dust box
akane



 がっかりしている自分に気付く



がっかりしている自分に気付く

背中が丸くて

見ていると哀しくなる


がっかりしている自分を
トンと押した


もうちょっとしたら
新しい年になって

そうなったら、
また少しくらいいいこともあるはずだから

2002年12月31日(火)



 Cry for the moon

くりかえす時間
ないものばかり欲して
Cry for the moon

止まればいいなんて言ってるけど
本当に止まったら困るくせに

あなたのとなりで過ごした時間は
少ないけれど

今となってはもう戻らないけれど

けれど
けれどCry for the moon

それでも……と
願わずにいられない

2002年12月30日(月)



 恋しさは



恋しさは

むこうみず

やんちゃで

てれくさい




素直になるほど
つくりものみたい

2002年12月29日(日)



 ざんげ

本当はもっともっといろんな気持ちがうずまいていて

でもあなたに伝えられるのは

ほんのわずか

拙い言葉を選び出すことが精一杯で

ごめんね

気持ちはここにあるのに



■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

6500自分で踏んづけた。
それにしてもよくまわるカウンターだな。
壊れてるんじゃないの?

2002年12月28日(土)



 終焉


明日の朝になったら
1日過ぎたことを確認する

少しずつ少しずつ
でも着実に24時間をかさねて

その日へむかう



私の結論は
まだまだ先にあるらしくて
でも着実にそこへむかっているらしい


終焉まで






その時
世界が終わったってかまわないよ

いいよね
笑えるよね
最後だもんね

2002年12月27日(金)



 delete




消去希望。

2002年12月26日(木)



 いいかげんにしたら?


神様が耳元でささやく

「いいかげんにしたら?」


どうか

どうかもう
私のことなど見捨ててください

2002年12月24日(火)



 迷子



どうしてあんなことを言ったんだろう

勢いにまかせたセリフのあとは
いつも自己嫌悪

オトナでもなく
コドモでもなく
ちゅうとはんぱなあたしは
いつも迷ってばかり



2002年12月20日(金)



 あなたのために

あたし
あたしのために生きて行くわ

あたし
あたしのために生きて行く


それが
あなたのためだと思うから



2002年12月19日(木)



 ひとりのじかん

心地よさは
きっとこのくらい

はじめて思ったことは
いくつもあった
今までに見つけられなかったものも
ここで手にした

だいすきなうた
何度もうたって
「あいしてる」という言葉に
どれだけの気持ちを込められるのか
考えていた

ソファの上
ベッドの中
ベランダの陽射し

どうすれば
全部を伝えられるのか
考えていた

2002年12月15日(日)



 安堵感

わたしがたったひとりきりであるという結論は
さみしさというよりは
ある種の安堵感

見捨てられた私のままで
あの時間のままで
ずっとここまできたわけじゃないけれど

あの孤独の深さは
ひとつの奇跡みたいな気すらしていた

「わたし」という個性のひとりきりさ加減は
よけいなものをどんどん削ぎ落としていった
その結果のような気がして

ある種の安堵感


2002年12月12日(木)



 夜にくる

じんわりと降りてくるその色に
何かにいだかれているような
暖かさがあるのは
とてもとてもしあわせなことで

私はそれを感じながら瞳を閉じることができて
それもとてもしあわせなことで

この時間に夜がつれてくるものといったら
最近はこんなしみじみとしたしあわせばかり


2002年12月11日(水)



 好きという速度

この速度でいいの?

この速度じゃ間に合わない?

気持ちの上に言葉をのせてるけれど
間に合わない

走ってく
滑ってく

ぜんぜんおいつかないよ

好きという速度は
とてつもなくって
ぜんぜんおいつかないよ

2002年12月09日(月)



 芝桜

あの急な階段の横に
ちらほらと見え隠れしていた小さな芝桜が
今はどれくらいに広がるようになったのか
私は知らないけれど

もうそれだけの時間が流れたというのに
ついこないだのことみたいに
思い出せるよ
あの時間から今日までが
すぐにつながってしまうのは
不思議なことだね

あれからたくさんのできごとにくるまれて
いろんな人たちともつながりを断ったりしてたけど
懐かしい感情がふと蘇る瞬間があるよね
手が届かなかったり
人知れず涙を流したり
そんなことをしてた毎日


2002年12月08日(日)



 どうしても

少しだけずるいやりかただって
わかっていた
少しだけ逃げていることも

だけど
本当に愛していたんだ
どうしても手に入れたかったんだ

2002年12月06日(金)



 記憶の誇り


忘れられないときは

忘れなければいいさ

そのことにずっと誇りを持って

一生死ぬまで憶えていればいいさ

2002年12月05日(木)



 努力



いつも笑っているかもしれないけど
心からじゃない時もあるでしょう

誰かのせいでもないし
それがいやな時ばかりじゃないけど

だって仕方ない時だってあるよね
それを無理と言わず努力と呼ぼう

2002年12月04日(水)



 手遅れ

たぶん もうだめだと思う

ひどいこといっぱい言っちゃったから

でも平気であの話をきいてくれたんだよ

そういうことが今までなかったから泣けてきたりもして

すごく優しくしてくれたよ

たくさん考えてくれたし

でも

たぶん もうだめだと思う

2002年12月03日(火)



 選択

あたたかかったものが
ぬるくなるのはイヤなの

冷えてしまう方がいい
ぬるくなることよりも ずっといい

2002年12月02日(月)



 センセイはいつも走ってるけど?

久々に普通に文章でも綴ろうかという気になったのは、
今日が12月1日で、今年も最後なんだなあと思いながら
ふと1年前の12月の日記を読み返したからです。

8日は、一周忌というタイトルで、
本当は7日だったよなぁ、綴るの1日ずれたんだっけね、と
関係なさそうなことも思い出しました

三回忌ってやつですね。
今年は。
1年前に綴ったように、もちろん忘れてはいません。
思い出さない日があったとしても、忘れることはありません。

かと思えば去年の12月17日にいったい何があったのか
全く思い出せません。
そんな自分に少し笑ったりして。

まったく時間の流れというやつは。
過ぎ去ってしまえば「あっというま」なんて言えるんだから
楽なもんです。
しょうがないヤツです。

師走は、あわただしく過ぎていくことでしょう。これも毎年例外なく。
師走に限らず、センセイはいつも走ってるけどネ。

2002年12月01日(日)
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