2024年11月24日(日) |
地域チャンピオンズリーグ決勝リーグ第3日 飛鳥-ジェイリース 市原-福井 |
まず地域チャンピオンズリーグ決勝リーグ第2日を終わった時点での順位を記載しよう
福井 勝ち点4 得失点差+3 総得点6 飛鳥 勝ち点3 得失点差-2 ジェイリース 勝ち点2 得失点差0 市原 勝ち点1 得失点差-1 総得点1
地域チャンピオンズリーグは優勝すればJFL昇格、2位なら入れ替え戦である。第1試合は飛鳥対ジェイリース。こういう大会の最終日は各チーム平等に戦えるように同時キックオフにしてほしいものだが、それができないのが日本サッカー界の貧しさである。 まず第1試合の状況は飛鳥は勝てば2位以内が確定する。ジェイリースはここまで。引き分けた場合、ジェイリースは昇格の望みなし。飛鳥は勝ち点4になるが、得失点差がよくないため、第2試合で市原が勝った場合、極めて厳しい立場に立つ。ジェイリースが勝てば逆転で2位以内確定である。
地域チャンピオンズリーグ決勝リーグ 飛鳥FC-ジェイリース 11月24日 10時45分 西京極陸 ピッチ並み 曇り時々雨 主審・田邉裕樹氏 903人
飛鳥FC 監督:美濃部直彦 GK 1 丸山聡太郎 180.81 98.10.19 アルティスタ浅間 DF 2 篠原和希 (Cap.) 183.82 95.01.19 アルテリーヴォ和歌山 DF 5 大倉康輝 177.70 94.03.16 アルテリーヴォ和歌山 DF 13 瓜生紘大 170.68 95.02.23 おこしやす京都AC DF 14 小笹響平 168.67 00.08.05 富山新庄クラブ MF 11 瀧上優 179.72 98.08.19 東海大学熊本 MF 17 井口椋介 170.60 01.02.19 桃山学院高校 MF 19 北田大亜 174.69 99.09.19 奈良クラブソシオス MF 26 堀野翔 176.66 94.07.08 アルテリーヴォ和歌山 MF 29 梅北裕介 177.72 02.01.26 ザスパ草津チャレンジャーズ FW 7 清川流石 177.72 96.07.20 おこしやす京都AC
控え選手 GK 21 中野翔太 181.83 00.04.15 レイジェンド滋賀FC DF 3 大原彰輝 176.73 99.08.28 おこしやす京都AC DF 24 髙見力生斗 174.66 99.10.24 鈴鹿アンリミテッドFC DF 28 宋勝鳳 177.72 00.05.31 FC.AWJ MF 15 南部空我 173.68 01.10.12 大阪産業大学 MF 20 村田一輝 178.68 99.05.30 京都先端科学大学 FW 9 カメヤコウジ 182.75 00.05.30 山梨学院大学ギャラクシーズ
ジェイリースFC 監督:柳川雅樹 GK 21 加藤 大喜 182.80 95.12.26 ヴィアティン三重 DF 4 深澤卓真 182.70 98.10.04 FC延岡AGATA DF 10 林田 隆介 173.70 99.03.11 FC徳島 DF 17 佐藤 昂洋 180.74 96.04.14 鈴鹿ポイントゲッターズ MF 6 渡邊 宥也 170.65 96.05.28 FC刈谷 MF 7 松本 怜 175.68 88.02.25 大分トリニータ MF 14 今吉 晃平 (Cap.) 178.72 98.03.14 いわきFC MF 30 八反田 康平 171.64 90.01.08 鹿児島ユナイテッドFC FW 8 遠藤 純輝 178.70 94.12.08 鈴鹿ポイントゲッターズ FW 15 延 祐太 167.63 98.06.04 福島ユナイテッドFC FW 19 薗田 卓馬 176.70 93.06.14 テゲバジャーロ宮崎
GK 23 岩﨑 知瑳 186.88 95.01.08 鹿児島ユナイテッドFC DF 3 藤井 航大 186.80 91.01.13 ヴァンラーレ八戸 DF 5 本多琢人 167.67 95.05.28 ヴェルスパ大分 MF 25 和田篤紀 178.70 93.02.09 鈴鹿ポイントゲッターズ MF 27 小手川 宏基 173.68 89.09.12 松本山雅FC FW 24 木島 悠 169.66 86.05.18 ヴェルスパ大分 FW 28 サミュエル・サヌミ 178.76 91.12.19 ヴェロスクロノス都農
飛鳥 十一七番 二六二九十九十七 十三五番二番十四 一番
ジェイリース 八番十五十九 六番三十 十番十七四番十四七番 二一
飛鳥はこの日は明確に2トップ。つまり勝ちに来ている。どうしてもエース⑦清川への依存度は高いが、それは規模の小さなクラブならば致し方ない。ジェイリースは本来の5-2-3。飛鳥の攻撃心理を読んだうえで、カウンターに勝機を見出したい。既に書いているように地力自体はジェイリースに分があるし、選手層でもそうだ。三日間ベンチ入りも含め少しずつ変えている。 なおこの日はピッチ状態が悪い。前日土曜日に何に使ったのだろう?アメフトくさい。 飛鳥は㉙梅北がレフティ。⑲北田がフリーキック担当。梅北はザスパ草津チャレンジャーズ出身、北田が奈良クラブソシオス出身。つまりJの大人の育成チーム出身だが、正直こういうチームが機能しているとは思わなかった。ジェフ市原やファジアーノ岡山の大人の育成チームがJFLに所属していたことはあるが、規模の小さいJならば、地元の愛好家のためのチームなのでは?と思っていた。天皇杯予選でも上まで勝ち上がらないし。 立ち上がりからジェイリースが猛攻。4バックに変更した飛鳥はサイドのスペースが空く。ちょっと許容できないリスクだと思った。勝負に出た美濃部監督だが、裏目に出ている。さらに緊張か、トラップミスなど、ミスも目立つ。場内は飛鳥応援ムードだが、緊迫感が増す。ジェイリースは京都ユース出身のエース⑮延にボールを集めて次々とチャンスを作る。飛鳥も手を打ち、5-4-1に変更する。プランの誤りを認め、修正できるのは優れた監督の条件である。
七番 十一二九十九十七 二六十三五番二番十四 一番
しかし依然ジェイリースの流れだ。そして39分、カウンターから⑮延に渡り、運んで右に、ウイングバック⑦松本がプラスのクロスにニアに突っ込んだ⑮延が合わせて0-1とジェイリース先制。しかし直後に飛鳥がカウンター⑲北田から⑦清川に預け切り返して決める。1-1。これはジェイリースにとってはあまりにもショッキングなゴールだった。どうしても清川に依存せざるを得ない飛鳥だが、清川は今大会、期待に応えてくれる。前半は1-1で終了。
さてハーフタイム、飛鳥は㉖堀野→③大原。ストッパーに入れて明確に5-4-1とする。
七番 十一二九十九十七 十三三番五番二番十四 一番
両サイドハーフのポジションが心持ち高く、5-2-3にも見えるが、とにかく飛鳥は本来の形にした。意図としてはジェイリース⑮延の徹底マークだ。そして後半ジェイリースは支配するもののまるでシュートにならなくなった。塩漬けにするなら飛鳥としては上々の出来だ。そして後半21分(66分)、双方2枚代え。飛鳥はよく走った13番と29番を下げ、一層守備を固める。ジェイリースは8番と6番を代えた。もちろん攻撃のてこ入れである。しかし81分、またも飛鳥は⑲北田のインターセプトから左に開いた⑦清川がドリブルで仕掛けて中の⑰井口が1対1で決める。2-1。絵に描いたような飛鳥のシナリオ通り。直後にジェイリースはさらに選手交代して攻勢に出るもシュートまで行けない。飛鳥は時間稼ぎの交代を進めてタイムアップ。飛鳥が勝利して勝ち点6で今大会2位以内を確保した。 第2試合で福井が勝てば2位だが、引き分け以下なら優勝になる。そして第1試合の段階で今大会のMVPを決めるなら明らかに清川流石である。得点者がすごいというのはビギナー観戦者みたいで抵抗があるのだが、今大会に清川は狂い咲きに感じるほど凄かった。彼がいたから飛鳥は勝てた。明らかに彼頼りにスタイルでプレッシャーあったと思うが、彼は完璧に期待に応えた。力のないクラブが結果を出すには彼が絶好調でなければならなかった。
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飛鳥 勝ち点6 得失点差 既に試合終了 福井 勝ち点4 得失点差+3 総得点6 市原 勝ち点1 得失点差-1 総得点1
第2試合を前にした状況を整理しよう。福井は勝てば今大会に優勝してJFL昇格。引き分けたら今大会2位で入れ替え戦だ。これは2点差負けまでも同様だ。市原が3点差以上で勝てば逆転2位で入れ替え戦となる。何が気になるかというと、市原は猛攻を仕掛けるしかない。圧倒的に福井が優位な立場にある。しかし再三触れているが、福井の藤吉監督は勝負師としての力量には甚だ疑問がつく。あくまで優秀な育成コーチというのが私の見立てだ。割り切って守れるか。それさえできれば福井が2位以内に入れる。しかし欲をかいて優勝を狙いに行けば危ない。
地域チャンピオンズリーグ決勝リーグ VONDS市原-福井ユナイテッド 11月24日 13時30分 西京極陸 ピッチ並み 曇り 主審・川勝彬史氏 1176人
VONDS市原 GK 21 今川正樹 181.79 93.11.04 FC今治 DF 3 吉田和暉 176.74 00.12.06 桐蔭横浜大 DF 5 渡辺広大 180.77 86.12.04 ザスパクサツ群馬 DF 13 有永一生 176.66 89.03.03 いわてグルージャ盛岡 DF 27 谷口智紀 185.76 92.10.22 FC大阪 MF 4 垣根拓也 (Cap.) 173.69 91.10.03 FC神楽しまね MF 10 沼大希 175.65 97.04.22 SVホルン/オーストリア MF 17 吉田力也 163.58 01.01.17 新潟経営大 MF 26 鬼島和希 176.68 98.08.29 アスルクラロ沼津 MF 7 清原翔平 165.64 87.06.25 SC相模原 FW 11 一木立一 185.74 98.11.24 沖縄SV 控え選手 GK 1 原田直樹 182.80 91.08.05 ツエーゲン金沢 DF 15 今村直也 180.74 99.04.20 高知ユナイテッドSC 18 櫻庭晴人 167.67 01.08.13 新潟医療福祉大 MF 20 後藤健太 175.68 01.05.28 東京学芸大 MF 22 渡邊龍 169.62 96.09.24 ヴァンラーレ八戸 MF 23 磐瀬剛 171.67 95.06.28 安山グリナーズFC/大韓民国 FW 8 加藤勇司 184.76 96.09.17 東京23FC
福井ユナイテッドフットボールクラブ 監督:藤吉信次 GK 1 杉本拓也 (Cap.) 178.75 89.12.31 藤枝MYFC DF 2 市川侑麻 172.65 98.06.29 アスルクラロ沼津 DF 4 嶋津柚杏 181.71 00.10.03 東海学園大 DF 16 池庭諒耶 186.80 97.12.17 ヴェロスクロノス都農 DF 19 遠藤海斗 172.69 01.09.12 筑波大学 MF 6 廣岡睦樹 174.69 01.08.16 高知ユナイテッド MF 8 和田達也 164.58 94.06.21 栃木SC DF 22 榎本響 167.59 99.11.17 東海学園大 FW 13 髙貝樹幹 177.71 99.01.15 アルティスタ浅間 FW 15 野中魁 176.67 98.09.21 東海学園大 FW 27 押谷祐樹 171.70 89.09.23 藤枝MYFC
GK 21 河畑光 186.84 99.08.10 レイラック滋賀 DF 5 志摩豪瑠 175.72 00.08.23 東海学園大 MF 14 奥野将平 174.70 90.08.18 アルビオンパーク・ホワイトイーグルス/オーストラリア
MF 20 中島偉吹 175.68 00.05.02 東海学園大 MF 33 高橋勇太 169.65 98.01.20 KFブトリンティ/アルバニア FW 9 大石治寿 177.74 89.09.25 藤枝MYFC FW 11 北脇健慈 174.72 91.09.15 VONDS市原
