サッカー観戦日記

2018年03月25日(日) JFL 奈良-八戸

JFLやJリーグといったプロやそれに準じるトップクラスのゲームは基本的にまったり観戦することにしている。奈良も八戸もJ百年構想クラブ。つまり成績その他次第で来季J3を目指せる存在だ。この日は近鉄京都線に乗る時点でビール飲んで、奈良駅に着いたらまっすぐ奈良公園に向かい鹿と戯れ鹿煎餅をあげる。時期的に鹿は角を切ったばかりなのだが、後ろから角でドンと突いてくる。鹿同士が角で押し合いするシーンも。そして思いっきりなでる。一応、奈良公園の鹿は野生動物でエサはあげていないのだが、鹿煎餅だけは主食になりえない成分だし、認められている。やがて興福寺に向かうが、何度も入っているので入らない。そして徒歩で陸上競技場に向かう。池の景色はいつも言い。この日の企画はアウェイチームの八戸を食べようということで、まず巨大なイカ串を食べる。実に千円。タレ。八戸産のイカを持ってきたのかは分からないが、新鮮で美味しい。タレが少しGパンに垂れたが……。いったん場内に入るが、引き返し、イカ焼きそば(500円)を買い、腹が膨らむ。普段の高校生や大学生なら集中をそぐから絶対に食べないのだが。さてゲーム。




JFL第3節
奈良クラブ-ヴァンラーレ八戸
鵜ノ池(ならでん) 13時 ピッチ良 晴 1317人


奈良クラブ        八戸
-----横野----- ---井上--高見---
-向-------曽我部 -----新井山----
山田-前田-村瀬-金久保 -秋吉--酒井--國分-
--森本-近石-中村-- 前田-須藤--成田-中谷
-----藤吉----- -----山田-----



奈良クラブ 監督:薩川了洋
GK 31 藤吉皆二朗
DF  3 近石哲平
    4 中村謙吾
   39 森本良
MF  6 前田晃一
   11 曽我部慶太
   14 村瀬勇太
   33 山田晃平
   40 金久保彩
FW 10 向慎一
   18 横野純貴

八戸 監督:葛野昌宏
GK  1 山田賢二
DF  2 中谷喜代志
    3 成田諒介
   21 須藤貴郁
MF  4 前田柊
    5 酒井大登
   10 新井山祥智
   27 國分将
FW  8 高見啓太
   15 井上翔太郎
   44 秋吉泰佑



奈良クラブは3-4-3、八戸は中盤ダイヤモンドの4-4-2である。序盤から八戸が攻勢。特に右の㉗國分のスピード豊かな突破は止めようがなく、㉑須藤の正確な左足フィードや⑩新井山の組み立てなどで攻め続ける。⑮井上もそこそこ空中戦に勝てる。一方奈良は⑱横野の高さは見事だが、ほかに武器がない。八戸の攻勢が続き、決め切れないものの、勝勢だと思った。

ハーフタイム、⑧高見→⑦中村太一。八戸、5-4-1に変更。これは葛野監督がラインメール青森時代に地決で優勝しJFL昇格したときの形である。↓の通り。

八戸
-----井上----- 
------------ 
秋吉-新井山-酒井-中村 
前田-須藤成田中谷-國分 
-----山田----- 

そして國分が右カットイン、こぼれを自ら上に決めて0-1と八戸先制。しかし八戸の攻勢が落ち、というか機能が落ちた。最大の武器の國分が下がり気味になり突破を活かせず、荒井山のパスの受け手も減り、井上が孤立して競り勝てなくなる。同点の時点でフォーメーション変更を行ったので、守り勝つサッカーに変更、と言うには自らバランスを崩している。そして奈良もフォーメーション変更。53分、④中村→②三浦修、⑩向→⑦菅野哲也。4-4-2へ。↓の布陣。


奈良
---横野--山田--- 
-曽我部-----菅野- 
---前田--村瀬--- 
金久保-森本-近石-三浦 
-----藤吉----- 

中盤の支配が一気に高まり、攻勢を握る。63分、⑭村瀬の右CKに⑱横野が恐ろしく高いヘッド。1-1。69分、㊵金久保の左フリーキック、こぼれを㊴森本蹴り込み2-1。38分、㊵金久保の左クロスに⑱横野が落して回り込んだ金久保が右シュート、決まって3-1で奈良が勝利した。

はっきり言って采配が明確に勝敗を分けた。両者フォーメーション変更で流れが変わった。これを持って監督の差というわけではないが、この日は葛野監督は裏目に出て、薩川監督は上手くいった。これはシーズンが終わってみれば結果的に大一番だった、ということになりかねないゲームだった。八戸にとってはショッキングな負け、奈良にとっては勢いに乗る勝ちだった。薩川監督と言う人はいつもそこそこのチームを作る人で、決して崩れず団結もするがイマイチパンチの足りないチームになる。これからプロ意識を叩き込む奈良クラブという存在には適したタイプだろうし、J黎明期なら名将と呼ばれたタイプだ。しかしそろそろ化けてほしいところ。葛野監督はライバルの青森から獲得した監督で、ライバルの戦力を削ぎつつ、八戸の強化を図る合理的な策である。とにかくこの窮地を素早く立て直すことだ。


公式記録


帰りは近鉄奈良駅の大仏プリンで「白い鹿のプリン」を買った。日持ちしないけど、奈良に来たら大仏プリンは定番だし、お勧めです。この日は観戦・交通費より飲食費のほうがずっとかかった。鹿煎餅も含め……。



2018年03月21日(水) 奈良県1部リーグ 奈良育英-大和広陵

奈良県1部リーグ
奈良育英高校-大和広陵高校
3月21日 一条高校グラウンド ぬかるんだ土 ピッチ悪 曇


奈良育英         大和広陵
---九番--二四--- ---十番--二十---
------------ -八番--七番--十九-
十三-六番--八番-十一 五番-四番--十七-九番
二番-五番--三番-四番 -----十一-----
-----二三----- -----一番-----

