高校新人戦について。主に全国高校選手権後に2年生以下の新チームで行われるカップ戦で、近年は県リーグの充実で新人戦が行われなかったりしていた。奈良県だと総体のシードを決めるために選手権で全国に行ったチームを除く7つの山で簡易トーナメントを行い、総体のシード8つを決める、という具合だった。ところが21年あたりから府県リーグを春から始めて以前は10月初めには終わっていた終了を12月まで伸ばし、その結果として1月2月が空くので、今年度から奈良県では再び新人戦がチャンピオンシップとしてがっつり行われるようになったのだ。
でフットボールセンターで開催されるこの日に足を運んだ。初めて奥のBコートでのゲームを観る。土手から観るのに中からでは行けず、外から回る。ちなみに近鉄橿原線の石見駅から東に20分強、25分近く歩く。
試合はメモ取ってません。
第2試合から観る。法隆寺国際対天理。法隆寺国際は前年県リーグ1部7位。天理は2部2位。法隆寺国際はよく繋ぎ天理はタテにカウンター。法隆寺国際は後方で広く回しショートパスで崩しバイタルエリアでボールを持つがラストパスが通らず、サイドに出すとクロスが合わない。奈良県トップクラスではない高校という目で見るとよく教えられていて綺麗なフットボールだが、全国レベルはもちろん関西レベルで通用するか?というと厳しいと言わざるを得ない。天理はカウンターとセットプレーだが、局面での強度がなく、それが法隆寺国際に回されていた要因だ。それでも流れからリードを広げていたが、ベンチのテクニカルエリアからの指示は精神的なことと反則するな、だけでした。来シーズン1部では厳しいでしょう。結局法隆寺国際0-3天理。
第3試合、雨が降って様相が分かったら帰る決断をする。生駒-奈良学園。生駒は昨年県1部優勝。奈良学園は昨年県2部3位。生駒は以前は古田先生に奈良育英の戦力を与えられたら面白いのに、と思っていたが十分な戦力がある。大柄で技術のある選手がそろっている。やってるのはJユース、というかトレセンサッカー。つまりキーパーを含めバックラインで大きく回し、空いている中盤に入れターンしトップが下がってポストで受け、「落とす」というより追い越す選手が加速するように前側に出し、確実に運べるスタイル。奈良県離れしている高水準のフットボール。トレセンサッカーと言ったのはチームとして連携が全くなく、戦術眼のある選手による即席チームに見えたからだ。たぶんシーズンが進めば連携が上がり各段にチーム力が上がるだろう。今はボールの出し手と受け手、そして飛び出す選手の3人の関係だけだ。一方奈良学園は最大限の集中を保ち奪ったら蹴って走る。天理と比べるとカウンターの意図が実現できていない。必死に守り、生駒の流れが絶えたら攻撃、という意図に見える。前半飲水タイムで帰路につく。結局スコアレスで終わり、PK戦で生駒が準々決勝に進出した。
2023年01月08日(日) |
高校女子選手権決勝 藤枝順心-十文字 |
高校女子選手権決勝は3連休のうち男子の高校選手権の準決勝と決勝の中日に行われる。会場は神戸ウイングスタジアム(ノエスタ)での無料開催だ。今年度はWEと共催というか、もともと高校女子が午後に決まっているためにWEリーグが前座的に先に行い、そちらはメインで有料、高校女子選手権はバックスタンドに観客を入れる。高校女子は近年は常盤木学園・藤枝順心・日ノ本学園の3強時代だが、ここのところ藤枝順心が一歩抜け出した感がある。対する十文字は今年度は全国高校総体とU18女子ファイナルズで準優勝であり、非常に安定している。
高校女子選手権決勝 藤枝順心高校対十文字高校 1月8日 14時10分 神戸ウイングスタジアム ピッチ良 晴
