江草 乗の言いたい放題
コラムニスト江草乗の日記風エッセイ
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ご愛読ありがとうございます。「江草乗の言いたい放題」は読者100万人を目指す社会派コラムです。一人でも多くの方が読んでくださることで、執筆意欲は倍増します。ぜひ、お友達に勧めて読者数UPにご協力ください。掲示板へのご意見の書き込みもお願いします。
2014年03月31日(月) |
セルフ式ガソリンスタンドのお作法 |
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オレはふだんは松原市内にある激安のセルフのガソリンスタンドで給油している。土日はさらに割引があってレギュラーが147円、ハイオクが156円だからかなり安い方だと思う。そういうわけで昨日は大混雑だった。消費税5%のうちに満タンにしようと思ってる車のせいで道路にまで長蛇の列ができていたのである。
オレも仕方なくその列に加わったのだが、ここで問題なのはその並び方である。待ってる車はフォーク並びしていて、6カ所ある給油場所のいずれかの空いたところに次の車が入るのだが、そのときに給油口が右にあるか左にあるかで困るのだ。あまり列の先頭が給油機のそばだと、方向転換できないので車を逆向きに入れることができない。そういうわけでこのガソリンスタンドでは、右でも左でも方向転換して入れるように、列の先頭の車は少し離れたところに並ぶという理想的なフォーク並びが普通は行われているのである。
しかし、ふだんセルフ式のスタンドを使ってない人は、車がなぜ並んでいるのかさえわからないわけで、列を無視して給油中の車の後ろにぴったりと停めることになる。そういうときは並んでる車がクラクションを鳴らしてブーイングの意を表明することもあるが、面倒なのでスルーしてしまうこともある。
待っていてようやくオレが列の先頭になったところで、なんと列を完全に無視して、給油中の車の後ろに、「次は私よ!」とアピールするように停めた軽自動車があった。オレは思わずクラクションを鳴らしたが、その軽自動車は自分に対して鳴らされてるということがわからないのか動きもしない。それでオレは車から降りてその軽自動車のドライバーに注意しに行った。運転していたのはオバハンだった。
「みんな並んで待ってるや、順番守ってえや」
オバハンは申し訳なさそうに車をバックさせた。そうして列の最後尾に車を移動させた。オレの後ろに並んでいたドライバーたちも安堵しただろう。そういうマナー違反を許せば快適に利用できなくなってしまう。
考えたらこのセルフ式スタンドの順番争いで暴力事件や殺人事件も過去に起きているのである。考えたらオレが注意した相手も普通のオバハンだったからよかったものの、もしもその相手が精神異常者とか、クルマの中に常に凶器を準備してる危ない輩だったら、きなり攻撃してくるかも知れないし、注意されたことで面目をつぶされたと勝手に思い込んで、報復にオレのクルマを破壊しようとするかも知れない。
銀行ATMは今やフォーク並びが常識となった。スーパーのレジは広さがないのでさすがに無理だが、このフォーク並びというのは日本人のマナーのよさの象徴であると思うのだ。ネットで調べると「フォーク並び」ではなくて「Ψ(プサイ)並び」という呼び名もあるそうだが、調べてみると海外にも同様の仕組みはあるようである。
ただこのようなマナーは、どこかの「勝手に他の国の主権の及ぶ土地を自国領だと声高に訴えるような泥棒国家」では普及しにくそうである。旅行したことのある人からぜひ、かの国の状況をきかせてもらいたいモノだと思ったのである。
それにしてもたかが3%のことでなんであんなに長い列ができてるのか。どうせ車に満タンにできるガソリンの量なんて知れてるじゃないか!と言いたいのだが、そういうオレもやっぱり給油に来てるわけで文句を付ける資格などないのである。
日本中の家電量販店が3月末はこの消費税特需に湧いたようだが、さて、明日からの8%で世間はどのように変わるのだろうか。オレは少し注目してるのである。 ←1位を目指しています! m(_ _)m 投票博物館
2014年03月26日(水) |
欧米人はクソしてもケツを拭かない |
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日本にはウォシュレットという世界に誇る発明がある。オレはその装置を「自動ケツ洗い機」と個人的に呼んでいるが、高速道路のSAも映画館のトイレもコンビニのトイレも、今や公共のトイレはどこでも洗浄式トイレになっている。その普及率はおそらく世界一だろう。そういうわけで日本人の肛門はおそらく世界一清潔である。こんなことを書いたら世界中のホモ野郎が日本人男性のお尻を狙ってやってくるかも知れないが、とにかくクソをしてケツが汚いままというのは日本人にはとうてい考えられないのである。
