凪の日々
■引きこもり専業主婦の子育て愚痴日記■
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久しぶりにしつこい風邪をひいた。
風邪をひいたときってなんとなくウイルスが体に入っている感じがわかる気がする。 「あ、なんかまずいかな?」って違和感を覚えた次の日あたりから、咳と喉の痛みが段々酷くなってきた。 あぁ扁桃腺だったらまずいなぁ……と思っていたら、倦怠感に寒気がきた。 あぁやっちゃった。 布団にくるまりマスクをして葛根湯をのんで寝るも、測ると熱は38.5だった。 あーあ。 それにしても関節がいたい。 扁桃腺じゃなくて喉のとこのリンパ腺が痛い。 何より喉の痛みが今までの人生で一番痛い。
なんかこの感じ、違うなぁ…と考えたら、五年前、アユムの入学式の時にかかった単核なんときんとか……夫に「ネットで調べたらキス病って言うんだってさ」と言われたあの病気の時の感じと似てる。 でも再発するのかな?とネットで調べてみたら、免疫力が落ちると再発するんだそうだ。 あぁ今、生理後でホルモン剤で体調グダグダだから、免疫力も落ちてたのかなぁ。
それにしても咳と喉の痛みがないものすごい。 夜、寝られない。 鼻のかみすぎで鼻血だらけ。 おまけに今朝は右目が目やにであかなかった。 鏡で見ると赤く腫れていた。 えーと、ものもらい? 弱り目に祟り目ってこの事だよなぁと嘆息。
それにしてもこのところ、季節の変わり目にはこうしてしつこい咳の風邪をひいている気がする。 歳を取って弱ってきたって事だろうか。 ちょっと前までは、季節の変わり目にいつも体調を崩すのは子供達だったのに、この冬はインフルエンザにもかからずピンピンしている。 予防接種受けても毎年かかっていた頃が嘘のよう。 子供って強くなるのね。 いや、子供といってもアイは16だし、アユムも11で、もうシングルエイジじゃないんだよね。 二人共私より背は高いし。
アユムが「おかあさんを見下ろすのってなんかイヤだなぁ」というけど、仕方ない事だよ。 私は老いて衰えていって、あなた達はどんどん成長していくんだから。
おさまらない咳に腹筋が筋肉痛。 咳のしすぎで思わず尿漏れしそうになってしまう。 子宮底筋がゆるんでいるからか。 気をつけよう。
認めたくないものだな。 老い故の過ちと言うものも。ふっ……
姪の結婚式まで2ヶ月を切った。 式には親族として、留袖を着よう!と張りきっている私。 人生初留袖。うふふ。だって親戚のおばちゃんだもん。留袖着なきゃ。うふふ。 そう思ってたけど、私は留袖を持っていない。 仕方なく、式場の近くの着物レンタルショップへ予約にいった。
係の人に「姪の結婚式で留袖を着たいんですが」と相談。 カタログや見本を前にあれこれ話をしたが、どうも親戚で留袖を着る人って少数っぽいような印象……? 「自分の式の時は叔母たち全員留袖だったもので、自分もそうするものだと思ってるんですが」というと、親御さん以外で留袖を着る…… そのあたりは各ご家庭で色々揃えたりして違ったりしますからねぇ……ごにょごにょ…… みたいに言われた。
今回姪の結婚式なわけだけど、義姉は実母から譲り受けた留袖を着るらしい。 それがようは姪のおばあちゃんが母親の結婚式の時に着たものだから、ちょっと柄が地味だそうで。 義姉にとっての義母、私の母も、留袖を着るそうだが、「おばあちゃんの留袖の方が派手かもしれない」と言っていた。 うーん。新婦の母でもないのに留袖着て、新婦の母より派手な柄だったらひんしゅくよね……
あれこれなやむと「色留袖はどうですか」と提案される。 色留袖かぁ……とちょっと迷うも、黒地じゃないだけ、色が豊富で、余計悩む。 でも新婦の母と紛らわしくない分はいいかも。 でも私の時、叔母たちは皆、黒の留袖だっだし、義姉と留袖の話をしたときも、「じゃぁ色留袖にする?」と話は出たけど、「でも色留袖だと留袖って感じがしないもんねぇ……」とうーん……という感じになったんだった。
