩しつつで4時間20分でした。 やればできるやん、おれ!! (ちなみにここで、会社の同期とバッタリ出くわした。笑)
筋肉痛が全く出ないことで調子に乗って、白谷雲水峡の翌日に即、縄文杉アタックを敢行!! …するつもりで4時に目覚ましをかけて眠りに着いたのに、目が覚めたら7時。 ヤ、ヤッテモウタ…
慌てて10分で身支度を整えて出発。捻挫は痛いけど魔法のテーピング(自己流)をしたら痛みはなくなった。 10年ぶりに巻いたけど、まだまだ腕は衰えてないぜっ! 宿のお母さんが「今からで大丈夫ですか?」って心配そうな顔をしてるので、 「午後2時まで登って、それで縄文杉に着かなくても引き返してきます」と答えて出発した。 (ていうか、車が残ってたんやから起こしてよ〜。^^;)
荒川登山口についたのは8時。 すでに駐車場に入りきらなくなった路駐の列が300m以上にわたって延びていた。 (だいたいみなさん、5時か6時には登り始めます) その最後尾に車を停めて、やっとスタート。 最初は延々と続くトロッコ道(標準タイム2時間)が続き、そこから登りに入る。(標準タイム2時間半) で、下り2時間、帰りのトロッコ道2時間、で標準タイムが8時間半くらいらしい。
トロッコ道をどんどん進む。 HIRO-UMIさんやutaさんが「あそこがきつい」と言ったトロッコ道。 でも全然平気〜♪ 出遅れたことが幸いして、周りに人の姿はほとんどないし、虫や鳥の声は降り注いでくるし、木漏れ日は綺麗だし。 気持ちよく進んでちょうど2時間で山道への入口まで。
ここに水場(川からパイプを引いてるだけ。笑)があるので水を補給して、 ちょっとお腹が減ってきたのでカロリーメイトをかじって、いよいよ山道に突入したのが10時半くらい。 ここからがしんどかったー! 登り道苦手です僕。 少し登っては休み、少し登っては休み。30秒くらいの休憩を小刻みに入れながら少しずつ登る。 写真撮りながら登るのがちょうどいいペースだったのかも。 山登りって、しんどいだけやのになんでみんな来たがるんやろ?アホちゃうか? と思いながら少しずつ歩を進める、自分のことを棚に上げたアホ。(笑) ホンマに、なにが楽しいんやろ?目的地に着いても下りることを考えたら憂鬱やのに。^^;
このコースの最も有名なスポットの1つ、ウィルソン株。 ここは何百年か前に切り倒された切り株なんだけど、中が空洞になってて祠と泉がある。 すごく静かな中に泉の水音が小さくチョロチョロと響いて、上のハート型の穴からは光が降り注いで。 不思議な力が満ちているのが僕にも感じられるところでした。 ここ、他の人がいなくてホントによかった。寝坊したオレ、グッジョブ!! と自画自賛しながら、祠に手を合わせてから何枚か写真を撮らせてもらいました。
さらに歩を進めて行くと、チラホラと上から下りて来る人たちが。 そっか、正規の時間に起きた人たちはもう下りて来る時間なんや。(笑) その中に、前日の白谷雲水峡で見た覚えのあるカップルが来たので思わず声をかけてしまった。 「あの、昨日雲水峡にいらっしゃいませんでした?」 「あ、やっぱりお会いしましたよね?」 「寝坊して今頃になっちゃいました。(笑)」 「私たちも寝坊したんですよ。何時に登り始めたんですか?」 「8時過ぎです。^^;」 「えーっ!!(絶句)…が、がんばってくださいね。^^;;;」 そっか、やっぱり8時から登るのって珍しいよね。
結局、人に一番会ったのがウィルソン株から大王杉のちょっと手前くらいの間だった。 だんだん人が増えていって、5人10人のグループとか。 そういうグループが2〜3組まとめて下りて来たりとか。^^; その度に道を譲って待つ僕。 山のルールは登り優先なんだけど… 「どうぞ、登り優先ですから」 「いえいえ、お先にどうぞ。休み休みじゃないと登れないですから。(笑)」 僕にとってはちょうどいい休憩。(笑)
そういえば山って、誰かとあったら絶対「こんにちはー」って声かけるよね? あれはなんでだろう?と思いつつ、でもそういう慣習が好きだったりする。 てか、なんで他の場所ではそういうことをしないんだろう? ちなみに屋久島にいた間はそのクセが付いちゃったのか、町でも会う人会う人に声かけてました。(笑)
そうやってとうとう辿り着いた縄文杉。 時刻は13時過ぎ。時間制限よりまだだいぶ早いやん♪
そしてその感想は1つ。
デカっ!!!
