2023年08月26日(土) |
全日本大学フットサル選手権第2日 |
全日本大学フットサル選手権は文字通り大学フットサル部(サークル)の日本一を争う大会である。フットサルサークルは多くの場合、学内だけではないインカレサークルだが、今大会は単一大学の学生のみがエントリー可能である。 近年大会プログラムが売れなくなったためか、大会プログラム販売がない。今大会は専門の指導者がいないチームも多く、女子マネージャーを監督欄に書いたと思われるチームも多かったのだが。むろん女子マネージャーも声掛けくらいしているのだが、観客席からではどういう立場での声掛けかは分からない。
この大会はかつてはがら空きだったが、だんだん観客数が増えて、さらに体育館の片方しか観客席として開放してないこともあり、観客席前列は応援の立ち見で視界が遮られる。Jリーグのような「お客様気分」なら不快だろうが、入場料を取らないこういう場はあいにく、「観させていただいている」身だ。現場第一だ。応援している控え部員を尊重しなければならない。これは大前提なのだ。
さてこの日は第1試合に遅刻。大阪成蹊大は専門の指導者を招き本格的に強化したフットサル部であり、選手も能力が高く、戦術的にも素晴らしく、大会でもずば抜けた存在だ。
全日本大学フットサル選手権 大阪成蹊大学フットサル部-常葉大浜松フットサル部 8月26日 岸和田市総合体育館Aピッチ 10時
大阪成蹊大 第1セット 十五 六番七番 十四
第2セット 三三 十一四番 三番
常葉大浜松 第1セット 三番 十四十番 五番
第2セット 九番 七番十一 十五
大阪成蹊大学フットサル部 常葉大学浜松フットサル部 FP 6 村上圭吾 (Cap.) FP 3 佐藤直樹 FP 7 萩原欣之介 FP 5 木山貴斗 FP 12 橋本和秀 FP 10 宗光潤 FP 14 菊地尚斗 FP 14 永吉健人 GK 19 片岡浩太 GK 17 勝又優辰 控え選手 GK 2 横田翔 FP 2 横山翔也 FP 3 松原聖々希 FP 4 良知星弥 FP 4 道下楓生 FP 6 服部圭太 FP 10 吉田怜生 FP 7 大城滉也 FP 11 鈴木大輝 FP 9 尾﨑珠利 FP 15 平尾龍之介 FP 11 中島彪也 (Cap.) FP 18 山下聖翔 FP 15 岩附翔 FP 20 中島友貴 FP 16 杉本将太郎 FP 33 山縣隼夫 FP 20 田北悠晟 監督 佐藤亮 監督 神力亮太
大阪成蹊大は守備の集中力が素晴らしい。常葉大浜松はピヴォがごついが3番に入ると大阪成蹊大はダイヤモンドがさっと閉じ、すぐに取り囲み、何もさせずに奪う。大阪成蹊大フィクソ14番は決して強くはないが、前を向かせないことに専念し、時間を確実に稼ぐ。また常葉大浜松はピヴォ当てが基本だがアラとの距離感が遠い。つまりアラがサイドに開きがちだ。ビルドアップ時にもフィクソが持つとピヴォはあまり下がらず、アラがサイドで、つまり4人の距離が遠い。細かくフットサルのポジションチェンジが少なく、エイトの動きすらあまりない。これでは厳しい。一方大阪成蹊大はまずピヴォが強力だ。15番も33番も確実にキープでき、叩く判断もいい。そして33番には鋭い反転シュートがあり、何回も決まっていた。またアラの7番の細かいポジション変更、動きも素晴らしい。常に頭がフル回転している。守備の集中力の高い6番も含めて第1セットは極めて強力だ。後半差を広げて大阪成蹊大が圧勝した。 なおBピッチは立命大が5-4で勝った。しかし試合後選手たちを間近で見ると、立命大は消耗しきっていた。つまり2時間後の準決勝は大阪成蹊大-立命大だが、大阪成蹊大絶対優位だと予想はついた。
全日本大学フットサル選手権 多摩大学フットサル部-東北大学フットサル部ディーグッチ 8月26日 岸和田市総合体育館Aピッチ 12時