大和広陵はかつて全国高校選手権に1回、全国高校総体には3年連続で出場したこともある伝統を誇る広陵高校が高田東高校と合併してできた高校であり、おそらく伝統は引き継がれない扱いだと思うが、G大阪や奈良クラブなどで活躍した身体能力の高い橋垣戸光一などJリーガーも輩出している。さて試合は大和広陵が11番を明確に後方にスイーパーとして配置して、2ストッパーが奈良育英FW陣をマンマーク。11番はロングボールもあり、チーム1の能力があるからこのポジションを任されたことが良く分かる。そして攻撃はタテ一本のカウンターのみ。奈良育英サイドのピッチが比較的乾いていて状態がいいこともあり、FWを奈良育英の押し上げたバックライン裏を徹底的に狙う。スターターでは20番が競り気味で10番がやや引き気味から裏へ走る。しかし奈良育英は5番を中心にした統率の取れたバックラインで次々にオフサイドを取る。大和広陵としては20番を囮に、10番はオンサイドで裏に抜けたいのだろうが、10番もまとめてオフサイドポジションに押しやられている。一つには大和広陵のFW陣がまっすぐ走り、予備動作もないため、常にオフサイドを狙う奈良育英にとって、難なくオフサイドを取れる動き方をしているためでもある。奈良育英は24番の高さがあり、ロングボールに競り勝てて、中盤は6番と8番を中心にボールを動かし、サイドはどんどん仕掛ける。しかし左の13番にエリアはピッチ状況が極端に厳しくドリブルが止まってしまう。それでも13分、タテに仕掛け24番落とし9番がペナに侵入しようというところを大和広陵11番が必死のカバーで倒し、警告。これは仕方ない。11番のファウルはいい判断だった。ペナ手前右寄りFK、ここで大和広陵は何故か壁2枚。これでは守れないだろう、と思っていたら8番が見事ニアを破り1-0。これは壁の作り方のミスだ。このセットプレーの甘さと言い、FWの単純な入り方と言い、全体に強豪校らしからぬディテールの甘さを感じる。それでも24分、大和広陵、右から攻め込み20番がシュート、こぼれを10番シュート、決まって1-1。大和広陵は引き気味のFWが9番に変わり、19番が下がり、7番が右、10番が中盤に。意図は明確で10番を走り潰させず、9番に走らせて、負担を分散させようというものだ。つまり単純に潰れるまで走るのではなく、チームとして90分FWを走らせるサッカーをするための戦略がある。更に前半終盤では19番が引き気味のFWに。ただ一向にオフサイドにかかり続ける。裏へのロングボールは出るタイミングを読みやすいし、大和広陵の引き気味のFWは全員入り方が一直線なので。前半は1-1で終了。

ハーフタイムで奈良育英24番→7番が右ハーフに、11番がFWに。更に9番→10番。奈良育英の前半の2トップは高さに強いタイプだったが、後半はスピードに強いタイプ。一つには後半の大和広陵サイドのピッチ状態が比較的良くて、前半大和広陵がFWを走らせる攻撃をしたように、奈良育英もFWを走らせることが可能になることというのがある。大和広陵ストッパー陣は前半の高さにも後半のスピードにも苦戦。そしてスイーパーの11番はすでに警告を1枚もらっている。なかなか苦しい状況が続く。奈良育英はハーフタイムにGKも12番に代わり「走るサッカー」を徹底する。大和広陵は6番が右サイドバックに入り、9番が引き気味のFWに。奈良育英は前半ピッチに苦しんでいた13番の突破力が活きだす。そして10分過ぎ、13番の左クロスに11番正面フリーを決めて2-1。直後には奈良育英7番が右から入れて逸らし3-1。大和広陵は19番→14番。右サイドバック。9番→8番。これはゲームを諦めて選手を試す采配というわけではなく、「走るサッカー」という戦略を維持するための策。8番がボランチに入り、10番が引き気味のFWに戻る。後半23分には17番が左サイドバックにして6番が左ハーフに。24分、奈良育英6番→21番。6番は中盤の守備で大活躍。これは21番を試すための交代かも知れない。大和広陵は20番→2番がFWに。この選手も走る選手。奈良育英13番→17番。13番の突破はなかなかだった。芝の上でのプレーを観たいものだ。大和広陵は巧みにFWを変えながら走る攻撃を維持するが、終盤に奈良育英17番の左シュート、4-1。更に右裏に出しGKを外した11番が決めて5-1となり、大和広陵は流石に力尽きた。結局5-1で終了した。

何というか、奈良育英はきっちり教えられているというか。前任のS級ライセンス保持者の上間先生が体罰を行い辞任したわけだが、後任の先生もきっちり指導力があるようだ。荒れたピッチではスイーパーを置いた大和広陵の古典的な策が上手くはまった。普遍的だからこそ古典なのだ。しかし後半まださほど荒れていないサイドに奈良育英が攻め始めると、走力の負担がかかりすぎて持たなかった。大和広陵はとにかく中盤を作らないことにはオフサイドの山を築くことになる。10番を中盤に置けば中盤も作れるが、前線が弱くなるし、とにかく10番の使い方がカギになりそう。



2018年03月19日(月) 雑文・18年の観戦記録1

1月2日 高校選手権2回戦 西が丘
① 日章学園-佐賀東
② 大阪桐蔭-羽黒
1月4日 高校女子選手権準決勝 神戸ユニバー
③ 作陽-福井工業大福井 
④ 大商-藤枝順心