一時期、人が近づきすぎて根が傷み、弱ってしまったために今は人が近寄ることはできず、 10mくらい離れたデッキからしか見れないんだけど、逆にその全体を見ることができてでかさを実感。 (大王杉もめっちゃでかかったけど、でかすぎてどこにあるのかわからなかった。) (↑森に隠れて全体が見えないくらいでかい。笑) ピーク時には身動き取れないくらい人がいるだろうデッキも、僕と4人組の人たちがいるだけで。 誰にも邪魔されずにゆっくりじっくり見て撮ることができました。 いやー、やっぱ寝坊して正解!(笑) この木は数千年前から生きている、という本で読んで知っていたことが、 目の前に立つととても信じられなくてなんか実感の無いままにボケーっと見つめてしまった。(笑)
30分くらいゆっくりして下山開始。 山は登りより下りの方が危ないからね。 ひざを壊さないよう、すべり落ちないよう、ゆっくり確実に下りる。
そしたらアナタ! 大王杉のちょっと手前くらい(=縄文杉のすぐ下くらい)で右足に違和感が。なにかがぶら下がってる? 不届き者が捨ててったテープかなにかを踏んでしまったのかと思って靴を見てみると…
ぺローン。
…右足のトレッキングシューズのソールが見事にペロリと剥がれてしまっていたのでした。|Д`)
遭難。
その二文字が頭をよぎった。(笑)
とりあえず道端に座って靴を脱いでみる。 このソールはこのままでは元には戻らん。再起不能。 まだ靴の方に残っているゴムの部分はあるので、平地なら歩けないこともないだろうけど、 そっちには溝が切られてないので、これで下るのは滑り落ちたいと言ってるようなもの。自殺行為。
考えろ、なんとか手を考えるんだ、おれ!
案1.僕の後に日帰りの荷物を背負って登って行った人が1人だけいたので、 彼が下りて来たら予備の靴を持ってないか聞いてみる。 案2.予備の靴が無かった場合、もしくは足に合わなかった場合は、 彼に伝言を頼んで明日登って来るガイドさんに靴を持って来てもらう。
…や、山小屋泊か?^^; 山小屋の方が圧倒的に近いしなぁ。 替えのTシャツと超簡易寝袋とカロリーメイトが3箱はあるから、なんとか夜を越せないわけでもない。 先客がいるだろうから、事情を言って必要なものをちょっと分けてもらってもいいし。 かなり真面目に山泊を考え始めた時、下ろしたザックのサイドポケットに白いものがあるのが目に入った。
テーピング用のテープ!!