例によって市原は番号が判別困難。こういう時点で福井びいきで観る。
市原 七番十一 十番誰々誰々十七 誰々五番三番十三 二一
福井 十五二七十三 八番二二 六番 十九四番十六二番 一番
7分、市原、右コーナーにニアに入った⑦清原がヘッドで逸らし、先制。1-0。ビルドアップにこだわる福井はボランチ⑥廣岡が右足フリーキック、左サイドバック⑲遠藤が左足フリーキックを蹴る。13分、福井⑮野中がカウンターを故意に止めて警告。24分、福井、フリーキックの流れのこぼれを⑧和田が押し込み1-1の同点。40分、市原、⑩沼の左パスに⑰吉田がスライディングシュートで2-1。勝ち越す。この時点で福井のやるべきことは明らかになったと思う。藤吉監督以外には……。前半は2-1で終了。
後半、市原が攻勢を強める。早めに前線に入れて⑪一木をターゲットに押し込む。福井はまだなお繋ごうとするが、守備的というより単に気後れして押されている印象。攻め気はあるのだが、べた引きでいい状況で中途半端に攻めるあたりが藤吉さんの迷いを感じる。市原は両サイドハーフもどんどんゴール前に飛び込み、一木もシュートを打てるようになってきた。福井はばてた両サイドバックを交代した。特に②市川は層が薄い福井は酷使しざるを得なかった。市原もベテラン⑦清原などを交代。前線の圧力が増す。69分、左クロスにファーに通り⑪一木がダイレクトで決めて3-1。ここから試合が迷走する。表現を変えれば盛り上がる。福井、放り込みのこぼれを左サイドバックに代えて入ったフォワード⑨大石が決めて3-2。市原は両サイドハーフ⑩沼、⑰吉田も代える。福井も2枚代えだが、守りに入る状況になる可能性の高いゲームでベンチにはDFが一人しか入っていないのも藤吉さんの采配ミスである。80分、市原、右コーナーからニアで⑧加藤が高いヘッドで決めて4-2。84分、なおも攻める福井、ゴール前のこぼれを⑪北脇が決めて4-3。ここに至って福井ががちに守りに入るが、精神的に厳しい。 86分、市原、⑱櫻庭の30メートル近い左足ミドルがグラウンダーで密集を抜けて5-3。以降バックラインも前線に入り、市原はパワープレーを続ける。そして94分、放り込みのこぼれを㉗谷口が決めて6-3と市原がノルマ達成の3点差。これがラストプレーで市原が劇的な2位以内を決めた。
この観戦記の先にプレミアプレーオフの観戦記を書いて、主審の川勝彬史氏の力量に疑問を呈したのだが、このゲームもイマイチ。このカテゴリーは必ずしも十分な力量の審判員ではない。
市原としては劇的なゲームだった。攻めるしかないゲームで3点差勝ちという困難な目標を達成した。チーム力は今大会ナンバー1だった。個人能力は素晴らしく、組織としてもまずまずだった。 福井について。今大会、特に最終戦だけ見れば、藤吉さんは無能に見える。勝負に徹することができず、精神的に動揺してチームに混乱をもたらした。勝ち点3に欲をかいて状況判断を誤り、最悪の3点差負けを食らった。ファン・ハーン風に言えば、私が賢者になったような錯覚をしかねない。ただビルドアップできるチームを作ったのは育成コーチとしての手腕である。そもそも福井まで来るのは何かしら欠けたコーチであり、采配がまずい藤吉さんを受け入れるしかないのかもしれない。Jリーグのサポーターだったら罵声を浴びせるかもしれないが、地域リーグの監督として藤吉さんは必ずしも酷いわけじゃない。来年の体制は分からないが、ここまでのチームを作り上げたのは藤吉さんの手腕ではある。
2024年11月22日(金) |
地域チャンピオンズリーグ決勝リーグ第2日 飛鳥-福井 市原-ジェイリース |
地域チャンピオンズリーグ第2日。平日に職場から必要とされていない人が集まっている、という声もあるが、とにかく国内で最もタフな大会である。第1試合は恐らく今大会では力の落ちる両チームの対戦となる。
地域チャンピオンズリーグ 決勝リーグ 飛鳥FC-福井ユナイテッド 11月22日 10時45分 西京極陸 ピッチ並み 587人 主審・西田裕貴氏
飛鳥FC 監督:美濃部直彦 GK 1 丸山聡太郎 180.81 98.10.19 アルティスタ浅間 DF 3 大原彰輝 176.73 99.08.28 おこしやす京都AC DF 5 大倉康輝 177.70 94.03.16 アルテリーヴォ和歌山 DF 13 瓜生紘大 170.68 95.02.23 おこしやす京都AC DF 14 小笹響平 168.67 00.08.05 富山新庄クラブ DF 24 髙見力生斗 174.66 99.10.24 鈴鹿アンリミテッドFC MF 7 清川流石 177.72 96.07.20 おこしやす京都AC MF 17 井口椋介 170.60 01.02.19 桃山学院高校 MF 19 北田大亜 174.69 99.09.19 奈良クラブソシオス MF 26 堀野翔 176.66 94.07.08 アルテリーヴォ和歌山 MF 29 梅北裕介 177.72 02.01.26 ザスパ草津チャレンジャーズ 控え選手 GK 21 中野翔太 181.83 00.04.15 レイジェンド滋賀FC DF 2 篠原和希 (Cap.) 183.82 95.01.19 アルテリーヴォ和歌山 DF 28 宋勝鳳 177.72 00.05.31 FC.AWJ MF 11 瀧上優 179.72 98.08.19 東海大学熊本 MF 15 南部空我 173.68 01.10.12 大阪産業大学 MF 20 村田一輝 178.68 99.05.30 京都先端科学大学 FW 9 カメヤコウジ 182.75 00.05.30 山梨学院大学ギャラクシーズ
福井ユナイテッドフットボールクラブ 監督:藤吉信次 GK 1 杉本拓也 (Cap.) 178.75 89.12.31 藤枝MYFC DF 2 市川侑麻 172.65 98.06.29 アスルクラロ沼津 DF 4 嶋津柚杏 181.71 00.10.03 東海学園大 DF 16 池庭諒耶 186.80 97.12.17 ヴェロスクロノス都農 DF 22 榎本響 167.59 99.11.17 東海学園大 MF 6 廣岡睦樹 174.69 01.08.16 高知ユナイテッド MF 8 和田達也 164.58 94.06.21 栃木SC MF 10 北川滉平 170.62 95.04.29 ヴェロスクロノス都農 FW 13 髙貝樹幹 177.71 99.01.15 アルティスタ浅間 FW 15 野中魁 176.67 98.09.21 東海学園大 FW 27 押谷祐樹 171.70 89.09.23 藤枝MYFC
GK 21 河畑光 186.84 99.08.10 レイラック滋賀 DF 5 志摩豪瑠 175.72 00.08.23 東海学園大 DF 19 遠藤海斗 172.69 01.09.12 筑波大学 MF 20 中島偉吹 175.68 00.05.02 東海学園大 MF 33 高橋勇太 169.65 98.01.20 KFブトリンティ/アルバニア FW 9 大石治寿 177.74 89.09.25 藤枝MYFC FW 32 古澤柊磨 173.62 01.01.29 SC相模原U-21
飛鳥FC 七番 二九二六十九十七 十三三番五番二四十四 一番
福井 十三 十番二七十五 六番八番 二二四番十六二番 一番
福井は4-3-3の変形というか、右ウイングを空けて⑮野中が中に絞り、⑥廣岡がアンカーで⑧和田が左のインテリオールにも見える。㉗押谷がシャドーのポジションなのは間違いない。一応分かり易く4-2-3-1表記にしたが、ちょっと違う気がする。左右非対称。飛鳥FCは福井より戦力的に劣勢で、やはりガチガチに守って1トップ⑦清川に託す。が、この日は疲れもあってか何もできないように見える。一方的に福井が回し続けて、飛鳥はぎりぎりで身体を投げ出すのみ。ただこの日も福井は勝負に甘いというか、支配し続ければいずれ点が入るだろうという考えで、シンプルに蹴ることはない。前半は0-0。 後半開始すぐフリーキッカーで正確なパスを出せる⑥廣岡から⑮野中が左に現れ、シュート、これに㉒榎本が詰めて福井先制。0-1。これで飛鳥は打つ手がなくなった感すらあった。それでも飛鳥は
十三七番十七 二九二六 十九 二四三番五番十四 一番
の形にして攻撃の態勢を作る。
これに対し福井は
二七十三十五 六番八番 十九四番十六二番二二 一番
に組み替えた。なお前半終盤にけがで10番→19番となっている。カウンタースタイルでは最強の5-2-3にした。藤吉さんでも実戦的な形を用意してるんだ、と思った。繰り返すが藤吉さんは育成コーチであって、勝負師じゃないと思っているので。しかしやっていることは相変わらずのポゼッションである。 70分、セットプレーの流れから④嶋津が入れてゴール前こぼれを②市川がゴール前で深い切り返しから決めて0-2。 86分、福井、右から入れて⑨大石が合わせて0-3。結局福井は得失点差も稼ぐ完勝で大きく2位以内に前進した。飛鳥は何もできなかった。
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ハーフタイム、知人のお薦めのから揚げ弁当を買いに、西京極駅から南に1キロ歩いた。試合間隔はそれなりにあったが、第2試合キックオフにぎりぎり間に合う程度には余裕なかった。したがって第2試合序盤はフォメを除いて観戦ノート付けていない。
地域チャンピオンズリーグ決勝リーグ VONDS市原-ジェイリース 11月22日 13時半 西京極陸 ピッチ並み 晴 主審・大原謙哉氏 456人
VONDS市原FC ジェイリースFC GK 21 今川正樹 181.79 93.11.04 FC今治 DF 3 吉田和暉 176.74 00.12.06 桐蔭横浜大 DF 13 有永一生 176.66 89.03.03 いわてグルージャ盛岡 DF 14 丸山晃生 173.68 94.11.22 チェント・クオーレ・ハリマ DF 27 谷口智紀 185.76 92.10.22 FC大阪 MF 4 垣根拓也 (Cap.) 173.69 91.10.03 FC神楽しまね MF 17 吉田力也 163.58 01.01.17 新潟経営大 MF 22 渡邊龍 169.62 96.09.24 ヴァンラーレ八戸 MF 26 鬼島和希 176.68 98.08.29 アスルクラロ沼津 FW 9 谷尾昂也 179.73 92.05.29 FC神楽しまね FW 11 一木立一 185.74 98.11.24 沖縄SV 控え選手 GK 1 原田直樹 182.80 91.08.05 ツエーゲン金沢 DF 15 今村直也 180.74 99.04.20 高知ユナイテッドSC MF 7 清原翔平 165.64 87.06.25 SC相模原 MF 10 沼大希 175.65 97.04.22 SVホルン/オーストリア MF 20 後藤健太 175.68 01.05.28 東京学芸大 MF 23 磐瀬剛 171.67 95.06.28 安山グリナーズFC/大韓民国 FW 8 加藤勇司 184.76 96.09.17 東京23FC
ジェイリースFC 監督:柳川雅樹 GK 21 加藤大喜 182.80 95.12.26 ヴィアティン三重 DF 3 藤井航大 186.80 91.01.13 ヴァンラーうとレ八 戸 DF 4 深澤卓真 182.70 98.10.04 FC延岡AGATA DF 16 福元考佑 178.80 89.04.24 ヴェルスパ大分 MF 6 渡邊宥也 170.65 96.05.28 FC刈谷 MF 7 松本怜 175.68 88.02.25 大分トリニータ MF 9 島津頼盛 173.63 99.04.07 FCティアモ枚方 MF 11 荻野広大 182.75 97.05.02 ヴィアティン三重 FW 15 延祐太 167.63 98.06.04 福島ユナイテッドFC FW 19 薗田卓馬 176.70 93.06.14 テゲバジャーロ宮崎 FW 24 木島悠 169.66 86.05.18 ヴェルスパ大分