1月6日 全日本女子ユース(U-18)準決勝 堺S1
⑤ C大阪-浦和 
⑥ 千葉-メニーナ

1月7日 全日本ユース(U-15)フットサル、全日本女子ユース(U-15)フットサル
⑦ 4試合分各同時観戦




1月21日 大阪府1部リーグ 金光大阪グラウンド
⑪ G大阪B-興國 
⑫ 金光B-関大一

1月28日 兵庫県高校新人戦準々決勝 
⑬ 神国大附-赤穂 
⑭ 滝二-明石南

2月4日 大阪府1部リーグ第3節 
⑮ 大阪桐蔭B-G大阪B 
⑯ 大阪学院-金光B

2月11日 奈良県1部リーグ
⑰ 一条-橿原 
⑱ 香芝-生駒 
⑲ ディアブロッサ高田-郡山

2月17日 滋賀県1部リーグ 
⑳ 草津東-伊吹 
21 北大津-水口

2月18日 京都高校新人戦準決勝 
㉒ 京都橘-京都共栄

2月24日 京都高校新人戦 
㉓ 女子決勝 京都精華-向陽 
㉔ 男子決勝 京都橘-東山

2月25日 J2開幕戦 
㉕ 京都-町田

3月3日 全日本フットサル選手権 グループリーグ第2節 
㉖ 高知-高槻
㉗ 府中-名古屋サテライト
㉘ 神戸-旭川

3月4日 大阪府1部リーグ
㉙ 桃山学院-関大一
㉚ 金光大阪B-大産大附

3月10日 J3開幕戦
㉛C大阪U-23-秋田

3月11日 サンライズリーグ第2節
㉜ C大阪西-C大阪 RIP ACE-奈良YMCA
㉝ 京都-MIO 伊丹FC-V神戸
㉞ G大阪門真-G大阪 高田-千里丘

3月17日 滋賀県1部リーグ 
㉟ 比叡山-伊吹 
㊱ 守山-草津東 
㊲ 近江-綾羽

3月18日 京都学生選手権準々決勝
㊳ 京大-龍谷大



2018年03月18日(日) 京都学生選手権準々決勝 京大-龍谷大

京都学生選手権準々決勝
京都大学-龍谷大学
3月18日 15時45分 立命大原谷グラウンド 人工芝 晴

京大           龍谷大
-----十四----- ---九番--八番---
-----九番----- ------------
七八-十三--五九-十九 十八-十番--七番-十七
十八-二一--三六-二五 十五-十四--三番-五番
-----三一----- -----二五-----

立ち上がり、バックラインを押し上げる京大に対し、龍谷大は後方から裏に出し、京大バックラインにスピードがないこと、逆に龍谷大アタッカーがスピード豊かなことで、どんどん走られる。京大のスカウティング不足、あるいは作戦ミスだろう。龍谷大はキャプテン10番の左足のロングキックが正確で、展開力も裏へのボールも脅威。京大は明確に9番がエースで正確な左足と技術・判断・スピード・動き出しと抜群である。パワーがつけば実力的にはJ3ならやれるのでは?と思った。14番は必死に体を張るが、龍谷大の屈強なセンターバック陣がパワーで上回る。高さでも負け、ポスト役としては機能しないが、そういうタイプでもなさそう。京大はラインを下げて京大は後ろを4-4のブロックを作って守るが、19番と59番は飛び出す判断がいい。こういう言い方は陳腐だが、全体にクレバーである。78番はドリブラー。しかし13分、龍谷大5番が右でタメて中に入れ8番がニアに入れて18番が右シュートを決める。0-1。京大は「1失点は想定内だから」、と声を掛け合う。龍谷大は屈強なセンターフォワード9番が高さでもパワーでも勝ち続け、起点になる。22分には京大右サイドバック25番のフィードを14番バックヘッドで逸らし59番難しい後方からのダイレクトボレーは惜しくも上に外れる。27分には龍谷大の10番がミドルを叩き込み0-2。しかし京大は焦らない。34分、京大、プレッシングで前で奪い、9番から14番へ、GKを右にかわし、叩き込む。1-2。36分、京大、またもプレッシングでパスコースを制限しカット、左寄りで受けた9番が身体をひねって左足スルーパス、14番が抜けて流し込む。2-2。14番はアンドウユウタ(安藤)と呼ばれている。9番はショウタ(吉田翔)と呼ばれている。41分、京大、またもプレッシングで前で奪い、龍谷大がビルドアップの途中だったため、中途半端に前に出ているGKを見て、78番が右寄りでGKの脇を抜くグラウンダーロングが決まり3-2。前半はそのまま。

ハーフタイムに龍谷大は20番が右ハーフに。46分、左CKに8番の正確なキックが低く鋭くファーへ、15番?蹴り込み3-3に。龍谷大は10番の左足といい、セットプレーが大きな武器だ。一方京大は左足フリーキッカーは9番がいるが、精度の高い右足はいない。京大は依然として引き気味からのプレッシングを続ける。そして59分、カットから14番スルーパス、9番が右隅に流し込み4-3。直後にも正面27mFK、しかし9番が上に外れる。この時龍谷大に警告。龍谷大はボランチに16番を入れてエース10番をトップに上げたり、身体を張り続けた9番を下げて23番を入れるなど変化をつけるが、23番は9番ほどパワーがないので、引いた京大相手には相性悪い気がする。京大も距離不足で警告。必要な時間稼ぎだ。72分、京大9番のスルーパスに78番左カットイン、しかし倒される。龍谷大に警告。78分、京大14番→88番。そのままFW。83分、京大、GKがキープして、裏取ることだけを考えていた9番にフィードが通り抜け出す。これを決めて5-3。結局京大が5-3で勝利してベスト4に進出した。

力そのものでは龍谷大……とは言い切れない。2点リードからハーフカウンターを食らい続けたからだ。中盤で素早く回す技術と判断が足りなかった。9番が強いのだが、サイドからクロスも入れられず、完全に京大の罠にはまった。京大はサッカーを解っていた。コスモス(秩序)を保ちつつ、状況に応じて崩し、カオス(混沌)を作っていた。そして9番という絶対的なエースがいた。なかなか楽しみだ。