結局、極力地味目の黒の留袖に決定。 帯も柄も古風な感じにして。 せっかくの留袖なのに、薔薇模様を着る意味がわからない。 おばちゃんだから古典的なお祝い柄でなきゃ。
仮着付けしてもらって鏡で見ると、立派な親戚のおばちゃんが映っていた。 わはははは。おばちゃんだ。五キロ太ったし、腹まわりすごい(笑
着物レンタルに肌着と足袋の購入、髪のセットと早朝料金で二万を超えた。 あぁ着物ってお金かかる……(涙 おまけに家族四人全員式に呼んで貰っているんで、ご祝儀いくら包めばいいのか頭を抱えているというのに。 ネットで調べたら最低でも10万だそうで。最低かぁ。 アイは高校生だし、大人1人分の料理だろうし、最低ってわけもいかないだろうしなぁ。
まぁでもアイたちは人生初の結婚式をものすごく楽しみにしているし、私も人生初留袖に軽いコスプレ気分(笑 当日はレンタルショップから式場まで、地下鉄と徒歩で移動予定。 合法コスプレで市内闊歩よ。わはははは。 ちなみにアイは当然高校の制服。 アユムはいっそアイの中学の制服着せようかとも思ったけど、それもあんまりなので、きちんと感のある紺の半袖ワンピを買ってきた。 ちょっとおしゃれな普段着としても着れそうな紺地に白のレース、黒のリボンベルトのかわいいワンピ。 もちろん大人用9号(笑
楽しみです。結婚式。
2015年03月22日(日) |
ホルモン剤 (健康) |
子宮内膜症ですが、ホルモン剤を飲み始めました。 中用量ピルになるらしい。 毎月定期的に生理はくるけど、量が半端無く、月経過多という状態で、日常生活を送るのに難儀するような状態だった。 せめて量を調節できれば、と病院に相談したら、薬を出してくださったわけで。 薬は次の生理がきたら飲む。 三週間分出すので、飲み終わったら次の生理が来る。 生理が終わったら、次の薬を飲む。 薬が切れないように、生理がきたら次の薬を貰いに来ること。 副作用は血栓。 手足に強烈な痛みがきたら、急いで病院を受診すること。 その際、この薬を飲んでいると申告すること、とカードを貰った。 こわ…… 「血圧が高いので、降圧剤を飲んでますが」というと、それは問題ないとのこと。 でもどう考えても、脳溢血とか心不全とか起こす確率あがるよね。 まぁその時はその時かぁ……。
今月生理がきたので薬を飲んだ。 毎日決まった時間に忘れず飲むこと。 飲み忘れていたら、思い出した時点ですぐ飲むこと。 面倒な副作用に、吐き気と頭痛がある。 朝から飲むと辛そうなので、夜寝る前に飲むことにした。 が、9時に飲んでも寝る前には軽く頭痛がしてくる。 構わず寝るも、翌朝起きると吐き気がする。 吐き気止めと頭痛薬を駆使して乗り切る。 すると今度は胃痛が。あぁもう。
それでも量は普通になった。 あらゆる生理用品を駆使しても一時間保たなかったけど、薬を飲んだら2日目でも二時間は保った。 あいかわらず内蔵が出てきたかと錯覚しそうなものすごい血の塊はボトッと出るけど。
でも私は痛みがまったくない子宮内膜症らしい。 たまにいるそうな。 「たまに」の確率に該当する事が多いのはもう諦めているけど、この「たまに」は助かるかも。 知り合いで生理の度に腰痛で死にそうにしていた人がいたけど、やっぱり子宮内膜症と子宮筋腫だったそうだ。 あんなに苦しむものなんだ…… 病院で「痛みはないですか?」とやたら聞かれた訳が理解できた。
そんなこんなで、薬と付き合いながら、なんとかやろうとしてます。 副作用で一番怖いのは、本当は「体重増加」なんだけど、まぁこれで今太っているのも「薬のせいで」と転嫁できるからいいか、と思わないでもない。
芸人さんのバラエティ番組を見ると、どこが笑う所なのかまったく分からなくて愕然となる時が時々ある。
お笑い番組で、芸人さんが、彼女の弟さんが運転する車でスノボに行くメンバーに、彼女と芸人さんも同乗させてもらって、一緒にスキー場へ連れて行ってもらった話をしていた。