そう、それは例の捻挫癖のために念のため入れておいたテーピングテープ(5cm幅)だったのだ。
コレダ!!!ヽ(´▽`)/
剥がれたソールを靴の底にあてて、テーピングテープでグルグル巻きっ!! これがガムテープだったら滑るから使えないけど、こっちは布製だからあんまり滑らない! いやー、すごいなー。入れといてよかったー! てか、捻挫癖があってよかったー!!^^ 初めて足首を捻挫してから21年。初めて自分の捻挫癖に感謝したのでした。(笑)
そうやって、ちょっと歩きにくかったけどなんとか下りて下りて下りて。 山道からトロッコ道に出たのが4時ごろでした。 おおっ、いいペース!ここまで来たらもう帰って来たも同然♪
…と思った僕が甘かったのです。 そこからがめちゃくちゃ長かった。
疲れ果てた両脚。 一度切れてしまった集中力。 テープが千切れてまたも剥がれる右のソール。 曲がっても曲がっても続くトロッコ道。 歩いても歩いても線路の上。 もうみんな下山してしまい、今さら登ってくる人もいるはずがなく。 物音がしたと思ったらサルかシカ。 そして山陰の道は平地より暗くなるのが早く、5時前にはもう薄暗くなって来たのでした。
行きはそんなに長いと感じなかったトロッコ道が、帰りはめちゃくちゃ長いのでした。 うえーん、いつまで経っても登山口に着かへん… HIRO-UMIさんとutaさんが口を揃えて言ってた意味が良く分かった。 心が折れました。。。|Д`)|Д`)|Д`)
みんな、縄文杉に行くなら注意しろ! トロッコ道に着いたところで安心したらエライ目に合うぞ。 むしろそこからが山場。 登山口まで戻って、やっと無事生還やからね。
トボトボと歩き続けて、登山口に着いたのが6時半。 や、やっと帰って来たよ。。。
…と思ったら、そこから車を停めたところまでの300mが地獄の苦しみやった。 みんな、油断するな! 車まで辿り着いてやっと…(以下略)…
そんなこんなで見も心もボロボロになりながら宿に戻って速攻で入ったお風呂が 気持ち良かったの良くなかったの!(いや、気持ち良かったんですけれども。笑) 登山は、帰って来て風呂に入ってる時が一番嬉しいかも!! そっか、気持ちのいいお風呂に入るためにみんな登山してるのか!!(多分ちょっと違う。笑)
*
ちなみに、Tシャツの袖からほっといても汗が滴り落ちるくらい汗かきました。 ジーンズの腰からひざ下まで汗で色が変わりました。 Tシャツを脱いだら裏地の腰の辺りが茶色に染まってて、なんや!?って思ったら 汗で濡れたベルトの色が染み付いていたのでした。 そして、首からぶら下げてたカメラ(CL)のファインダーの中にも汗が…(←これが一番やばい)
おれ、どんだけ汗かいてんねん。(笑)
2008年08月06日(水) |
屋久島日記〜サルとシカ編〜 |
シカもこんな風に頭を掻くんやねー。(笑)
屋久島ガイドには必ずと言っていいほど載っているヤクザルとヤクシカ。 まあいるって言っても山奥やろ? せいぜい西部林道の方やろ? それくらいなら小豆島にもいるわ。 シカやってたまに見るし。
…くらいに思ってました。
ごめんなさい。 サルとシカ、めっちゃいました。
民家の庭の木にサルがいる!! 宿の近くの県道(車がビュンビュン通る)沿いの歩道でシカが草食べてる!!
…イヤイヤイヤ、お前真後ろに広大な森が広がってるやん。 なにもそんな歩道から生えてる草を食べんでも。。。^^;
ヤクザルは小豆島にもいるニホンザルよりちょっと小さい?感じ。 そして顔とお尻の赤みが少ないです。ちょっと顔色の悪い土気色。(笑) 子猿を連れてる母猿がたくさんいたので全然近寄りませんでした。 子猿を連れてる時の母猿は半端なく怖い。^^; (ちなみに小豆島で身に付けた「サルに襲われない法則」、ヤクザルにも通じました。^^)
ヤクシカはホントどこにでもいた。 森の中にも町の中にも。 最初の頃はシカを見るたび大興奮で写真を撮ってたんだけど、 最後の方になると「あ、シカね」と横目に通り過ぎるくらい慣れてしまった。(笑) 森の中に入ると、道のすぐ傍でエサを探してる。 人間を見ても警戒はするけど、恐れたりはしてない。 それどころか、人と人の間を縫って登山道を横切ったりしとる。(笑) あー、屋久島の人はシカにあんまり危害を加えてないんやなぁ…って思った。