2018年03月17日(土) 滋賀県1部リーグ 比叡山-伊吹 守山-草津東 近江-綾羽

滋賀県1部リーグ
比叡山高校-伊吹高校
3月17日 ビッグレイクB 10時 人工芝 晴

比叡山          伊吹
---九番--十番--- ---八九--四二---
-二番--七番--八番- ------------
-----六番----- 四一-四十--七八-五四
三番-四番--五番-十一 四五-二九--八十-六八
-----一番----- -----七六-----

伊吹は相変わらずスポンサーがついていて地域に愛されている感じがする。米原の高校。近江が出てくるまではこの地域では最強だった。比叡山が繋いで崩すスタイルで、10番が上手くてキープ出来、7番がテクニシャン、6番がキック精度が高くてセットプレー担当、10番が動き出しもよく、7番はチーム1の技術で運べて決定的な仕事ができて、この二人が軸だ。9番は中からサイドに流れるタイミングが良く起点になる攻撃の要。一方の伊吹は引き気味からカウンターを狙う。20分、時点で到着して1-0。39分、比叡山11番→14番。前半は1-0。
ハーフタイム、伊吹、54番→51番が左サイドバックに、45番が右サイドバックに。68番が右ハーフに。
後半、46分、ロングスローからのカウンター比叡山14番が突っ込み、右CK、14番が右足で担当。49分、左70度30mFK、5番がロングフリーキックは上に外れる。53分、比叡山、ペナ右で6番のフリーキック、89ヘッド正面。決定機。54分、伊吹、左寄りから裏に入れて比叡山GKファンブル、42番蹴り込む。1-1。64分、比叡山41番が力強く左突破、クロスは合わず。更に右ロングスロー、42番ヘッドが合わず。比叡山はパスサッカーだが詰まったらドリブルで突破できるので攻め手が多い。一方伊吹としては必死に守ってまずは残留を、という印象。ずっと1部リーグだし、1部リーグの戦い方を解っている。伊吹45番の右ロングスロー、68番シュート、右に外れる。比叡山9番に警告。オフサイド後にシュートを蹴り込む。76分、比叡山、クイックリスタート後に9番抜け出しかけるがタッチ大きくGKへ。この際足裏スライディングタックル、届かなかったが警告相当だと思う。つまり本来なら警告2枚で退場。私の席の後ろでは審判員がレフェリング談義をしていたのだが、この主審のミスを批判していた。高校生を退場させる勇気がなかった。
77分、伊吹41番左突破からシュートはセーブ。決定機。その後またも41番しゅーと。この際比叡山8番に警告。左70度25mFK、42番(右足)78番(左足)が構え、42番が上に外れる。80分、比叡山8番シュート、セーブ。決定機。82分、比叡山7番右に8番右クロス、9番シュート。決定機。伊吹68番→83番。90分、伊吹、カウンター41番シュート、ブロック。決定機。結局1-1で引き分け。伊吹は勝てたゲームだったと思うが、比叡山9番が退場しなかったのは伊吹にとっては不安だった。ファウルの繰り返しもあったし。まあ滋賀県1部リーグの主審には限界がある。攻め手が少なかったのが勝ちきれなかった要因だと思う。





滋賀県1部リーグ
守山高校-草津東高校
3月18日 ビッグレイクB 人工芝 晴

守山           草津東
---九番--十一--- ---六五--九三---
------------ ------------
七番-六番--八番-四番 五番-九五--八番-九六
三番-十三--五番-二番 九二-八四--二番-二三
-----一番----- -----一番-----

守山は全体に引き、FWが草津東のボランチをケアする形。これに対し草津東はバックラインで素早く広く動かしサイドでフリーで受けて運んで守山も4-4のブロックの外から次々にアーリークロスを入れる策に出る。開始すぐ、右アーリークロスに5番が左ポストに当てる。以降、守山は草津東のアーリークロスは捨てて中でマークを外さない意図か?しかし65番の巧みな動き出しで外され気味である。草津東は93番がエース格で技術があり打開力に秀でるが、自ら決めに行く印象を受けない。14分、草津東、右アーリークロスに65番ヘッド。0-1。直後には左から草津東5番→65番→5番左クロスは上に外れる。20分過ぎ、草津東、92番、やや深めから左クロス、ファーから入り込んだ65番が中でヘッド、右隅に。0-2。横からのクロスでしっかり予備動作もしていたので、守山としてはマーク外されたのは仕方ない。しかし一向に守山は前から行かず、ペースは変わらない。35分、守山、右深く切れ込みクロスに7番蹴り込む。1-2。ファーストシュート。42分、草津東、93番→5番→93番とつなぎ1対1は外れる。決定機。44分、草津東右アーリークロスに65番倒されPK。これを65番自ら右隅に決めてハットトリック。1-3。
前半は1-3で終了。

後半開始。50分(後半5分)、草津東96番の右アーリークロス、ファーに動き出した65番がフリーでワントラップシュート。1-4。53分、草津東、前半から続けてきたバックラインでパスが守山11番に、1対1を流し込む。2-4。60分、草津東84番→11番が右サイドバックに。92番が左センターバック、23番が左サイドバック。65分、守山9番→14番。79分、守山2番の右クロスを11番競って14番フリーでシュート。3-4。シュート3本で3点。草津東は甘いというか、確かに強いのだが、伝統校的な強さではなく、新興強豪校的な勝負への甘さを感じる。結局3-4で草津東が勝ったが、終始バックラインで幅広く回し、サイドをフリーにしてクロスの山を降らせても、守備で数が足りているのに甘さが出てしまう。伝統校的な強さとは対照的で不安も残る。