ところが欧米人はそうではない。クソをしてもそのまま、ケツの回りを汚してもそのままで平気なのである。自分たちがそこら中を汚してめちゃくちゃにしても、全然その後始末(いわゆる「ケツを拭く」という行為)もしないで去って行くのが欧米人にとってデフォルトの感覚なのである。
たとえばアフリカ諸国だ。18世紀、アメリカやヨーロッパの諸国はアフリカ人を「奴隷」として大量に連れ去った。またその後は資源や農作物を搾取するために植民地として支配し、大国の都合で国境線を勝手に引き、現地の人たちの生活を徹底的に破壊した。今のアフリカ諸国の貧困や大量のHIV感染者の原因を作ったのはまぎれもなく欧米人どもである。しかし、彼らはその後始末をしたか?全く何もしていないのである。そこにアフリカ人の国家が建設された時、白人たちは報復を恐れてほとんど逃げ出してしまった。そこら中にクソをまき散らしながら後始末をしなかった欧米の連中のために今のアフリカの悲劇がある。しかも欧米や中国はアフリカにどんどん武器を売っている。その武器が使用されれば大量の死者が出るのだ。安倍晋三は武器の輸出を解禁したいようだが、武器輸出をしないということが世界に向けて日本が示せる「良心」であるということをわかっていないようである。
もちろん欧米の連中はアジアにもやってきた。ミャンマーやインドネシアやベトナム、マレーシアなども植民地化された。第二次大戦の時にそこへ日本軍がやってきた。フランス人やイギリス人は逃げだし、戦後になって「植民地の持ち主」のつもりで戻ってきた彼らを待ち受けていたのは民族独立を勝ち取るための住民の戦いであった。日本人という「必ずケツを拭く民族」が、植民地化されていた人々の心を変えたのである。白人が常に支配者ではないということを教えたのだ。
日本にペリーが来航したのは何のためか。それは捕鯨のための補給基地が欲しかったからである。世界中の海にいた鯨は、ただ単に鯨油を取るためだけに乱獲され、肉や骨はそのまま捨てられた。その結果として大西洋や太平洋での鯨の棲息数は激減し、南極海にわずかに生き残るという状況に陥ってしまった。一方日本では昔から沿岸にやってきた鯨やイルカを狭い湾内に追い込んで捕獲するという鯨漁の伝統文化があった。日本人は昔から鯨を食べていたのである。
自分たちが乱獲して鯨が減ってしまったことの責任を取ることもなく、日本には「鯨が減ったから沿岸でも捕獲するな!」とケチをつけ、日本政府が「調査捕鯨」という形で鯨の棲息数を調べてある程度なら捕獲しても影響はないと主張しても今度は「鯨は知能が高い」「鯨はカワイイ」などと別の理由を主張して捕鯨に反対する。その知能が高くてカワイイ動物を、鯨油だけが目的で大量殺戮したという自分たちの過去の悪行をすっかり忘れているのである。「ケツをきちっと拭かない連中」というのはそういう情けないクソどものことなのである。
なぜ江戸時代の日本は鎖国をしたのか。これに関してはさまざまな理由が言われているが、当時の日本人が奴隷として海外に売り飛ばされたことは事実である。ポルトガルやスペインの連中は布教を口実に日本にやってきて、その一方で日本人をだまして売り飛ばしていたのである。確かに小作人や水呑百姓の生活は苦しかったかも知れないが、彼らは「奴隷」ではなかった。「奴婢」という階級は江戸時代にはなくなっている。その当時の日本は世界の中でもっとも人権意識の高かった国なのだ。自分で自分のケツが拭けるまともな国だったのである。
ビキニ環礁で核実験をやったあとの賠償は正当に行われているのか。枯れ葉剤を撒いて多くのベトナム人に被害を与えたことの賠償をアメリカは行ったか? アメリカはベトナムで多く生まれた奇形児や障害児が枯れ葉剤に含まれるダイオキシンの影響であることを公式に認めて謝罪したことなど一度も無い。現代のアメリカもまた「クソをした後にケツを拭かない大国」なのである。彼らがベトナムに対して金銭的な形で賠償をしたことは一度も無い。ベトナム戦争によって米軍や韓国軍によって虐殺された人々はいったい何百万人いたのか。韓国の盧泰愚大統領はベトナム戦争に従軍し、多くのベトナムの一般市民を残虐な方法で殺した猛虎部隊の指揮官であった。殺害命令の実行者がその手柄で大統領になるのだ。しかしベトナムに於ける韓国軍の残虐行為を告発した新聞社は在郷軍人会の手で焼き討ちにあったのである。戦争犯罪者は大統領となり、自らの悪業を告発しようとする人たちを弾圧したのだ。