藤枝順心高校 十文字高校 GK 1 菊地優杏 GK 1 長谷川想 DF 2 中井佑姫奈 DF 2 小島世里 DF 3 安藤麻耶 DF 4 杉山遥菜 (Cap.) DF 6 加島希夏 DF 5 岡田恭佳 DF 18 柘植沙羽 DF 8 野村亜未 MF 10 浅田幸子 (Cap.) MF 3 早間美空 MF 15 下吉優衣 MF 6 三宅万尋 MF 20 久保田真生 MF 7 新井萌禾 FW 8 濱野こゆき MF 14 村山茉美 FW 9 正野瑠菜 FW 9 氏原里穂菜 FW 11 山田歩美 FW 12 浅香美結 控え選手 GK 12 ンワデイルヴィクトリア GK 16 安田優花 DF 5 鍵谷天 DF 13 米口和花 DF 7 鈴木心菜 DF 19 安西愛 MF 4 三宅怜 MF 10 野口初奈 MF 16 青井麻衣 FW 11 千葉梨々花 MF 27 植本愛実 FW 17 梅本恵 FW 17 高岡澪 FW 23 長行司百杏 監督 中村翔 監督 石山隆之
GK 1 菊地優杏 05.05.11 2年 168 いわてグルージャ盛岡ジュニアユース DF 2 中井佑姫奈 05.02.26 3年 162 バニーズ京都SC flaps U-15 DF 3 安藤麻耶 04.07.24 3年 165 ツエーゲン金沢U-15津幡 DF 6 加島希夏 04.08.30 3年 159 F.C.DIVINE DF 18 柘植沙羽 06.04.06 1年 172 FC.フェルボール.MIMOSA MF 10 浅田幸子 (Cap.) 04.08.23 3年 163 FC ヴィトーリア MF 15 下吉優衣 05.11.22 2年 163 日テレ・東京ヴェルディセリアス MF 20 久保田真生 05.05.30 2年 156 スフィーダ世田谷FCユース FW 8 濱野こゆき 04.11.11 3年 162 藤枝順心サッカークラブジュニアユース FW 9 正野瑠菜 04.04.22 3年 162 マイナビベガルタ仙台レディースジュニアユース FW 11 山田歩美 05.02.06 3年 159 NGUラブリッジ名古屋スターチス 控え選手 GK 12 ンワデイルヴィクトリア 07.02.16 1年 166 白岡SCL DF 5 鍵谷天 DF 7 鈴木心菜 MF 4 三宅怜 MF 16 青井麻衣 MF 27 植本愛実 FW 17 高岡澪
GK 1 長谷川想 04.07.21 3年 167 DF 2 小島世里 06.04.15 1年 158 日テレ・東京ヴェルディメニーナ DF 4 杉山遥菜 (Cap.) 04.07.14 3年 164 DF 5 岡田恭佳 04.08.15 3年 166 DF 8 野村亜未 04.12.05 3年 160 MF 3 早間美空 05.05.14 2年 161 FCバイエルン ツネイシ レディース MF 6 三宅万尋 05.12.27 2年 165 MF 7 新井萌禾 06.10.21 1年 158 日テレ・東京ヴェルディメニーナ MF 14 村山茉美 04.10.04 3年 161 FC十文字VENTUS U-15 FW 9 氏原里穂菜 04.07.08 3年 162 日テレ・メニーナ・セリアス FW 12 浅香美結 04.12.28 3年 164 控え選手 GK 16 安田優花 DF 13 米口和花 DF 19 安西愛 MF 10 野口初奈 04.04.27 3年 155 FW 11 千葉梨々花 FW 17 梅本恵 FW 23 長行司百杏
十文字の前所属記載なしは十文字中出身。
十文字の野口さんは中学時代に目についた選手。10番でキャプテンなのに出ないのは怪我なのだろうか?藤枝順心の
26 葛西唯衣 06.11.04 1年 154 リベロ津軽SC ヴンダー15
は小学生時代、全少でごぼう抜きドリブルシュートを決めた逸材だ。
藤枝順心 十一九番八番 十五二十 十番 二番三番十八六番 一番
十文字 九番十二十四 六番三番 七番 二番五番四番八番 一番
