皇帝の日記
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出発前夜に日本酒2合飲んだら酔っ払って、足の小指の内側を深深と風呂場で切ってしまった。 酔いの覚めた今となってはもう、何処をどうしたらそんなところが負傷するのかわからないのだが、爪も剥がれかけている。 ハラーン。 何したの・・・酔った私・・・。
出発日は朝から津田沼線が運休。 足から血を吹きながらJRまで歩く。 早くも波瀾の予感が。 兄貴に見送られ、飛行機の搭乗口に行くと、なんだかとっても不吉な音が耳に届く。 この刺すような激しい言語、耳慣れたようでいて、けして馴染むことができない、他者を廃絶するかのような音。
上海語。
ですね。 ふふ。 そう、おそらく成田経由ダラス行き、上海発のお客様の群れが待ちうけていたのです。 ああ、神様、とことん私が嫌いなのね・・・。 予想通り、機内は難民キャンプ状態。 上海人の特色として、子供が泣こうがわめこうが放っておく。 嫁が騒いでも放っておく。 あっちの子供が泣き止めば、こっちの子供が泣き出す。 持ちこみの肉は貪り食う、淡は切る。 人が隣で寝てるなんて、まるで千里の彼方の出来事のように振舞われる。 ふふふ。 傍若無人なんて、辞書無しでは書けないお言葉が浮かびましたわ。 それが、全くわからない言葉で騒いでいるとしたら喧しいな、ですんだかもしれない。 だがしかし、「後三十分我慢したらトイレにいくわー」だの「乾燥するから鼻がつまって手鼻がかめないわー」だのが一々聞こえてきて私の突っ込み精神を刺激する。 上海語特講など取らなければ良かった・・・。 語学をやって後悔したのは始めてのこと。 全く眠れぬ時を過ごし、ダラスへ。
さすがに世界一広い空港。 無駄に歩いて足の傷も広がる。 厳重なアメリカン・エアラインのセキュリティ・チェックを抜けるとそこはテキサス人の山でした。 テンガロン・ハットにカウ・ボーイ・ブーツ。 シャツの裾を薄い色のジーンズにきっちりと入れて、袖を捲り上げて腕毛をさらす男くさすぎる男ども。 隣のおっさんはやたら話し掛けてくる。 ジュンコという日本人が十数年前におっちゃんの家にホーム・ステイしていたとかで、延々とそのお話。 今ならジュンコの伝記が書けます。 東芝でマネージメントをしているジュンコのことを。
家に着いたら時差ぼけで転がっている両親。
波瀾のヒューストン篇再開。
そんなわけで、祖母宅にいる。 祖母のパソコンは、タッチパネル式なので、なれないと入力に時間がかかります。かかりますので、何だか動きも文体もかくかくしてしまいますよ。 かくかく。 キーボードもあるみたいだけど、どこに接続するのか不明。
帰りの便もダラス空港経由なのだが、世界最大規模とわかりにくさを誇る空港で入国審査という、できれば一生あいたくない目にあってしまう。 嫌だ。 嫌だとか何だとかではなく、本当にこのビザで入国出来るのかなあ。
とりあえず、入力しづらいのでこれで。
2003年01月27日(月) |
兄がカレーもどきを作った |
兄が生ビールのホームサーバーを買ったので、飲んでいる。 大体帰国初日の葬式というのは飲みなしでは語れない。 それから一日もあけずに飲んでいて、さすがにまずいと思っている。 肝休日を設けなければならない。
新しいビザが届いたので、予定通り水曜日の便で帰ろうと思う。 明日千葉の祖母宅に行って、成田に少しでも近寄ろうとしている。 そのようなわけで、しばらく更新が出来なくなる。 でも生きているのでご心配なく。
千葉に行ったら銚子の新鮮な刺身でまた飲む。
それにしても日本に来てから体重が2キロ減。 審美的にはOKだろうけど、生物的にはあまり日本の風土が合っていないのではないだろうか。 とりあえず酔ってるので寝る。