そうした歴史の事実を韓国は全面否定しているが、ライダイハンと呼ばれる韓国兵によってレイプされたりして生まれた多くの混血児が存在することは否定できない事実である。事実を事実として認めず「なかったことにしよう」と黙殺するのがいわゆる「ケツを拭かない」行為である。もっとも韓国政府は従軍慰安婦の問題に関しては事実でないことを世界に宣伝しているわけで、それは「ケツを拭かない」どころか、世界中に勝手に自分たちのうんこをばらまいて、「これは日本人のクソです」と宣伝してるレベルの情けない行為である。従軍慰安婦は「売春婦」であったのに、「性奴隷」とでたらめの宣伝をしているのだ。性奴隷というのは、朝鮮戦争の時に国連軍が利用した売春施設にいた女性たちのおかれた状況であり、ベトナム戦争の時に韓国軍がベトナム人女性に対して行ったような行為のことである。ベトナムには韓国軍によって大量虐殺の行われた地に慰霊碑が建てられている。そこを謝罪のために訪問した韓国の大統領は一人も居ない。そんな事実を韓国政府は認めていないからである。
「自分のケツは自分で拭ける人間になれ」
これが人が人として生きる上で最低限のマナーだとオレは思っている。 そんな最低限のマナーすら持たない連中が欧米人である。彼らはいつアフリカの諸国に対して謝罪と賠償を行うのだろうか。
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2014年03月24日(月) |
クリミア半島の次は日本である |
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クリミア半島で住民投票させて独立を宣言させ、その後に独立した地域をロシアに編入するというかたちでプーチンは領土拡大をはかろうとしている。この「住民投票→独立宣言」という流れがもしも世界でひとつの合法的なやり方として強引に認められればどういうことになるのか。我々はその危険を感じておく必要があるのだ。
もしも中国や韓国から日本国内に大量に移民がやってきて、どこかの人口の少ない地方自治体を乗っ取ればどうなるのか。「帰化」を申請して日本国籍を取得し、その上で特定の地域にみんなで住民票を移してそこで「ミニ中国」や「ミニ韓国」のコミュニティを作ってしまい、住民投票で「独立宣言」すればどうなるのか。
今日本は少子高齢化で労働人口が減少している。このままだと将来は労働人口以上の高齢者を養わなければならないということが現実問題となる。考えたら今の年金制度は人口がピラミッド型だからうまく機能するのであり、逆ピラミッド型になれば必然的に破綻してしまうのだ。そこで足りない労働力を「外国人労働力の導入」という形で補えばどんなことがおきるだろうか。そこに一定の歯止めを掛けない限り、インドや中国、インドネシアやバングラデシェなどの人口の多い国から大量の移民が押し寄せてしまうのだ。
それらの人たちが日本社会にスンナリ同化するだろうか。自分たちだけの独自のコミュニティを作ればどうなるのか。極端な話、人口の少ない地方自治体を大量の外国人が占拠して、そこで定住することによって過半数の住民が外国人という町や村が誕生してしまうのである。その住民が帰化して選挙権を得ればどうなるか。村長や町長、そして議員がすべて外国人に占められた時、その自治体が乗っ取られてしまうということは起きないだろうか。日本の領土侵略を国是としているどこかの隣国が、そうした意図を持ってどこかの地方自治体を乗っ取るということは十分に考えられる。
そこで住民が住民投票をして勝手に「独立宣言」し、第三国への編入を希望すればどうなるのか。一見合法的な手続きを踏んだような形で日本の国土にどこかの国の飛び地が誕生してしまうのである。
クリミア半島の問題は日本にとって全く無関係ではない。このような形での「独立→編入」を認めてしまえば、同じことが今度は日本でも起きるのだ。日本国内の自治体が突然住民投票を行って独立を宣言したらどうなるのか。
我が国の近隣には日本の領土を勝手に自国領だと主張する国家がいくつもある。韓国はすでに竹島を一方的に占領し、近づいた日本人の漁民に発砲して数十人虐殺した。中国は日本の実行支配する尖閣諸島を自国の領土として主張し、自国の国民はでたらめな根拠で洗脳してその主張を正当だと吹聴している。こういう領土強奪国家にとって、クリミヤ半島の事件はとても参考になる。「こうすれば領土は手に入るのか」と思っているに違いない。
ロシアが今やってることを国際社会は放置してはならない。軍事力を誇示して強引に国境を変えようとする国家は世界から非難されるべきである。当のロシア国民は自国のその侵略行為をどうとらえているのだろうか。 ←1位を目指しています! m(_ _)m 投票博物館
2014年03月17日(月) |