GK 23 岩﨑知瑳 186.88 95.01.08 鹿児島ユナイテッドFC DF 5 本多琢人 167.67 95.05.28 ヴェルスパ大分 DF 17 佐藤昂洋 180.74 96.04.14 鈴鹿ポイントゲッターズ DF 33 早矢仕久志 165.65 95.03.21 レイラック滋賀 MF 27 小手川宏基 173.68 89.09.12 松本山雅FC MF 30 八反田康平 171.64 90.01.08 鹿児島ユナイテッドFC FW 28 サミュエルサヌミ 178.76 91.12.19 ヴェロスクロノス都農
市原は例によって番号判別困難ユニなのでフォメ取ってない。黄緑のユニに深い緑の番号。意図的に分からなくしているのかはわからないし、そんな意図はない、と必ず主張するだろう。何度も言っているが、こういうスポーツマンシップを理解しているか甚だ疑わしいチームは応援できないし尊敬できない。
市原 十一九番 誰々誰々誰々誰々 十四誰々十三誰々 二一
ジェイリース 二四十九十五 六番十一 九番十六三番四番七番 二一
端的に言って塩試合。市原はセンターフォワード⑪一木にボールを集めるが、個々の能力で優りながらも崩せない。ある程度ビルドアップ出来るのだが、攻撃力が足りない、というところが、昨年までの布先生のウノゼロチックである。力ではジェイリースを上回る。というか決勝リーグの中での力関係は1市原2ジェイリース3福井4飛鳥であろう。そして両者ぎりぎりで足を出すので守備は堅い。結局0-0で引き分けた。
2024年11月20日(水) |
地域チャンピオンズリーグ決勝リーグ第1日 飛鳥-市原 福井-ジェイリース |
地域チャンピオンズリーグは全国9地域リーグから全国リーグのJFLへの昇格をかけた大会である。いわゆる「最も残酷な大会」。決勝リーグ第1試合は今大会出場チーム中最弱をささやかれる飛鳥FCと、逆に最強をささやかれるVONDS市原である。
地域チャンピオンズリーグ決勝リーグ 飛鳥FC-VONDS市原 11月20日 10時45分 西京極 ピッチ並み 主審・舟橋崇正氏 395人
飛鳥FC 監督:美濃部直彦 GK 1 丸山聡太郎 180.81 98.10.19 アルティスタ浅間 DF 2 篠原和希 (Cap.) 183.82 95.01.19 アルテリーヴォ和歌山 DF 3 大原彰輝 176.73 99.08.28 おこしやす京都AC DF 5 大倉康輝 177.70 94.03.16 アルテリーヴォ和歌山 DF 13 瓜生紘大 170.68 95.02.23 おこしやす京都AC DF 14 小笹響平 168.67 00.08.05 富山新庄クラブ MF 7 清川流石 177.72 96.07.20 おこしやす京都AC MF 11 瀧上優 179.72 98.08.19 東海大学熊本 MF 17 井口椋介 170.60 01.02.19 桃山学院高校 MF 19 北田大亜 174.69 99.09.19 奈良クラブソシオス MF 29 梅北裕介 177.72 02.01.26 ザスパ草津チャレンジャーズ 控え選手 GK 21 中野翔太 181.83 00.04.15 レイジェンド滋賀FC DF 24 髙見力生斗 174.66 99.10.24 鈴鹿アンリミテッドFC DF 28 宋勝鳳 177.72 00.05.31 FC.AWJ MF 15 南部空我 173.68 01.10.12 大阪産業大学 MF 20 村田一輝 178.68 99.05.30 京都先端科学大学 MF 26 堀野翔 176.66 94.07.08 アルテリーヴォ和歌山 FW 9 カメヤコウジ 182.75 00.05.30 山梨学院大学ギャラクシーズ
VONDS市原 GK 21 今川正樹 181.79 93.11.04 FC今治 DF 3 吉田和暉 176.74 00.12.06 桐蔭横浜大 DF 5 渡辺広大 180.77 86.12.04 ザスパクサツ群馬 DF 27 谷口智紀 185.76 92.10.22 FC大阪 MF 4 垣根拓也 (Cap.) 173.69 91.10.03 FC神楽しまね MF 10 沼大希 175.65 97.04.22 SVホルン/オーストリア DF 13 有永一生 176.66 89.03.03 いわてグルージャ盛岡 MF 17 吉田力也 163.58 01.01.17 新潟経営大 MF 26 鬼島和希 176.68 98.08.29 アスルクラロ沼津 FW 11 一木立一 185.74 98.11.24 沖縄SV FW 28 鈴木魅人 175.68 99.08.16 いわてグルージャ盛岡
控え選手 GK 1 原田直樹 182.80 91.08.05 ツエーゲン金沢 DF 14 丸山晃生 173.68 94.11.22 チェント・クオーレ・ハリマ MF 17 吉田力也 163.58 01.01.17 新潟経営大 MF 23 磐瀬剛 171.67 95.06.28 安山グリナーズFC/大韓民国 MF 33 須藤栄二 170.64 02.07.19 仙台大
FW 8 加藤勇司 184.76 96.09.17 東京23FC FW 9 谷尾昂也 179.73 92.05.29 FC神楽しまね
飛鳥FC 七番 十一十九二九十七 十三三番五番二番十四 一番
飛鳥は5-4-1でがちがちに守って1トップ清川にすべてを託す分かり易いスタイル。10分、相手から奪い素早く⑦清川の左シュートが決まり、飛鳥先制。市原は昨年は元市船・布監督らしいウノゼロで勝つチームだったが、今年は普通に自陣からビルドアップするチームになっている。なおユニフォームは番号が判別しづらい近年ありがちな仕様になっているのでよくわからない。18分、市原、右センターバックが不用意にも横パスを相手に出してカットされ、左センターバック⑤渡辺広大が故意に倒し一発レッド。決定機阻止。この重要な大会で右センターバックのあまりにも酷いミスの責任は重大だ。とにかく市原は10人になるが、誰がセンターバックに下がったかは分からない。スタイル的にたぶん⑪一木が1トップだと思う。飛鳥はシンプルに攻め切りカウンターを受けない。前半は1-0。
後半53分、VONDS市原が自陣深くで奪い、このときツイッターでは「マヌケにもタテ一本カウンター」と書いたのだが、とにかくカウンターを飛鳥がケアしてなくて、公式記録ではなぜかカウンターの起点が退場した⑤渡辺広大と書いているのだが、自陣深くからのロングパス1本に⑪一木が抜け出して決めて1-1に。今度は飛鳥があまりにも痛いミスで失点した。以降は飛鳥が攻めるが、割り切った市原が守り、シュートに行けない。このまま引き分けと思われた後半ラストプレー、飛鳥③大原の左クロスに⑦清川が苦しい体勢から左足ジャンピングボレーが突き刺さり、2-1で飛鳥が勝利した。スーパーゴールだった。
やはりプロとは差があり、技術もそうだが判断の遅さが目立った。市原は元プロが多いが、コンディションはやはり落ちる。明らかに市原の方が強かったが、退場時の致命的ミスから、引き分けを狙うしかなかった。そしてその狙いは清川のスーパープレーの前に敗れた。
地域チャンピオンズリーグ決勝リーグ 福井ユナイテッド-ジェイリース 11月20日 13時30分 西京極 ピッチ並み 主審・足立正輝氏 439人
福井ユナイテッドフットボールクラブ 監督:藤吉信次 ジェイリースFC GK 1 杉本 拓也 (Cap.) 178.75 89.12.31 藤枝MYFC DF 2 市川 侑麻 172.65 98.06.29 アスルクラロ沼津 DF 4 嶋津 柚杏 181.71 00.10.03 東海学園大 DF 16 池庭 諒耶 186.80 97.12.17 ヴェロスクロノス都農 DF 22 榎本 響 167.59 99.11.17 東海学園大 MF 6 廣岡 睦樹 174.69 01.08.16 高知ユナイテッド MF 8 和田 達也 164.58 94.06.21 栃木SC MF 10 北川 滉平 170.62 95.04.29 ヴェロスクロノス都農 FW 13 髙貝 樹幹 177.71 99.01.15 アルティスタ浅間 FW 15 野中 魁 176.67 98.09.21 東海学園大 FW 27 押谷 祐樹 171.70 89.09.23 藤枝MYFC
GK 21 河畑 光 186.84 99.08.10 レイラック滋賀 DF 5 志摩 豪瑠 175.72 00.08.23 東海学園大 DF 19 遠藤 海斗 172.69 01.09.12 筑波大学 MF 20 中島 偉吹 175.68 00.05.02 東海学園大 FW 9 大石 治寿 177.74 89.09.25 藤枝MYFC FW 28 岡田 大輝 176.66 00.05.04 アルティスタ浅間 FW 32 古澤 柊磨 173.62 01.01.29 SC相模原U-21
ジェイリースFC 監督:柳川雅樹 GK 21 加藤 大喜 182.80 95.12.26 ヴィアティン三重 DF 10 林田 隆介 173.70 99.03.11 FC徳島 DF 14 今吉 晃平 (Cap.) 178.72 98.03.14 いわきFC DF 17 佐藤 昂洋 180.74 96.04.14 鈴鹿ポイントゲッターズ MF 7 松本 怜 175.68 88.02.25 大分トリニータ MF 9 島津 頼盛 173.63 99.04.07 FCティアモ枚方 MF 11 荻野 広大 182.75 97.05.02 ヴィアティン三重 MF 30 八反田 康平 171.64 90.01.08 鹿児島ユナイテッドFC FW 8 遠藤 純輝 178.70 94.12.08 鈴鹿ポイントゲッターズ FW 15 延 祐太 167.63 98.06.04 福島ユナイテッドFC FW 19 薗田 卓馬 176.70 93.06.14 テゲバジャーロ宮崎
GK 23 岩﨑 知瑳 186.88 95.01.08 鹿児島ユナイテッドFC DF 3 藤井 航大 186.80 91.01.13 ヴァンラーレ八戸 DF 16 福元 考佑 178.80 89.04.24 ヴェルスパ大分 MF 6 渡邊 宥也 170.65 96.05.28 FC刈谷 MF 27 小手川 宏基 173.68 89.09.12 松本山雅FC FW 24 木島 悠 169.66 86.05.18 ヴェルスパ大分 FW 28 サミュエル・サヌミ 178.76 91.12.19 ヴェロスクロノス都農
福井 二七十三十五 十番八番 六番 二二四番十六二番 一番
ジェイリース 十九 十六十五十一八番 九番十番十七十四七番 二一
福井は4-3-3。藤吉さんは優秀な育成コーチだが、勝負師としては足りない部分があると思っていて、それが今大会の不安点だった。自陣から丁寧なビルドアップで中盤をきっちり作り、完全に崩したいタイプ。地域リーグのチームだからプロと比べて技術的には落ちるしパススピードも遅いが、戦術面ではJユースと同等で身体能力もあり、何とかなっている。大柄なのはセンターバックだけだが、バランスの取れた体格の選手たちが丁寧にゲームを作る。だが、今大会は内容は一切問わない、結果がすべてである。こういう藤吉さんの勝負への甘さがどう出るか? 対するジェイリースははなから内容を一切問わない5バックでガチガチに守りたいチーム。5バックの番号が興味深い。真ん中の三枚、10番14番は明らかにアタッカーの番号だし、17番も立正大淞南の流れから近年はエースストライカーの番号という印象がある。9番はストライカーナンバーで7番は右ウイングナンバーである。かなり目を引くバックラインの番号である。 さて、ゲームは開始からすぐに動く。5分、福井、15番のスルーパスに13番が右に流れて受けて決める。1-0。8分、福井15番の右クロスに中で13番ヘッド。2-0。ここで福井はバランス重視でリスクを管理して行けばよかったのに、勝負に辛くなれないのが藤吉さんである。何も無能だとか言いたいわけではない。福井までくる監督というものにはどうしてもどこか欠けた点があり、完璧な人は来ないということだ。彼の場合にはあくまで理想家であって勝負に甘いというだけの話だ。チームビルディングには優れている。 で、ジェーリースが攻撃に傾くと、中盤でのカットが増え、ペースを握る。28分、ジェイリースのデザイン右コーナー10番のキックグラウンダーにニアでスルー、17番が蹴り込み2-1に。さらに36分、ジェイリース、左シュートがDFにあたったこぼれを19番蹴り込み2-2と追い付く。前半アディショナルタイムには9番のミドルを福井キーパーうっかりファンブルし、7番蹴り込み2-3。ジェイリースは両ウイングバックがガンガン上がる攻勢なのに福井はあまり手を打っていなかった。前半は2-3。