滋賀県1部リーグ
近江高校-綾羽高校
14時30分 ビッグレイクB 人工芝 晴

近江高校と言えば18年で強化3年目の彦根の高校である。彦根は水口や草津近辺といった湖南地区と比べるとサッカーが盛んとは決して言えないが、他県や他地区から選手を集めて強化し、昨年は2年生チームながら超守備的サッカーでPK戦狙いで全国高校総体に出場した。3年生中心になってどういうサッカーになるか興味があった。一方綾羽はすでに滋賀の強豪としての地位を確立している草津の高校で、ボトムアップ方式の強化を進めている。

近江           綾羽
---六五--三五--- ---三八--六五---
------------ ------------
二四-四六--六七-二五 四二-二九--六三-三五
九三-五二--七十-八一 三十-六二--七二-三二
-----五四----- -----九八-----

試合開始すぐに気づいたのは近江が普通に攻めているということだ。決して超守備的ではない。力そのものは若干綾羽が上回る感じを受けたが、遂に綾羽の同等のステージまで上がってきたか、という印象。特に2トップ。キャプテン65番は強く強烈な左足を持っている。動き出しもいい。35番はドリブラー。カウンターに威力を発揮する。しかし近江はボランチへのパスを綾羽に寸断され、サイドに追い込まれ、前へ蹴り出すシーンが多い。インサイドで動き方に工夫があれば。逆に近江はボランチを活かし中に寄せてからサイドを活かし、35番の快速突破が活きる。左サイドバック30番の左足精度はなかなか。バックラインのコントロールも統率が取れており、29番が大きな展開で中に集まった近江をかわす。42番は激しい闘争心を見せる。42番に限らずデュエルで近江を圧倒し、中盤を制圧する。65番は近江70番と激しいぶつかり合いを演じる。綾羽42番に警告は出るが、おおむね綾羽ペースで進む中、42分、近江24番から35番へ、シュートが決まり1-0。

後半に入り、近江のCKが増える。というか取りにいているのか。65番の左足の精度がいい。綾羽は65番を中心に攻撃するが、展開は互角に近くなっている。近江が綾羽のプレー強度に慣れ、容易にコンタクトを許さなくなっている。69分には綾羽35番→71番。快速選手を代えた。綾羽はコンタクトに行くが、近江ががっちり身体を入れて後半はファウルになっている。後半のファウル数は実に10。81分近江、24番→82番。84分、綾羽32番に警告。ロスタイム、近江、65番がキープして右の71番が蹴り込む。2-0。結局近江が2-0で勝利した。

力そのものは確かに現時点で綾羽が一枚上手だったと思う。しかし近江は試合中に進化?適応していた。綾羽も適応力がかなり高い部類のチームであるが、近江は風上に回ったこともあって流れをつかんだ。勝負は時の運だが、両者の今シーズンは互角に近い戦いになりそうだ。



2018年03月11日(日) サンライズリーグ第2節 第3試合 G大阪門真-G大阪まで

サンライズリーグは中学生の関西リーグである。セントラル開催日なので全12チーム観戦可能だから足を運んだ。


第1試合は立ち上がり5分ずつ見てからC大阪ダービーを前半観戦。後半は分けて観戦した。

サンライズリーグ第2節
セレッソ大阪西-セレッソ大阪
3月11日 堺S16 10時 人工芝 晴

C大阪西         C大阪
---九番--十二--- ---七番--十七---
------------ ------------
十一-十番--三十-七番 十四-三番--六番-八番
二番-二八--五番-十六 十六-四番--五番-十三
-----三一----- -----二二-----

C大阪西の12番はなかなか強い。10番はなかなかのキープ力。11番はドリブラー。C大阪では14番が素晴らしいドリブラー。テクニカル。6番が正確に左足で組み立て、センターバックコンビは固い。GKはともに高さが安定しているかな?基本技術レベルの高い、互角の勝負だと思いました。攻守に渡り全体に質が高いので個人が目立たない。簡単に抜けないし、関西Jアカデミーは横浜FMと横浜FM追浜のように本家と分家が同等のレベルというわけには行かなかったが、この試合だけで判断するなら、C大阪西は同等のレベルにまで上がってきたように見える。



サンライズリーグ第2節
RIP ACE-奈良YMCA
3月11日 堺S15 10時 人工芝 晴


RIP ACE      奈良YMCA
---七七--十番--- ---十一--九番---
------------ ------------
九九-六六--三三-十一 七番-八番--六番-十番
二二-五番--五五-四四 五番-二番--三番-四番
-----十八----- -----誰々-----

リップは例年通り背番号の多くが11の倍数で、ただし以前の燃えるような背番号ではなく、普通の数字になっている。テクニカルで全員ドリブル得意だが、コンタクトプレーが苦手なのも同じ。77番がエースで受けて簡単にターンして仕掛けて突破するなかなかのタレント。10番は潰され続ける。全体にスピードに欠けてなかなか突破はできない。しかし技術を身につければ今後の成長でスピードもつけば楽しみだ。逆に奈良YMCAは激しいチェックでコンタクトプレーが得意。5番がなかなか体格があり左でタメを作れる左サイドバック。9番はポストプレーヤー。10番は快速を活かした突破があり、8番は運べる。現時点でのチーム力自体はリップがやや上だと思ったが、タレントとしては奈良YMCAも互角。育成ポリシーがはっきり異なる両クラブからどれだけ才能が羽ばたくか楽しみだ。




サンライズリーグ第2節
京都サンガ-びわこMIO滋賀
12時15分 堺S15 人工芝 晴

京都           MIO
---九番--十五--- ---十五--十一---
------------ ------------
十二-八番--六番-十一 八番-七番--六番-九番
十三-五番--三番-二番 二番-三番--十番-四番
-----一番----- -----二一-----

