2009年12月04日(金)
手術からまる3年。 毎日毎日、祈る気持ちで過ごしてきた。 半分過ぎた。あと2年。 あと2年過ぎれば生存率はぐっと高まる。
定期検診から帰って来た主人が、深刻そうな顔で話しだした。 「肺に影が写った」 1センチほどの小さな影。 この段階では普通見付からないまま進行するのだそうだ。 レントゲンではうつらないのだそうだ。 CTだから見つけられたのだそうだ。 転移だとも、新規だとも、今の段階では判断ができないらしい。 そう、癌であるかさえもまだわからない。 遡って見てみたら、前回のCTにも影があったらしい。 なぜそのとき見つけてくれなかったのか。 逆恨みだとは思いつつ、そんなことを考えてしまう。 詳しい検査は、一週間後に行うそうだ。
ああ、もう……。 たばこを吸わないあなたがどうして……。 なるなら、私でしょうに……。
神様、お願いです。お願いです。 どうか癌ではありませんように。 代われるものなら、私が代わりますから。 お願いだから、私からこの人を奪わないでください。
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