これから浪人するきみへ |
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2014年の入試がほぼ終了した。もちろんまだ後期試験の発表が残ってるが、戦いはもう終わったのである。浪人を決めた者たちはすでに予備校への手続きを済ませたり、説明会を聞いたりしているだろう。
浪人生たちの多くは、これから一年もあればかなり勉強できて成績が伸びると思ってるわけだが、そんなことはない。なぜならセンター試験からすでに2ヶ月経過していて、おそらくセンター試験終了後は自分の受験したセンター試験のことなどすっかり忘れてしまったはずだから、知識の多くはリセットされてしまっているのである。受験勉強の中で2ヶ月のブランクというのはかなり大きく、理科社会の中で二次試験と無関係な科目はすっかり忘れられていることもある。短期集中型の丸暗記で乗り切ろうとした人間はなおさらである。瞬間最大風速の記憶で乗り切れると思ってる方が勘違いも甚だしいのだが、とにかくすでに2ヶ月分脳内の記憶は劣化してるのである。
スポーツマンがあるレベルまで到達したらあとは体力を維持することだけにかなりの練習を費やさないといけないように、受験生も勉強の多くを「現状維持」のために使うことになる。そして「絶対現役で入る!」という強い気持ちで取り組んだ者ほど、すでに限界まで能力を使い果たしているのだ。浪人して劇的に伸びるのは、さらに厳しい受験勉強に耐えることができた超人と、現役の時に全く何もしなかったので伸びしろが大きい馬鹿の2種類である。中途半端な勉強しかやらず、そしてその延長で中途半端な浪人生活をスタートさせようとしている者が最も伸びないのである。
受験勉強というのは苦しいものである。苦しくないとすればそれは本気で取り組んでいないからである。必死で戦うからこそ価値があるし、志望校に合格できた時の喜びも大きい。ところが世の中には楽しく適度に遊びながら「受験」に立ち向かう気楽な受験生も多い。予備校生活を「エンジョイ」するのである。
もちろん適度な息抜きも必要だろう。しかし、必死に戦ってる者たちと比較して、その息抜きは本当に余裕からくるものなのか。結局は遊びに流される自分の弱さじゃないのか。浪人中にドラゴンクエストをやっていたとか、ネトゲは欠かさずしていたとかは言語道断なのである。ふざけるなと言いたいのだ。最後に勝つのはやはり「絶対に合格したい」という強い意志を持っていた受験生である。遊んでいて勝てるほど受験は甘くないし、そんな甘えたヤツはみんな落ちるべきである。
大学は昔に比べればずいぶん入りやすくなった。18歳人口が200万人あった時代から比べれば6割近くに落ち込んでしまい、それでも大学の定員が逆に増えてるのだから当然といえば当然なのである。かつては合格するのに偏差値60以上必要だった中堅私大の多くが今は偏差値50前後になっている。ふつうの受験生なら合格できるのだ。そしてかつて比較的入りやすかった大学は、今はFランク私大と呼ばれ、無競争で大量の学生を受け入れている。選ばなかったらどこかに入れる時代、あえて浪人して大学にチャレンジする意義は何なのか。その意味をきちっと考えて真摯に受験勉強に取り組み、よき浪人ライフを過ごしてもらいたいのである。
オレが担任した生徒の中にも、この春に浪人生活をスタートさせる者もいる。今日の日記はそんな教え子たちへのメッセージでもある。 ←1位を目指しています! m(_ _)m 投票博物館
2014年03月13日(木) |
100兆円がバカの壁に消える |
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東日本大震災から3年が過ぎた。震災復興はなかなか進まないのだが、早々と利権乞食の政治家どもが群がってる事業がある。それは防潮堤の建設事業である。中途半端な防潮堤を建設しても何の役にも立たず、かといって今回の津波を完全に阻止できるほどの巨大な堤防で海岸線を覆い尽くそうと思ったら、100兆円くらいかけて高さ30mほどの巨大な「バカの壁」を延長300キロほど建設しないといけないのである。そんなことは実際不可能だし、もしもそんなものを建設すれば「現代の万里の長城」と世界中から揶揄されるだろう。
実際に被害を減らすことに貢献したのは、中途半端な防潮堤ではなく、適切な防災教育と、避難誘導ではなかったか。釜石市の中学校の例を見るまでもなく、それが実際の津波から身を守るのにもっとも有効なことは誰の目にも明らかである。しかし、防災教育と避難訓練の徹底なんて、政治家や土建屋には全然うまみがないのである。せっかく復興予算という名のゼニがふんだんにあるのだ。それを自分たちのフトコロにどうすれば入れることができるか。利権にまみれたクソ政治家どもはそれしか考えてないのである。そのためにはなんとかしてこの無意味な「バカの壁」を建設したいのである。