芸人さんは、「面倒くさいので」笑いのスイッチをオフにして、車中色々話しかけてくれる言葉に適当に返事して話が広がらないようにしていたそうだ。 その中で、弟さんの先輩がどんどん調子にのって「なんやお笑いってたいしたことないやん。俺の方がなんぼでも話おもろい風にまわせるで」と「調子にのって」車中盛り上げたそうな。 その盛り上げている様子が「だんじり祭りで踊っているかのように」絶好調で、とバカにした笑い。
その時点で、違和感を覚えていた。 なんだろう、この人? 彼女の弟さんのサークルだかなんだかの仲間に、好意で車に乗せてもらっているのに、弟さんの立場とか、彼女さんの立場とか考えると、車中ちょっとでもいい雰囲気に持っていってあげるのが普通じゃないんだろうか? 「なんやお前のねーちゃんの彼氏、芸人なのにちーっともおもろないやんか。期待して損した」なんて、後で弟さんが先輩や友達から言われる可能性とか考えないんだろうか? しかも乗っけてもらっているのに。 相手が気を利かせて話を広げようときっかけをふっているのに、その好意をまったく無視で、初対面で緊張していたか、様子を見て遠慮していたかの先輩が、これじゃ道中気まずいままかも、と場を盛り上げようと頑張ってくれたかもしれないのを「調子にのって」って酷くない?
そうこうして、スキー場についてすべり始め、弟さん達がスノボで素晴らしいジャンプをするのを見ていたら、最後に先輩が変な飛び方をして、落下したらしい。 それも「上手い弟達と違ってものすごいへたくそな飛び方」だったと大笑いし、落下して動かない事で大笑いしている。
だって自分は初心者で上級者のジャンプを見学していた立場でしょう? 飛ばない人が飛んだ人を笑うのってどうなの。 しかも落下して動けない人をみて更に笑うって。 怪我を心配しないの?
結果先輩は腰骨を折ったか打ったかわからないが、そのまま動けず病院へ行く事になり、車中で休んでいる事になったそうで。 「リフト券一日で買ったし、もうちょっと滑っていこう」と弟さん達が言ったから、そのまま芸人サンはスキーだかスノボだかを楽しんで、汗をかいてきたので上着を車に置きにいったそうだ。 車のドアを開けたとき、先輩は助手席に仰向けに寝て漫画を読んでいたそうだ。 「大丈夫ですか?」と声をかけたら、「オカリナみたいな聞いたこと無い声で“おぉ〜……“と答えた」と大笑い。 芸人さん皆が爆笑している。 一人が「声だすと骨に響いて痛いからや」とフォローしながら笑い転げている。
どうして痛みに耐えている人の様子をそんなに笑えるの? 今、目の前で落下して怪我をして、今から病院へ行こうとしているのに、「せっかくだからまだ滑ってから、その後病院にいこう」って先輩と弟さん達は相談したんだろう。 先輩は痛みを我慢して、皆が楽しんでいる間車の中で一人で待っているというのに。 ひょっとしたら「俺は大丈夫だから滑ってきたら」って先輩が気を遣ってくれたかもしれないのに。 どうして大笑いできるの。
ここで大笑いできるのは芸人さんだからなんだろうか。 それとも普通ここは誰もが笑うところなんだろうか。 笑えないで「怖い」と思ってしまった私はどこかおかしいんだろうか。
たとえば例の死刑の動画を見ても、彼らは笑うんだろうか。 目の前でけが人が出るのと、画面の向こうで殺される人の姿を見るのとは違うんだろうか。 私にとってはどちらもものすごく怖い事で、あって欲しくない事なんだけれど。 私はおかしいんだろうか。
笑いのツボが分からない。
2015年03月12日(木) |
卒業式 (子供 日常) |
去年までアイが着ていた制服がテレビのニュースに映っていた。 中学の卒業式だったらしい。 もう一年、まだ一年。でもなんだか遠い昔のような気もする。
小学校に続いてアイにとって苦痛でしかなかった中学生活。 卒業式の後も、記念撮影をしたりして盛り上がる子供たちの中に、アイもそれなりに紛れ込んではいたが、帰りは私と二人で帰った。
卒業式なんだから、友達と帰るもんじゃないの?