双方4-3-3のミラーゲーム。自陣から丁寧にビルドアップしていき、きっちり組み立ててボールを運べるクオリティの高いチーム同士。 藤枝順心はGKは足元が確かでキックも正確、2番は正確な左足のある技巧派左サイドバックだがキックの頼りすぎというか、馬力やアップダウンする迫力がなく、正確なクロスと細かい技術主体でMF的。3番は正確なカバーと安定した跳ね返しとビルドアップで、ロングフィードもあり、高校レベルとしては完成したセンターバック。コーナーを蹴ることも。18番は安定した高さと一瞬で相手に詰める寄せで天性の守備力がありスケール感は十分。一方攻撃面はまだまだで、ビルドアップでは3番のほうが優る。6番は十文字9番のタテに大苦戦。10番はチーム1の技術があり、後方では跳ね返し続け、一方短く細かいパスもサイドチェンジも前線に入れるミドルパスも上がっての決定的なパスも素晴らしい。間違いなく才能豊か。15番は勝負パスが出せる。11番はタテに仕掛けたいタイプ。これは8番にも言えるが、パスの受け手としてのセンスがイマイチでスピードがあっても抜け出せない。9番はエースで確実な技術で前線中央をタテに動き引いて受けては11番や8番にパスを出したり、自ら裏に飛び出したりと使われる才能も使う才能もある。
いっぽう十文字は4番と5番が裏を警戒し、更にビルドアップ時には7番がセンターバック間に下がって組み立てる。8番は守備をケアしつつ積極的に上がり攻守に貢献。7番は守備的だが技術がしっかりしていて細かい繋ぎもいい。一方でミドルパスは見せない。藤枝順心10番と比べると守備面では高さで落ち、攻撃面ではショートパス以外は落ちる印象だが、それを理解して守備的にチームに貢献している。3番はフットサルが得意なのか細かい局面での上手さはピッチ内で一番。9番はタテに仕掛ける速さ、迫力がある。
アンカーの位置取りから藤枝順心がやや攻勢だが十文字もバランスを保ち、双方均衡がとれていてどちらが優位とは言えない展開。前半30分くらいで藤枝順心は9番を左ウイングにして変化をつける。
後半、藤枝順心は9番を右ウイングにして攻勢。はっきり9番がエースでどこに入っても一番の脅威であった。68分、11番が左を破り、中央右寄りで待っていた9番が受けてきっちり決めて藤枝順心が決めて1-0。結局シュート数では互角ながら攻勢に出ていた藤枝順心が優勝した。十文字は今年度全国大会3準優勝。これは男女通じて史上初。
2023年01月05日(木) |
全日本U-18女子選手権2回戦 メニーナ-ソルフィオーレ |
全日本U-18女子選手権2回戦 日テレ・東京ヴェルディメニーナ対SolfioreFC作陽 1月5日 13時半 堺S5 ピッチ良 晴
全日本U-18女子選手権は以前なら高校女子サッカー部とクラブチーム双方参加可能な高校生年代ナンバーワンを決める大会であったが、女子の高体連加盟に伴い全国高校総体に参加するようになり、夏の高校女子選手権が冬に移り、以前から冬開催されていた今大会に高校女子サッカー部が参加できなくなり、冬のクラブチームの全国大会となった。クラブチームの大会はクラブユース連盟主催の夏の大会が新設され、クラブも夏と冬全国大会が開催される。高校とクラブ双方が参加できる全国大会としては今年度新設されたU-18女子ファイナルズがあり、総体とクラブユース選手権の優勝・準優勝が参加する。
さて、クラブ三強には日テレ・メニーナと浦和、ジェフ千葉が挙げられる。関東は三強を追撃しているチームも力をつけてきて、関西ではC大阪も追撃していて夏のクラブユース選手権を制した。が、今大会C大阪は初戦敗退している。一方ソルフィオーレは独特で、つまり作陽高校のBチームがクラブ登録したものだ。今大会ベスト4経験もある。