実際に「バカの壁」建設を推進するのは地元の議員や利権のお裾分けをもらえる住民や土建屋の関係者なんだが、オレが納得できないのはそこに貴重な税金が浪費されることだ。少子高齢化や治安の悪化、失業率の増加や産業の空洞化、労働市場のミスマッチなどこれからの日本にとって解決しないいけない大切な問題が数多くあるのに、そのために使える貴重なゼニがこの「バカの壁」のために浪費され、それは三陸地方の貴重な景観までもみごとにぶっつぶすという事実である。オレはあきれてしまうのだが、きっと地元住民の中には「バカの壁」をこよなく愛していて、その実現に命を賭けている方々も大勢いらっしゃるのだろう。
自然災害は避けられない。起きることを前提にして対策を考える必要がある。もう一度津波がやってきたときにどうすればいいのか。1000年に一度だからとたかをくくってはいけない。大津波は今日やってくるかも知れないのだ。あれだけの被害を受けながら、どうすることがもっとも効果的なのか学習できていないのならば、それはあまりにも愚かなことである。
海岸地域のすべての集落を高台に移転する必要は無い。高台に避難場所を設けて、住民が10分程度で避難完了するように避難路を整備し、寝たきりの老人などがいれば誰が運ぶかなどということを住民がきちっと把握してその情報を管理しておく。あるいは繭型の避難カプセルのようなものを各家庭に常備して、流されても必ず助かるようにするなどの工夫があればいい。球体の「緊急避難カプセル」を人口分用意したとしても「バカの壁」建設費に比べればはるかに安いはずである。
日本はこれから少子化で人口減少に向かう。交通インフラはすでに十分整備されている。それなのに新たな新幹線も、赤字確実の高速道路も、リニアもみんな造ろうとしている。そこに莫大な利権が存在するからである。造ったことによって抱える莫大な借金を負担するのが将来の世代であり、老害政治家たちは賄賂だけを手にしてさっさとくたばっていく。そうして積み重ねられたのが1000兆円を超える日本政府の借金なのである。
天文学的な借金を積み重ねながら破滅に向かって突き進む日本にとって、今回の「バカの壁」建設もまた破滅のひとつのステップに過ぎない。オレが生きているうちにその破滅は来るのだろうか。 ←1位を目指しています! m(_ _)m 投票博物館
2014年03月09日(日) |
もうやけくそでマック赤坂に投票だ! |
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大阪市長選挙である。これは賞味期限切れの「大阪都構想」にしがみつく橋下市長が、「選挙で当選したから有権者は維新の政策を支持した」という大義名分をわざわざ作りたいがために税金を無駄遣いしてやる無意味な市長選挙である。その無意味な市長選挙に意味を持たせる方法が一つだけある。それは橋下氏を落選させることだ。だったらどうすればいいのか。オレは今回の大阪市長選挙の候補者の中でスマイル党総裁のマック赤坂氏に注目してるのである。
マック赤坂氏の政見放送はyoutubeにもアップロードされてるが、世間では「単なるネタ」程度の評価しかなかった。事実これまで彼の得票はただの泡沫候補の域を出たことはなかったのである。しかし、大阪人は他とは違う価値観を持っているのだ。それを忘れてはならない。「なんか面白かったらええんちゃう」というきわめて無責任でいいかげんな投票行動を起こすのが大阪の人間なのである。それはかつて横山ノックというふざけた芸人をうっかり知事にしてしまったことからよくわかる。
さて、その大阪でどんな政策を実行するのか。マック赤坂氏の政策の基本は「スマイル」である。スマイルには全くお金がかからない。マクドナルドでも「スマイル0円」と書いてあるくらいで、この基本政策の「スマイル」は何の支障も無く実行できるのである。莫大なゼニがかかる上にその効果がよくわからない「大阪都構想」と、全くゼニがかからないのにもしかしたら効果があるかも知れない「スマイル」を比較したら、どうもオレは「スマイル」に分があるような気がするのだ。
マック赤坂氏が語った他の政策の中には、オレがこの日記で書いたことのあることも含まれている。そしてオレがかねてから提唱している「大阪国独立」に近いような大胆なことさえマック赤坂氏は考えておられる。これは大切なことである。
