春になるといつも思う。

もう桜の歌はいらない、と。


確かに、うまく売れば

毎年テレビやラジオでかかるので

いい商売道具になるだろう。

だけど、ここ数年の桜の歌は

「感動させよう」「泣かせよう」という

魂胆がみえみえで、一度聴くと

二度と聞きたくなくなるものが多い。


桜は卒業の季節に咲くので

せつなさを前面に押し出せば

売れるだろうと思っているのかもしれないけれど、

僕はそういうわざとらしいせつなさは大嫌いだ。


音楽業界はそろそろ桜から

「卒業」してみてはどうだろうか。


BGM : Some Nights - FUN.

もし、僕が死んだら、

悲しんでくれる人はいるのだろうか？

ふとそんな思いが頭をよぎった。


しばらく考えて、結論に達した。


僕はきっと、遺されるほうだから、

最後に残った僕を看取る人はいない。

だから、僕のために

涙を流す人などいないのだ、と。


よかった。


BGM : Cold Morning Light - Todd Rundgren

あなたは僕の相談に乗るというけれど、

実際のところ、あなたと会っていても

僕の心の痛みが取れたことはない。

むしろ、自分自身に疑いを持ったり

自分を責めたりするようになることが多い。


所詮他人に

自分のことがわかるわけはないのだから

こんな茶番は無駄なのだと思っていても、

あなたと会うのは暮らしていく為の

月に一度の通過儀礼みたいなものだから

やめるわけにもいかない。


むなしい思いをしてお金を払って、

またむなしい思いをする。


こんなことをいつまで続ければいいのだろうか。


BGM : Prayer For The Dying - Seal