日テレ・東京ヴェルディメニーナ SolfioreFC作陽 GK 1 ウルフジェシカ結吏 GK 1 中村友梨香 DF 2 柏村菜那 DF 3 宮嶋葵 DF 3 青木夕菜 DF 4 村上和愛 DF 6 朝生珠実 DF 6 松山七菜歩 DF 15 本多桃華 DF 10 齋藤萌珂 MF 5 須長穂乃果 MF 2 笠野伶奈 MF 7 眞城美春 MF 7 竹内あり MF 11 松永未夢 MF 8 堀江昂央 MF 18 今ゆうり MF 9 八塚唯花 (Cap.) MF 27 栗田七海 MF 12 北川青空 FW 10 土方麻椰 (Cap.) FW 11 安部美琴 控え選手 GK 16 林心春 DF 19 小野心 DF 12 松岡瑛茉 DF 20 山田乃愛 DF 29 北島景子 MF 13 室井逢愛 MF 13 川口歩奏 MF 14 尾崎海音 MF 14 鈴木温子 MF 15 藤澤光花 MF 31 渡邉柚香 MF 18 遠山夏海 FW 9 樋渡百花 MF 21 阪井奏奈 監督 坂口佳祐 監督 山川莉々加
メニーナ ウルフジェシカ結吏 05.05.20 177 AC等々力 DF 2 柏村菜那 04。04.15 161 FC中原 DF 3 青木夕菜 08.07.07 164 日テレ・東京ヴェルディメニーナ DF 6 朝生珠実 07.10.26 163 日テレ・東京ヴェルディメニーナ DF 15 本多桃華 07.06.12 167 日テレ・東京ヴェルディセリアス MF 5 須長穂乃果 08.07.22 152 日テレ・東京ヴェルディメニーナ
MF 7 眞城美春 07.02.05 160 バディーサッカークラブ MF 11 松永未夢 06.06.08 155 大沢フットボールクラブ MF 18 今ゆうり 08.09.02 155 PELADA FC MF 27 栗田七海 10.03.24 146 落合サッカークラブ FW 10 土方麻椰 (Cap.) 04.04.13 164 新座片山フォルティシモ少年団
十番二七 十一 十八 七番五番 十五六番三番二番 一番
メニーナは伝統のブラジルスタイル。テクニックは国内最高で全員が止めて蹴るがしっかりしていて自陣から丁寧につなぎ、ドリブルで相手を外し、相手を寄せさせてはサイドチェンジで外す。一方ソルフィオーレは白地に灰色の番号で判別できないが4-1-4-1の布陣でとにかくよく走り、メニーナのパス回しに食らいつき、守勢を必死に耐える。 メニーナはGKが長身で足元もしっかりしていて一目でトップチームのプロ契約に近い選手に近いということが分かる。2番はすごく大胆。同サイドの18番が詰まり気味のところを一気に追い越す。実はトップ昇格内定。3番は確実な技術とフィードがある。大学など上ではボランチかもしれない。6番は一気にオーバーラップして左足クロスがある。利き足はイマイチ分からない。5番は地味ながらほぼミスなく努力で身につく限界まで頑張った選手だと思う。7番はスケール感があり、前線まで上がって攻撃面で貢献し、サイドチェンジも決め、プレーエリアが広い。11番はサイドを突破するドリブラーっぽいがソルフィオーレがあまりに守備に人数を割き突破しきれない。それでも15番を活かす。10番は決定的な仕事をする力がある。トップ昇格。27番は一番上手いがまだ体格がない。
前半メニーナが圧倒的に回し続けるが、ソルフィオーレも必死に耐え、0-0。後半はほぼ観てないが、再度ピッチに来た時には2-0。その後一点を追加したメニーナが3-0で勝利した。なお登録されている大山愛笑はすでに昇格していて今大会出ていない。
2023年01月01日(日) |
インカレ決勝 新潟医療福祉大-桐蔭横浜大 |
全日本大学選手権決勝 新潟医療福祉大対桐蔭横浜大 1月1日 14時 新国立 曇 ピッチ良 主審・川俣秀氏
