凪の日々
■引きこもり専業主婦の子育て愚痴日記■
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今年のクリスマスはなんというかとても疲れた。 イブの学校終業式に子ども会のクリスマス会をやったから。
今年の役員(我々なわけだけれど)は「念のために」とか「早めに」とかいう考えが無い人の集まりのようで、行事もギリギリになってからでないと動こうとしない。 そもそもこういう役員だの委員だのという学校関係の強制ボランティアは、なまじ完璧にやって「あの人に任せれば大丈夫」という実績が残ってしまうと延々そういう役目をおしつけられる羽目になるらしい。 だから、程ほどに、「あの人ちょっと駄目じゃない」と思われる程度に手を抜くのがコツらしい。 だから、もう私からあれこれ言うのは止めていたんだけど。
クリスマス会三日前に買出しして当日午前中に袋詰めとかゲームの用意というギリギリの準備。 去年の役員さんはプレゼントもケーキも店を何件も回って選び用意したそうだけど、今年はプレゼントは全部100均ショップ。ケーキはミスド。お弁当はその隣にあった弁当屋さんに一日であっさり決定。 まぁ今年はこれでいいんだろう。 プレゼントを袋詰めしている段階で「あ、そういえば欠席者の分のプレゼントは?」と聞いたら「え、欠席者もいるの?まぁ後でいいじゃないとりあえずこれをやろう」みたいにキレイにスルーされて。 まぁいつもの事だからいいか。明日もクリスマスだし、なんだったら明日買いに行って用意してもいいんだろうしね。とこちらも自分に言い聞かせて。
声をからして他人の子ども達のお守りをしてクリスマス会をなんとか終わらせて「これで今年の子ども会は終わりだねー」と皆でほっとしていたのに。
夜に会長さんから「保護者からクレーム電話が来た」と報告メールが。 「欠席者にプレゼントが無いってどういう事?会費は払っているのに不愉快!!」と物凄い剣幕で怒りをぶつけられたそうだ。
あーあ。
脱力のクリスマス。 まぁこんな年もあるよね。
子ども会役員経験者に感想を聞くと「色んな人がいるなぁって感じよ」と返す人が多かったけど、なるほどなぁと痛感した今年。 それだけ色んな人と接するからなんだろうけど。 接すれば接するほど、自分の感覚がぶれて分からなくなっていく。 ここは怒るところ?笑うところ?言わない方がいい?言っていいの? 自分の中の色んな基準が分からなくなっていく。 どんどん人と話すのが怖くなる。 困ったなぁ。
今週は引きこもり週間決定のはずだったが、急遽母が今週末泊まりに来る事になってしまった。
元々週末は田舎からお義姉さんが、こちらに住む我が子の様子を見に来る予定になっていて、「じゃぁ一緒にウィンドウショッピングしましょうね」なんて、約束をしていたのだけれど。 心優しいお義姉さんは「私一人我が子の所へ遊びに行くのもなんだか義母さんに申し訳なくて」と、気を利かせて母にも「一緒に行きませんか」と声をかけてくれたのだ。 あぁお義姉さん。なんて優しい人なの。でも私にとっては余計なお世話過ぎる。 だって母が来ると面倒臭いというか、うざすぎるんだもの。 お義姉さんだけなら一緒に楽しめるのに。 母まで来ると、どこへもいけやしない。がっかり。
でも母もお義姉さんも、それなりに気分転換になるだろうし、母が来ればお姉さんも気兼ねなく我が子と過ごせるわけだし。 お姉さんも私とウィンドウショッピングするよりゆっくり我が子の部屋の片付けとかしていたいかもしれないし。 でもせめてクリスマスイルミネーションくらいは一緒に見に行きたい所だけれど。 義姉さんは我が子がバイトが終わって帰ってくるのを部屋で待っていてあげたいかもしれないしなぁ。 母は「寒いからイヤだ」と言うだろうし。 かといって母一人で留守番させるのは危ないし (何をやらかすか分からない。先日は実家で火事を出しかけたと言ってたし)
こちらが一緒にしたい事とあちらがこっちでしたい事がイコールかどうかってとこが難しい。 そもそもお義姉さんは遊びにとはいっても我が子の様子を見にきて世話を焼きにくるわけなんだし。 まぁ、バイトから帰ってくるまでの間の食材の買出し位は一緒に行けるかな。 それも余計なお世話かな。
お世話のどこまでが有難くてどこからが余計なんだか。 難しいもんだなぁ。 でも、余計であれなんであれ、世話を焼いてくれる人がいるという事は有難いわけで。 とりあえず色々お誘いの声だけはかけてみよう。 せっかくクリスマス前に来るんだし、雰囲気だけでも楽しんでもらいたいもんだしなぁ。 これも余計なお世話かな。まぁいいか。
今週は幼稚園に行く日が二日間だけなので、引きこもり週間に決定。 カレンダーを見てそう決めたけど、二日のうちの一日はクラスの懇談会というか、ランチなので、ちょっと見苦しくない程度にしておかないとまずいだろうと思い、ボサボサの髪をどうにかしてもらうべく今日は美容室へ。
私の髪は剛毛癖毛しかも多いので、美容院泣かせ。 勿論本人は生まれてこのかたこの髪に泣きっぱなしなんだけど。