2003年01月26日(日) |
牡羊座はいばりんぼう |
そのようなわけで全身筋肉痛になりながらも、延長された滞在期間を日本満喫に費やそうとして、特に何も出来ずに床屋に行った。
実はおかあたまが江戸っ子の気迫でざっくり切ってくださったのですが・・・ごめん・・・気にいってなかったの・・・。もう飛行機に乗っちゃっただろうから言うけど・・・。
とりあえず、近所に新しく出来たおしゃれ系の美容室に行ってきた。 喪服で。 ええ。 私の喪はまだ明けなくてよ。
縮毛矯正をかけたら、二、三日耳に髪をかけたり、縛ったりしちゃいけないと言われた。 シャンプーも一週間はするなってさ。 ワンレンだから、耳にかけちゃいけないって凄い辛い。 貞子みたい。
喪服貞子。
最強。 最凶。
実は面倒くさいことになっている。 面倒くさいので詳しくは説明しないが、ビザの問題があって、日曜日の便では帰れなくなった。両親だけ日曜日に帰り、私は早くて水曜日の便になるらしい。 今学期は卒業できないんじゃないかって気すらしてきました。 免許もいつ取りにいくのやら。
慌てない慌てない、一休み一休み。
もう二年も一休みしてんだし、まあ焦ってもアメタイ(米国大使館)が何かしてくれるわけでなし。
とりあえず本腰入れて冬服探しますか。
まだ喪服だ。 黒いので猫の毛が付くと目立つ。 初日はパジャマもなかったら喪服のまま寝ていたが、さすがに寝巻きは発掘した。 選択肢が広がったように見えて、ちっとも本質は変わっていない。
宰相と愉快な仲間たちと会ったりした。 偶然同じ駅に用事があって。 運命の人だからこういう時によく会う。
帰りの電車の窓ガラスが走行中に砕け散ったので、最寄駅の隣で止められて焦った。 今朝は地震もあった。
たまに帰国したら滅多にないことオン・パレードでむしろ笑える。 笑うことを忘れずに生きてゆきたいと思った。
だってうちの風呂壊れてる。 笑うっきゃないでしょう。
今日はおたおたしている。 前回帰国した時は夏だったから、冬服を全てしまってしまっていておたおた。 飛行機に乗り込んだときからずっと喪服を着ていておたおた。 朝雪が降っていておたおた。 体重をキログラムで量ってみておたおた。 車が右ハンドルでおたおた。 猫たちが、テキサス州動物アルマジロくらいの大きさに成長していておたおた。
おたおた。
雪の中で喪服。 幸薄そう。 おたた。
直行便の切符が取れなかったので、ダラス経由でした。 薄々感づいてはいましたが、家を出てから成田まで17時間。 直行で式場についたときには半死半生です。 というか、死6:生4位で死の方がまさっていました。 家に帰って布団の埃を払う間もなく寝込みました。 ですますになるくらい疲労たまります。 おかげさまで本日は時差ぼけもなく爽快に目覚め。
目覚めてみれば、日曜日にはもう飛行機に乗り込まなければならない現実と、(花福が荒らしたらしい)ごみためと化した我が部屋の掃除が待っておりました。
それにしても寒いです。 パソコンの部屋は暖房がつきません。
床屋にでも行こうと思っていましたが、そんな時間もなさそうです。
身内に不幸がありましたので、一週間限定で緊急帰国することになりました。 しかし、期間が短いですし、再びこちらに帰る時のことを考えて時差ぼけを治す気がないので、帰ってもお世話になっている皆様にお会いできるかどうかわかりません。 ご了承をお願いします。
でも明後日今ごろは日本にいることでしょう。
2003年01月19日(日) |
マーチン・ルーサー・キングの日 |
今日の「ねこめくり」の白猫は顔が短毛種で身体が長毛種。 激レアだと思うが雑種なんだろうな。