自分は、中学生活を振り返りながら、 違う道を進む友達との別れを惜しみながら、 いつまでもこの帰り道が続けばいいのに、と思いながら、 他愛もない話に笑ったりしながら、 帰った気がするんだけど。 最後に皆で遊ぼうって話になって、友達の家に集まってお菓子を持ち寄って遊んだ記憶が。
アイは私と並んで歩きながら、「この家、チョコレートケーキを連想しない?」と小さな集合住宅を指差して言う。 「あぁそうだね。絶妙の色あいだね。部活帰りの空腹時とかにここを通るのは辛かっただろうね」と言うと嬉しそうに笑いながら「そうでしょ?ずっと思ってて、誰かに話したかったんだ」と言う。
そんな些細な事すら、話す友達がいなかったのか。 三年間、この道を、いつも一人で歩いていたということか。
どんなにつまらない三年間だったのだろう。 不憫で不憫で、哀れで情けなくて可哀想で切なくて 卒業式とは違う意味で、親として泣きそうになった。
春休みは街中で、卒業したアイの同級生達が集まって遊んでいる姿をよく見かけた。 アイは一人ずっと家でネットとゲームをするだけだった。
あれから一年。
高校生になって、アイは初めて誕生日にプレゼントを貰って帰ってきた。 義務教育時代には無かった事。 「アイに会えて良かった!生まれてきてくれてありがとう!」などという熱烈なメッセージカードやかわいい手作りカードをいくつか貰ってきた。 「●先輩はコンビニデザート奢ってくれた」とか 教室では女子が全員でハッピバースディを歌ってくれたそうだ。 「このクラス大好き!」と嬉しそうにアイは話してくれた。
良かった。 第一志望の道ではなかったけれど、今の学校での生活は、とても楽しいものらしい。 「高校受験で失敗して」という言葉を耳にするけど、アイにとっては失敗ではなく、「友達」という、今まで欲してやまなかったものが手に入ったとても良い道になったようだ。
アイはしっかり、蒔かれた所で咲こうとしている。
頑張って
今まで回りにいなかった性格の人と接した。 なんだろう。この感じ。初めてのタイプ。
控えめで自信なさそうに必要以上に自分を卑下した発言をするのに、他者のアドバイス的発言には決して同意しない。 持論をぶつけないと気が済まない。 そんなのは承知なんだ自分はさらにその上で悩んでいるんだ的な上から目線。 だったら最初から愚痴らないでって感じだけど、欲しいのはアドバイスじゃなくて、「そんなことないよー」という褒め言葉なんだろう。 面倒くさい女性心理が更にこじれた感じの印象。
その場の主導権を握りたがるのに、誰かが声をかけてくれるまで息をひそめて待っている。 かまってかまってとせがむ寂しがり屋だけど人には厳しい。 「自分が言ってやらないと誰も言ってくれないでしょう」と自分はあえて悪役を引き受けているんだと懐の広さ器の大きさをアピールするけど、最初から最後まで引き受けることはしない。 皆をまとめて導くまではやらない。 自分のためには動くけど、人のためには動かない。 他人ののろけ系の話も「いいなー私はそんな事ぜんぜんないもんなー」と一気にしらける発言で場の空気を台無しにし、自分の不幸アピール。 あたしってかわいそうでしょうあたしってがんばってるでしょうあたしってあたしって
あれー同族嫌悪とか?自分に似てるから違和感なのかな? でもこんなに面倒くさいかな私。 その場の主導権なんか絶対握りたくないし握れないし、構って貰わない方が楽でいいし。 何より、自分の不幸自慢は私は絶対しないし。 こんなに「自分が世界の中心」的感覚はないし。 その他大勢に埋没しているのが楽で幸せだし。
じゃぁなんだろうこの違和感。 そうなんとなく感じていたら、その人は一人っ子だと聞いてなんとなく納得した。 そういえば、知り合いで一人っ子がいないんだ私。友達少ないから。 一人っ子ってこんな感じなんだ。
