インコの巣の観察日記
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2004年09月20日(月) リーガ エスパニョーラ 第3節 エスパニョール対レアル・マドリー 結果

MauricioとPKと私

結局、落ち込んだまま夜明けを迎えてしまいました。 (苦笑)

ただ、ポジション的にMauricioさんは左のCBをEspanyolでは任されているので、

マッチアップの相手はRonaldoだった。少し安心したけど別の意味で緊張して...(笑)

でも、彼はきっと楽しんでいたと思う、Ronaldoとの対決を。だって彼、Ronaldo好きだもん。

Ronaldoとの対決、すっごく楽しみにしていたから。1対1のハードマークはもちろん、

ラインの上げ下げ、駆け引き...すごく肉体的にも精神的にも疲れるとは思うけれど、試合後は充足感を得られるから。



それから、Owen。彼との駆け引き...中盤の選手たちの頑張りもあって、Michaelに仕事させなかった。

見事なラインコントロールだったよなぁ...惚れ直したよ、Mauricio!!(笑)


別にLopoに出来ない訳じゃなくて、むしろLopoも、十分にディフェンスリーダーの資質を備えているけれど、

やっぱりMauricioは天性のCapitan気質なのかもしれません、自然に仕切ってる(笑)別に自分が!!って自己主張しなくてもね。



開幕前のpretemporada、Peraladaでの合宿からずっと、Lotina監督はディフェンスの強化に勢力を注いできた。

戦術練習を徹底的に行い、守備におけるコンセプト、Espanyolはこう闘う、と言う事を全員に理解させた。



昨年の4バックも悪くなかったけれど、今年の方がより洗練されていると思いませんか??

すごく、無駄のない効率的な守りを、土曜日の試合でも見せてくれたように思います。



その中心にMauricio Pochettinoがいて、私は嬉しかった。

彼は世界最高と謳われるようなCBではない。上背もなければ、スピードもある方じゃないし、

「アルゼンチン人らしい守り方する」と言われてきたけど、それは「クラシカルなタイプのディフェンダー」と同義語だと、私は思ってる。

タフで粘り強い守備と言うのは、この国のDFに共通している要素だけれど、

Mauricio世代のDFたちの守り方と、今、欧州で持て囃されている若いアルゼンチン人DFたちとは、タイプが違うでしょ??

ColocciniやGabiたちは、もっと...なんて言うんだろう??アルゼンチンリーグではなく、欧州のリーグに適した守り方なんだと思う。



それでも、監督の戦術を的確に理解できる人だし、それをピッチ上で表現できる人だと思う。

連携と言う点で、誰と組んでも高いパフォーマンスを見せることが出来るし、そう言う意味では物凄い才能の持ち主なんじゃないかな。



GKのKameni相手に、試合前、色々と話して指示与えている姿をカメラに抜かれていたけれど、

Espanyolでのキャリアが最も古い自分が、そして11人の中で最年長の自分が、そしてフランス語を話せる自分が、

何を彼にしてあげなきゃいけないか、その役目もちゃんと判っているんだな、と思った。

Lotina監督は、彼がピッチにいること、とても頼もしく感じているはず。いや、Lotinaだけじゃないな。

Bielsaにしても、Camachoにしても、Luis Fernandezにしても、きっと同じだったと思う。




AyalaやNestaや、あるいはMaldiniのように、世界最高って形容詞がつかなくても、

私やEspanyolのファンにとって、彼ほど頼れるDFはいない。



あの日、あの夜、彼は自分の手で自分のキャリアを壊したのかもしれない。

あの日、あの夜、彼は自分の手で代表チームに別れを告げたのかもしれない。




でも、今度は勝った。Owenのいるチームに、彼のチームは勝ったんだ。

私は...Espanyolの象徴である、このDFのことを、心から誇りに思う。




あの夜、PKを取られた彼が、この夜はPKを貰った。何かの因縁かもしれないと思った。

Tamudoは決めてくれなかったけれど...(笑) タムどん、決めて欲しかったな。ってか、Robertoいい加減にせぇ!!(笑)





Maxiとゴールと私

祖母が亡くなったのは先月の17日。アルゼンチン戦の前日の火曜日でした。

ですから、その前日である月曜日から数えて35日目となるのが19日の日曜日。

法要は10時からだったので、母から「朝の7:30には家出るから、早起きしなさいよ!!」と念押しされておりましたが、

そんなことしなくても、ちゃんと起きられるもん。だってインコ - マドリーの中継は4:55〜だもん!!