後半は再び福井が攻勢に出るが、ジェイリースはファウルを交えて耐える。やはりジェイリースは実践的な大人のチーム。しかし88分、10番が警告二枚で退場。そして後半アディショナルタイム、福井は放り込みで9番がPK獲得。これを自ら決めて3-3で引き分けた。
双方非常に人間臭いというか、拙いゲーム運びで劇的な展開になった。力そのものはジェイリースが上だったが、引き分けたことで、今大会が分からなくなった。
2024年11月17日(日) |
関西学生リーグ最終節 京産大-阪南大 Jユースカップ決勝 東京V-広島 |
関西学生リーグは最終節を前に優勝は3校に絞られている。首位で夏の全国王者の阪南大と昨年のリーグ王者・京産大、そして関大である。最終節最終日は阪南大対京産大、関大対関学大のカード。第1試合で阪南大が引き分ければ事実上優勝する。つまり第2試合で関大が30点近く取らない限りは得失点差が効いてくる。阪南大が負けた場合、関大が勝てば逆転優勝になる。なおその場合、京産大は阪南大に勝ち点で並ぶが、得失点差の関係で順位逆転は現実的には難しい。つまり得失点差が16ある上に総得点の差も大きいので、9点差以上つけて勝たねばならない。
関西学生リーグ最終節 京都産業大学-阪南大学 11月17日 10時半 長居陸 ピッチ良 晴 主審・木村翔太氏 628人
京産大 総監督:古井裕之 監督:吉川拓也 GK 12 中村青 4年 182.73 02.05.30 京都橘 DF 6 大串昇平 4年 170.64 02.09.21 ガンバ大阪 5 横窪皇太 4年 181.72 02.05.25 金光大阪 4 小野成夢 2年 180.76 04.12.01 愛媛FC 33 逵村健斗 3年 178.68 04.01.19 三重高校 MF 72 皿良立輝 1年 175.68 05.07.18 セレッソ大阪 3 田代紘 2年 177.76 04.06.03 ヴィッセル神戸 10 伊藤翼 2年 172.70 05.03.18 セレッソ大阪 23 山村朔冬 1年 170.65 06.01.25 帝京長岡 FW 11 中田樹音 4年 173.70 02.06.18 岡山学芸館 9 菅野翔斗 4年 173.69 03.01.02 サンフレッチェ広島
GK 1 林憲太朗 4年 177.74 02.06.28 滝川第二 DF 25 西村想大 1年 180.69 06.01.29 近江 16 前原慶維 3年 174.65 03.07.15 神村学園 MF 13 滝口晴斗 2年 172.68 04.05.09 サンフレッチェ広島 7 石原央羅 4年 173.70 02.06.18 サガン鳥栖 8 城水晃太 4年 166.60 02.07.14 サンフレッチェ広島 27 福永裕也 1年 170.74 05.08.29 京都橘 FW 36 岩村匠馬 4年 175.64 02.11.06 東山 17 妹尾颯斗 2年 178.75 04.04.12 サンフレッチェ広島
阪南大 GK 1 市川泰壱 4年 181.79 02.09.18 藤枝明誠 DF 15 金子光汰 3年 183.73 04.01.27 市立船橋 5 鈴木梨 4年 184.80 02.10.28 ベガルタ仙台 4 野瀬翔也 4年 184.76 03.02.14 東邦 3 渡邉吏海 4年 02.08.21 170.63 ファジアーノ岡山 MF 27 小川麟 4年 169.58 02.07.08 ジェフユナイテッド千葉 8 工藤紫苑 3年 173.69 03.04.16 ベガルタ仙台 12 小田奏 4年 161.58 02.09.18 アルビレックス新潟 11 森村俊太 3年 171.67 03.04.09 京都先端科学大附 FW 20 中田有祐 2年 189.82 04.06.05 ベガルタ仙台 10 金本毅騎 2年 184.75 04.07.30 セレッソ大阪
GK 41 須田遥斗 DF 23 盛田有輝 4年 173.68 03.03.31 東京成徳 2 池田陸 4年 173.67 02.05.26 帝京大可児 MF 6 川端元 2年 177.68 04.10.17 履正社 14 櫻井文陽 3年 165.60 03.05.22 阪南大高 40 田中晃誠 2年 174.65 04.05.22 東福岡 7 松井匠 3年 173.70 03.11.21 高知 9 三好麟大 4年 164.61 03.03.02 流経大柏 FW 19 藤岡夏央 4年 173.65 02.07.14 中央学院
京産大 九番十一 二三三番十番七二 三三四番五番六番 十二
阪南大 十番二十 十一十二八番二七 三番四番五番十五 一番
今の京産大に感じるのは選手起用の難しさである。一番注目しているのはセレッソ大阪出身の1年生の72皿良で、レフティのファンタジスタとして持つと変化を付けられるし、体格もある。ところが同じ1年生に帝京長岡出身の㉓山村がおり、どちらかというとムービングタイプのファンタジスタだ。さらに2年生にはセレッソ大阪出身の左利きドリブラー⑮末谷がいて、いずれもプロを狙える才能を持つボールプレーヤー、ファンタジスタをとても同時起用できない、というか普通ピッチ上には一人しか起用できない、という状況である。まだ下級生の3人が食い合っている。ゲームをしっかり作るタイプの京産大でも難しい。この日は72皿良と㉓山村を両サイドで同時起用。当然、チームが機能するかは不安だ。お互いに相手にこそ走ってほしいと考えるだろう。
年末に⑥大串と⑤横窪はプロ内定が発表された。⑤横窪はビルドアップに長けたいかにも京産大らしいセンターバック。高さはそれほどでもない。しかも高校時代はビルドアップが下手な選手だった。クラッシャータイプと思っていた。そもそも中体連出身だ。しかし京産大で大きく成長した。そのあたりがプロに評価されたか?⑥大串は攻撃力の高い、必ずしも突破力はないが、ポジションセンスがあり正確なクロスがある右サイドバックだ。ガンバ出身のエリートだ。
阪南大ではストッパー・タイプのセンターバックキャプテン④野瀬がプロ内定した。このタイプとしては184センチ76キロというのは微妙に足りないが、データ以上に大きく感じる身体能力がある。⑤鈴木もプロの可能性があると思うがケガしていたせいか、まだ内定という話は聞かない。2年生2トップの⑩金本⑳中田やサイドバックとして素晴らしい才能を秘めている⑥川端、圧倒的な突破力のあるドリブラー⑦松井あたりも将来性が楽しみだ。
さて、12分、京産大バックラインのパスミスを阪南大⑩金本がカットして難なく決める。0-1。阪南大⑪森村は案外スペースがなくても左クロスを上げられる。スペースがなくては突破できないタイプなのに。そして意外にスピードに乗るトラップは決まっている。阪南大は物凄いプレスバックである。京産大⑨菅野は高さこそないが、強い。そして前半半ばで阪南大は⑪森村をトップにして⑩金本を左ハーフに変更する。今期観られる起用だが、これはどうだろう?金本は体重があることからも分かるようにセンターフォワード向きであって、スピードのある突破ができるタイプではない。センターフォワードとして技術は完璧だが、「高さ・パワー」の選手であって、「スピード・スタミナ」タイプではないし、ドリブラーでもなく、あくまでシューターなのだ。指導者としてプレーに幅を持たせたい、というのは判るが、大学生にもなって正直言ってさっぱりわからない。28分、京産大⑪中田、ラフプレーで警告。阪南大は④野瀬が激しい守備で気迫を見せる。京産大は左コーナーキックが㉓山村の右足、右コーナーキックが72皿良の右足だ。前半アディショナルタイム、右コーナーを⑤横窪が落とし③田代が蹴り込み、1-1にする。前半は1-1で終了。
ハーフタイム、阪南大⑪森村→⑨三好。左ハーフに入り⑩金本が再びフォワードへ。三好はクレバーでどこでもこなし、スペースがなくてもプレーできるタイプ。しかし後半は京産大の流れへ。そして58分、左コーナー72皿良のキックに④小野が競って⑤横窪がこぼれを決めて2-1と逆転する。阪南大はすぐさま㉗小川、⑫小田→⑥川端、⑦松井。中盤から前はこういう形↓
九番二十 十番六番八番七番
しかし64分。⑳中田→⑭櫻井
十番七番 九番十四八番六番
そして70分、阪南大、キーパーのフィードを半身で受けた⑥川端が振り向きざまミドルレンジからシュート、これが右上隅に決まり2-2。マンガみたいなむちゃくちゃなシュートだ。こういうのを見てるから川端の才能は底知れないと思うのだ。とにかく優勝に大きく近づく同点ゴール。以降も京産大は交代を交えて迫るが決められず、2-2でタイムアップ。阪南大は事実上、関西学生リーグ優勝を決めた。
なお、第2試合の関関戦(なぜか変換できない!)は引き分けで、勝ち点でも関大は及ばず、きっちり阪南大が優勝した。
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Jユースカップはいったん廃止されてから昨年度に基本的にU-17の大会に変わって復活した。プロや大学の推薦は夏にはほぼ決まるから、スカウトの品評会としては機能していなかった。早生まれやオーバーエイジなどの例外もあり、私も逐一レギュレーションは覚えていないが、要するに高校2年生以下の大会となっている。いくらJユースのエリートの大会と言えども、1学年下では高校選手権の上の方よりも落ちることは当然予想される。Jユースカップは第1回大会から観ているが、看板だけ同じで中身が違う現行の大会を見ておきたかった。私が今まで観た最強の下級生チームはプリンスリーグ関西2部に所属するヴィッセル神戸Bであり、たぶん本大会優勝チームでもプリンスリーグ関西1部で何とか通用するレベルと予想された。
本年の決勝進出チームは東京Vと広島である。数多く見てきた両チームだ。観戦記はフラットに書くが、私は長年の「読売クラブ」のファンであり、スタイルを変えないヴェルディ贔屓で観戦した。
Jユースカップ決勝 東京ヴェルディ-サンフレッチェ広島 11月17日 14時 桜スタジアム ピッチ良 晴 708人 主審:中川愛斗氏
東京V 二十三七 十八 二七 二八十九 三五三四十五二三 十二
広島 十四十三 二八八番七番 二四十九十五三番二三 十六
東京V GK 12 山﨑琉聖 DF 23 中村宗士朗 DF 15 坂井倖大 DF 34 渡邉春来 DF 35 草間信 DF 18 今井宏亮 DF 27 相原陽向 MF 28 下吉洸平 MF 19 舛舘環汰 MF 37 千葉大輔 FW 20 寺村智晴
控え GK 25 林亮太 DF 40 カマラシェックセザール MF 33 広瀬怜音 FW 30 門馬禅 FW 38 木下晴天 FW 39 古賀大雅 FW 9 山田将弘
サンフレッチェ広島F.Cユース 先発 POSITION NUMBER NAME TIME GK 16 小川煌 DF 3 小谷楓河 DF 15 林詢大 DF 19 児玉司 MF 7 桝谷歩希 MF 28 野口蓮斗 MF 8 井上証 MF 14 小林志紋 MF 23 長沼聖明 MF 24 原湊士 FW 13 宗田椛生 控え GK 21 野呂海斗 DF 34 小柳柊 DF 29 太田大翔 MF 18 山里謙心 MF 33 浅沼凌弥 FW 17 土井川遥人 FW 45 高橋成海
