インコの巣の観察日記
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2004年11月11日(木) 春闘じゃなくって秋闘なのね

気づけば、もう11月も3分の1過ぎてるんですよねぇ…早いなぁ。もう2004年も終わりかぁ...(笑)

11月と言う月、私は結構好きなんですよね。どうしてなんだろう??とその理由を考えてみたのですが、

それは11月ってトヨタカップの月だったからなんですよ(笑)



まぁ、ここ2年は12月の半ばに開催されているし、その前だって年によっては12月の頭に開催されてた。

それでも、なぜか11月はトヨタカップの月、として私の頭にはインプットされてる。

恐らく、11月に入ると「もうすぐだぁ!!」とソワソワし始めていたからでしょうね(笑)


RedondoがReal Madridの一員として来日したのも11月だったし、

そう言えばPochettinoがアルゼンチン代表として来日したのも11月でしたよね。


そっか…いろんな大切な思い出がたくさんある月だから、私は11月が好きなのかもしれないなぁ(笑)

小春日和、赤や黄色く染まった樹木、冴え渡る月、そして期待に胸膨らむ高揚感…全てが鮮明に思い出されます。



あの頃は幸せだったなぁ….(遠い目)Redondo、Guti、Suker、Pedja、Karembeu、Savio、Karanka、Ilgner、そしてFernando Sanz(笑)

PixiにPetrovic、SalinasにGoikoetxeaにAzcargorta、イロイロとオマケも豪華でございました(爆笑)



そのトヨタカップも今年で最後。Oporto...Victor Fernandez監督とHugoちゃんが来るから行きたい!!んだけれど、Barcelona行きにお金かかるし...

(エアとホテル、その他諸々試算してみたら、予算オーバーとなってしまった。頼むから、ユーロ安に振れてくれ!!苦笑)

どうしたものか。それにしてもつくづくRiverの敗退が痛いです。でも、たとえRiverが南米チャンピオンになったとしても...

お犬さまはケガなのね。イヤ、怪我してなくてもゴールマウス守るのはCostanzoだったか??(苦笑)






では、今日のインコニュース...と言っても、ちゃんと記事読んでないんですけれど(苦笑)

まずは、Alex Fernandezのお話。彼は今度のRacing戦に出場すれば、インコで通算100試合出場と言うことになります。

彼はOsasunaでもプレーしていたので、その時の分を含めると、今現在通算128試合出場となるのですが、

インコの青白ユニを着てピッチにたったのは99試合。あと1つで100なんですね。

そのAlexのこれまでの道のりがのっていたのですが、そうか...気付かなかったけれど、

彼もSarria経験者だったんですね。Pochettinoしか残っていないと思っていたけれど、

Osasuna天国へ行く前に、彼は95/96シーズン、Espanyoldトップデビュー果たしているんですね!!


ちなみに、128試合の内訳は以下のようになっております。

ESPANYOL:

Liga 1995-96 --14 partidos


Liga 2001-2002 --33 partidos


Liga 2002-2003 --20 partidos


Liga 2003-2004 --24 partidos


Liga 2004-2005 --8 partidos


Total partidos --99



OSASUNA:

Liga 2000-2001--29


Total partidos--128



その他には、最近好調なLopo、いよいよ代表召集か??とのウワサに、

3年たってもアルゼンチンリーグのVélez Sarsfieldと揉めてるMartin Posseの保有問題について、ようやくFIFAの裁定が下るとか、

そのPosseが右脚の外側靭帯を少し傷めて、土曜日は欠場とか、そう言ったものが載っておりました。




それから、昨日Pochettinoたちがクラブ側と今シーズンの報奨金について話し合いを行ったそうですが、

合意には至らなかったとの記事ものっておりました。(春闘じゃなくって秋闘なのね:笑)

Los Capitanes...つまり、CapitanのTamudoとViceCapitanである、Soldevilla、Lopo,、Angel Morales、