私の部屋の前の道路で子供等がよく騒いで遊んでいる。 五月蝿いとは思うが、騒いでいる言葉が英語なので適当に流していた。 ところが、今日はやたらめったら五月蝿さが耳につくので何故?と窓からのぞいてみると、金髪の子供等に混じって黄色い子供が一人。 ママが出てきて「ご飯よー」と呼んでいる。
あ、日本人か。
たとえ子供が英語を話していても、周波数が合っているので音を拾ってしまうらしい。 言葉の不思議。
携帯に無表示無記名のメールが1日に百件入る。 機械の故障か、いやがらせか、ストーカー。 むかつく。
私ですら使い方を知らないメールを誰かが送信している。
あざわらっているのか。この皇帝を。
今朝車止めようとしたら、学校横の駐車場が閉鎖されていた。 「道を作るから駐車場はなくなるのだ」 とのたまわる工事のおっさん。 何を言っているの? 事務所に確認に行くと、 「ちょっと遠いけどスタジアムの駐車場に止めて、そこから歩いてきてね」 ?? え・・・貴様こないだ俺様から駐車料金を取ったではないか。
ここが中国だと思えば腹も立たないが、今度こそこの国から「先進国」と「世界の警察」という称号(元々自称)を謹んで剥奪させていただこう。
これからは「世界の駄々子」と名乗っていただく。
車の電球を取り替えに行ったのだが、生憎修理屋が白電球の替えを切らしていた。 修理のおっさん、黄色と青の電球を持ってきて、何やら考え込んでいる。 と、黄色の電球を付けはじめる。 「元々黄色く点灯するところだから黄色くていいだろう」 ぶつぶつと呟くおっさん。 え? 黄色いのはガラスの部分で、電球は白でしょうが。 案の定、黄色い電球を黄色いガラスごしにみると、なんとも目に鮮やかな真黄色。 車からやや離れて吟味するおっさん。 一目で異様な状態だとわかると思うのだが。 ちらりとこちらを伺うおっさん。 同意を示せと言うのか? 眉間に皺を寄せて否定を表すと、おっさんは残念そうに黄色い電球を取り外した。 「駄目か・・・」 駄目ですよ。
母は英語が苦手なので、床屋に行きたがらない。 しかし元々江戸っ子なので、自分の身の回りの物がみすぼらしくなるのは嫌いだ。 着物は裏地にこるのが粋ってもんさ。 最近髪のすその長さが乱れてきたのが気に入らないらしく、何を思ったか最も危険な方法を提案してきた。
私に切れってさ。
思い立ったら即実行。 タラタラしてっと髪もうどんも京まで伸びちまうぜ。 そして母が私に手渡したのは、ずっしりと重みの有る
キッチン用ハサミ。
・・・おかあたま、こないだこれで蟹の殻を叩き切ってましたよね?
冷静に考えてみれば姿形の似たオフィスハサミと間違えたのかもしれないが、その時は「あるいはこの人ならやりかねぬ」という親族にしかわからぬ緊張感が有った。 新聞紙の上に座ってスタンバってる母の背後で文具用プラスチックハサミにすりかえる私。 すそを真っ直ぐに切るだけなので、しゃかしゃか切ってみる。 母はあまり真っ直ぐだと嫌だとのたまわったが、元々私の技術力で正確に真っ直ぐ切れるわけはないので、その辺は結果オーライということになった。 さすが江戸っ子、髪を結った後でわざわざ微妙に崩して粋を狙う心意気。 でもすそを揃える目的で始めたのに・・・となんか出口の見えないトンネルに迷い込んだみたいな不明感を覚える。
切り終わって振りかえった母は一言 「あら、そんなちっちゃいおもちゃみたいなハサミを使ったの?」
ええ、でかけりゃ良いってもんでもないですから・・・。
週末に他州からお客さんがあって、それで忙しかった(ような気がした)。 彼の残したヒューストンに対する感想はこうだ。 ・道路ががたがた。 ・お酒は規制されてるけどAVとかは自由って変だ。 ・買い物はしやすい。 ・(違法タクとかあって)第三国っぽい。 ・なんで皆英語話せない。 ・皆イライラしてる。 ・ってゆうかむしろ中国。
