◆◇ お気楽観劇日記◇◆
公演やビデオなどを・・・見たまま、聞いたままを
つらつらと書き綴ったまたまた気楽なコーナーです。

2004年04月04日(日)  『レディマクベス』

タテさまの『レディマクベス』

タテさまのレディマクベスかぁ・・・見たいなぁ・・・。
ただそういう気持ちだけでチケットを取った。
何かの先行予約で取った。
会場は京都。

届いたチケットは“1階33列”

先行予約なのに33列〜?
そんな気持ちだった。

ココ最近、気候もよく、暖かい日が続いていたのに
この日は・・・朝から雨だった。

満開の桜の京都を歩きながら、ランチをしに行った。
・・・ところが行きたかった2軒はいっぱいで入れなかった。
雨の中、約・・・1時間半・・・散々歩き回ったのに結局、会場に近いところでランチを済ませた。

寒い・・・そして日頃の寝不足・・・そんな体調でいざ会場へ。

「33列かぁ・・・。でもタテさまの公演は近くじゃなくても
 全体が見えたらいいもんね。」そう言いながら、33列の座席の入口へ向かった。

33列・・・33列・・・。

入ってすぐ目に入ったのは“28列”というシートだった。
・・・・・・は?・・・目の前に舞台があった。
舞台に向かって・・・28列、29列、30列・・・・・・は?
もしかして後ろから1列、2列〜?
じゃあ、33列は?

・・・・・・1番前だった・・・・・・最前列だった。
しかもセンター寄り・・・。

タテさまの公演・・・最前列は舞台の良さが満喫できない。

うううっ!!! 最前列かあ。
なんともゼイタクな嘆きだ。

そうこういいながら、公演が始まった。

マクベスのストーリーはよくわからない。
舞台は全体的にモノトーンというか、暗いトーンでどよよーんという感じだった。

出演者は王役の人、マクベスの三木雄馬・・・そしてマクベスのライバル、
それから何やら妖しげというか不気味な女性が4人・・・そしてタテさま
・・・・・・この8人だけだった。

ストーリーは、あやふやなまま・・・。
気がついたら、私の隣の人の動きが止まっていた。

タテさまが右へ行っても・・・そのまんま、左へ行ってもそのまんま。
恐る恐る見てみると・・・寝ていた。

私もかなりの睡魔が襲ってきていた。
またふと気がつくと左隣の妹が小さく舟をこいでいた(をいをい)
それよりも妹のもうヒトツ向こうの人が・・・2人・・・大きく舟をこいでいた。
妹を超えてもなお、見えるくらい。

タテさまはもちろん目の前にも来る・・・。

ヤバイよヤバイよ・・・。私は絶対寝れない・・・。

私の右隣の人は見事に動かない・・・。

タテさまの公演は2時間・・・休憩なし。

寒さと睡魔と・・・両隣の居眠り攻撃に耐えながら・・・1人でタテさまを見続けた。

タテさまのレディマクベスは・・・こわかった。
妙にリアルだった。

マクベス役ともう1人のライバル役のダンサーの飛ぶ高さがすごい。
妹も寝ていたのは少しの間だったらしく、この2人の跳躍の高さに驚いていた。

ラスト・・・レディマクベスが殺人を犯す。
その後、白い衣装に身を包んだレディマクベスが登場した。
血に染まった白い花を持って・・・。

その花を持った手をあらわにした時・・・背筋が寒くなった。
右手が赤く染まっていた。

この日初めての・・・鮮やかな色。
花を染めた血と右手を染めた血・・・あまりにもリアルで怖かった。

どよよ―――んとした公演が幕を閉じた。

「やっぱり難しかったねぇ。いつもそう言いながら見てしまうよねぇ。」
「タテさまはマクベスの奥さんなん?なんであんなことになったん?」
・・・元々のストーリーを知らないから、出てくる話題もとんちんかん。

でもやっぱり・・・また行ってしまうんだろうなぁ。
難しい・・・超難しい・・・タテさまの舞台見に・・・。


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春吉

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