橋下氏のプランに従って大阪市の区を再編成し、「金持ちの区から巻き上げたゼニを使って貧乏な区を助ける」という施策を実行することはどれだけ市民の賛同を得るだろうか。そんなもの金持ちの区が受け入れるはずはないのである。そんなことならさっさと引っ越してもらえる方の貧乏な区民になればと考えるものも出てくるだろう。生活保護の不正受給は大阪府は福岡県と並んでものすごく多いわけだが、福祉行政が一つの利権構造になってるのは大阪の特徴であり、その福祉マネーで多くの暴力団が潤ってるのが現状なのである。この現状を変えるためには、それこそ命がけの覚悟でさまざまな政策を強引に実行しなければならない。橋下氏の市政が中途半端なのは、そうした利権団体と衝突しないように配慮しているからだといううわさもある。
大阪市民はとにかくこの選挙で橋下氏に「NO!」と答えないといけない。そのためには誰か他の候補者に投票する必要があるのだが、その投票先はもっとも橋下氏にショックを与える相手である必要があるのだ。もしもマック赤坂が当選した場合、おそらく橋下氏は政界引退を考えるだろう。「あんな変なのに負けるならもう政治家としておしまいだ」という絶望感を与えるためにも、市民はなんとしてもマック赤坂氏に投票しないといけないのである。
「もう政治に期待することなんかあきらめた」という人たちはその「あきらめ」の意思表示として「マック赤坂への投票」をすることだ。その運動はぜひともWEB上でうまく盛り上がるように工夫しないといけない。オレのこの日記だけは不十分だ。日記を読まれた大阪市民の読者の方はこの日記をツイートするなり、印刷して近所の老人に配るなりしてぜひとも選挙を盛り上げてもらいたいのである。
日本の有権者の中で、マック赤坂を当選させるようなむちゃくちゃなことができるのは大阪人以外にはいない。絶対に他の地域で不可能だったことが大阪ではなぜか可能になるのである。ここはなんとしてもマック赤坂氏にがんばってもらいたい。そしてオレのこの日記を赤坂氏が読んでくださったならば、京都大学の後輩であるこのオレを、ぜひとも政策研究のグループの中に入れてもらいたいのである。オレには地方自治に関しては無数のアイデアがある。マック赤坂氏ならきっと笑い飛ばさずに受け止めて理解してくださるだろう。 ←1位を目指しています! m(_ _)m 投票博物館
2014年03月05日(水) |
高速バス事故について考える |
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少し前だったか、ものごとをすべてゼニカネの問題にしたがるある男が「大阪市バスの運転手の給料が民間に比べて高すぎる」と主張して下げさせたことがあった。そのときになぜ「民間の待遇も改善して、大阪市バスと同水準にする」という発想がなかったのか。「安い方に合わせる」という具体例としてはユニクロという巨大なブラック企業の社長も確か「世界同一賃金」ということを自慢していたことを思い出す。「グローバル化」というかけ声が結局は「世界で一番安く働く労働者を求める」という方向にだけ機能するのなら、そんなグローバル化は労働者をただ効率よく働く奴隷としか考えてない発想である。オレはそういうものを拒否したいし、オレが常に求めるものは「ゼニには換算できない価値」である。
バス運転手の労働単価を切り下げ、高収入を得るためには休み無く乗務しないといけないような劣悪な環境下に置き、その上で「安全運行」を求めるのは無理である。年間に数十件の高速バスの事故が起きているのだが、その原因の多くは過労運転に由来するものであるし、休み無く働かされた結果として脳梗塞や心筋梗塞を発症して運転中の突然死となるのならば、それは乗務員の健康管理を怠ったバス会社の責任であり、事故を起こした個人のせいではない。
高給をもらっでもちっとも働かない阪神タイガースの外人選手のような例もあるが、普通は「高給に見合った仕事」というものを我々は考える。いつからバスやタクシーの運転手が長時間労働してもそれに見合った収入の得られない不幸な職業になってしまったのか。どうすれば彼らに高給を保証できるのか。なぜバス会社やタクシー会社は自分たちにとっての財産である運転手を冷遇し続けるのか。いくらでも交換可能な使い捨ての資源だと思ってるのなら、その発想自体を改めないといけない。
事故が相次いだために昨年からツアーバスは大幅な規制を受けることとなった。ところがその規制内容は「バス停を作れ」などというお粗末なものであり、安全運行に直接関わらないのにバス会社の負担だけが増えるという意味不明なものだった。結局官僚どもがなんらかの利権を得るために行われた規制であり、実際に事故の減少につながったわけではない。