そうか、私まだ上海にいたのか・・・。 うん、薄々感づいてはいたよ・・・先週駐車許可証取った時とかに。
今日昼頃レストランでワインを一本買おうとして断られた。 ヒューストンでは12:00〜12:00までしかアルコールの販売が許可されてないんだとか。 うそーん。 去年とあわせたら滞在期間は半年を越えるというのに知らなかった。
ところで、アルコールの発音はアルコホールになる。 この英語読みというものにイライラさせられている。 ワクチン =ヴァクシーン ビタミン =ヴァイタミン アンチ =アンタイ ウイルス =ヴァイルス ジャガー =ジャーグア メルセデス =マーシデス チューリッヒ=ズーリック 主にヨーロッパ言語が英語に直されるとこのように妙な事に。 人の名前は全滅ですな。バッハがバックになったり。 皇帝はアルファベットの綴りが頭に思い浮かんでこないので、想像できる範囲でしか聞いたときに理解できない。 まあ日本でも中国人の名前は全て音読みに直されてるが。
人に車貸したらハンドルの位置がものすごく上がって帰ってきた。
私はちびっこなので、座席は一番前まで出して、ハンドルも限界まで下げて、背もたれも上げている。 車貸した人はでかいので、全てが逆方向に全開になって返ってきた。
どうでもいいけどハンドルが戻らない。 それらしいボタンは発見したけど、押しても引いてもびくともしない。 証明の電球が切れているから整備ついでに下げてもらおう。
なんか忙しいのでこれで。 忙しくなんかないはずなのに。 気が急くってやつですかね。
去年の日記でヒューストンが全米1のデブ市に選出されたというような事を書いていた事を覚えておられるだろうか。 今年も、ヒューストン市が3年連続全米1デブ率の高い市に選ばれた。 もはや他の追随を許さない。 王者の貫禄すら漂う、ってか本トにデブばっかり。 自ら指標を示そうと9キロのダイエットに成功した市長も嘆いている。
そのようなわけで新学期。 今学期から駐車料金を学校に支払わなければならない事になった。約22ドル。 その金額だけでイライラ度50位に達している学生達。 更に、同じく前期まで只だった学生証の更新にも10ドル取ると言う。 ビジターには無料で駐車させているくせに。 皇帝は朝30分ほど早く行くので、朝の空いているうちにすませてしまおうと、交番(何故か警察の管轄)に届出に行った。 が、現金は受け取れないと言う。 交番では小切手のみ扱い、現金を使いたかったらキャッシュ・オフィスに払い、レシートを交番に提出しろという。 そのキャッシュ・オフィスとは何処にあるかという質問に、校舎の一番端っこ、とにこやかに答えるオフィサー。 反対側の端っこにいるんですけど、私。
放課後、クラスメート8名程と連れ合ってそのキャッシュ・オフィスに向かう。 が、若々しい韓国人の子が「今日は良い天気だし歩こう」などと提案したので、バス停3個分ほど歩く。 向かい側の食堂で昼を食べて、ついでに地下の本屋で教科書を買う。 この時点でこの日の「適度な運動」は終了。 キャッシャー・オフィスのおばはん曰く、「現金で払うと8%の税金が付くからね」
なんですと?
色めきだつ貧乏学生達。 相談の結果、交番に戻って小切手を持っている学生を捕まえ、替わりに払ってもらおうということに。 バスがなかったので再び歩いて帰る。 ちょうど韓国人学生が小切手を切ろうとしてたので振替を頼むと、こころよく引き受けてくれたのだが、オフィサーはまとめて払うことを許さず、8人分分けて書くようにと指示。しかも、学生証と駐車許可書もバラで、と。 あわれな韓国学生に16枚の小切手を切ってもらい、事務の人が駐車許可書申請の書類をくれた。 なんとその書類には「車のナンバーを記入せよ」と。
あ?