そしてPochettinoの5人がチームを代表して交渉してるようです。


報奨金...つまり、CLの出場権を獲得したらいくら、UEFA CUPの出場権を獲得したらいくら、

1部残留を果たしたらいくら、というように、成績に応じてチームから支払われるボーナスについて話し合ってるんです。


CL、UEFA CUP、残留についての金額については概ね合意に達したそうですが、

それ以外の獲得ポイント(つまり、順位に対して??)に関しては、話し合いが纏まらなかったため、

再度交渉の場を設けるってことで、昨夜は終わったとのことです。

今シーズンは調子良いし、分捕れるだけ分捕って来い、Pochettino!!(笑)








では、昨日の続きで魔女移籍話。



彼の歩む道は茨の道…まさにその通りだと思います。

だって、魔女は降格争いの真っ最中なのですから。



何とか順位を上げるために、勝ち点を奪うために、Cuperを招聘した。

まぁ、Cuperさんも良くこの困難な仕事を受けたものだと思います。

魔女と言うチームにとって、Cuperさんはどう言う存在かと言えば、

それはまさに勝利の象徴なんですよ。魔女が欧州の舞台で活躍したのは、彼が監督だった時。

Lazioと最後のCup Winners CupのFinalを戦ったのは、彼が監督だった時。

で、その手腕を買われてValenciaへとステップアップ、さらにはInterへと上り詰めたのですから。



つまり、魔女のファンやクラブの幹部連中は、「彼ならなんとかしてくれる」と思ってるトコあると思うんです。

彼は魔女のクラブ史上最高の成績を残してくれた、クラブ史上最高の監督なのですから。

だからこそ...彼でもダメだった場合の落胆はとてつもなく大きくなるということ。

そして、その落胆はいつしか...憎しみへと変わっていく。そう、ファンなんてそんなものです。


そんな、Cuper体制になって最初の補強選手が大久保嘉人なのです。





昨シーズンのEspanyolはこれに似た状況に陥っておりました。

開幕から全く勝てなくて、Clementeのクビを飛ばしてPSGの監督を辞任後フリーにしていたLuis Fernandezを招聘。

彼の監督就任と同時にウワサされたのがPochettinoの復帰でした。



冬のMercadoにてPochettinoの獲得を目指すべく、随分と早い段階から動いていたようです。

私は「帰ってきてくれたら嬉しいけれど、でもまた、いつものウワサでしょ??」と最初は思った。

だって、Luisの就任と同時に、それこそ1週間も経たないうちに、「Pochettinoが冬のMercadoで帰ってくる」との見だしが

MARCAやEl Mundo Deportivoに踊っていたから(笑)


もう、慣れてしまっていたんです。今まで、何度も何度もそう言う話は出ていたし、

狼が来た!!状態でしたもの(笑)



PochettinoがBarcelona - Bordeaux間を2往復して双方のクラブと話し合った結果、

彼はインコへレンタルで戻る権利を手にすることが出来た。Poche、2日間寝ずに頑張った甲斐ありました(笑)



私は...毎日、記事をチェックして推移を見守りながら「帰ってきて欲しい...」と強く強く願っていました。


と同時に、怖くて仕方がなかった。どうして良いのか分からなかった。

以下の文章は、昨年の12月末に本館の方の日記に書いたものです。


古巣に戻ることが良いことなのか...私は迷ってる。

あの頃の良いイメージがPochettinoにも、サポにもそしてクラブ幹部にも

強く残っていればいるほど困難な道を歩きそうな気がする。

彼がインコの巣を離れて数シーズンが経ち、チームの状況も、それを取り巻く環境も変わっている。

だから、昔の通りにはいくはずはない。でも、良いイメージが残っていると誰しもその夢を追いかける。
 
 

Espanyolは決して強豪チームではないが、かと言って降格争いするような、そんなチームでもないはずだ。

UEFA Cup出場権を狙えるだろうし、国王杯には伝統的に強いチームだ。

彼の在籍中にEspanyolはLigaで4位になり、国王杯タイトルも獲った。

ある意味“強いEspanyol”の象徴がMauricio Pochettinoなのだ。

今帰ると過度の期待だとか、余計なものが彼について回る気がする。 
 

誰もが夢見てしまう。しかし現実はそんな甘くない。

彼は救世主でも何でもない。Pochetが加わったくらいで

事態が好転するなどと、そんな単純なものじゃないはずだ。

 
 
Espanyolにかつてのアイドルが戻ってくる...