新潟医療福祉大学 桐蔭横浜大学 GK 12 桃井玲 GK 1 北村海チディ DF 2 森田慎吾 DF 2 羽田一平 DF 4 秋元琉星 DF 3 中野就斗 (Cap.) DF 5 二階堂正哉 (Cap.) DF 4 吉田和暉 DF 13 神田悠成 DF 13 田中大生 MF 6 野開ディラン MF 5 高吉正真 MF 8 沼田航征 MF 8 山内日向汰 MF 11 オナイウ情滋 MF 10 水野颯太 MF 24 坂岸寛大 MF 22 井出真太郎 FW 9 田中翔太 FW 9 山田新 FW 10 小森飛絢 FW 11 寺沼星文 控え選手 GK 1 三文字瑠衣 GK 21 西澤翼 DF 25 古俣眞斗 DF 24 五十嵐聖己 MF 17 森英希 DF 30 鍋田純志 MF 18 長谷川夢作 MF 7 笠井佳祐 MF 23 橋爪悟 MF 15 小関陽星 MF 26 小池陸斗 MF 25 神田洸樹 MF 27 松本天夢 MF 29 笹沼航紀 FW 16 松谷昂輝 FW 6 左部開斗 FW 22 小野田涼 FW 14 白輪地敬大 監督 佐熊裕和 監督 安武亨
新潟医療福祉大学 桐蔭横浜大学 GK 12 桃井玲 2年 02.11.13 181.75 桐光学園→新潟医療福祉大FC DF 2 森田慎吾 3年01.07.09 178.71 FC東京 DF 4 秋元琉星 2年03.01.25 180.79 青森山田 DF 5 二階堂正哉 (Cap.) 4年00.11.02 176.73 青森山田 DF 13 神田悠成 3年01.06.26 178.72 青森山田 MF 6 野開ディラン 4年 00.04.16 178.77 札幌大谷→新潟医療福祉大FC MF 8 沼田航征 3年 02.01.12 177.71 FC東京 MF 11 オナイウ情滋 4年 00.11.11 168.66 正智深谷 MF 24 坂岸寛大 3年 02.01.18 168.63 横浜創英→新潟医療福祉大FC FW 9 田中翔太 3年 01.04.10 177.81 青森山田 FW 10 小森飛絢 4年 00.08.06 178.70 富山第一 控え選手 GK 1 三文字瑠衣 4年 00.07.20 180.79 青森山田 DF 25 古俣眞斗 3年 01.10.10 172.67 日本文理→新潟医療福祉大FC MF 17 森英希 3年 01.09.30 162.57 市立船橋 MF 18 長谷川夢作 3年 01.10.09 173.63 ジュビロ磐田 MF 23 橋爪悟 3年 01.10.19 180.66 高崎健康福祉大学高崎→新潟医療福祉大FC MF 26 小池陸斗 3年 01.07.26 175.69 尚志 MF 27 松本天夢 2年 02.09.28 169.56 高崎経済大学附属 FW 16 松谷昂輝 3年 02.03.06 179.66 市立船橋→新潟医療福祉大FC FW 22 小野田涼 3年 01.06.12 182.75 ロアッソ熊本→新潟医療福祉大FC
桐蔭横浜大学 GK 1 北村海チディ 4年 00.09.17 178.70 関東第一→桐蔭横浜大学FC DF 2 羽田一平 4年 00.12.15 176.73 岡山県作陽→桐蔭横浜大学FC DF 3 中野就斗 (Cap.) 4年 00.06.27 183.78 桐生第一→桐蔭横浜大学FC DF 4 吉田和暉 4年 00.12.06 176.74 前橋育英→桐蔭横浜大学FC DF 13 田中大生 3年 02.02.26 170.60 関東第一→桐蔭横浜大学FC MF 5 高吉正真 4年 00.08.25 176.70 川崎フロンターレ→桐蔭横浜大学FC MF 8 山内日向汰 3年 01.05.30 170.66 川崎フロンターレ MF 10 水野颯太 4年 00.06.30 176.66 常葉橘→桐蔭横浜大学FC MF 22 井出真太郎 3年 01.10.15 165.61 横浜Fマリノス→桐蔭横浜大学FC FW 9 山田新 4年 00.05.30 175.75 川崎フロンターレ FW 11 寺沼星文 4年 01.03.08 