それぞれの言語で罵声を飛ばす留学生達。 とりあえず仕方ないので校舎の裏の駐車場まで重い足を引きずって行く。 再び交番で長い列に並び、ようやく順番が回ってくると「この書類じゃないよ」と冷たいお言葉。
ほほう。
警官にたてついても損するだけだものね・・・。 その書類には「あなたの車は何年制か」などと。 それがわかる保険証はダッシュボードの中。 もういいよ。 虚偽するよ。 98年制だ、私のスバル。(本当は95年制だった)
かくて、こっちが手数料欲しいと言いたくなる状況下でようやく駐車許可証をゲット。輝いて見える駐車カードは、いくらでも偽装できそうなちゃちい作り。
疲れたのでもう寝ます。
ルイジアナならではの食事をしたので特筆しておく。
・ガンボ・スープ。これは海鮮などのだし汁にケイジャン米をぶっこんでスプーンでしゃくって食べる物。味の濃いオジヤ。にんにく風味。 ・カエルのあんよ。フランス系の人は皆食べてる。よく鶏肉に似ているという人がいるが、もっと淡白。どちらかと言えば魚っぽい。筋張った魚。所詮両生類。意外に臭みは全然ない。 ・アリゲーター。のジャーキーに加工したものを買った。しかしパッケージには「smoked alligator with pork jerky」となっていて「どっちやねん!」と突っ込みたくなる。味は胡椒が振られすぎていて、辛いということしかわからなかった。
以上。 免許の勉強をしなければならない。 日本語だったらお茶の子さいさいなのだが、出題も答えも勿論英文なので単語を暗記しなければならない。
「マリファナ服用時に運転する弊害を叙述しなさい」という問題も、日本語だったら「ラリる」と3文字でですむのに。
昨日の日記は電力に追われてあまり何も説明できていないので、ここでラフィエットの説明をする。 ルイジアナ州ラフィエット。日本語読みするとラファイエット。最近連続強姦殺人事件があった上に犯人はまだ捕まっていないことで有名。 キリスト教原理主義が大きな力を持っているが、土地柄ブードゥー教のチャームなんかも売っていて、主義主張がよくわからない。
とにかく田舎。 昨夜はヒルトン・タワーというところに泊まった。 タワーと言うから横浜ランドマークタワーのような物を想像していたがこのヒルトンホテル、十五階建てである。 でもタワー。 なぜならば、この近辺にはビルがないから。 このホテルが一番背高のっぽさんなのだね。 その十三階の部屋に入れられたのだが、ラフィエットの全てが見ることができた。 森です。 日本と違って土地の起伏がないために森で地平線が拝める。 巨大な夕日が落ちる頃には、何故かアフリカ気分になる。
このようなところで一体なんの仕事があるのか、謎の深まる父。 父は「俺は頭脳を売っているんだ」とニヒルに答えていたが、誰に? ワニしかいない。
今日は朝から米工場を見学した。 ケイジャン米は長粒米で、そのまま袋詰にしたり、すり潰して加工して売っている。 この工場、1927年にドイツから持ってきたとかいう精米機がいまだ現役で活躍している。物持ちのよいことだが、けっこうなパーセンテージで精米中の米が割れてしまうらしく、壊れた米はポンドいくらの安値で家畜の餌として売られているとか。 実害があるなら買い換えろよ。
午後からはケイジャン村へ。 去年からケイジャンケイジャンと言っているが、ケイジャンとは何かというと、話せば長い。 アメリカがアメリカになる前、ノバスコシア(アケイディアナ)に住んでいたフランス人が英仏戦争に負け、1750年ごろラフィエット他に移住。ルイジアナはフランスの植民地だったが、1803年アメリカが買い取り、今のルイジアナ州になった。 というようなことなのだが、十七世紀のフランス語なまりの英語に、プランテーションで働くアフリカン・アメリカンの言葉、スパニッシュが適当に混ざった結果、誰にもわからない不思議な言語ができあがっている。 言葉のせいかしらないが、自分たちがケイジャンであることを誇りにしている。