京都はセンターバック間でゆっくり回し、レフティー6番が下がってきて、ロングパスで組み立てる。そしてその間にサイドバックが一気に上がっていたりする。また8番にもロングパスがある。つまりあからさまに6番と8番の能力の高さを活かすスタイル。こういう場合、フリーキックの左足担当は6番になるものだが、なんと9番。短距離だと9番の左足のほうが精度が高い?そしてサイドハーフは中に絞り、サイドバックは攻撃力が高い一方守備力は足りない。MIOは中盤が強力。8番がパワーを活かしたブロックドリブルから中に切れ込み、9番は快速を活かした右突破、6番は激しく潰せて8番は運べてラストパスを出せる。望月のいたころのセゾンの中盤カルテットに優るとも劣らない。そしてセゾン組はテクニカルだがフィジカルが足りなかったが、MIOの4人はフィジカルも高い。滋賀でここまで期待できる中盤カルテットがあっただろうか?将来が楽しみ。互角でゲームは進む。





サンライスリーグ第2節
伊丹FC-ヴィッセル神戸
12時15分 堺S16 人工芝 晴


伊丹FC         V神戸
---四六--七四--- -----七番-----
------------ --二四----十三--
十一-五二--五一-三八 十五-六番--十番-二番
十八-四八--五番-九六 --四番-三番-二十--
-----誰々----- -----一番-----

神戸は3バックだ。私は常々育成年代で猫も杓子も4-4-2みたいな風潮に疑問を持っている。フォメの個人を当てはめるのではなく、個人を活かそうと思えば、フォメも多彩になるはずだ。高校生になればゾーンディフェンスのマスターは必須だが。神戸の圧倒的な個人能力が光る。3番は上がり目で組み立てる左足が見事。4番は前に出る判断とカバーの動きが素晴らしい。6番は素晴らしい展開力。7番は大柄ではないのに、動き出しと身体を使って収めてしまう。24番はスピードを活かした飛び出しが見事。15番と2番は大きく開いて攻守に渡り対人能力が素晴らしい。観戦ノートに神戸に選手への絶賛が埋まる中、10番が目立たない。神戸の10番を任される以上只者ではないと思うのだが、動けないし簡単に捌くだけで、目立ってない。コンディション不良?途中交代した。あと関西Jユースでは神戸がユースサポーターの走りだが、この日も熱心だった。




サンライズリーグ
ガンバ大阪門真ジュニアユース-ガンバ大阪ジュニアユース
堺S16 14時30分 人工芝 晴



ガンバ大阪門真      ガンバ大阪
堀口---加藤---野口 ---中村--宮路---
---------中桐- -溝口------髙橋-
---鎌田--松永--- ---平川--三木---
本間-門田--小礒-木屯 野中-小林--土井-脇山
-----永野----- -----宮脇-----

ガンバ大阪門真
21 永野貴硯 2 木屯心呂 4 小礒健志郎 6 本間響 5 門田悠汰 10 松永颯汰 25 鎌田翔大 8 中桐賢人 11 堀口空雷 7 野口響稀 9 加藤翼

21 宮脇勇人(2年) 2 脇山陽登 5 土井結介 3 小林柾輝 4 野中陸 6 平川拓斗 14 三木仁太 10 中村仁郎 30 髙橋隆大(2年) 11 溝口響 9 宮路峻輔

立ち上がり双方9番が目立つ。ガンバ大阪門真の9番加藤君は屈強なセンターフォワードでで高さに勝ち当たりにも強い。彼に対し巧みな守備を見せるのがガンバ大阪⑤土井君で寄せ方が上手く、卓越したマーク技術で自由を奪う。身体的ポテンシャルも高い。上背が伸びてくれればいいストッパーになる。スペースへの意識もまずまず。これに対し⑨加藤君は
③小林君のサイドを狙うようになる。一方ガンバ大阪はアタッカー陣が強烈で⑨宮路君がいいタイミングで受けて起点になり、動き出しも素晴らしい。ストライカーとしての才能がある。ユース昇格はガンバ大阪門真の⑨加藤君と争うのか。双方にとってベストの選択を強化部がしてくれればいいが。⑩中村君はチーム1の、というよりこの世代随一の素晴らしい左足を持っている。トップ脇で変化をつける。G大阪では数年おきに出る逸材かもしれない。㉚髙橋君は小柄ながら圧倒的な突破力を誇る。加速が素晴らしく、逆を突くドリブルではなく、分かっていても止められないタイプ。向井章人系。⑥平川君がバランスを保ちつつスペースのない中で大きく動かす。⑭三木君は攻撃のスイッチを入れる。ガンバ大阪門真は3トップがサイドに開いてよし、中に現れてよしで、⑧中桐君も低重心の突破力があり、㉕鎌田君はフィニッシャーとしての力や打開力がある。⑩松永君は鋭いパスあり。ただ守備陣ではガンバ大阪に一歩譲る。



2018年03月04日(日) 大阪府一部リーグ 桃山学院-関大一 金光大阪B-大産大附

大阪府一部リーグ
桃山学院高校-関西大学第一高校
3月4日 金光大阪グラウンド 人工芝 晴 暖かくて無風で絶好のコンディション


桃山学院         関大一
---十番--十四--- ---九番-------
------------ -------二番---
九番-八番--七番-十三 十番-八番--十四-七番
二番-五番--四番-三番 五番-三番--四番-六番
-----一番----- -----一番-----