立ち上がりから双方技術が高く、自陣からビルドアップ出来る。前の週に高校選手権大阪府代表になった阪南大高より強いかというと、それはちょっとないが、クオリティや将来性では断然こちらである。全員が一騎当千の兵であり、単なる「脇役」の選手がいない。 東京Vは昔ながらのブラジルスタイルである。バランスの取れた4バック、28番を下がり目のボランチに、中に絞る攻撃的MF(サイドハーフとは言えない)。 抜群に足元がいいキーパー。センターバックコンビは二人で組み立てる。広島が前から猛烈に追うが、彼らは動じない。しかも足元で持ってから判断が遅れるのではなく、空いてる選手を見付けて素早く出す。高いゲームメイク能力を持っている。左サイドバック35番はたぶんチーム唯一のレフティ。中にも顔を出すが、オーバーラップに持ち味がある。また守備力も高く、身体の入れ方もよい。これほどの能力の左サイドバックは秋の高校選手権予選では見当たらなかった。右サイドバック23番は恐らくチーム随一の総力。彼も中に入って両足蹴られる。28番はボールによく絡む。ビルドアップ能力はチームナンバー1。ボランチの相方19番は危機察知能力が高く、すっ飛んで戻ってプレスバックする。左の攻撃的MF18番は引き球が得意でキープ力が高い。味方の上りを引き出す。レフティで左足フリーキック担当。27番は仕掛けられる選手。攻撃面で身体の使い方が上手い。37番は前から頑張って追う。下級生か?20番はエースストライカー。 広島の野田監督は神戸時代はバルサに寄せた4-3-3だったが、広島では5-3-2やってる。キーパーはキックが伸びる。声がよく出ている。19番はレフティのストッパー。どんどん前に運び適切に繋ぐ。現代ではJユースのセンターバックは運べなければならないし、この点ではプロをもしのぐ。が、右ストッパーキャプテンの3番はあまり運べない。守備力は高いが、この点では古典的?15番はミスらしいミスがない。あまり上がらないが、ビルドアップもしっかりしているし、守備力では3番に準じるレベル。右アウトサイド23番はレフティ?切り返しが大好き。左に持ち替えて入れたがる。24番は根性があるタイプ?東京Vの同サイドも走力があるのでどっちがタフか?という勝負だった。8番は守備主体にビルドアップで貢献。7番は妙にボールにこぼれる位置にいる。曲者という表現がぴったり。チームに必ずほしい潤滑油かつスパイス。28番は上手い。攻撃面で万能型。仕掛けてタメを作ってシュートにも行ける。FWは14番が上手く下がって絶妙なスルーパスを連発。チームで一番うまい。ただ彼が下がると前線の脅威が落ちる。ボールプレーヤーなのはわかるけど、前線で我慢しなくては。自ら仕掛けられるのにもったいない。ピッチ内で1番プロの可能性を感じた。というか、たぶんプロになるのでは?13番は速い。裏に飛び出す動きも見事だが、駆け引きのうまい東京Vが一枚上手だった。
広島が押す中、34分、東京Vが右クロスのこぼれを18番が左足で25メートルオーバーのミドルを右隅にたたき込み先制。キック力もだが、ダイレクトで正確に右隅に決める技術は素晴らしかった。前半から飛ばし、押していた広島にとってはついてなかったが、しかし東京Vの技術あってのことだった。前半は1-0。
さてハーフタイム、広島の8番が脳震盪交代。大丈夫ならいいのだが。17番イン。右に入り、7番が中盤の底に回る。後半も広島が押す。後半5分、東京V37番→9番。そして後半6分、広島右コーナー。しかし一気のカウンターを食らい、東京Vが持ち込み18番が左足と見せて右足に切り返して決めて2-0とする。しかし後半10分、東京V15番が自陣20メートルのところで故意に倒して退場。このフリーキックを広島決められず。東京Vは左サイドバック35番をセンターバックに、右サイドバック23番を左サイドバックに、27番を右サイドバックに下げる。9番を1トップに↓の布陣に。
九番 十八二八十九二十 二三三五三四二七 十二
58分、広島は23番24番→29番33番。↓の布陣に
十四 十三七番 二九三三二八十七 十九十五三番 十六
68分、広島、左クロスから17番がヘッドで決めて2-1。以降広島の猛攻が続く。こういうケースで読売の「コラソン」、要するに根性を観てきている。ぎりぎりで身体を張る守備で東京Vは耐え続け、そしてタイムアップ。東京Vが優勝した。
2024年11月16日(土) |
高校女子選手権決勝リーグ第2日 大商学園-追手門学院 大阪学芸-大阪桐蔭 |
高校女子選手権決勝リーグ第2日。予想通り混戦模様である。
大阪学芸 勝ち点3 大商学園 勝ち点1 PK勝ち 大阪桐蔭 勝ち点1 PK負け 追手門学院 勝ち点0
高校女子選手権大阪府大会決勝リーグ 大商学園高校-追手門学院高校 11月16日 堺S10 9時半 人工芝 曇りのち雨
大商学園 九番十一 十四五番六番七番 二番四番十番八番 一番
追手門学院 十三八番 十五六番七番九番 三番五番十番四番 一番
双方番号が金字で流れの中判別できない。大商学園の個別評については第1戦で記したので略。スタメンは全く同じである。 追手門学院でパッと目に付くのは13番である。センターフォワード。ポストが強烈。大商学園の強力なセンターバック10番と互角で丁々発止のやり取りをしていた。タテに早いカウンター狙いのチームにあって、彼女がいるから遅攻も可能だ。ただ飛び出したい8番が完封された。スペースを埋められると突破力のない8番では苦しかった。追手門学院もセンターバックは10番。上手い選手をセンターバック起用したいのは双方同じらしい。 さて前半14分、大商学園、右コーナーキックにニアで合わせて先制。大商学園はもともと守備的なチームから始まり力を付けてからはスローなカウンターをして、今は支配できるが、根底にあるにはノーリスク主義である。あまり大量点は取れない。そういうわけで追手門学院が必死に体を張ると、決定機もあまり奪えない。前半1-0のあとも後半も流れが変わらず、大商学園は確実にウノゼロで勝ちたいのか?と思わせた。 しかし後半追加点を決めて、大商学園が得失点差という点で大きな2-0勝利した。 この結果、追手門学院は敗退した。
++++++++++++++++++++++++++++ 高校女子選手権大阪府大会決勝リーグ 大阪学芸高校-大阪桐蔭高校 11月16日 堺S10 11時半 人工芝 雨
大阪学芸
大阪桐蔭 九番十三 十番十六八番十一 四番五番二二三番 一番
大阪学芸は全く番号が判別できないユニフォーム。ホント、スポーツマンシップが足りない、少なくとも理解していないこういうチームは増えた……。最近ツイッターではこういうチームの写真は撮ってアップしている。
この試合、大阪学芸は勝てば予選突破。で、その場合、大商学園が勝ち点4、大阪桐蔭は勝ち点1になり、最終日に勝ち点4で並んでも大商学園が初日のPK勝ちが利くのでは、と思ったが、順位決定はあくまで得失点差、総得点のつぎにPK戦だから、この日に大商学園が決まるということはない。
前半、大阪学芸は右シュートこぼれを蹴り込み先制。しかし後半アディショナルタイム、大阪桐蔭は左放り込みに合わせて同点。結局1-1で引き分けた。順位決定の参考のためのPK戦は初戦でデータを与えてしまっていた大阪桐蔭が不利で敗れ、PK戦2連敗だった。
++++++++++++++++++++++++++++
さて行かなかった最終日の模様をここで触れておこう。
まず最終日前の状況。
大商学園 勝ち点4 得失点差+2 大阪学芸 勝ち点4 得失点差+1 大阪桐蔭 勝ち点2 得失点差0 追手門学院 勝ち点0 予選敗退
この状況で最終日は第1試合が大商学園対大阪学芸、第2試合が大阪桐蔭対追手門学院のカードである。できれば同時開催してほしいが大阪府高体連はピッチ2面借りることをケチってしまうのか……。第1試合で決着がついた場合、第2試合で大阪桐蔭はただ勝てばよい。引き分けた場合、大商学園は突破、大阪学芸と大阪桐蔭とは得失点差勝負になる。その場合既に敗退の追手門学院のモチベーション次第だ。
で結果は第1試合引き分け。大阪桐蔭は必勝の勝負になる第2試合だったが引き分けてしまい、結局、高校女子選手権大阪府代表は大商学園と大阪学芸となった。
2024年11月10日(日) |
高校選手権山口県大会準決勝 高川学園-宇部 小野田工-山口県鴻城 |
高校選手権大阪府大会決勝観戦後に大阪南港に向かい名門大洋フェリーに乗る。なんとか個室を確保して新門司港に向かう。翌日の高校選手権山口県大会に向かうためである。山口市の維新で開催されるが、翌朝の新幹線では必ずしも間に合わないのとのんびりしたいからである。夕食バイキングを食べて大浴場に入る。名門大洋フェリーはボディーシャンプー、シャンプー、リンスが馬油仕様でお気に入りだ。そして個室でたっぷり寝る。そして翌朝もレストランで簡易な朝食、つまりパン、サラダ、卵、コーヒーという面々である。「卵が多い、えっぐ……!」などということもない。5時半に新門司港に着き、無料シャトルバスで門司駅に着く。20分。門司駅は実は山陽本線、つまりJR西日本の端っこなので、九州に入っていながらJR九州は全く使わない。この日は試合後に湯田温泉に浸かろうと思っていたので手前の駅で維新に行くため途中下車してから試合後乗りなおしていけるかと思ったが、実は距離が短くて短距離切符扱いで途中下車出来なかった。第一長距離切符でも維新の最寄りの駅も湯田温泉駅も同じ山口市内で途中下車は効かない気がするが。とにかく門司から下関行きに乗り、乗りかえて新山口行に乗り、そこで山口線に乗りかえて、以前は手前の大歳駅からアクセスしたので今回は矢原駅からアクセスした。距離は同じくらい。維新公園手前の道路からは大歳駅の方が近い。線路が大きくカーブしているので、道路からは遠くても公園へは同じくらいの距離である。駅からは道路に案内が書かれていて迷うことはない。Jリーグの行われるメイン陸も山口-横浜FCは大一番だが、私の目当てはラグビー・サッカー場のほうである。高校サッカー県大会も出来れば準決勝・決勝をメインで開催してイベント化してほしいものである。
高校選手権山口県大会準決勝 高川学園高校-宇部高校 11月10日 10時 維新公園ラグビー・サッカー場 ピッチ並み 曇り
高川学園 監督:江本孝 GK DF 22 柿本陽佑 3年 173 アサンプション国際 13 沖野眞之介 3年 176 パテオFC 3 金原知生 3年 174 FC LIBERTA 18 MF 14 7 宮城太郎 2年 175 サガン鳥栖唐津 8 細見颯斗 3年 172 Erba FC 23 中津海蓮恩 3年 163 バレイアSC FW 24 16
記載した選手の番号は決勝の配信で確認した。恐らく合っている。というかプログラム通りなので、恐らくほかの選手の番号もあっているので、あとで宇部も合わせて記載する。
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恐らく正しいプログラムからの記載
高川学園 監督:江本孝 GK DF 22 柿本陽佑 3年 173 アサンプション国際 13 沖野眞之介 3年 176 パテオFC 3 金原知生 3年 174 FC LIBERTA 18 長瀬朱哉 3年 172 セレージャFC MF 14 村上一誓 3年 163 大分トリニータ宇佐 7 宮城太郎 2年 175 サガン鳥栖唐津 8 細見颯斗 3年 172 Erba FC 23 中津海蓮恩 3年 163 バレイアSC FW 24 浪下元気 3年 173 高川学園中 16 鴨目心希 3年 165 八千代JFC
宇部 監督:河内隆 GK DF 2 林琉飛 2年 172 クレフィオ 4 瀧口壮士郎 2年 179 クレフィオ 7 原田快風 3年 176 クレフィオ 3 今村晴人 3年 175 上宇部中 MF 16 三浦宗一郎 2年 164 美祢SC 6 徳永隼也 3年 164 西岐波中 14 正木涼介 3年 174 クレフィオ 8 末繁拓己 2年 175 レノファ山口 10 酒井大輔 3年 169 クレフィオ FW 11 原田隼輔 3年 177 クレフィオ
高川学園
二四十六 十四七番八番二三 二二十三三番十八
宇部 十一 十番八番十四六番 十六 三番七番四番二番
決勝の配信を観る限り高川学園はかなりメンバーを落としていた?