でも、だいたいのシカは怖がらなかったんやけど、 1頭だけ大人の雌ジカが僕を見るなり警戒の声を上げて逃げてった。 距離、15mくらい離れてたのに! そっちを見向きもしてなかったのに!!(縄文杉に行った帰りで疲れ果ててた) 彼女は一体おれのなにが怖かったんやろ。。。 獲って食ったりせえへんって。^^;
…と言いつつ、最終日のお昼ご飯はシカ肉でした。(笑) 焼肉とお刺身、どっちもおいしかったー!! あっさりしてて臭みがあんまりない。脂っこくもない。 今まで食べたことのある肉の中で、一番似てるのは馬肉かな。
実は今、ヤクシカが結構増えてるみたいです。 そして杉や他の植物の新芽が彼らに食べ荒らされてるんじゃないかと見られてるそうです。 なので、ある程度の数は狩らないといけないんやって。 どうせ狩るのなら、奪った命はおいしくいただいて、僕らの命として受け継ぐのが礼儀。 そう思ってしっかりいただきました。
そう考えたら屋久杉→ヤクシカ→僕、と命が受け継がれてるんやなぁ。 なんとなく、屋久島を食べた気分になって帰り道についたのでした。^^
2008年08月05日(火) |
屋久島日記〜バッタリ編〜 |
屋久島4日目。 この日は白谷雲水峡から太鼓岩まで行ってみた。 標準時間4時間(休憩含まず)のところを、休憩入れつつ写真撮りつつ4時間20分。 おれ、やればできるねん。(笑)
この日は前にも後ろにも結構人がいたんだけど、もののけ姫の森から太鼓岩に向かう登山道で、前から半袖のTシャツにジーンズ、荷物は手に持ったペットボトルとデジカメのみ、という山を舐めきった格好の女の子が降りてきた。 遠目に「ん?」って思ったんやけど、近づいてみたら…
僕「なんでやねん。(笑)」 女の子「…(3秒くらい凝視)…うええぇぇっ!!!」
東京から1000km(多分)離れた世界遺産の森の中に、会社の同期Gの叫び声が響き渡ったのでした。(笑)
Gが連れの男女に状況を説明すると2人は一斉に「運命だ!」「運命の人だ!!」と大騒ぎ。 どうやら直前まで「なかなか運命の人に出会えない」って話をしながら歩いてたそうで。 世界遺産の森の中で、東京にいてる時と同じ話するなっ!(笑) (ちなみに断っとくと、Gは同期の女の子全員の中で一番ウマの合わないやつ。多分向こうから見ても同じ。だいたい同じビルの中で仕事してて、会うのが3ヵ月ぶりってどないやねん。笑)
お互いにせっかくの旅気分が薄れ、お互いに「どうせ会うならこいつじゃなくても」と思いつつも表面上は仲良さげに手を振って別れたのでした。 ま、その辺はオトナの対応で。^^;
*
そして同じ日。 晩ご飯を食べに入った飯屋で、どこかで見たような女の子が。 あれ?まさか?いや、でも…
女の子「あの、どちらから来られました?」 僕「東京ですけど…」 女の子「もしかして同じ会社の…」 僕「てか、寮も一緒ですよね?(笑)」
同じ寮に住んでいる後輩でした。(笑) 顔と名前を知ってる程度で喋ったことはなかったんやけど、一緒にご飯を食べたよ。 翌日も一緒に飲み屋に。^^
ちなみにもう1人同じ会社の女性が屋久島に来てたらしいです。
社員旅行か!!ヽ(´▽`;)/
2008年08月04日(月) |
屋久島日記〜空と海編〜 |
僕は、どこに行ってもそこと自分の島とを比較してしまう。 特に空と海。 たとえば東京の空は白く霞んでいて、青みが薄い。 海は潮の匂いがしないので、海って感じがしない。大きな湖みたい。
屋久島の空の色は、小豆島よりも沖縄で見た空に近かった。 ちょうど、上の写真みたいな色。 よく屋久島や沖縄など、南の島を撮った写真は空が信じられないくらい青い。 でも、あんなのはウソっぱちだ。ベルビアとPLフィルターによるまやかし。 本当はもっと綺麗な「空色」。 屋久島に着いた日は、ホントに綺麗な空色だった。 もしかしたら7日間滞在した中で、一番きちんとした空の色だったかもしれない。
そして海。 内海で育った僕は、外海を見るたびにその波の荒さに驚き、水平線を見て軽く興奮する。 でも実は、今回飛行機で屋久島に差し掛かった時、一番に思ったのが「海の色が違う!」ってことだった。