関大一は完全のポゼッション型のチームになっている。10番は右利きだが両足でセットプレーを蹴られて、正確でしかも大きく曲がる。強くて突破力もある。7番は高速突破あり。14番は運べてボールを散らせてゲームを作る。8番は後方でスペースを潰しこぼれてくるところにいる。前線は9番がセンターフォワードタイプだが関大一4番を中心とした守備陣に高さで負け地上戦でも潰され続け、大苦戦。2番は猛烈な運動量だが、いかに「月まで走る」関大一とは言え、90分持つわけないので行けるところまで飛ばして交代する意図だとすぐに分かった。というか関大一はやはり走力が落ちて繋ぐチームになっていてベンチからも繋ぐい指示が多い。一方でインサイドが運動量が足りず守備力が足りない。両サイドバックはクレバーでサイドハーフを上手くフォローして守備でも効いている。センターバック陣は地上戦には弱いタイプなのかな?
一方桃山学院はカウンター狙い。こちらもプレッシングは効いていないが、14番(レフティー)と10番が素晴らしい突破力を持っている。加速力とキレ、テクニックを兼ね備え、受け方もなかなかいい。ボランチ7番も中央突破があり、展開力もある。2番は快速サイドバックで、関大一7番とのスピード対決が興味深い。センターバックは非常に固い。特に4番はカバーも早く素晴らしい。
さて試合は関大一のサイド攻撃でペースを握り7分、桃山学院が故意に倒し警告。これはやむを得ない、というか一気に関大一の流れが行きそうだったのでナイスファウルだと思う。10分過ぎには桃山学院8番にも警告。この時間帯、関大一のインサイドが捌き続ける。11分、関大一、右FK7番のキック、こぼれて3番蹴り込む。0-1。関大一はフリーキックは7番が右足、10番が左足担当。コーナーは両方10番が両足で蹴る。19分には桃山学院バックパスをGK痛恨のキャッチ。ペナ内間接フリーキック。ここでは関大一10番と9番が構え10番ずらして9番シュートはブロック。間接フリーキックの練習を積んでいないのか、バレバレだったℚからブロックしやすかった。桃山学院は徐々にロングカウンターで流れをつかみ始める。7番のロングボール精度や自ら運べるのが大きい。関大一は7番をケアする動きがなく、インサイドの守備力や運動量も足りないので、厳しい状況だ。ベンチからの修正もないので、ここは自分で考えさせる方針なのだろう。引き気味の2番も桃山学院7番をケアするには無理があるので、とにかく関大一インサイドが何とかするしかない。37分、関大一⑧番のスルーパスを9番ポストターンシュート、正面。直後に桃山学院14番、右タッチ際で受けて密集を豪快に突破、ペナ内に侵入したところを倒されPK。これをキャプテン4番が担当するも右ポストに当てて失敗。超決定機。44分には関大一2番のスルーパス9番ターンシュート、ブロック。9番はポストプレーヤーではなく、動き出しの良さで受けて決めるタイプのシューターらしい。前半0-1で終了。

ハーフタイムで桃山学院13番→11番。桃山学院のプレッシングが効いてくる。これに対し関大一はボランチ14番が下がってボールを受けて組み立て始める。桃山学院は2トップへのマークが厳しくなったとみるや、14番が下がって組み立て始める。共にクレバーな状況判断だ。ベンチからの指示はさほどない。つまり双方妥協点上の展開なのだろう。桃山学院はカウンターに鋭さがなくなってくるが、関大一も運動量が下がり、インサイドが危険な状況に。交代で改善できるが、おそらくここもベンチは我慢の采配をしている。自分たちで何とかしろというメッセージだと思う。67分(後半22分)、桃山学院14番の左足ミドル、これが関大一のハンドを誘い、再びPK。これを今度は14番が蹴り、成功。1-1。一気に桃山学院の流れが来る。メンタルからか、運動量で桃山学院が優り、しかし関大一もシュートは撃たせず、つくづくDF陣が堅いチームだと思った。そして74分、関大一2番→13番。ポジションも役目も同じ。つまり運動量補充だ。これは最初からの予定通りだろう。しかし桃山学院の7番を中心とした攻勢は変わらず、14番も下がらなくなり高い位置で受け始める。しかし関大一DF陣もドリブルを警戒して突破は許さない。そんな中、89分に桃山学院14番右寄りから切れ込み強烈な左足ミドルを右上隅に叩き込み、2-1。このシュートで足を攣ったか、14番→20番。魂のミドルでした。結局桃山学院が2‐1で勝利した。

レベルの高いゲームで楽しかった。桃山学院はドリブルという長所を出し切った。関大一はパスサッカーだが、運動量と守備力が以前より落ちた。とは言えポテンシャルは高い。自分たちで考えてチームを完成させれば大きく成長できるだけのものはある。全体的には桃関大一が全ポジションに好選手が揃い、戦術的な幅も広かった。中からも外からも崩せて守勢にも強く、セットプレーもあり、高さもあった。あとはどう完成させるかだ。




大阪府1部リーグ
金光大阪高校B-大阪産業大学附属高校
16時30分 金光大阪グラウンド 人工芝 晴

金光大阪B        大産大附
---八番--十番--- -----九番-----
------------ -----十番-----
十一-七番--六番-九番 八番-六番--七番-十八
五番-四番--三番-二番 十六-三番--二二-二番
-----一番----- -----十二-----

金光大阪Bは背番号固定じゃなさそう。明らかに大産大附のほうが強い。そもそも大産大附はプリンスで2位に入りプレミア参入戦にも出たことがあるチームだ。しかしイマイチ凄味がない。守備でガツガツしていないし、サイドも突破できるのにインサイドが飛び込まない。サイド攻撃の迫力はプリンスで好調だった時期と同じなのだが。8番はレフティー。バックラインはGK12番の統率で全く危なげなし。シャドーの10番は判断が早く両足ミドルあり。9番は動き出しが素晴らしい。3番はロングフィードあり。GKも。細かく繋げるし、大きな展開もある。しかしずっと違和感がある。30分、金光大阪Bは11番→18番。ずっと押されていたから。結局前半は0-0で終了。

ハーフタイムで大産大附16番→6番。金光大阪B20番FWに入り、8番が右ハーフ、18番がボランチに。ということは9番アウト?金光大阪Bベンチ「前半シュートゼロ」、大産大附「100パーでやれ」。双方内容に不満があるのだろう。そして金光大阪Bベンチはレフェリーに文句ばかり言う悪癖が出ている。65分(後半20分)、大産大附8番→17番。そのまま左ハーフ。8番は素晴らしいスピードだった。18番も速い。77分、大産大附10番→19番?10番は攻撃の中心だと思うが。83分、大産大附、9番→15番。後半ロスタイム、大産大附カウンター、15番ポストで落とし17番が左裏ペナに入ったところを斜め後ろから金光大阪Bが倒しPK。警告は出なかったが、裏を取られた時点で負けだった。このPKを誰か(ゲンキ?)決めて、同時にタイムアップ。0-1で大産大附が勝利した。