宇部は4-1-4-1のセンターフォワード11番が完全に潰されて、立ち上がりすぐ、これは厳しいと思った。8番は技術・戦術・フィジカルがある。実はレノファ山口ジュニアユース出身。勉強で宇部高校を選んだか?つまり進学校か?場内の雰囲気もそれを裏付ける。宇部のエリートは宇部興産に進むのか?まあとにかく、全面的に高川学園が上回ることがすぐに判明し、山口県大会に足を運んだのは等身大というか、山口県では上の方だが、トップ・オブ・トップではない高校を見るためなので、宇部高校を集中的に見る。ちなみに高川学園はサックスブルーの迷彩色で白の番号という、番号を見えにくくしてやるぜ!という悪意があるかは不明だが、少なくともスポーツマンシップを理解していない番号のため、判別できない。近年JFAが取り締まらないことがばれて、こういうチームが増えてしまった。
さて17分、高川学園は左コーナーのこぼれを放り込み中でヘッドで先制。さらに26分にも追加点。宇部高校は全面的に高川学園よりも落ち、関西でいえば和歌山県や奈良県の4強クラスよりも落ちる。中体連も多い。言ってみればちょっと鍛えられた普通の高校生だ。となみに監督さんの河内隆先生は恐らくプロ化前のレノファ山口のOBなのだが。前半は2-0。
さて後半番号を確認したら宇部の右ハーフは6番ではなく9番だ。前半反対サイドだから見間違った?ハーフタイムの交代?
さて後半立ち上がりの高川学園は猛攻を仕掛ける。強豪校の戦い方だ。高校サッカーの強豪校とは前半と後半の立ち上がりに敵陣に素早く蹴り込みペースをつかもうとするものだ。得点を取った直後もそうだ。心の弱いチームやDFが下手なチームはこういうところでやられてしまう。Jユースには通用しないが、まあ未熟な高校サッカー相手ならば。そして狙い通り3点目を取り。3-0とする。後半立ち上がりのラッシュで試合を決めようとする強豪校の戦い方だ。高川学園は同じ右足キッカーなのに右コーナーは16番、左コーナーは23番が蹴る。セットプレーへのこだわりか?後半28分、7の右足左コーナーにファーでドフリーで走り込んでヘッド。4-0。さらに左に展開して切れ込み左シュートで5-0。結局5-0で高川学園が決勝に進出した。 宇部は繋ぐ意識はあったがあまりの戦力差の前に蹴るしかなかった。
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高校選手権山口県大会準決勝 小野田工業高校-山口県鴻城高校 11月10日 13時 維新公園ラグビー・サッカー場 ピッチ並み 曇り
小野田工 監督:武田英明 GK 1 井町直裕 3年 173 小郡中 DF 6 菊池由陽 3年 164 小野田中 4 竹本大空 3年 178 東部中 3 村上颯大 2年 176 クレフィオ山口FC 2 出廣旺雅 3年 161 小郡中 MF 11 西村羽流 3年 179 小野田中 10 中野遥翔 3年 172 クレフィオ山口FC 14 川本時生 2年 175 山陽FC 8 松永和 3年 166 厚南中 FW 18 松岡彪凱 3年 174 小野田中 7 村上秀人 3年 163 小野田中
山口県鴻城 監督:竹田典正 GK 1 濱津陽向 3年 185 太華中 DF 9 清水登翔 2年 174 鴻南中 23 玉井馨人 1年 174 華陽中 3 田村玲温 3年 170 桑山中 2 田中航晴 3年 167 ブラシア山口 MF 13 田中悠翔 2年 165 華陽中 6 金池誉礼 2年 165 鴻南中 7 栁井一翔 3年 175 鴻南中 8 飯田駿 3年 172 ブラシア山口 FW 11 川橋隼斗 2年 170 大内中 10 中村俊介 3年 174 大内中
選手リストはプログラムが正しいという前提で書いた。
小野田工 七番十八 八番十四十番十一 二番三番四番六番 一番
山口県鴻城 十番十一 八番七番六番十三 二番三番二三九番 一番
サッカーに於いて番号は後ろから、また右から順番に付けていくのが一般的だが、中には左サイドバックから2番、3番となるチームもある。このゲームでは両校そうだった。
小野田工はポゼッション。ドイスボランチの10番14番が両方とも攻撃的で技術がある。とはいえ高川学園とはかなり差があるが。14番は下がり目からパスを出したいタイプ。グラウンダーで鋭いパスを出す。10番は運べるタイプ。両サイドバックは偽サイドバック。大きく中に絞りビルドアップに加わる。2番はレフティ。7番は速いが小柄ながら高さもある。18番はセンターフォワードでポストが光る。
山口県鴻城はセンターバック3番が高い。7番は守備力がある。11番は速くてカウンター要員。10番はポスト役。
さて9分、小野田工7番が抜け出しかけたところを山口県鴻城3番が倒し一発レッド。明らかに退場のケースだったが、開始早々だし、失点しても我慢した方がよかったのでは?7番がセンターバックに下がり10番がボランチに、11番が1トップに下がる。 以降は圧倒的に小野田工が回し続けるが、丁寧なサッカーで完全に崩そうとしてイマイチシュートに行けない。数的優位を生かして消耗させようという意図か?全くピンチはないので、小野田工はプラン通りに運んでいると言えるだろう。前半は0-0。
さて後半、小野田工はセンターフォワード18番を下げてボランチ5番を入れる。意図としては攻撃に持ち味のある10番と14番のポジションを挙げて、一段と回し続けることだ。絶対に雑な放り込みをしない信念が伝わってくる。 一層小野田工が回し続けて、山口県鴻城の消耗が伝わってくる。そして後半27分、小野田工の左シュートが右に流れて8番折り返し10番蹴り込み1-0。35分には右シュートが決まり追加点。結局2-0で小野田工が勝った。
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技術的には和歌山県ベスト8くらいかな?高川学園と他校の間には大きな差があった。信念は感じられるが、高川学園クラス相手なら引いて蹴り返すしかなかろう。中体連出身者も多いし、高校入学の時点で差がついているのだろう。高校生になってから大幅に技術を向上させるのは難しい。フィジカルにも大きな差がある。走力だけはあったが、限界はあるだろう。近年地方の高校サッカーの層が薄くなってきている気がする。少なくとも結果からはそう読み取れる。今年度の全国高校選手権の代表校の中で5年連続出場の高校は長年毎年出ている青森山田や米子北を含む4校だが、今後はどんどん増えるんじゃないかな?