ラフィエット出身の画家でブルー・ドックというシリーズの絵を飽きずに何十枚も描き続けている、不思議な人がいる。www.bluedogart.comで絵が見れる。 なんというか不思議な絵だが、この人の絵の暗ーい感じが、そのままルイジアナの暗ーい雰囲気を表しているので、一見の価値あり。
長いのでまとまりがない。 明後日から学校再開。あーまちどーしー。 どうでもいいが上文、書き込んでて2年ぶりに自分が歴史専攻であることを思い出した。復学できるかな・・・。
暇すぎるとパソコンの前に20時間とか粘ってしまって、健康と養生(と他のサイト)に悪いので父の仕事に付き合ってラフィエットに来ている。 しかし父がパソコンの電源を忘れたのでこの更新、電気なくなるまでに出来るかどうか微妙だ。 パソコンから離れるために来たのだから、それでいいのかもしれない。
さて、ラフィエットには何もない。 去年も書いたが道端に車にひかれたワニが大量に死んでいる以外、特に何もない。 明日はケイジャン村に行くが、そこに何があるかともよく聞いていない。何もないのかもしれない。 パソコンが死にそうなのでここらで。
あ、8000ヒットおめでとう。 掲示板に行けないかも知れないのでここで。 誰だろう踏んだ人。
明日からラフィエットという町に行く。 ヒューストンから車で3時間半の所にある。 名前の感じからわかるとおり、ニューオリンズと同じくフランス系カナダ人の町で、フランスなまり風英語が氾濫しているのだ。 ボンジュー。
去年一時帰国した時に宰相の家に遊びに行った帰り、駅の階段から転げ落ちた話はしただろうか。 あの時はなんとなーく病院に行って、そのままほったらかしにしておいたのだが、最近よくよく足首を見てみたら、ひねった方が全く動かないことに気付いた。 運動するわけでもないので気付かなかったのだが。 帰国したら温泉にでも行って治るだろうか。 しかし、1年間も使わなかった足首なら治らなくても平気かもしれない。
でも温泉に行きたい。
目的よりも経過が大事。
昨日寒かったので風邪。
昼間頃父と母が出かけていたので自分でホットドッグを作ることになった。 皇帝はバイトで1日五十本以上のホットドッグを焼いたことのある人間だ。 いわばプロ。 パンとソーセージをオーブンに入れ、トイレに行って帰ってきたらパンがこげていた。パンだかこげだかわからないくらいに、それはもう見事にこげていた。 こげパンを捨て、別のパンをセットする。 漂う香りをどうにかしようとファンを作動させる。 その瞬間、その音をどう形容しようか。 ゴー!とかガー!とかではない。 ブバー!だ。 アメリカの家電は音に対して鈍感な作りになっている。 それにしてもこのファンはすごい。 宇宙船から空気が抜けて行く時にこんな音がするのだろう。
ちなみに洗濯機の音はゴガンゴガン!だ。 ヒーターはブハー! 冷蔵庫はブオンブオン。
日本は静かだとはじめて思いました。
暮れにトルネードが来てた影響でここんとこ強風が吹き荒れていたので、本日とても寒かったです。
昨日学校が始らないかなーと言っていたが、今日事務の人に呼び出されてボランティアで新入生に学校案内してきた。 オリエンテーションの手伝いなのだが、自分がはじめてきた時にはグランドキャニオンに行っていたので、私にとっても今日が初めての学校案内。 自分も新入生のように「ヘーこんなところにプールが・・・」とか「え、ここのパーキング無料なの?」とか威厳のなさそうな感じ。 そして「どこからバスに乗るの?」等の質問に答える時もI dont know either連続。 語気としては「拙者も存ぜぬ!」位の勢い。 そのようなことは事務所の者に尋ねるがよろしかろう!!
