2022年09月17日(土) |
U−18女子ファイナルズ準決勝 大商学園−JFAアカデミー福島 |
女子ファイナルズ
U−18女子ファイナルズ準決勝 大商学園高校−JFAアカデミー福島 9月17日 15時半 京都スタジアム ピッチ良 曇
今年から開催されるU-18女子ファイナルズは全国高校総体の優勝・準優勝とクラブユース選手権女子の優勝・準優勝が出場し、たすき掛けのトーナメントでチャンピオンを決める大会である。以前女子の「全日本女子ユース選手権」は高校・クラブの違いなしに出場できて高校生年代のナンバーワンを決める大会だった。しかし高体連加盟に伴い女子の夏の全国高校総体が採用され、それによって夏開催だった高校女子選手権が冬場開催に移動になった。ということで全日本女子ユース選手権(現全日本U-18女子選手権)はクラブチームによる冬の大会になり、高校とクラブの壁を越えた大会がなくなり、女子ファイナルズ創設となったわけである。中止になった前年の大会と同じく、開催地は亀岡の京都スタジアム。総体優勝の大商学園と準優勝の十文字、クラブユース優勝のセレッソ大阪と準優勝のJFAアカデミー福島が出場した。
さて高校とクラブの関係は男子と似ている。つまり高校は勝ちにこだわる傾向が強く、勝負に辛い。対するクラブは個人育成にこだわり、技術戦術の質が高い。というより男子以上に差がある。力量的にもクラブが上だ。だがクラブは極端に層が薄い。私は関東3強と呼んでいるが、メニーナ、浦和、ジェフ千葉が突出していて、それを追う関東勢とC大阪、位置はよく分からないが個の能力は突出しているアカ福という構図である。そんな中C大阪が優勝しアカ福が準優勝ということで興味深い。
アカ福 十四七番 六番十番八番九番 二番四番三番五番
大商学園については緑地に金の番号だったので見えづらい。
さて大商学園というのはもともと守備のチームでDFにいい選手を置く。徐々に繋ぐチームになってきて、全国でも勝てるようになり、ついに総体を制したが、基本は守備のチームだ。がアカ福は身体能力の高い選手をそろえ、止めて蹴る基本もしっかりしていて、6年間一貫ということもあり、スタイルが染みついている。キック力があるから何気ないパスも速く鋭い。スタイルのかみ合わせもあって圧倒的に回す。まさかここまで差があるとは、と思った。正直言って勝負にならない。0−2で終盤までアカ福がリードということを考えると大商学園が粘って勝負にした、という感じがあるが、実際は大学生と高校生くらいの、あるいはそれ以上の差があった。そして終盤に大商学園が勝負をかけたという印象ではなく単に力尽きてアカ福が3点を追加。0−5で圧勝した。
なお大商学園は冬の高校女子選手権は大阪大会の時点で2位以内に入れず予選敗退した。大阪は屈指の激戦区であり、まさに大阪を突破するために大商学園は守備的になったのだが、なかなかうまくいかない。
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