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試合終了後、徒歩で湯田温泉に向かう。雨に降られたし、温泉に漬かりたいが、まあ足湯でいい。鉄道駅でいえば、行きに降りた矢原駅の隣が湯田温泉駅である。維新公園の奥側はJR山陰本線に並走する9号線が益田からは山口線に並走して山口市を通っており、また手前側の通りは山口市中心部を走っている。手前側の通りを進むと湯田温泉街に入る。湯田温泉はあまり温泉成分の濃くない温泉で、湯温はなかなか熱い。温泉街の交差点で右折し、湯田温泉駅へ。維新公園から徒歩で30分弱。駅に無料足湯「百狐の湯」がある。巨大な白狐の像もある。そこで足湯に浸かって、あまりの熱さにあまり浸かれずに出て、みどりの券売機で帰りの新幹線を確保して、山陽新幹線は横5列の東海道新幹線からの直通列車と、横4列の九州新幹線直通列車があり、もちろん九州新幹線直通の「さくら」を狙ったが、指定席券は総じて完売。自由席は「さくら」でも横5列なので、ならばと「のぞみ」で帰ることにする。指定席券は完売なのに、自由席は幸い空いていて、のんびりしながら帰ったのだった。
2024年11月09日(土) |
高校女子選手権大阪府決勝リーグ 大商学園-大阪桐蔭 高校選手権大阪府大会決勝 履正社-阪南大高 |
高校女子選手権は今年度から1県1代表制になる。移行措置として5県は2代表制であり、その決定法は成績等を数値化して偏差値評価で決めるとか。で、大阪府は2代表なのである。(ほかに宮城県・東京都・静岡県と開催県として兵庫県)2枠ならば最も公平な決定法は決勝リーグ形式である。で、予選は本来10月開催だったが、その時期開催のU-17女子ワールドカップに大商学園の選手が選出されたため、予選が11月にずれたというわけである。男子でもよくあることだ。
大阪ベスト4は全国高校総体準優勝の大商学園、前年度夏冬全国の大阪学芸、今年度シード落ちから勝ち上がった大阪桐蔭、近年コンスタントにベスト4だがそこから上に行けない追手門学院という面々である。初戦は午前中の1試合観戦する。堺では観客の多いゲームに適したピッチがいくつかある。S8やS11、S15やS16などである。しかしそのどれでもなかった。
高校女子選手権大阪大会決勝リーグ第1日 大商学園-大阪桐蔭 11月9日 9時30分 人工芝 晴
大商学園 九番十一 十四五番六番七番 二番四番十番八番 一番
大阪桐蔭 九番 十一六番十三十番 八番 四番五番二番三番 一番
大商学園はポゼッション。この高校はいつも一番うまい選手をセンターバック起用して10番を付ける。キャプテン。高さもあり、裏へのボールは判断よくカバーしてがっちり身体を入れてマイボールにする。パスも確実。ビルドアップも素晴らしい。相方の4番はレフティで、左足フィードがよい。中距離パスならば10番をもしのぐ。この二人から下がり目のボランチ5番に預けるのがビルドアップの形だ。キーパーも含めビルドアップするが、大阪桐蔭が前から追わないのでセンターバック二人で十分だ。5番は身体が強く守備に持ち味があるが、組み立てもそれなりにできる。展開力もある。で、サイドバックに出た時だが、大商学園はサイドバックとサイドハーフが同じレーンにいてまっすぐタテのパスなので受けにくくミスが散見される。角度を付けたパスにならない。2番はレフティ。ロングフリーキック担当。6番も堅実なプレーを好み、なかなか思い切った攻撃にならない。深い切り返しが特徴。7番はカットインが好き。14番も仕掛けたい。9番は代表選手。裏を狙うし、足元もうまい。ただしエースは恐らく上級生の11番だ。何でもできる。アイディアもある。つまりトップ脇11番から9番へパスを出したい。 大阪桐蔭は4-5-1でがちがちに守る。左センターバック5番がキャプテンで甲高い声で指示を出す。が、ほかの選手については地味だ。個性を出してこない。なんというか、まじめに守っている。 さて11分、大阪桐蔭、左からダイレクトミドルがループになってキーパーの上を襲う。これを大商学園キーパー取れず0-1。ちょっと難しいシュートだった。まぐれではあるが、こういうゴールが出ると大きい。このままゲームは進み、前半0-1。 後半も大商学園が回し続けるが得点にならない後半アディショナルタイム、コーナーから反吐が決まり、1-1で引き分けた。大阪桐蔭としては大きな勝機を逃したし、大商学園としては救われた。
なお、試合後の順位決定の参考のためのPK戦は大商学園が勝利した。
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高校女子選手権から移動して13時前に長居に着いたが、長い待機列ができている。人があまりに多くて入場できない。私の場合、日本サッカー協会の後援会で入るので、提示時に書かなきゃいけないことがある。ということで並ばずに待つが延々と列が続く。30分近く待って列に並び、入場するとバック側は超満員。なんとか履正社側上部に席を見つけたが、あまりに密でコロナ感染が怖い。前半30分過ぎに着席してゴールは入っていない。ハーフタイムに空いているゴール裏方面に移動した。
高校選手権大阪府大会決勝 履正社高校-阪南大学高校 11月9日 13時 長居陸 ピッチ良 晴
履正社 監督:平野直樹 GK 1 新宮尋大 DF 19 三崎竜太郎 3 寺澤宏太郎 3年 ヴィッセル神戸伊丹 2 堀江純之介 22 高屋敷永輝 MF 8 大重健二朗 16 相澤怜実 20 小池聡一郎 11 木村有磨 3年 高槻FC FW 14 井上太智 3年 FC B 2 29 季将輝
阪南大高 監督:濱田豪 GK 1 沖見駿介 3年 千里丘FC DF 2 藤本瞬 3年 大阪市ジュネッス 5 上田蒼太 3年 ガンバ大阪堺 4 弥榮琉 3年 奈良YMCA 3 梅原翔久 MF 8 木村宗太郎 3年 千里丘FC 13 柏大輝 3年 Er Sele United FC 14 伊藤成? 6 福本一太 3年 アイリスFC住吉 FW 18 岡田翔太郎 7 碇冬真 3年 ガンバ大阪門真
履正社 二九十四 十一八番十六二十 十九三番二番二二 十二
阪南大高 七番 十四十八十三 六番八番 三番四番五番二番 一番
さて後半は阪南大高サイドなのだが、阪南大高が一方的に攻めて、しかも100メートル以上彼方の履正社ゴールは日陰で見えない。だからほぼゴールの様子は見えない。結局後半5得点で0-5で阪南大高が勝利した。試合を観に行ったというより、雰囲気を味わいに行った。⑦碇の圧倒的なキレは気に入った。履正社の⑪木村は準決勝で大したケガじゃなくてよかった。
2024年11月04日(月) |
高校選手権大阪大会準決勝 興国-履正社 桃山学院-阪南大高 |
高校選手権大阪大会準決勝 興国高校-履正社高校 11月4日 11時 桜スタジアム 晴 ピッチ良
興国 監督:六車拓也 GK 12 岩瀬颯 2年 大阪市ジュネッス DF 2 松岡敏也 2年 SALTZ FC 3 的羽航人 3年 セレッソ和歌山 5 國岡俊哉 3年 長野FC 16 林田空凌 3年 JFAアカデミー福島 MF 25 小川勝也 3年 IRIS FC SUMIYOSHI 14 樺山文代志 2年 RIP ACE 8 水野凪斗 2年 フレスカ神戸 FW 10 久松大燿 3年 ディアブロッサ高田 27 安田光翔 2年 セレッソ大阪 13 仲谷蓮斗 3年 ヴィッセル伊丹
履正社 監督:平野直樹 GK 1 新宮尋大 DF 6 仲井陽琉 3年 セレッソ大阪 3 寺澤宏太郎 3年 ヴィッセル神戸伊丹 2 堀江純之介 22 高屋敷永輝 MF 8 大重健二朗 16 相澤怜実 10 玉山煌稀 11 木村有磨 3年 高槻FC FW 14 井上太智 3年 FC B 2 29 季将輝
前所属が「ヴィッセル伊丹」「ヴィッセル神戸伊丹」に分かれているが、プログラム記載に準じた。履正社のプログラム記載は全員3年生なので、ここで前所属を記載していない選手は下級生の可能性がある。
興国 十三 二七八番十番 十四二五 十六五番三番二番 十二
履正社 十番二九 十一八番十六十四 六番三番二番二二 一番
開始早々興国は27番の左クロスにファーでボレーで先制。記録ではオウンゴールだが、シュートはゴール方向に向かっていたと思うのだが、ハーフウェイラインで観ていてシュートもあまり角度がなかったので正確には分からない。公式記録員も真ん中付近で観ているはずだが。 双方自陣から丁寧にビルドアップして、右サイドバックが高いポジションを取り、ポゼッション時3-4-2-1になる。 興国はキーパーのキックが素晴らしい。右サイドバック2番は大胆な性格をしている。つまり履正社の11番に歯が立たず、簡単に抜かれるが積極性を失わない。攻め気を全く失わず、まさにフットボーラー向き、特にサイドバック向きのポジティブな性格をしている。3番はキャプテン。カバーリングが素晴らしい。5番はレフティでフィードは見事。16番もレフティであまり上がらないが、消極的でもなく、一気のサイドチェンジは惚れ惚れする。25番は回収力が素晴らしく、しかも運べる。14番樺山文代志は同じく回収力が素晴らしく、視野が広く一気のサイドチェンジがあり、しかも運ぶドリブルだけでなく、仕掛ける迫力がある。中心選手。兄はJリーガー。兄はドリブラーだが、彼はマルチロールに見える。10番もドリブラーでためも作れる。飛び出す迫力もあり、本来フィニッシャー?8番はシャドーストライカー。27番はレフティでハードワーカー。ウイングバックも兼ねるようなスタイルにあって上下動は素晴らしい。13番はフォアチェックを買われている?興国は内野先生時代のドリブルチームからパスサッカーに変化している。今は指導にハイブリッド効果が出ていて、一番多様な時期だろう。 履正社もパスサッカー。真っ先に触れねばならないのはプロに行く左ハーフ11番木村有磨だろう。スピードもキレもあるが緩急で抜いていくドリブルは全く止まらなかった。いったん止まっても抜けるドリブルはセンスだ。スピードとキレだけのドリブルは正直プロでは通用せず活躍できず終わることが多いが、彼の才能は楽しみだ。外でも中でも突破できる。そして右利きだが左クロスもアイディアを感じる。キーパーはバックラインを統率。観客が多く声は聴けなかったが、恐らく声が出ているタイプ。22番は上がりっぱなしだが、失点シーン以外は守備も問題なかった。履正社は例年サイドバックに問題を抱えることがあり、指導に問題があるのでは?と思っていたが、彼を見て考えを少し変えた。2番はノートに「鬼フィード」と書いている。それくらいフィードがいい。履正社のセンターバックに求められるのはビルドアップ。彼はまさに履正社らしいセンターバックだ。3番は強い。守備力が高い。履正社に欠けるピースを埋める選手だ。6番は守備型サイドバック。飛び出す選手をしっかり捕まえる。8番と16番は守備で奮闘しつつ、8番は前線にも飛び出す。14番は中に絞る。29番は高さで勝ち、しかも正確に落とす。ポストプレーのスペシャリストだ。10番はエースストライカーだと思うのだが不調なのか、1対1に強い興国DFを抜けず、裏にも飛び出せず、29番の落としを拾っても打開できなかった。
さて、前半は1-0。ハーフタイムで衝撃的なアナウンスが。履正社11番交代。ケガではないと思うが、とにかく23番がFWに入り、前半不調の10番が左ハーフに。
後半途中に興国7番イン。シャドー。名前は確認できず。彼のドリブルは素晴らしかった。かつての興国ドリブラー。中央突破を繰り返す。後半は興国がやや押していたが、後半25分、履正社がすぐそばで追っていたのにペナ内で回して奪われて倒しPK。これを履正社が決めて1-1。ペナ内で回すのは全然ありだが、相手が複数3メートル以内に入る状態で回すべきではなかった。自信があったのだろうが……。以降履正社ペースに傾く。後半終了1-1. 10分ハーフの延長でも勝負付かず、PK戦は観るの苦手なのだが、結局履正社が決勝進出を決めた。
間違いなく両校は狙って全国制覇できる力があった。
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高校選手権大阪府大会準決勝 桃山学院高校-阪南大学高校 11月4日 14時10分 桜スタジアム ピッチ良 晴
桃山学院 監督:堀佳津之 GK 31 西川寛真 3年 RIP ACE DF 6 園部晃大 3年 セレッソ大阪和歌山 5 高岡達矢 3年 ディアブロッサ高田 3 柳川蒼真 3年 RESC 28 上野仁? MF 23 三好葵人 2年 大阪狭山SC 8 坂上宗太郎 3年 セレッソ大阪 19 谷本龍平 2年 セレッソ大阪 11 岸本羽琉 3年 ディアブロッサ高田 FW 9 畑野元貴 3年 奈良YMCA 10 岡村匠真 3年 ガンバ大阪門真