多摩大
第1セット 十一 七番十番 十三
第2セット 九番 七九五九 八番
東北大 第1セット 五七 二十七番 三六
第2セット 十九 四二二四 八番
多摩大学フットサル部 東北大学フットサル部ディーグッチ FP 7 峰嶋歩夢 FP 7 照内芳和 FP 10 森谷寅太 GK 18 佐藤輝 FP 11 村瀬大征 FP 20 加藤凱唯 (Cap.) FP 13 明堂大稀 FP 36 池田拓 GK 33 小石海羅緯 (Cap.) FP 57 佐藤仁紀 控え選手 FP 6 長沼創大 GK 1 和田知己 FP 8 中村修 FP 8 高橋輝 FP 9 澤田健太 FP 19 井上隼 FP 14 井戸口侑之亮 FP 24 熊井勇太朗 FP 23 外薗光雅 FP 28 藤村弥毅 GK 24 古館幸真 FP 29 末光貴一 FP 59 高木隼斗 FP 31 飯塚征吾 FP 79 本田遥大 FP 41 蔵所大智 FP 88 奥田颯太 FP 42 加藤拓郎 監督 福角有紘 監督 加藤凱唯
優勝候補多摩大に対し、東北大はかつては順大と並び大会最強クラスだった。かつてのサークル大会だった時代の話である。東北大は技術も荒いし先天的な能力も足りないが、フットサルをよく研究していて、基本を徹底してずる賢いプレーも見せる。守備の集中力もさすがである。しかし前半の半ばを過ぎてからは多摩大の絶えず動かすフットサルに振り回され2失点。前半は2-0だが、たぶん差は開く一方と判断してもう一方のBピッチへ移動した。多摩大の力は大阪成蹊大に次ぐレベルと判断した。
全日本大学フットサル選手権 松山大学‐北海道大学 Bピッチ
ペンのピンクが出なくなっていたため、フォメに記憶がない。フットサルは北海道が盛んだが、今大会は必ずしも北海道勢は強くなかった。北大は東北大に準じるレベル。タッチが決まらず、スピードでちぎられるなど身体能力も落ちるが、戦術理解と集中力は素晴らしい。つまり本気でフットサルに取り組んでいる。力では松山大だがよく食らいついている。前半は2-1だったが、後半北大が追いつく。が、北大はしばしばゴレイロが上がってビルドアップに加わるのだが、ミスしてパワープレー返し?で無人のゴールに流し込まれて3-2。これが決勝点になり、松山大が勝利した。
14時からの試合Aピッチの観客席が多く、前方の視界が遮られ、手前側のコートはとても見えないので、Bピッチから眺めた。予想通り大阪成蹊大が立命大を翻弄して点差を広げ、ハーフタイムに帰った。空腹だった。出店などないし、体育館付近にコンビニもないのだ。
2023年08月16日(水) |
西医体準々決勝 金沢大学-藤田医科大学 |
西医体準々決勝 金沢大学-藤田医科大学 8月16日 堺S15 10時 人工芝 台風一過後 強風
西医体は西日本の医学系学生の大会である。数年前、天皇杯に山形県代表として山形大医学部サッカー部が全国大会に出場したことがある。県大会決勝の相手は山形大サッカー部、もちろん全学の、だった。医学系サッカー部というのは6年制だが、勉強に追われて普通のサッカー部より練習環境は厳しい。高校までなら超進学校サッカー部といえども練習時間毎日2時間弱くらいは時間があるが、大学ではそれすら厳しかったりする。そういう学生たちが交流の意味合いを兼ねて予選なしで戦う大会である。その準々決勝、金沢大学対藤田医科大学の試合が堺S15で行われた。大会の当番校が阪大のため、大阪開催なのである。
で、ゲームは大阪府1部リーグ程度か、ややそこでは下のほう、という印象だった。藤田医科大が黄色のユニでキーパーが黄色と黒など、それはアリか?と思ったが。
