籠の中の小鳥になった夢を見た。


ご主人様の気まぐれで

扉を開けてもらえるのを待っている。


だけど、過去に羽を切られて

一度飛べなくなってからは、

あまり大声を出さないようにしている。


ご主人様、外に出して。

ご主人様、遊びたいの。


そうさえずりながら、

一日を過していた。


羽を切ったことはないけれど、

僕が過去にともに暮していた「家族」にも、

そんな思いをさせていたのかな。


布団の中でまどろむ中、そう思った。


BGM : It's Too Late - Carole King

どうしてもあなたに似てしまうのは、

宿命なのだろうか？


嫌なところばかり、

似てきてしまう。


せめていいところならいいのだけれど、

あなたにはそんなところは見出せない。


こんな自分、もういやだ……。


……一人になりたい。


BGM : Happy - Leona Lewis

きみのことを忘れようとしたけれど、

なかなかできない。


無理もないよね。

きみが誰かとくっつこうがどうしようが、

きみは変わらず魅力的なんだから。


僕の感情のどうこうに関わらず、

きみはいつもどおり僕に接してくる。

変わらず、回りを笑わせては

笑顔を振りまいて去っていく。


こんなの残酷だ、と思う反面、

変わらないでいるきみを見てほっとしたりもする。


僕はどうするべきなんだろう？

このまままだきみを想っていていいのかな？


BGM : I Didn't Mean To Turn You On - Robert Palmer