こう言うシチュエーションは私は以前にも体験している。

私が大好きだった左サイドの早熟の天才...Jordi Lardin

彼のことを、今、どれだけの人が覚えているだろう...



いらぬ心配のしすぎだと、そう笑われてることだろう。

だが、私はPochettinoが好きだ。彼のプレーを見るのが大好きだ。

だからこそ、哀しい瞳でピッチには立って欲しくないし、

苦悶に顔を歪めるなどと、そんなものは見たくない。



“futbolからの贈り物”より転載



彼が帰ってきて、最初の試合はMontjuicでのMallorca戦でした。

この試合、Espanyolは2-0と、Tamudoの2ゴールで見事に勝利を飾りました。



この試合は完璧だった...Espanyolは03/04シーズン最高の出来だと言われ、

2ゴール決めたTamudoはSan Tamudoと絶賛され、そしてPochettinoのプレーは

el defensa impecable de siempreと、人々の賞賛を浴びた...。

Espanyol、残留のための闘いの火蓋が切って落された、象徴的な試合でした。



今思い出しても、涙がこぼれそうになるほどに、それほどに嬉しかった勝利。

勝利の象徴であるPochettinoの帰還が、残留の大きな力となることが証明された勝利。

逆に言うと....もし、この試合Espanyolが負けていたら、一体どうなっていたんだろう??

恐ろしすぎて考えられません(苦笑)




03/04シーズンの最終戦、Murciaに勝って残留を決めたEspanyol....

興奮気味にMontjuicの様子を伝えるレポーターの声を聞きながら、同じように歓喜を爆発させていた私は、

「人々の期待を裏切らなかったMauricio Pochettinoは強い人だ」と、あらためて思い知ったのでした。




彼はEspanyolに戻ってきたその理由も、人々が寄せる期待の大きさも、自分に課せられた義務も、何もかもを知っていた。

自分が成すべきこと知っていて、そして裏切ることなく、それをちゃんと達成した人なのです。



Mallorcaに移籍する大久保くんも、ある意味ではこのPochettinoと同じ立場です。

Pochettinoが勝利の象徴であるが故に、その行く手が険しいのに対して、

大久保くんの場合は、信頼を得るためには1からサポとの関係を築かなくてはならない...

ゼロからのスタート故に、その行く手が険しいと言う違いはありますが、

それでも、そこへやってきた理由、人々が寄せる期待の大きさ(と大久保くんの場合は揶揄も含まれるでしょうが)、

そして自分に課せられた義務は同じです。そう...チームを残留させなくてはならないと言う義務、

自分が成すべきことは、チームを残留させること。そして裏切ることなく、それをちゃんと達成しなくてはならない。




とてもとても厳しい道のりです。ハンパな覚悟では出来ないでしょう。並みの努力では為し得ないでしょう。

でも、それを承知でPochettinoは敢えてEspanyolでの戦いを選んだのだし、

大久保くんも新天地でのチャレンジを選んだのでしょう。


別に大久保くんのファンってワケではないですが、一応地元のチームの選手だし、

頑張って欲しいと思っております。Ligaで日本人が活躍するの、見てみたいし...。

せっかく魔女枠が出来るのだから...魔女の残留への闘いを見てみるのも面白いかと思います(笑)




しかし、大久保くんが合流して魔女枠が出来るのは年明けの試合からですよね??

う〜ん、残念だな。Espanyol - Mallorcaって12月4日なんですよね(笑)

魔女枠の恩恵に与れるのは、VUELTAのみってことなのネ。

もう1度、Espanyolに日本人誰か移籍しないかなぁ...イヤ、マジで(爆)





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