いつものごとく縮毛矯正をお願いする。 前回可愛い女の美容員さんがやってくれたんだけど、前髪を作ってもらうよう頼んだら、「前髪が伸びてきて自分で切る場合のコツ」を熱心にレクチャーしてくれた。 でも相談したわけでもないのに「コツはここですよ。前髪と横のここをこう繋げてこれで顔のここが隠れるからこれで小顔に見えます!」と小顔効果について延々説明されると、なんというか、そこまで私って…と軽くへこむというかなんというか。 いや、まぁ、参考になったし。有難う。
で、今回は店長さんが担当してくれたが、前回作ってもらった前髪の癖について相談したら、見事前回と逆の切り方をしてくれた。 つまり、小顔効果を狙うなら両脇を長く、癖をどうにかしたいなら、両脇を短くして真ん中を長めに、という事らしい。 どうすればいいんだ。 おまけに「かかりにくいですね」と四苦八苦してやってくれたけど、帰宅したらもう前髪うねっているし。 大枚はたいたのに縮毛矯正効果なし。がっかり。 まぁ仕方ないか。こういう髪だもんなぁ。
死ぬまでに一回だけでいいから「雨が降ると湿気でぺちゃんこなのー」って悩みを体験してみたいものだ。 とほほ。
今年もあと何日だ。 考えてみたらアイの妊娠と共に仕事を辞めてはや十年。 専業主婦歴十年ってなんの職歴にもなりゃしないわけで。 今年はすっかり引きこもり主婦している。
去年は幼稚園のバザー役員で、色んな園行事にそれなりに参加してお手伝いしてきたけど。 今年の子ども会役員は幼稚園とはかなり違うのでとまどうというかストレス。 何が違うって母親の年齢&母親歴が違うから。 子ども会の親はたくましいというか、癖があるというか。 幼稚園ママはまだ主婦歴も母親歴も一桁って人が多いので、初々しいし、結構一生懸命やる感じ。 子ども会はママというよりおかんと言う感じ。 上の子は高校生とか社会人なんておかんも山ほどいるわけで、そこに母親歴一桁の私なんか、なんというか、対等になんか無理って感じ。 「だってたかが子ども会じゃんーそこまでやらなくてもいいんじゃ?めんどくさいしこっちも忙しいのよねー」って感じの人が多く、またそれは正論なんだろうなぁと思うし。 でも一応役割はあるからそれはちゃんと果たさないと!といっぱいいっぱいになってしまう私はそういうおかんと時々温度差のギャップで浮きまくり、相手を不快にさせてしまう事も多々あるようで。 「そこまでしなくていいじゃん」とかあきれたように「よくそんなこと気がつくねぇ」とか言われて。 気がつかなくてもどうって事ないのかもしれない。
この前は地域との集合時間が三十分早くて、子ども会だけ三十分早いのって何故ですか?と会長に確認したけど「別に早い分は良いんじゃない」の一言でそのままスルー。 結局子ども会だけ三十分無駄に集合場所で時間をつぶす事になったけど、考えようによっちゃソレくらいどうって事ないのかもしれない。 今月はクリスマス会の準備があるけれど、例年ならもうケーキと昼食の発注先を決めて、もう出欠のプリントを出している時期だけど、今年は今週末に話し合いましょうって事になってまだ何も決まっていない。 ケーキの注文は早めにしないとお店では忙しい時期だから断わられる事が多いそうなのに。 でも皆さんそんなの知ってるんだろうから、私が1人で「あの、去年はもうこの時期は」なんて言い出すとまたうざがられるだけだろうし。 ケーキを断わられたってそんなのたいしたことないからどうにでもなるんだろうし。 子ども会だもの。しかも今年一年だけやればもう来年は関係ないんだし。 ケーキが駄目ならお菓子だっていいわけよねきっと。
そう言い聞かせるのがストレス。 去年はこうだったから、今年もこうしたほうが、と思うのは私だけで、去年はこうだったみたいだけど、今年はコレで良いじゃん、という周囲とのズレがしんどい。
そんなこんなで引きこもり。 もう誰とどう話せばいいのかわからなくて。 地域の人と会って「あ、子ども会にそういえばお願いがあるんだ」とか言われると物凄く困るし、向こうは子ども会役員として顔を覚えていても、会員その他大勢の人の顔なんかこっちは全然覚えていないし。 誰だっけ、と思いながら愛想笑いしたり、会話の糸口探したりするのがもう苦痛で。 同じような理由で園行事や学校参観も苦手。 もう顔が覚えられないの。 誰だったっけ、と探りながらどうでもいい話を繋げて話すのがしんどいの。 そうやって苦労して話して引かれるのが辛いの。 人と話すのがキライなの。
もう外に出たくない。 誰とも話したくない。
でも昨日は学級参観、今日は園のミカン狩り、あさっては園の参観日で金曜日は園の習い事のお迎え。 二学期も終わるから行事が多く、ずっと学校や園に顔を出さなきゃいけない。 先生やお母さん達と無難に会話し、子ども達の様子を聞いて、
がんばらなきゃ。がんばらなきゃ。 引きこもりたいなんて甘えた事言ってるんじゃない自分。
暁
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