188.88 FCトリプレッタ 控え選手 GK 21 西澤翼 2年 08.08.29 189.83 ジュビロ磐田→桐蔭横浜大学FC DF 24 五十嵐聖己 2年 02.04.13 177.74 尚志 DF 30 鍋田純志 4年 00.01.02 176.68 水橋→桐蔭横浜大学FC MF 7 笠井佳祐 2年 02.08.30 180.70 関東第一 MF 15 小関陽星 4年 00.04.18 169.64 関東第一→桐蔭横浜大学FC MF 25 神田洸樹 3年 01.04.14 173.60 桐光学園→桐蔭横浜大学FC MF 29 笹沼航紀 2年 02.05.29 180.69 山梨学院→桐蔭横浜大学FC FW 6 左部開斗 4年 00.07.28 181.74 流経大柏→桐蔭横浜大学FC FW 14 白輪地敬大 3年 01.12.07 173.66 桐蔭学園→桐蔭横浜大学FC 桐蔭横浜大のプロ入り選手
中野就斗 (サンフレッチェ広島) 山田新(川崎フロンターレ)
・J2 水野颯太 (ヴァンフォーレ甲府) 寺沼星文(水戸ホーリーホック) 楠大樹(東京ヴェルディ) 北村海チディ(藤枝MYFC) 小関陽星(藤枝MYFC)
J3 高吉正真 (ギラヴァンツ北九州) 羽田一平 (FC岐阜) 左部開斗 (SC相模原) 鍋田純志 (カターレ富山) 大竹悠聖 (Y.S.C.C.横浜) 大越寬人 (Y.S.C.C.横浜)
新潟医療福祉大
九番十番 二四八番六番十一 十三四番五番二番 十二
桐蔭横浜大学 十一九番 十番八番五番二二 十三四番三番二番 一番
ワールドカップの関係で天皇杯がずれてインカレ決勝が元旦、といったら正確には1月1日の朝のうちらしいが、とにかく元日の午後に開催となった。会場はJFAが抑えている新国立。残り44冊しかないプログラムを買わねばならん関係で早く並び、入場する。なんと2500円もする。特に内容は豪華ではない。プログラム横でロシアによるウクライナ侵略に対するウクライナへの寄付を募っていたが、寄付先が第三者機関ではなくウクライナ大使館で、国の機関というものはごく一部の例外を除き腐敗しているもので、おそらくウクライナも例外ではない。寄付が正しく使われるか怪しいので私は寄付できない、ということを簡潔に学連に伝えたが、来年度は学連が正しく寄付を使われるか、まで配慮して寄付先を決められるかどうか? 新国立は一層に入った。初めて。端っこではなかったし、意外に角度があって陸上競技場にしては観やすい。新国立は当初五輪後に球技場に改修する閣議決定があったが、例によって一銭も払わない陸連の妨害で陸上競技場のままになった。だが、球技場に改修されていたらピッチ傍の席は角度が取れず、球技場としては観づらく、私なら旧陸上スタンドに陣取っただろうな、というのが本音である。つまり球技場改修を前提に設計されたはずが、スタンドの高さが足りなかったのだ。陸上関係者によるなにがなんでも陸上競技場を税金で建設させる我儘は糾弾されねばならないが、それはそれとして新国立が球技場に改修されたとして観やすかったかは甚だ疑問だ。
さて決勝進出は北信越初の新潟医療福祉大と、関東では新興勢力で風間八宏さんの代でちからをつけて、新人戦では日本一を経験しているものの、トップチームでの日本一はまだ の桐蔭横浜大のカード。ともに社会人登録のBチームを有効活用していることでも知られ、その旨を選手リストにも記載している。