試合は前半金沢大が先制。しかし後半、藤田医科大の右クロスに台風の影響で風が強い中、金沢大DFが頭を前に出し頭突き的にクリアしようと思ったら風でボールが曲がり手に当たってハンドでPKで同点。1-1。しかしアディショナルタイムにコーナーから金沢大が勝ち越し、2-1で勝利した。金沢大のエース7番はドリブラーで技術とスピードがあり、プリンスリーグでも問題ないレベルだったが、返して言えば彼が際立つというのがほかの選手の力量といったところか。まあ天皇杯本大会の中継でパスをつないだ山形大医学部のようなレベルはめったにないということか。
2023年08月13日(日) |
インターシティカップ C大阪-大阪市ジュネッス 国体夏フェス少年女子 大阪府選抜-鹿児島県選抜 |
中学生のクラブチームの全国大会はもちろんU-15のクラブユース選手権だ。ただあまりにも予選が厳しいので、近年は予選敗退したクラブによるインターシティカップという下のランクの大会も行われている。東西に分かれ、西日本は堺開催である。その最終日に足を運んだ。 決勝・3決・5決・7決などが行われ、5決までは天然芝開催である。その決勝を少し見ようと思ったが、予定通りキックオフしないので、他もちょっと見た。そして堺S5で決勝のセレッソ大阪対大阪市ジュネッスが始まった。ゴール裏観戦なので、ジュネッスしかフォメ取れない。
誰々 二二七番十一 十七十六 三番四番五番六番 一番
フォメはよく分からない。4バックは極端な偽サイドバックで、特に左の3番は大きく中に絞り、センターバックの中の前方にしばしば入る。ボランチは16番の1枚かもしれない。つまり17番はインテリオールで4-3-3なのかも。22番は明確にウイング。11番と7番はポジションを入れ替えることも。7番は17番よりは高め。トップは遠すぎて見えなかった。
さて、C大阪が8番の立て続けのゴールで2点リード。しかしジュネッスはビルドアップして崩せるチームで、2-3-5で前進して前半終盤には追撃ゴールを決めていい勝負になった。C大阪はインサイドキックの精度、鋭いグラウンダーのパスとトラップで回し続けた。やはり基本の差はあった。しかしジュネッスもそう悪くなくて、大阪の街クラブの層の厚さを示した。
さて、この日は国体選抜少年女子のフェスもあった。S1で大阪府選抜対鹿児島県選抜。今年は特別国体で鹿児島開催のため、鹿児島選抜は予選を免除されている。 見ると大阪選抜はパスをつないでじっくり回すのに対し、鹿児島選抜は根性で懸命に追いかけて奪いショートカウンター狙い。組織力では上回る。地元国体に向けてチーム作りを進めてきたか。国体少年女子はU―16。鹿児島の有力チームは神村学園と鳳凰で、近年鳳凰がイマイチなので、ほぼ神村学園か。すくなくともスタイルは神村学園伝統の徹底的に走るサッカーだった。大阪府と互角で、たぶん国体でも優勝候補だろう。途中で撤退した。
2023年08月12日(土) |
関西学生リーグ後期開幕戦 大経大-びわこ大 |
関西学生リーグは基本はスタジアム開催だ。しかし近年夏暑い。8月にもリーグ戦をこなすとなるといささか厳しい。そこで今年から大学グラウンドでのナイトマッチ?開催となった。大経大グラウンドは初めてだ。地下鉄井高野駅から徒歩圏内だが、あいにく大阪市内方面からのルートであり、高槻からは不便だ。噂では正雀駅まで延伸するという話だったが。やむを得ず上新庄駅からバスで向かう。バスは1時間に5本ある。隣の相川駅から歩けるが、初めての会場で暑い中歩きたくなかった。井高野南口バス停からは近かった。
関西学生リーグ後期開幕戦 大阪経済大学-びわこ成蹊スポーツ大学 9月12日 17時 大阪経済大学摂津グラウンド 人工芝 晴 87人 主審 青木崇文
びわこ大 十番三三 二四三二七番十八 二三三番四番二番