筒井康隆が昔書いたSF小説に、世の中の価値観がすっかり変わって、ホワイトカラーのサラリーマンの身分が低く、現業職の名称がみんな変わって威張ってるというのがあった。タクシーの運転手は「ドライビングスペシャリスト」、クリーニング屋さんは「ランドリーエキスパート」と呼ばれ、大工さんの機嫌を損ねると建築中の家を放置されるので必死で接待しないといけないとか、無礼な態度を取るとタクシーから放り出されるとかいうものでオレはゲラゲラ笑いながら読んだのだが、その面白さは「仕事をしてお金を受け取る方が威張っている」という部分にあったのだと感じるのである。
いつからお客様は神様なんかになったのだろうか。ゼニを払えばなんでも聞いてもらえると錯覚したのだろうか。同じ仕事をするのにより安いゼニで働く人間を選ぶようになってしまったのか。仕事をしてくださる方々への敬意をなぜ失ったのか。
昔は散髪に行けば3000円くらい払うのが普通だった。しかし今では1000円の理髪店がある。確かにサービスの中味は違うのだが、日本の理髪師の技術は世界一だとオレは思う。その高い技術に対してあまりにもこの対価は安くないか。
さまざまな職人的技術を提供して働く人々の報酬が安くなる一方で、ゼニを右から左へ動かし、マウスをちょいちょいとクリックして株や為替で稼ぐ人たちが巨万の富を得る。それは果たして正しい姿なのか。
昔はタクシーの運転手は裏道に精通し、有名観光地だけではなくて街角の小さな喫茶店や定食屋に至るまで頭に入れていて、利用者のあやふやな指定に対しても的確に答えるものだった。ところが今はカーナビがあるので道を知らなくても大都市で乗務できるようになった。「高度な専門職」は「誰にでもできる普通の仕事」になり、その結果として給料が減らされ待遇が悪くなってしまった。それをよいことだと考える経営者はクソだとオレは思うのである。
高速バス事故を100%防ぐ方法はない。ただバス会社は安さだけを価値として追求するのではなく、「うちの会社は運転手の乗務時間を月150時間以下にしています」などというふうに運行管理面をアピールして欲しいのである。「高いけど安全」ということを強調し、遠隔管理で運転手の運転中の顔が常に運行本部で確認でき、異常があれば即座にバスを安全に停止できるような自動運転装置が備わってることをこそアピールしてもらいたいし、客もそれをバス選びの基準として考えればいいと思うのだ。
たっぷり休むからこそ人は仕事の時に能力をフルに発揮できる。長距離バスの運転手が十分に休養できて高給の保証された職業ということになればその職業に就くための競争も激しくなり、より優秀な人材が確保できるということになるだろう。日産自動車のカルロス・ゴーンCEOのように大胆にコストカットする経営者がもてはやされた時代はもう過去のものにしてほしい。我々日本人が世界にアピールする「おもてなし」の精神は、余裕の中でしか生み出せないものである。
この記事を引用される場合、そのURLはhttp://www.enpitu.ne.jp/usr4/bin/day?id=41506&pg=20140305でお願いします。
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2014年03月01日(土) |
マウントゴックスという詐欺会社 |
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東京に拠点を置いていた「ビットコイン」の取引所、マウントゴックスが取引を停止し、そのまま債務超過状態で破産ということになった。代表は堂々と記者会見に応じているが、彼を逮捕拘禁する動きは起きてない。なぜマルク・カルプレスは取引所をわざわざ東京に置いたのか。彼が主張する「不正アクセス」とは本当にあったのか。そのあたりからオレは憶測してみたいのである。
日本は詐欺等の犯罪に対する罰が軽い。証券取引法もまるでザル法なのでインサイダー取引はやり放題である。だからこそ外国の詐欺師は「日本でやればお咎めなし」と思っているのである。おそらくマウントゴックス代表のマルク・カルプレスは虎視眈々と「顧客の資産持ち逃げ」を狙っていたのだろう。彼が「ハッキングされた」と主張するビットコインは今頃は別の取引所で売却された後かも知れないし、全然別のところに出現するのかも知れない。ただ、後から出現しても先に日本で「破産処理」が完了していればそのビットコインを回収するわけにもいかないのである。
彼が「資産持ち逃げ」をしたとオレが確信する理由はもう一つある。それは無くなったのがビットコインだけではなくて、ビットコイン取引のために顧客が預けていた現金も数十億単位で消失してるということだ。現金を保管している口座と、ビットコインを保管している口座は別であり、それぞれが同時にハッキングされたとは考えにくいのである。おそらく「ハッキングされて奪われた」という嘘の主張を堂々と行っても、日本政府も日本の警察も全く動かないし、捜査能力もないと看破していたのだろう。自分たちが顧客の資産をだまし取っておきながら被害届を出すあたり、こいつらはきわめて悪質だなとオレは思うのである。
