女房様とお呼びっ!
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先日某所にお邪魔したときに、「童貞クン」なる男性がみえていた。 さほど若くもないが、決して醜男ではなく、むしろ人好きのするお顔立ち、 その気になれば女も惹けるだろう魅力ある青年だ。
けれど、彼はその気になれないがゆえに童貞をかこつ。 白馬に乗った王女様に押し倒されて騎乗位で犯されたいらしい(笑。 ま、この界隈ではありがちな話だわ。
◇
「人に話すと、とにかくソープでも行って捨てて来い派と墓場まで持ってけ派に分かれるんですよね〜」
それが彼の持ち味なのか、いたって暢気に彼は言う。 相手にしたって、およそ冗談めいた反応だろう。 たぶん皆、なんだかんだ言っててもそのうちどうにかなるんじゃね? と暢気に受け流したんじゃないかしら。
「んまっ!捨てるなんてもったいないっ! それにねぇ、アタシ童貞に跨ったことがあるわよぅ?」
単なる煽りじゃなくて、ホントの話。 別に私は童貞喰いじゃないし、むしろ面倒だと思うけど、食指が動くこともある。 少なくとも素材としては面白い。 エスエムとか知らない頃には、触るだけ〜とか舐めるだけ〜とか外道な真似して喜んでいた。 ただ、そんなことしといてナンだけど、 その被害者たち(笑)だっていずれどうにかなるんじゃね?と思ってた。 私がヤらせてあげなくたってね。
「ちなみに夫も童貞だったの、アタシが奪ってみました、ふふ」
いよいよ目を輝かす童貞クン。 励ますつもりで言ったんじゃないけど、明るい未来があるといいね。
◇
そう、夫は童貞だった。 もっとも、そのとき彼は”上”だった(笑。 夫には童貞クンのような犯され願望がなかったからね、ご奉仕と読み替えて行為したんだろう。
そんな感じで夫とは2,3度行為したけれど、色々あって、それきりしてない。 途中したがる(たぶん普通に?笑)時期もあったけど、 私のほうが頑なに拒んでいたせいか、やがてそれもなくなり、今に至る。 つまり私の知る限り、夫は殆ど童貞といってもいい。
◇
「だからぁ童貞は宝なのよ、一生童貞でもいんじゃない?」
セオリーどおりに再び落とす。 とはいえ、かなり本気でそう思っている。 そのうちもいずれもなしに、一生どうにもならない男はいるだろう、いて欲しい、いやきっといる。 生き物として原初的な欲求を果たせぬまま死にいくファンタジー。 手にかけて飼い殺すなら尚更。
けれど、夫のことを思うとき、ちょっとほろ苦い気分になるのも事実なんだけど。
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