2013年02月03日(日) |
京都高校新人戦決勝トーナメント1回戦 洛星−菟道 |
さて、初見の観戦会場は緊張する。会場の菟道高校へはよく行くJR宇治駅の手前、黄檗駅からバスが出ている。地図で見るとたいした距離じゃないし、運動不足解消のために歩いた方がいいのだろうが、方向音痴につきバスを選択。キックオフ1時間以上前に到着。一応部外者として事務室に断りを入れに行こうかと思ったが分からず断念。グラウンドのスタッフに声を掛けて、どこで観ればいいですか?と訊ねてピッチ脇の坂の上での観戦を勧められる。
この日は新人戦。3年前の決勝トーナメント1回戦と同じカードである。 参照 その時は菟道が5−0で勝った。ちなみにそのチームは全国高校総体に出ています。初戦で流経大柏に0−8負け。私がずっと言ってきている、京都は全国的にもレベルが高い方、と言う説には不利な結果だ。まあ近年の久御山や京都橘の準優勝で、大勢の人が、少なくとも京都で優勝したチームは強いことに同意してくれると思うが。洛星は東山と同じグループを2位通過。かつての弱いチームのイメージはない。とはいえ3年前の全国高校総体出場チーム・菟道相手には厳しいだろうと思いつつ会場に足を運んだ。グラウンド脇の坂の上からの観戦なので距離もあるし背番号が見づらい。後半大幅な布陣変更があったと思うが、単に見間違えの可能性があることを断っておく。
京都高校新人戦 決勝トーナメント1回戦 洛星−菟道 13時 菟道高校グラウンド ピッチ土 晴れ
洛星 菟道 −−−−−六番−−−−− −−−−−十番−−−−− 十番−−−七番−−−三三 八番−−−十八−−−十一 −−−四五−−八番−−− −−−九番−−二二−−− 二二−二七−−五番−三番 五番−六番−−三番−十六 −−−−−一番−−−−− −−−−−一番−−−−−
前半開始から菟道が攻め込む。ミドルパスが正確で、サイドに空くスペースを有効に活用する。洛星は1対1に弱く、サイドの選手が簡単に抜かれるので、飛び込まずに味方の加勢を待つべきだと思った。レフェリーもあまりファウルを取らず、コンタクトプレーに強い菟道が優位に進める。洛星はミドルパスの精度を欠き、カウンターに行けない。12分、菟道、サイドのスペースの裏を取り11番右クロスに10番スライディングシュート、バー。決定機。14分、菟道、左から小気味良いパスワークで崩し、7番がペナ内でシュートも正面を突く。決定機。17分、洛星、右からタテにいれ6番が受けると見せてスルー、7番へ、しかしスピード不足で抜け出しきれず。19分、菟道、8番左足で左クロスに3番がヘッドも正面、更に誰かがオーバーヘッドも正面。決定機。ちなみに菟道8番はレフティーで左右のCKや全てのFKを任される。23分、菟道、8番が左で切り返し、右足で左クロス、わずかに10番に届かず。決定機。25分、菟道11番のグラウンダー右クロスがゴール前を横切る。27分には菟道の右クロスが10番に届かず。直後にも5番の左クロスを大外で11番が折り返すも10番に届かず。決定機。結局前半は0−0で終了。
シュート数0対8、CK数0対3、GK数9対0、クロス数2対10。全ての数字が菟道ペースを示している。洛星はラインを上げないのだから、引いて数的優位を作らなければいけないのに、安易に飛び込んではかわされていた。菟道の両サイドはなかなかのタレントだ。クロスの精度もいい。洛星では7番が柔らかいトラップを見せていた。レフティー。10番はまたぎフェイントを見せるも抜けず。45番と6番は良く頑張る選手。
さて後半。洛星は5番をCF,8番をCB、6番をボランチに。ただし視力には自信がないので、間違っていたらすみません。2分、10番が裏をとる。DFと絡んで倒れるがノーファウル。この日のジャッジは流し気味なので、まあ取らないだろうと思っていた。菟道、18番→15番。そのままシャドーへ。洛星10番は足元でもらいたがるが、2分のように、スペースで受けたり、パスや左足クロスなど変化をつけられれば、エースナンバーに見合う活躍ができるのにドリブルにこだわるのは惜しいと思った。11分、洛星、裏へ出し、飛び出した菟道GKの前で5番が触りループシュート、無人のゴールへ吸い込まれると思いきや必死に戻った菟道DFがカバー。決定機。こういうあきらめない姿勢が菟道が強豪校たるゆえんだろう。いつの間にか洛星も守備が機能し始めている。誰かから20番イン。FW。菟道も右クロスに10番ヘッド、クリア。24分、洛星、右CKで20番が左足で入れる。逸機。28分、洛星、誰か→12番、誰か→14番、菟道10番→13番。菟道は次々にシュートを放つが、洛星の集散が早くなり、目の前にDFがいるため、枠を外れていく。32分、菟道、左CKから誰か?がボレーもGK正面。34分、洛星カウンター、14番が中央右よりで1対1も抜けずに止められる。抜いていたらGKと1対1の決定機。35分ハーフの後半ロスタイム、菟道カウンターで洛星DFが先に追いつくが菟道の選手に追いつかれそうになり、スライディングでボールを蹴り出し、菟道の選手が残り足に引っかかって倒れる。これを離れた位置から見ていたレフェリーがファウルを取る。これは完全なミスジャッジだと思う。今までとは基準が違うし、ポジショニングも悪かった。菟道がファウルをあわよくばもらえれば、くらいの感覚で倒れたかに見えた。この左70度30mFKの流れから右CKへ。8番のキックはファーで誰かにドンピシャで合い、ヘッドが決まって菟道が劇的決勝点。0−1で終了し、2回戦にコマを進めた。
後半のシュート数は2対13、前後半合わせて2対21だから、圧倒的に菟道ペースだったのは間違いない。クロス数も後半0対10だった。ただPK戦になればGKが当たっていただけに洛星にも勝機があったし、アトランタ五輪の日本対ブラジル以上の大番狂わせも可能だった。ゴールキック数は後半4対0だし、形は作っていた。ちょっとこの日のレフェリーにはガッカリして、第2試合の洛南−大谷戦は観る気をなくして帰路に着いた。
ちなみに帰りは徒歩。行きはバスで5分の上り坂、帰りは下り坂で20分弱だった。黄檗駅に着けば、京都行きの電車が出たばかりだった。20分待ち。疲れて頭が鈍っていたが、ここで考えていれば、次の普通電車の前に宇治駅で追いついたみやこ路快速が黄檗駅を通過するはずだ。つまり下り電車に乗っていったん宇治駅に行ったほうが、早く帰れて快適なクロスシートに座れたはずだったのだが、この程度のことにも気づかないほどガッカリしていて、疲れていた。まあ残念なゲームでした。
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