駒井幸弘 1 GK 藤嶋凌久 5 DF 大隅颯 12 DF 瀬戸山翔 16 DF 柳川元樹 2 MF 上辻健介 19 MF 和田直樹 8 MF 村上陽斗 10 MF 植田一輝 6 MF 廣岡一樹 9 FW 下崎蘭真 37 FW
山際壮太 31 GK 粉屋隆之助 23 DF 緒方佑真 15 DF 森本大智 3 DF 満永拓実 25 DF 山本翔 14 MF 岡崎流也 7 MF 下﨑琉宝 30 FW 山本青英 11 FW
びわこ大 GK 21 倉原將 DF 23 角田倫伝 DF 3 藤橋怜士 DF 4 木津周馬 DF 2 藤井嵐 MF 24 高垣佑椰 1 1 MF 32 淀川誠珠 MF 7 工藤真人 1 1 MF 18 伴木翔 2 1 1 FW 10 石橋克之 1 2 1 1 85 FW 33 山下蓮 64
GK 31 湯浅礼生 DF 22 中川知哉 DF 5 大橋滉太 DF 15 久徳拓巳 DF 6 南條斎 MF 30 三原弘稀 MF 29 向田新 MF 14 永瀬啓太 10 FW 19 小野獅道
大経大は全く番号判別不可能なユニだった。近年とみにこういうチームが多いが、不正行為ギリギリであり、JFAはきっちり対応してほしい。ユニフォーム規定でも、たいていの大会レギュレーションでも番号は判別しやすいように、という言及があり、また判別しやすさというのは主観ではなく、光学的に客観的に数字で出せるのだから、JFAはうやむやにせず、はっきり打ち出してくれ。
さてびわこ大にだけ言及するが、線が細くないか?と思った。例年身体づくりがしっかりしたチームだが、なんだか胸板が薄い。③藤橋以外はパワーに欠けると思った。センターバックの④木津は高さこそあるが、明らかに身体が出来ておらず、Aチームで出るセンターバックの肉体には見えなかった。プレー面でも潰せず、しばしば身体を入れられてどうにもならなかった。⑩石橋はトップ脇だが、このポジションはデルピエロの時代から強靭な肉体は不可欠であり、変化をつけようにも潰されて、ここで奪われてしまう。左寄りから中に入るプレーも読まれて潰されてファウルアピールするも主審がしっかり見ていてファウルにならない。不満気だが、パワーに欠けるとファウルに頼りがちだ。㉝山下は裏狙いのストライカーだが、正確なパスは出ない。㉔高垣は素晴らしいスピードで、乗れば素晴らしいカットインからの突破があるがコンスタントではなく、そもそもスピードの活かし方が上手くない。技術はあるが、裏への飛び出しは5バックで固めている大経大に封じられる。右の⑱伴木は味方が上手く使ってスピードを活かせている。その土台は右サイドバック②藤井のフィードと⑦工藤の左足からの正確なパスにある。藤井と工藤はプロでプレーできる選手だと思った。藤井は確実な守備と(後半に1回スカっと一発で抜かれたシーンはあったが…)自重するシーンと自分で行く判断の良さ、確実なキック、フットボーラー向きの前向きなコーチングで偽サイドバック適性を見せた。あとは全力スプリントのスピードを観たい。⑦工藤は先の展開を攻守で読めていて、ボールが来る場所にいて、難なくボールをカットするシーンや、キープ力と巧みなターン、そして左足での長短のパスでの組み立て。システム的にボランチだが、本来インテリオールなのだろう。忠実な相棒㉜淀川を信じて上がるべきだと思った。淀川はできることを100パーセントでやるタイプか。GK㉑倉原は基本に忠実で無理にキャッチングに行かずパンチングで逃げ、声出しも素晴らしい。上のレベルでやるのは若干サイズが足りないか?㉓角田はミスが目立った。左サイドバックのポジションが窮屈そうだった。 後半途中出場の⑲小野獅道はまだまだながらも強靭で技術もあり、びわこ大に欠けたセンターフォワードというピースを補ってくれる。なかなか楽しみ。
