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2004年11月17日(水) |
クラス内演奏:フォーレ ソナタ 1楽章 |
フォーレをはじめてまだ間もないがクラスで演奏しなければならなかった。先日の日曜日にはわざわざ私のピアニストの先生のご自宅まで行ってレッスンを受けたりもした。今できることはまだまだ未熟だけれど、とにかく音程などのObviousなことは直して演奏に望んだ。あの瞬間できることはしたつもりだけれど、後に私の先生に伺うとまだフレーズが何もでてきていないというコメントを頂いた。レッスンのときにはとにかくSlow Downしないように弾くことを言われていて、それ以外のことは全くおろそかになってしまっていました。
クラスからは「もっとフレーズをはっきりと」というコメント「もっと弓をたくさん使ってPresentに」というコメントをいただきました。レッスンのときに先生が「Even」というお言葉を使われて、私の中ではまだまだそのEvenという言葉とフレーズを作るということが葛藤してしまっていて、どういうことなのかあまりきちんと理解ができておらず、どうしてよいのか自分のなかでもよくわかっていません。
フォーレはフレーズを作りながらも弓の返しなどがスムーズに行われなければならないため、そういう意味ではかなり難しい曲であることを後になって先生に指摘されました。もちろん、この選曲は私のものではなく、たまたまこのピアニストが課題として与えられていて、私のリサイタルにも組めるプログラムだったために取り組むことにしたのだけれど、今後の課題はまだまだ多しです。
とても久しぶりの日記。 学校が始まってから、もうてんてこまいの毎日。 今年はリサイタルがあるし、弦楽四重奏もまかされている。 弦楽四重奏ではベートーベンとドビュッシーの2曲を学ばなければならないし、レッスンではベートーベンの協奏曲に取り組んでいて、その曲でできればコンクールにも出たいと思っている。それに、コンサートマスターの仕事もあるから、本当に大変。本当に忙しい。
学校が始まってすぐのときには、突然与えられたカルテットの課題にかなりびびってしまって、また、ソロやオーケストラなど今まで親しんできたものとはかなり違った「言語」にかなり驚き、また、カルテットというあまりにも完璧な演奏形態のなかで弾くことへの恐れ、と不慣れさが入り混じり、かなり動揺していた。
ベートーベンの協奏曲も10月の最後の週には練習に録音を使い始め、自分の演奏の未熟さにいろいろと気がつくようになると、このままではコンクールには絶対に間に合わない、というものすごい不安に包まれた。やはりベートーベンの協奏曲を演奏するなんて、私にはまだ早いのではないか、という気持ちになり、先生にベートーベンではなく、夏に勉強したプロコフィエフに選曲を変更するべきか?と先生に相談した。
先生は、「そんなことないよ。絶対に間に合うよ。ほら、きちんと予定を組めばできますよ。」とおっしゃって私に大まかな予定表をつくってくださった。11月11日までに1楽章を仕上げる。 その後、2週間で2楽章3楽章を仕上げる。 といった風に。 そして、先々週には初めてベートーベンをクラスで演奏した。そのときはエクスポジションのみ。そして、先週は1楽章全部(譜面あり)。と少しづつ前に進んでいる。3週間前の不安は嘘のように消えつつある。もちろん、2楽章、3楽章をまだよく知らないので、どこまでできるか不安がないとはいえない、けれど、先生の温かなサポートにより、とてもいい調子でここまできている。
先週の金曜日の演奏ではもちろん、楽譜を使っていたのだけれど、演奏後、素晴らしい。と力強く言ってくださり、また、まるで、「CDか何かを聞いているかのよう」に自然に音楽が運ばれていた、というコメントもくださった。
少しづつだけれど、着実にベートーベンを(今出来る限り)自分のものにしつつある実感を得られた瞬間でした。
カルテットも2週間前にクラスで演奏したときには、まだまだまったくカルテットとしての音がでていなかったけれど、最近、少し変わってきているような気がする。私自身も、正直に言ってしまうと、こんな人と一緒に弾きたくない、というような感覚がどこかにあったけれど、今、少しづつ、音楽のために、そういう気持ちをなくす努力、彼らと一緒に弾く努力をしているし、リハーサルでももっといろいろな注意を促すようになったし、私もエゴを捨てて、他の演奏者たちの言うことにも極力耳を傾けるようにしている。
とてもとても忙しい毎日。練習時間なども本当にPushしないと確保できない日々。正直言って、辛いし、休みたい。でも、自分の成長を実感できる瞬間があるので、がんばれる。自分を追い詰めすぎることなく、プロセスを楽しみながらがんばりたい。
2004年11月03日(水) |
クラス内演奏:ベートーベン弦楽四重奏「ラズモフスキー」3番1楽章 |
まだまだできていないと分かっていながら舞台に立つのはなんとなく辛いことですが、そういうこともある。仕方がないので、その瞬間のベストを尽くすようにしよう、という気持ちで機会に臨めるようになってきている私。
カルテットとして弾き始めてまだ一ヶ月弱の私たちはまだまだ音程などObviousなことですらクリアにはなっていませんが、とりあえず最後まで演奏しました。この曲を与えられてまず驚いたのはファーストのソロが多いこと。カルテットの経験はあまりないので、このような突然のソロにもまだまだ慣れていないので緊張してしまいますが、とにかく今後、なんどもリハーサルを重ねることで少しづつ自分のものにしていければと思っています。
録音を聞いた限り、私自身はセクションごとにかなりいろいろな音色をもって弾けていて、悪くないと思いました。この調子で前を向いて進むしかない、といったところでしょうか。
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