阪南大高 監督:濱田豪 GK 1 沖見駿介 3年 千里丘FC DF 2 藤本瞬 3年 大阪市ジュネッス 5 上田蒼太 3年 ガンバ大阪堺 4 弥榮琉 3年 奈良YMCA 3 梅原翔久 MF 8 木村宗太郎 3年 千里丘FC 7 碇冬真 3年 ガンバ大阪門真 13 柏大輝 3年 Er Sele United FC 16 瀬尾優斗 FW 18 岡田翔太郎 10 弓場潤哉 3年 千里丘FC
阪南大高のプログラム記載は全員3年生のため、学年前所属記載なしは下級生の可能性がある。
桃山学院 九番十番 十九八番二三十一 六番五番三番二八 三一
阪南大高 十番 十六 七番十八八番十三 三番四番五番二番 一番
実はこの後ライブの予定を入れていた。第1試合が延長PK戦になって40分遅れたため、第2試合を最後まで観られなくなって前半での撤退を決めたのでざっくりと。
桃山学院は引き気味でロングカウンターを狙う。個々の能力でははっきり落ちる。さて、大学の方の阪南大は90年代にプレッシングを取り入れ連動した攻守で関西を席巻した。が10年代以降攻撃にバランスがシフトして戦術は緩くなり、個人能力の高さで勝負するようになった。で、阪南大高だが、頭角を現したときは大学同様プレッシングだった。しかし濱田先生の好みではなく、勝つためにやったらしく、徐々に繋ぐサッカーにシフトした。しかし指導者には好みのスタイルとは別に指導が得意なスタイルというものがあり、それがプレッシングだったようだ。一度プレミアリーグに昇格してまるっきり通用せず、そういうチームはえてして自信喪失して変質するものだが、阪南大高の場合、プレッシング路線から、より個人能力へ、という方向になり、結果として何ら連動していない大学と同じく個人能力で殴る方向にシフトした。
で、今年の場合、目立つのは⑦碇である。スピードとキレで突破する。たぶんそれだけなら大阪ナンバーワン。プロになれるかどうかは分からない。スピードとキレというタイプは身体能力の物差しが変われば評価も変わる。ユース年代での物差しでずば抜けた選手がプロで活躍する、というものでもない。ただこの試合では圧倒的。先制点も彼が左から右上に叩き込んだ。つまりバランスもなかなか。⑩弓場はセンターフォワードだが、むしろスペース作りに持ち味がある。たぶん180センチを大きくは超えないんじゃないかな?④弥榮の統率力はなかなか。阪南大高の肝、ボランチ⑧木村の奪還力も素晴らしい。前半は一方的な阪南大高ペースで0-1。ここで帰った。
なお最終スコアは0-1。配信で観る限り阪南大高は前半でばてた。
2024年11月03日(日) |
高校選手権奈良県大会準決勝 生駒-法隆寺国際 一条-奈良育英 |
高校選手権予選は近年京阪神を後回しにしている。なぜなら自宅では読売テレビ(大阪)KBS京都、サンテレビ(兵庫)が映るのでテレビが映らない滋賀奈良和歌山を優先したいからだ。まあ今は予選決勝は全国どこでも観られるのだが。
前日土曜日は和歌山準決勝が予定されていたが、台風の影響を受けた荒天で無理と判断して遠征を取りやめ、そして実際試合も延期された。行かなくてよかった。開催された大会では土砂降りでピッチは水に浸かり大変だった。
で日曜日は奈良準決勝を予定通り観ることにした。京都で近鉄に乗りかえ畝傍御陵前駅で降りて、まずは神武天皇陵に向かう。橿原神宮は神武天皇を祀っている。フィクションの人物のためにこれだけの陵墓を作るなんて人間の想像力は大したものである。橿原神宮も明治時代になってから作られた人工的というか後天的な信仰による。
奈良準決勝第1試合は総体で全国に出た第1シード生駒と県2部リーグの法隆寺国際のカード。法隆寺国際は繋ぐスタイルらしい。
高校選手権奈良県大会準決勝 生駒高校-法隆寺国際高校 11月3日 11時 橿原公苑陸 ピッチ良 晴
生駒 監督・古田泰士 GK 1 石丸裕基 3年 175 奈良YMCA DF 7 宮川慶太 2年 183 奈良YMCA 10 久保田蒼大 3年 178 SOLESTRELLA NARA 5 仲川泰地 2年 181 法隆寺フットボールクラブ 3 渡邊悠人 2年 168 法隆寺フットボールクラブ MF 6 片山友樹 3年 170 奈良YMCA 17 安井理人 2年 163 法隆寺フットボールクラブ 14 坂口亮太 2年 168 スクデットフットボールクラブ 4 家根本裕太 2年 173 ディアブロッサ高田 FW 23 上野日成 2年 165 香芝東中 2 渡邉耕太郎 3年 181 奈良クラブ
法隆寺国際 GK 1 橋本翔 3年 180 三郷中 DF 2 川崎雄真 3年 174 奈良クラブ 3 米田怜史 2年 173 法隆寺フットボールクラブ MF 4 北上・青 3年 165 ポルベニル・カシハラ 6 菊川大喜 2年 170 ディアブロッサ高田FC大和 7 白石航大 3年 168 奈良クラブ 8 吉川翔大 1年 178 ディアブロッサ高田 DF 9 橋本陽介 3年 174 SOLESTRELLA NARA FW 10 表屋陽 3年 170 ポルベニル・カシハラ 11 14 松川侍諺 1年 178 斑鳩中
生駒 二番二三 十四六番十七四番 七番十番五番三番 一番
法隆寺国際 十番十四 九番六番八番十一 四番七番二番三番 一番
開始3分、生駒の左クロスにファーで4番ヘッド。1-0。すぐに体格差に気づく。大会プログラムには体重の記載がないが、ことごとく生駒が当たり勝ち、身体のぶつけ方、入れ方でも明らかに優っている。つまり中盤のデュエルでは勝負にならない。それともう一点、法隆寺国際は攻守にわたってボールサイドに寄りすぎる。狭いスペースでは技術を発揮する前に生駒のフィジカルの良さが目立つ。法隆寺国際は自陣から繋ぐスタイルで、サイドバックも中に絞る偽サイドバック(ファルソ・ラテラウ)サイドハーフが開き、特に左の⑨橋本は生駒の右サイドバックを何度かぶち抜くなどなかなか。右の11番も左足で運びカットインを狙うが、生駒も中には入らせず、タテ突破はない。⑭松川は高さでは苦戦するもののポストで身体を張る。 生駒は分かり易く蹴るチームで、最終ラインは圧倒的な高さがあり堅実。右ハーフ④家根本がガンガン仕掛ける。中盤は運動量があり、先述したようにデュエルに強い、FWは裏に出たボールにしっかり走る。 26分、生駒、④家根本の突破からこぼれを⑭坂口が決めて2-0。どんどん法隆寺国際が心理的に劣勢になり、これはきついと感じた。中盤で戦わなければ勝てない。前半は2-0。
ハーフタイムで生駒は両サイドハーフと走るFW㉓上野を代える。 生駒の強度は変わらないが、後半は法隆寺国際も回し始める。しかし得点の雰囲気はない。五分に近づいたが、やはり6割がた生駒ペース。後半20分、左から突っ込み、後半から出場の20番が決めて3-0。24分、センターフォワード②渡邉が仕掛けて戻し、⑥片山が丁寧なミドルで4-0。その後も法隆寺国際が押し切れず、4-0で終了、生駒が決勝進出した。
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第2試合前、空腹を何とかしようと思った。皇族関連の公苑のためか、園内には食事とか店がない。そこで駅から橿原神宮への参道に行き、土産物のまんじゅうを買って、空腹を補った。
高校選手権奈良県大会準決勝 一条高校-奈良育英高校 11月3日 13時半 橿原公苑陸 ピッチ並み 晴
一条 監督:澤井匡生 GK 1 坂本柊眞 2年 176 法隆寺フットボールクラブ DF 15 保田真心 2年 174 富雄南中 5 吉井輝 3年 175 法隆寺フットボールクラブ 3 金子然 2年 170 ノガーナFCh橋本 MF 6 桝田珀斗 3年 170 木津南中 4 小西陽仁 3年 174 若草中 8 西川聖 2年 165 伊賀FC 10 平原悠大 3年 163 SOLESTRELLA NARA 7 佐野健人 2年 168 奈良YMCA FW 9 宮川知大 2年 168 SOLESTRELLA NARA 18 古賀達海 3年 176 F.C.ゴレイロ
奈良育英 監督:梶村卓 GK 1 内村篤紀 2年 173 京都サンガ DF 3 仲谷陽馬 2年 175 ディアブロッサ高田 2 谷川琉希也 3年 175 ディアブロッサ高田 4 竹田秦 3年 169 ディアブロッサ高田 20 矢野光将 1年 168 宇治FC MF 10 有友瑠 3年 179 京都サンガ 17 西澤雅楽 2年 173 ポリベニル・カシハラ 7 中島瑞尋 3年 170 BLINQ FC KINUGASA 11 森嶋大琥 2年 172 法隆寺フットボールクラブ FW 9 藤川陽太 3年 171 奈良YMCA 15 堀大輔 2年 176 奈良クラブ
一条 十八 九番 七番八番四番十番 三番五番十五六番 一番
奈良育英 九番十五 十番七番十一 十七 三番二番四番二十 一番
一条はカウンターが主な攻撃だが、バックラインは必ずしも高くない。キーパーは上半身が強くスローが飛ぶ。ハイボールに強い。ストッパー15番は若干対人守備に弱く、ドリブルにも高さにも難点がある。ロングフリーキックを蹴るが、いささか精度に欠ける。相方のキャプテン5番も高さはない。ただ彼からはロングボールが出てくる。6番はロングスロー担当。山なりではあるがニア近くまで飛ぶ。3番はレフティでいいクロスがある。バックラインからのフィードでは一番いい。一条と言えば、前田先生の頃は必ず左センターバックが2番を付けてレフティでロングフィードがいい、という謎の伝統があった。彼は一条の伝統の系譜を継ぐ選手。7番は右足フリーキック担当で精度はなかなか。インサイドは4番が下がり目、8番が上がり目だが、8番が守備力でも上回るのか、7番を主に観るのは8番だった。後半からは奈良育英のトップ下6番もやはり一条8番が観ていた。10番は単独突破する技術がある。18番は裏に走りたいが、ほぼ完封されて一条のプランが狂ったように見えた。彼の責任というより奈良育英2番が好調だった。引き気味の9番も居場所を見つけられず。こぼれ球を拾いたかったが。
奈良育英はポゼッション時にキャプテン4番が大きく余ってカバーの態勢を取り、2番が一条1トップ18番をほぼ完ぺきに封じた。それこそ高さも裏を取る動きも完璧に封じた。しかもこの2番は再三大きな展開力を見せる。左センターバックだけに右ハーフ10番に一気に通るサイドチェンジを何度も決める。攻守にわたってチーム1の貢献度だったろう。インサイドの7番と17番はユニットか?17番は下がり目でスペースを埋め、ミスも少なく左右に散らす。7番はトップ下としてサイド、特に左によく現れる。タッチは多少荒いが、彼の運動量が一条をかき回す。10番はスタートでは左だったが、15分過ぎくらいから右に移り、ボールを受けたらレフティで懐が深く、、どうせタメを作って左足に持ち替えて中を狙うんだろう、というのは分かっているのだが、一条はどうすることも出来ず。左足フリーキック、コーナーキックも担当。11番は突破役。スピードを生かして仕掛ける。左サイドバック3番が右利きでフォローはマメだが追い越さないこともあって、囮役にして11番が仕掛けるシーンが目立つ。なお、右サイドバック20番は10番がためを作るのでどんどん上がるし、単独でも仕掛けられる。9番はエース。器用なタイプでもある。9番と15番のどちらかが明確にセンターフォワードとは言えないが、フィニッシャーは9番かな?
20分頃、一条7番の左コーナーにニアで4番が合わせて1-0。セットプレー以外厳しそうな一条としては狙い通りだ。これで徹底的に一条は蹴り始めた。しかし32分、奈良育英ショートカウンター9番が抜け出し、斜め上に決めて1-1。37分、奈良育英9番が右裏に侵入し、一条5番とキーパーがクロスをブロックしようとしてタイミングを外し、クロスにファードフリーの11番がヘッドで1-2と逆転する。
ハーフタイム、一条ベンチは奈良育英7番対策とカウンターのやり方をどう話すかと思っていた。しかし奈良育英はインサイドを6番と18番のユニットに代える。6番がトップ下、18番が下がり目である。一条は9番→19番を左サイドバックに入れて3番を左ハーフ、上手い7番をFW4に上げた。
しかし後半6分、奈良育英11番がペナ内に入ったところを一条6番が倒してしまい(ペナ外の感覚で飛び込んでしまった?)、PKになり、11番自ら決め1-3とする。奈良育英は6番がトップ下でパスの起点になり、思い切ったパスを狙わなくてもいいので、サイドに無理なくはたき、サイドで1対1を再三作る。終了間際にはクロスに18番ボレー。結局1-4で奈良育英が勝利した。
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