試合は2-1で大経大が勝利した。決勝点は左コーナーからヘッドだが、あいにくコーナーの競り合いで判別困難ユニでは分かるはずもなかった。
2023年08月09日(水) |
バーモントカップ全日本U-12フットサル選手権第2日 |
現在JFAの小学生の全国大会は夏に東京で開催されるフットサルのバーモントカップと冬鹿児島で開催される8人制の全少がある。今は年末の忙しい時期に鹿児島で観戦するのは極めて厳しい。諦めムードである。で、バーモントだ。名前の通りハウス食品がスポンサードしている大会で、以前は駒沢の体育館で行っていたが、今年から武蔵野の森スポーツ プラザ、要するに味の素スタジアムの横のアリーナで開催される。同時にピッチ四面確保可能だ。三日間のうち、グループリーグ第3戦と決勝トーナメントが行われる第2日に足を運んだ。その模様を。
まず最寄りの飛田給駅だがかなり久しぶりだ。前回味スタ西に行ったときは西武多摩川線という変わったルートで向かったので感覚がない。そして今年のバーモントカップは会場確保の関係か、三日間平日開催である。二日目の第1試合は9時キックオフ。つまり京王線で向かう以上新宿を通る。で新宿は日本一、いや世界一乗降客数の多い駅で、その通勤ラッシュはなるべく避けたい。そういうわけで遅刻することにした。9時過ぎに新宿駅に到着して、京王新宿駅には慣れてないが、無事たどり着いて特急に乗った。座席にはありつけず。京王線は通勤用の座席指定着席列車を走らせていて、そのためにはクロスシート車が必要、でも京王線にはなかったはずだと思っていたが、特急車を見るとクロスシートとロングシートの変換可能な車両で、ロングシート運用されていた。これならば安心だ。京王新宿駅は地下駅で、ほかに都内に地下鉄で乗り入れる新線新宿駅もある。私は着席を目指して古い新宿駅に来た、というわけだ。特急といっても東京の私鉄の無料特急はたいして早くない。って今は関西も同じか。この日はダイヤ乱れ。新宿を出て地上に出て、で調布駅に向かう。記憶と違って今は地下駅。 Jリーグ黎明期、ヴェルディ川崎が人気が出ると調布市長が出てきて移転を主張して「私たちにもJリーグの夢を見させてくださいよ」と記者会見して「地元でチームを育てればどこでもJリーグを持てる」と総ツッコミされていた。無論移転などならなかった。で、調布駅で鈍行に乗り換え2駅で飛田給。ここから北へまっすぐ数百メートルで迷いようもなく目的地に着く。まず確認したのは昼飯。以前駒沢の体育館で開催したときは地下の食堂でバーモントカレーを出していた。私の認識としてはバーモントは子供向きのカレーで大人としてはさほど美味しいとは感じないが、それでも慣習として、こういうところ特有の「具がほんの僅か」のカレーを食べていた。あとサッカーファン特有の心理だと思うが、スポンサーを大事に、というのもある。で武蔵野の森だが、階下は関係者オンリーになっていて入れない。入れる範囲では食堂はない。公式サイト見る限りカフェはあるようだ。で、売店で高い焼きそばや飲み物は売っていた。
アリーナは3階席が観客席で4階が関係者席になっている。3階はスポンサー幕が張られていて観づらい。が、こういう大会の基本は「お客様」と思わないことだ。無料の大会で見やすさはそう意識されない。ピッチをすべてみえるわけではないが、これは仕方ないのだ。
この大会は小学生のフットサル、普通の小学生よりちょっとうまい子があまり戦術理解のないまま、中心選手の能力を活かして勝つ大会だ。強いチームになればフットサル理解もそれなりにあるが、基本的にはフットサルの戦術理解はない。で、その目立った子を中心に観ることになる。