オレの予想したとおり、日本の政府はこの事件を静観(というか放置)している。麻生太郎財務相は28日の会見で「あれは、通貨か。通貨として誰もが認めているわけではない」「こんなものは長くは続かないと思っていた。どこかで破たんすると思っていた」と述べたという。そう思っていたのならもっと早く言ってくれ。少なくともオレが以前にこの日記で「ビットコインは詐欺だ」と書いたときには、麻生は財務相という立場にありながらビットコインの存在すら知らなかったはずである。
菅義偉官房長官も2月26日に「金融庁、警察庁、財務省が情報収集にあたっている」としつつ「まだ情報収集の段階」と述べている。現時点で政府として「ビットコインは通貨ではない」(金融庁)の立場のため、所管官庁も定まらず、各官庁も本腰で対応に乗り出しているとは言えない段階なのだ。結局日本ではこの事件に対して、どこの管轄であるかさえも決まっていないのである。警察が捜査するどころではないのである。おそらくなんらかの形で動き出した頃には、マルク・カルプレスはどこかの安全な第三国に逃亡しているだろう。あるいは彼は日本にいることが一番安全かも知れない。少なくともアメリカでは刑事訴追されるに決まっているからだ。アメリカがマルク・カルプレスを詐欺犯として訴追することになれば日本政府は引き渡しに応じるだろうが、彼がその動きを事前に予測すれば国外逃亡するに決まっている。
ビットコインは政府の干渉を受けない。だからこそ今回の事態を招いたわけだが、海外では資金洗浄や違法な麻薬取引に使われるということですでに規制を受けていた。ビットコインの利用促進団体「ビットコイン・ファンデーション」のチャーリー・シュレム副会長は、資金洗浄に関与したとして今年1月に起訴されている。もちろん日本でも同様の違法な取引は起きていたはずだが、その状況は全く放置されていたのである。
マウントゴックスは、ビットコイン創生期から存在し、当初から利用者の間では不満の声が上がっていた。常に運営上の問題を抱え、あまりに不透明な機関だったという。そういう意味では今回の事件は「自然淘汰」の一つなのかも知れない。ただ、その規模が大きすぎたために今回のような騒ぎになったのである。
ビットコインの歴史の中では同様の事件はこれまでにも起きている。だから利用者は「100%安全」というものではないことはわかっていたはずである。2011年7月には「マイビットコイン」という決済サービスから7万8739ビットコインが盗まれている。また昨年10月には、ビットコインを使用して違法薬物などが密売されていたとされるインターネット市場「シルクロード」が摘発され、17万1955ビットコインが消えている。マウントゴックスの破産は、それらと比べても規模がはるかに大きいわけだが、運営機関側が顧客の資産を横領したというオレの憶測が当たっていればさらに事態は深刻だ。これからビットコイン取引所を設置しようとする連中の中に悪意を持つ者が含まれていないはずがない。こうした仮想通貨の取引の世界でプレイヤーがみんな善人であることなどありえないのである。
ビットコインは海外ではまだ生きている。だからマウントゴックスが破産してもまた同様の組織が誕生したり、残党がこっそりと取引所を開設したりする可能性がある。その詐欺師どもが犯罪の舞台として再び日本を選ぶ可能性も高い。日本にはまともに監督する官庁がない上に、仮になんらかの法律に抵触したとみなされて告発されても、優秀な弁護士をつければ馬鹿な裁判官などいくらでも騙して有利な判決を勝ち取れるということがその理由である。
新聞ではさまざまな報道がなされてるようだが、記事を書いてる記者はいったいどれほどこの事件について理解してるのだろうか。もしかしたらオレのこの日記を参照して記事を書く記者もいるかも知れないのである。過去にも何度かオレの日記の記述をぱくったと思われる新聞記事を読んだことがある。
今日本政府がしないといけないことは、一刻も早くマルク・カルプレスの身柄を拘束して、いずれアメリカで訴追された時に速やかに引き渡すことである。日本の裁判所はクソだが、少なくともアメリカの裁判所はこのクソ野郎に対してきちっと罰を与えてくれるだろう。財産没収と懲役20年くらいで済むんじゃないかな。死刑にはならないから儲けものだぜ。なんなら中国政府に引き渡してあっちで死刑にしてもらってもいいんだがなあ。
2014年11月18日「ビットコインは大がかりな詐欺である」
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