親に大事に大事に育ててもらったんだろう。 そりゃ世界は自分中心に回るだろう。自信家にもなるだろう。 でも外の世界に出たら、自分より優れた人はいくらでもいるわけで、そのあたりで、プライドは高くなるけど、卑屈にもなるんだろう。 この人のなんか危ういバランスの印象ってそこからか。 他人との距離感が独特な人だなぁと思っていたけれど、兄弟姉妹がいないから、そのあたりの練習経験がないまま育ったからって事になるのかな。 兄弟姉妹間で勝ち負けとか、色々経験していくけど、一人っ子だと、勝負相手がいないから、常に自分が一番で、負けに対する耐性がなくて、負けん気が強くなるんだろう。 なるほど。なんか勝手に納得。
なんて、あれこれ自分で考えて、「でもこれって一人っ子に対して自分が偏見(?)を持っているって事になるのかな」と思った。 偏見ってほどでもないけど、でも性格形成で、兄弟姉妹の存在って大きい気がする。 男兄弟がいる女の子は活発で打たれ強いし、女兄弟がいる男の子は気配りというか、ちょっと繊細な部分もあるし。 ってのは、世間一般の子供達を見てもそうだし、自分の甥っ子姪っ子達を見ても感じる事ではあるけど。 でもそう感じてる事自体が私の偏見で見てるからなのか……とぐるぐる。
テレビを見ていたら、そっくりの人発見。 アナウンサーの小島●子さん。 見た目から話し方からテンションからなんとなく感じる扱いの面倒くささからそっくり。 これは小島さんも一人っ子だとか?と検索してみたら、年の離れた姉さんがいるらしい。 でも母親に大事に大事に大事に大事に育てられ過ぎて育ったようで。 ってことは、あの人も一人っ子だからじゃなくて、親の子供に対する愛情のかけ方でああいう人間に育ったって事なのかな。
愛情って多すぎても少なすぎてもいけないのね。 どれくらいが適量なんだろう? それも子供によって違うんだろうしなぁ。
うちの子供たちは人から見てどんな子に育っているんだろうなぁ。 愛情のかけ方、今のままで大丈夫なのかなぁ私。
朝、ベランダに出て、登校していく子供達を眺めつつ、洗濯物を干す。 ベランダの前は細い脇道で、小学校の指定した通学路でないので小学生は通らない。 何人か、中学生が通っていく。
いつも通るのは、二人連れの女子中学生と二人連れの男子中学生。 他も通っているのかもしれないけれど、私は洗濯物を干しているのであって、別に見張っているわけではないので一人無言で通る子には気がつかない。 会話が聞こえるので気がつく程度。 テスト前は「勉強した?」とか言葉少な目だったり、昨夜のテレビの話だったり、今日の学校行事の事であったり。 とぎれとぎれに耳に入る彼らの他愛ない会話は朝からほっこり心があたたかくなる。
「ごめんーまった?」「いや、大丈夫」「ごめんー」
おや?聞き覚えの無い男女の声。 中学生のカップルがここを通る事にしたのかな? 女の子の方がちょっと待ち合わせ時間に遅れたのかな。 それにしても朝、一緒に登校するって微笑ましいけど、中学生としては勇気あるなぁ。 下校ならともかく、一緒に登校って勇気いるよね。 それも厭わないくらい、熱々の初々しいカップルなのかなぁ
ほんわかした気分でチラリと道に目をやると、男子中学生が二人、歩いていた。
……あ、いつもの二人連れの男子中学生? あれ?カップルは? え?あ? ボーイソプラノだった二人のうちの一人が声変わりしたってこと? そういうこと?
なんかなんにせよ、一緒に楽しく登校する姿は微笑ましい。 色々と今日も朝からほんわかした気分。 今日も学校頑張ってね。
暁
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