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東根キッカーズ(山形)対ジュンレーロ紀三井寺(和歌山)は紀三井寺が圧倒している。14九鬼瑙音(リオン)くん(さん?)が小柄ながらドリブルの切れを見せて打開する。フットサルは通常雪国が強いが、東根はまるでフットサル慣れしていない。山形のフットサルチームの活躍を聞かないので、山形ではあまり盛んではない?自治体の体育館使用への理解があまりにも低い?紀三井寺が圧勝。
日本のフットサルは一般に札幌大から始まったと言われる。60年台当時の札幌大の指導者は雪国意識があったが、日本よりはるかに雪国でもサッカーが盛んなので、どうやって練習しているのだろう?と調べたら体育館サッカー(当時フットサルはルールが定められていなかったし、言葉自体なかった)にたどり着き、ならば実際にプレーしている外国人留学生を呼べばいい、とブラジルからマリーニョさんを呼んだ。ちなみに大学スポーツで外国人留学生というのもこれが初。で強化してインカレ準優勝に輝いた。で、その札幌大が指導に加わったのがSSS(札幌サッカースクール)である。今はスリーエスという名前だ。そのスリーエスのピヴォ(トップ)のポジションに小学生ながら金髪がいて、しかも人数が少なく守備をさぼったら大変なフットサルに於いて、相手のフィクソ(底)を全く見ていない選手がいる。前橋湊鳴(コウメイ)君。指導者は大きく育てるつもりで、今は意識が低くても見守っているのだろう。上手いのは確かだ。
アミティエSC草津(滋賀)対住吉サッカースポーツ少年団(富山)は双方第1セットのまま続ける。交代自由のフットサルはどんどん替えていくスポーツ。極端に選手層が薄く、ベンチが保守的なのか?アミティエのほうが強いのは明らかで、ここでも雪国・富山のフットサル環境が気になる。後半途中からアミティエは髪の長い9番南原陽向さんが入る。プログラムではたぶん10番。日本人で女子でここまで積極的な選手は珍しく、積極的にボールを呼び込み、一人で決めるシーンも。住吉も⑦吉崎未愛さんを左アラに入れて南原さんとマッチアップさせる。まあチームの力の差は歴然としていてアミティエの圧勝だが、吉崎さんも2セットで回すチームだったら十分戦力になる力があった。
スリーエス 7 前橋湊鳴 155 46 2011,10,12 紀三井寺 14 九鬼瑙音 142 34 2012,04,07 アミティエ 10(プログラムによる)南原陽向 140 33 2011,09,22 住吉 7 吉崎未愛 146 37 2011,12,14
2023年08月06日(日) |
全日本U-18フットサル選手権 3位決定戦 高松北-東急Sレイエス |
全日本U-18フットサル選手権 3位決定戦 高松北高校-東急SレイエスFCフットサルU-18 8月6日 10時 浜松アリーナ
フットサル3決 高松北 十番 六番十四 四番
二十 八番七番 九番
東急 十九 十番十八 十七
十四 六番七番 十一
香川県立高松北高校 東急SレイエスFC フットサルU-18 GK 1 藤村豪 FP 10 大西塁 FP 4 大下雄也 GK 12 熊澤凜太郎 FP 6 森本光佑 FP 17 葛島歓咲 FP 10 森口且将 (Cap.) FP 18 小林碧 FP 14 松木晴陽 FP 19 波多野碧 控え選手 FP 2 細川元義 GK 1 伊藤蒼馬 (Cap.) FP 3 市山隼 FP 3 福嶋絆聖 FP 5 安本峻 FP 5 難波皓也 FP 7 田中友貴 FP 6 串橋颯来 FP 8 山本太星 FP 7 工藤莱 FP 9 吉本琉空 FP 9 小泉彗弥 FP 11 田岡楓音 FP 11 細川大遙 GK 12 谷本隆太 FP 13 植田來翔 FP 20 菊本航 FP 14 星京杜 監督 陶山輝佳 監督 荻窪孝