ハッとするような、濃い藍色。 小豆島(瀬戸内海)は、日にもよるけど、もっと緑がかった色だ。 プランクトンが多いから透明度はそんなに高くない。 沖縄の海はもっと透明感のある青だった。 こんなに深い濃い藍色の海を見るのは初めてだったかもしれない。
2日目に入ったお寿司屋さんで大将とその違いについて話していたらこんな話が聞けた。
「沖縄みたいに遠浅の白い砂浜だったら透明な青になるんですけどね、屋久島は山の斜面がそのまま海底に繋がってるから急に深くなってるんですよ。だからああいう色になるんです」 「なるほどー」 「この辺は川が多くて山の養分が海にたくさん流れ込んでるんです。だから肴が豊富なんです」 「へぇ〜!瀬戸内は内海なんでプランクトンがいっぱいいて、やっぱり魚がいっぱい獲れるんですよ」 「魚が豊富って言っても、その理由は違うんですねー。ウチの親父に言わせると、昔は海が飛魚で埋まってたそうですよ」
こういう話を聞くと、旅に来てよかったなって思う。 そして海を見る時に、比較の基準として自分の空と海があるのは幸せなことだなと思う。
あ、でも、海から吹き付ける風に乗って運ばれてくる潮の匂いは小豆島と一緒だったんだ。 その匂いをかいだ瞬間にスーっと落ち着いたことを覚えている。 やっぱり自分の海があってよかった。^^
最近、あんまり悩み事がない。 もちろん、細かい事ならあるんだけど、どうしていいかわからなくて常にふさぎこんでしまうような悩みはない。
それを「上手く行っている証拠」と考えるのか、「煩わしい事から目をそむけているだけ」と考えるのか、 その辺は非常に微妙なんだけれど。^^;
もし悩みや凹んでしまうような事があっても日記に書こうとは思わなくなったなぁ。 こういうところにぶちまけてスッキリするような歳でもなくなったし。
*
今日、大嫌いなやつの写真を見た。 見たくもなかったけど、そこに行ったらたまたまあったので、試しに見てみた。 やっぱりつまらない写真だなぁと思った。 某有名写真家さんの劣化コピーみたいな写真。 (※今日会ってお話した方のことではないです)
主観は入りまくりですけどね。(笑) 写真(絵でも彫刻でも音楽でも料理でも演技でもなんでも)を客観的に評価するのは不可能だと思う。 だって、美しさとか心地よさなどを「感じる」(「考える」ではない)のは見る人の主観でしかないから。 見る人と見られる人の人間関係や感情まで含めての評価が当たり前だと思う。
逆を言うと、そういう人間関係を構築することも含めてフォトグラファーとしての「腕」なんだと思う。
嫌いなやつの写真は嫌い。
そう口に出して言うことを、おかしくいことだとか恥ずかしいことだとは全く思わない。
*
悪口は、時々書く。(笑)
…「時々」で済んでるかな?^^;
6泊7日の屋久島から帰って来ました。
海が濃い藍色でびっくりしました。
屋久杉ランドと白谷雲水峡〜もののけ姫の森〜太鼓岩と縄文杉に行きました。
でも一度も筋肉痛にはなりませんでした。
白谷雲水峡で会社の同期とばったり出くわしました。
縄文杉からの帰り道でトレッキングシューズのソールがペローンと剥がれました。
レンタカーで島を4周くらいドライブしました。
サルとシカは見飽きました。
ウミガメも見れたけど、それは残念な結果でした。
YOIKOさんオススメのお寿司屋さんに2回行って、お店の人や常連さんと仲良くなりました。
utaさんオススメの珈琲屋さんがすごくいいお店でした。 常連のおっちゃんが汲んできためっちゃ美味しい湧き水を分けてもらいました。
フラっと入った定食屋さんに同じ会社の後輩が座ってました。
涼しそうな木陰があったのでおじいさん・おばあさんに混じってボケーっとしました。 その20分程の間に5〜6回くらい「一人は淋しいねぇ」と言われました。(淋しないっちゅうねん)
素泊まりしかしなかった僕に、民宿のお父さんとお母さんはすごく良くしてくれました。
向こうではそんなに焼けたつもりはなかったけど、羽田に着いてから自分の腕を見て「黒っ!」と驚きました。
写真は、フィルム35本とデジタルで1200枚くらい。
またいつか、今度は違う季節にも行ってみたいなぁ。
心残りは民宿に置いてあった「NANA」が18巻までしかなかったこと。 つ、続きが気になる。。。|Д`)
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