大産大附は力そのものはある。しかしメンタルが物足りない。シュート精度も悪くないし、金光大阪Bのキーパーが当たっていたというのもある。しかし目の前の相手を全力で叩きのめす強豪校のメンタルじゃない。とにかく勝つには自信が足りない。その点が改善されれば化けそうなのだが。金光大阪Bはテストチームなのか、試合ごとに戦い方が違うというか、Bチームとは言え、チームとしての方針が分からない。選手を実戦で鍛える以外に明確な目標があるのだろうか?Aチームの今年の戦術は分からないが、昨年までは3バックだったし、Bチームで4バックをテストしてAチームに還元させるのだろうか?しかしAチームの戦術が固まるまでBチームが流動的なら、そのときには既に残留が厳しくなっていると思うのだが。



2018年03月03日(土) 全日本フットサル選手権 グループリーグ第2節 高知-高槻

全日本フットサル選手権は第1回大会から見ている。さて高知は個人的には全国最弱のサッカー後進県だと思っている。遥か昔に高知農が全国ベスト4に入って以来全く全国で勝ちあがれない状況。全国リーグのチームを持たないわずか4つの県(福井・和歌山・高知・島根)の一つでロクにサッカースタジアムもなく、(競馬場の内側のスタジアムくらい?しかしサッカースタジアムとは言えない)。全国で唯一誇れるのは高知大学サッカー部だけで野地先生はすでに定年。ここは全国準優勝や、フットサルチーム(プログレッソを含む)、そしてビーチサッカーチームを運営してしかも強く、サッカースクールを運営し、社会人登録チームも作る視野の広さ。大学だけに高校の指導者と違って「サッカーの街」にする立場にはないが、つくづく感心している。一方の高槻はまぎれもない「サッカーの街」である。多くのチームが高校サッカーや中学サッカー、少年サッカー、クラブユース(U-15)や女子サッカーで全国に出てきて、フットサルまで全国に出てくる。ヴォクサ高槻は前身が高槻松原FCで全少でも活躍した高槻松原SC系のチームだ。


全日本フットサル選手権
3月3日 10時 グリーンアリーナ
エルブランコ高知-ヴァクサ高槻


第1セット
高知           高槻
------------ ------------
-----竹内----- -----木村-----
--松本----川村-- --沼田----千葉--
-----下元----- -----黒川-----
-----岩本----- -----宮前-----

第2セット
高知           高槻
------------ ------------
-----藤田----- -----塩野-----
--弘田----川村-- --笠岡----中西--
-----松本----- -----沼田-----
-----岩本----- ------------



エルブランコ高知
FP  5 川村文人  97/03/17 163/54 Bombonera J
    7 松本和幸  88/05/20 165/60 Bombonera
    9 竹内優太  98/12/04 170/65 Bombonera J
   10 下元英司  88/12/12 168/65 Bombonera
GK 17 岩本有平  89/05/02 175/80 明徳義塾高校サッカー部

GK  1 小野貴司  94/05/19 174/68 高知UNIV
FP  2 宗石真幸  89/02/16 169/68 FEBEM futebol de salao
    3 仁尾涼平  90/07/18 174/64 高知高校サッカー部
    4 藤原翔生  90/05/28 174/63 明徳義塾高校サッカー部
    8 弘田大  88/06/01 176/72 高知高校サッカー部
   13 曽我部麗市94/07/17 165/60 高知県立大学FCソフィアVIDA
   14 横山星也 89/10/24 172/65 高知工業高校サッカー部
   24 岡本知明 88/08/03 175/65 Palasport Mariolo

ヴァクサ高槻
FP  2 中西卓也 81/10/28 172/67 PROTEIN
    6 沼田慎也 79/08/22 172/66 名古屋オーシャンズ
    7 笠岡良護 88/05/01 168/61 高槻松原FCサテライト
GK 16 宮前孝祐 96/06/01 178/77 大阪摂津トモキクラブ
FP 20 塩野幸太 91/01/20 169/60 東温K-Luz

FP  5 千葉晋平 89/03/01 169/59 サベドリーア
    8 曽場邦行 84/11/29 171/71 FCリブレ
GK 13 松下晴考 82/07/01 173/75 ビゴルバオーバ フットサルクラブ
FP 14 木村弘基 95/02/20 172/67 神戸大学フットサルクラブFORCA×Guerreilla
   18 黒川泰仁 84/08/03 175/65 高槻松原FC
   23 川口翔太 93/07/09 177/66 チームアウエル



立ち上がりから細かい技術で高槻が優り専門トレーニングを積んでいるらしい戦術面でのアドバンテージも見せる。特にピヴォに入る、⑭木村はテクニックに優れ巧みなターンとドリブル、そして戦術眼の高さを発揮し明確にエースであることを示す。上のチームに引き抜かれないか心配だ。しかしシンプルな技術なら高知もそう引けをとっておらず、直線的なカウンターに威力を発揮する。特にゴールクリアランスから直接チャンスになっている。守備で激しく行き徹底したカウンター狙い。フットサル環境の整っていない四国でこれだけのチームを作るからには高知大プログレッソなどとの切磋琢磨があるのだろう。高知ピヴォの竹内が次々にゴールを決め、遅攻に追い込まれた高槻はエース木村が決めるも終盤にはゴレイロが警告二枚で退場している間に決められ、残り1秒右コーナーを決めるのが精いっぱい。技術・戦術・専門性では高槻が上だったが、シンプルなカウンターを繰り返した高知がチーム力では一枚上手だった。

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