高松北はフィジカルに優り、走力もある。同じ夏の全国高校総体メンバーがほぼそのまま今大会にエントリーしていて、大会期間中なので総体の早期敗退を予想してメンバー組んでいたのか?という疑問もあるが、とにかく11人制サッカーの強さがそのまま出ている。一方でピヴォが足りず、つまり11番が入らず、前線に収まらない。フットサルにもそれなりに取り組んでいて、サッカーの練習のために大会に出ている面はあるだろうが、フットサルの動きもある程度マスターしていて、できる範囲で真面目に取り組んでいる。フットサル慣れした東急だが、残念ながらベーシックな能力で劣勢で、専門チームならではの部分でカバーするも、一歩足りなかった。3-2で高松北の勝利。高松北は寒川高校に続き香川県として全国3位。香川県の高校生年代はサッカーやフットサルでの全国制覇はないが、以前だったらフットサルで全国で繰り返しベスト4に入る技術はなかっただろう。着実に香川県のレベルは上がっている。
決勝は前年度優勝のペスカドーラ町田をフウガドールすみだファルコンズが破り初優勝した。
2023年08月05日(土) |
全日本U-18フットサル選手権準々決勝 高松北-名古屋オーシャンズ |
全日本U-18フットサル選手権準々決勝 高松北高校‐名古屋オーシャンズU-18 8月5日 10時 浜松アリーナ
U-18フットサルは高校生の全国大会で歴史が浅く、私は第1回大会を観ている。当初は高校サッカー部が上位に入ったが、だんだん専門チームが優位に立ってきた。
さて高松北高校は同時期の旭川開催の全国高校総体にも出ている。というか大会期間が重なっているが、総体は早期開催し、しかも2大会でメンバーを分けておらず、ほぼ同じメンバーがエントリーしている。 いっぽう名古屋オーシャンズはトップチームが国内最強でU-18も今大会は第1回大会から上位に進んでいるが、優勝はまだで、トップチーム昇格も難しいという立ち位置のクラブだ。
高松北 十一 七番八番 九番 一番
十番 六番十四 四番
名古屋 十番 十一七番 二四
十四 九番十一 五番
香川県立高松北高校 名古屋オーシャンズ U-18 GK 1 藤村豪 FP 5 酒井春輔 FP 4 大下雄也 FP 8 伴祐汰 FP 6 森本光佑 FP 9 東出歩大 FP 10 森口且将 (Cap.) GK 12 古田英行 FP 14 松木晴陽 FP 17 高原太一 控え選手 FP 2 細川元義 FP 7 小田創生 FP 5 安本峻 FP 10 芥川凌空 (Cap.) FP 7 田中友貴 FP 11 進藤広睦 FP 8 山本太星 FP 14 高須暉翔 FP 9 吉本琉空 FP 15 山村峰央 FP 11 田岡楓音 FP 22 三浦楽翔 GK 12 谷本隆太 FP 24 市場新汰 FP 19 石川洋大 GK 25 手嶋悠登 FP 20 菊本航 FP 30 タカハシリゲッティオタビオ 監督 陶山輝佳 監督 赤窄孝
さて、さすがに名古屋のほうがフットサル慣れしているし、フットボーラーとしてのベーシックな能力も高い。つまり技術・戦術だけのチームでもない。しかし高松北はピヴォの二人、10番と11番にピタと収まり、またクイックリスタートやセットプレーにこだわりを見せ、良い意味でフットサルらしいせこさを発揮、ディテールにこだわる高松北がフットサルをサッカー練習用競技扱いしてない取り組み方で競り勝った。
尚隣のコートで遊学館高校対ペスカドーラ町田という昨年の両チーム優勝同士のカード。遊学館は 10 大西貫太郎 という高槻では小学生時代から知られた選手が活躍していた。進路はどうなるんでしょうね?
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