妙な威厳発生。
*********** 西に向かう飛行機に乗ってる時に太陽が沈んでしまうと、一体地球ってどのくらいの速度で回ってるんだろうと不思議に思う。 飛行機より速いわけだ。
すげえ。
乗り物に弱い人なんか、酔わないだろうか。
サイケデリックってなんだろう?と昨日の夜考えていた。
昭和のヒット曲「そんなひろしに騙されて」では「サイケ〜な夏を〜横須賀で〜」と歌っていたから、横須賀で実現できる物である。歌詞は「恋の〜行方は、メランコリ〜」と続くので、その辺とも関係があるかもしれない。 そして、母が小中学校の同級生について「あの子はサイケな子だった」と語っていたことがあったので、小中学生への形容詞としても有効のようす。 さらに、映画「オースティン・パワーズ」でも主人公が「ベリー、サイケデリック」と言っている。(皇帝は初めにこの台詞を聞いた時に「ベリー、釈迦でリック」と聞こえていた。)
横須賀、メランコリー、小中学生、オースティン・パワーズ。
点と点が平行線を描き、全く繋がらないままである。
今日調べたところによると、退廃的、反体制的、色彩の氾濫といったような単語が浮かび上がってきた。 これで納得がいったが、その全てが横須賀、メランコリー、小中学生、オースティン・パワーズに当てはまらない。
意味と実用例が噛み合っていないのだ。
こんな余計なこと考えるひまもないくらい忙しくなってみたい。 というか、いいかげん学校始ってくれないかなー。
名実ともに年明けました。 おめでたふ。今年もよろしくお願いします。 免許の勉強します。
昨日の夜は面白い現象を見た。 中国は大きな国なクセに国内に時差を設けないので、雲南(チベットの隣)にいた時なんかは朝はなかなか日が出ないし、夜はなかなか日が沈まずに子供が宵っ張りになってたりした。 さて、合衆国はイースタン・タイム、セントラル・タイム、マウンテン・タイム、パシフィック・タイムの4箇所に分けて(アラスカとかハワイは別)一時間ずつ時差を設けている。 皇帝宅はセントラル・タイムなのだが、行く年来る年みたいな番組(ライブ)はラスベガス(パシフィック・タイム)で収録していて、一時間ごとに他の州の為にカウントダウンをしてくれるのだ。 段々年が明けていくのですね。
正月はのんびりしていたいのだが、全国的セールなのでうかうかしていられない。 モール全体で割引をしているのだ。 明日はエクスチェンジで五十ドル買うと二十五ドル返してくれるというセールが始るので買い物に行く。 今日も行ったし昨日も行った。
こんなに服が安くなっているだが、需要はあるのだろうか。 アメリカと言うと着道楽みたいなイメージがあるが、さにあらず、皆着たきりスズメだ。 皇帝のクラスメート達なんて、一周間ぐらいは同じ服を着ているが誰も突っ込まない。 2着か3着がぐるぐる回ってたりする。 日本の小学校で、毎日同じ服を着ているからっていじめられる子がいるというのが夢の世界の話のようです。 子供服なんか健康を害さない程度に洗濯していればそれで良いではないか。 しかもこっちはもう成人した大人である。 こう言っては色々問題かもしれないが、中東系の人が同じ服を着つづけていると体臭きついことになってる。 ベールの下から涌き出る香り。 でも誰も気にしない。 本人も気にしてない。 大人になると心が広くなるのかもしれない。 鼻の穴が詰まるのかもしれない。
昨日の夜頑張ってあけおめメールを出したりしたが、三名ほど入力ミスで返ってきた。正しいアドレスを調べるのが面倒というか、時として不可能なのでそのままにしてあえて触れずにおく。 頑張って日本の正月に間に合うように夜中に粘ったのだが、眠くなったので最後の方の人はメッセージが短くなってしまいました。 最後の方の人というのはアイウエオ順で最後の方の人のことで、本名が初めの方でもニックネームが後ろの方の人はそちらで登録しているので油断はできない。
とにかく、地球のこっちの人はよいお年オー。 地球のそっちの人は明けましておめでとう。
皇帝
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