さてゲームが始まると桐蔭横浜大はどうもおかしい。つまりヌルイ。新潟医療福祉大は⑩小森と⑪オナイウのチームだが、エースの小森に入るのだ。桐蔭横浜大はセンターバック陣の踏み込みが甘い。特に4番。キャプテンの3番は身体があるのにぶつけず、小森が4番を狙っていたのはあるが、カバーの態勢をとることが多い。⑨田中も自由になれて、FWに入るから2列目もサイドも上がれる。⑪オナイウも㉔坂岸も典型的なサイドアタッカーで、桐蔭横浜大⑬田中はスピードがあるのに、単独で対処では中を狙われる。坂岸はタテ一本から左足クロス狙い?②羽田がしっかり身体を寄せて対処していた。羽田は田中ほどじゃないがスピードもあるし身体もできている。インサイドは新潟医療福祉大が優勢。野開が攻守で優勢である。桐蔭横浜大のボランチは攻勢に強いタイプに見える。⑤高吉は空回り?桐蔭横浜大⑩水野はタメを作る。⑬田中の上がりを待ちたい。⑨山田の身体能力、特にボディバランスは素晴らしい。というかフットボールの3B、ブレイン、ボディバランス、ボールテクニックを高いレベルで兼ね備えた好選手ですね。⑪寺沼は典型的なポストプレーヤー。孤立していてもキープしてくれる。ピタっと止める技術は素晴らしい。あとは止めるだけでなく思った位置にコントロールできれば、パワー頼みのポストにはならないだおう。㉒はスピードが素晴らしくセットプレーも蹴るが、空回りだった。大学生だからダッシュ力だけの選手ではないと思うが。最初の決定機は桐蔭横浜大だったが、新潟医療福祉大のキーパー⑫桃井は素晴らしいですね。181センチのサイズのハンデがあるが、反応がよく、プロも狙えるのでは?二階堂も高さはないが潰しが素晴らしく、桐蔭横浜大と対照的。 23分、新潟医療福祉大、左スローインから㉔坂岸の正確な左足クロス、クリアをペナ左寄りで⑪オナイウのシュートがDFに当たりコース変わり⑨田中が蹴り込む。1-0。しかし26分、桐蔭横浜大がクロスのこぼれを⑨山田が高い打点のオーバーヘッド、バーに当たり⑪寺沼がDFの間を抜けるシュートで同点。1-1。31分、新潟医療福祉大⑬神田の右ロングスローを④がそらし⑤二階堂が蹴り込み2-1。以降桐蔭横浜大が支配するも淡白でただ回して放り込むだけ。この時間帯、ゴールを脅かすこともなく、スマートに勝ちたいのかな?と思った。ベンチにも多くのプロ入り選手を抱える桐蔭横浜大のほうが明らかに層が厚く、後半勝負なら優位なのは明らかだし。とはいえ、典型的な、格上が負ける展開ではある。前半は2-1で終了。
後半も引き続き桐蔭横浜大が回し、新潟医療福祉大が守る。だんだんオナイウが囲まれて単独突破狙いの状況になり、小森も孤立して攻撃面は厳しくなる。またハーフタイムで指摘されたか、桐蔭横浜大センターバック陣が踏み込んで激しく潰すようになる。膠着しているものの、バランスは桐蔭横浜大に傾いていた72分、㉒井出をあきらめ⑦笠井投入。新潟医療福祉大も同時に➇沼田アウト。攻撃面で才能ある選手。前半は桐蔭横浜大を守勢に追い込み貢献。双方合意でバランスを桐蔭横浜大の攻勢に傾いた。スピードタイプじゃないし、そもそもスペースがないので井出のようなタイプは活きない。センターバック③中野が持ち上がり放り込んで⑩水野が叩き⑪寺沼スルーして⑦笠井が蹴り込み2-2の同点。こうなると新潟医療福祉大の勝機はPK戦以外では厳しい。それでも何とか耐えてアディショナルタイムに入って延長を予想した時間帯、エース⑨山田にパスが通り放った強烈なシュートが突き刺さり2-3。桐蔭横浜大が優勝した。
観客数12481人。もちろん動員があった。大学サッカーにはランドマークになる、つまり多くの観客数を稼ぎ注目されるゲームが必要だと思う。元日国立でこの数は明らかに少ない。大学サッカーには季節の風物詩がない。インカレの日程は定まらず、日韓定期戦は隔年、早慶定期戦はあくまでプライベートゲームである。現状大学生が新国立を使うようなカードはこれだけだ。となるとインカレを盛り上げるしかないが、テレビ局がついていないし、厳しい。批判は簡単だがいいアイディアを誰も持っていないのでは?レベルは確実に上がっているが、集客するのはレベルだけが問題なのではない。ほんと難しい。
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