ところが、「ハーフタイムに着替えて、試合後化粧したら、間に合うはず!!」と思っていたのですが、
ロスタイム6分は予定外でした(爆)おかげで、弟の運転する車の中で鏡とマスカラとビューラーと格闘してました(爆)




寝たのは1時を回っていたにも関わらず、ぴったり4:55に目が覚めてTVの前へ移動。

あぁ、綺麗だな。スタンドに広がるBarcelonaの海の色みたいな青色が、目に染みる...。

好きだなぁ、EspanyolとMontjuicとそしてHimno


解説と実況の名前を見た瞬間「副音声のスタジアムサウンド欲しい」と心の底から思ったのですが、

今のWOWOWではそれは出来ないんですよね。選手紹介なんて現地CGに被せる必要ないじゃん。

スペイン語表記のままだとしても、誰だって読めるでしょ??ヘブライ文字やキリル文字じゃないんだから!!

あの瞬間は、現地CG映像だけにしてしゃべるな!!Montjuicに響くHimnoとそれに合わせて聞こえてくる

Aficionの歌声を聞かせろ!!試合前のスタジアムの濃密な空気を感じることを邪魔するな!!

そうすることで、たとえTVの前にいようとも、誰もが自然と試合に、あの場所へと入って行けるのだから…。




Maxi...シーズン前のインタを色々と読んでみて、今年こそって思い、凄く伝わってきた。

キミはEspanyol史上最も高価な選手なんだよね。それだけ、人々の期待が大きいってこと。

ただ、残念ながら過去2シーズンは、チームの調子も良くなくって、キミ本来の力を発揮出来なかった。

だからこそ、相当の覚悟で以って3年目のシーズンを迎えたと思う。本当の自分を見せるために。



LA FIERA ...NOBのユースに入った頃から、このあだ名は付けられていたんだっけ??

キミがどれだけ激しいプレーをするのか、どれだけ勝利とゴールに対して貪欲なのか、良く表してると思う。

今シーズンは、本当にその名に相応しい活躍を見せてくれているよね。もちろん、キミはTamudoと違って

Pichichiを狙うような選手じゃないってことは知ってる。だからゴールの数だけがキミへの評価の全てとは思っていない。



ただ...今まで、決定的な場面でのシュートミスがあったよね??それが今年は減るような予感してる。
そして、何よりも...キミが笑ってプレー出来るような、そんな気がしてる。







Maxiはアテネに行きたかった。でも行けなくて、変わりに日本代表との試合でメンバーに選ばれた。

彼は交代出場でピッチに立ったけれど、その後のペルーとの南米予選には呼ばれなかった。

悔しかったと思う。どうして、自分は選ばれなかったのだろう??と。Rosalesと自分の違いは??

Chelitoと自分との違いは??自分ならTevezとどう組む??D’Alessandroとどう組む??

Maxi RodriguezがMaxi Rodriguezであることを証明し、誰にも負けないDelanteroであることを証明し、

再び、あのCamisetaに袖を通すことを信じて、彼はピッチに立つ。Espanyolの勝利目指して、自分の勝利を目指して。



この調子で頑張れば...きっとまた、代表から声がかかるよ。また、あの空色と白色のCamisetaが着られるよ。

キミがそう信じているように、私も信じてる。Maxi Rodriguezのプレーをもっともっと見せて欲しい。

Espanyolistasに、Argentinosに、そして…Pekermanにネ!!





リーガ エスパニョーラ 第3節 エスパニョール対レアル・マドリー 結果


Primera Division  la tercera jornada

18 Septiembre 2004 Barcelona/España

RCD Espanyol de Barcelona 1 – 0 Real Madrid CF

Gol:1-0, Maxi Rodríguez (m.42).

Espanyol: Kameni; Ibarra, Lopo, Pochettino, David García; De la Peña, Ito,

Maxi (Coro, m.89), Serrano; Dani (Fredson, m.68) y Tamudo (Amavisca, m.90+).


Real Madrid: César; Salgado, Pavón (Guti, m.46), Samuel, Roberto Carlos; Celades,

Helguera, Juanfran (Beckham, m.55), Solari; Owen (Morientes, m.65) y Ronaldo.


Árbitro: Vicente Lizondo (Colegio Valenciano).

Expulsión: Walter Samuel (m.31 y 75 Doble Amarilla), Michel Salgado (m.90+  Roja directa)

Amonestacion: Pochettino (m.26), Helguera (m.45), Guti (m.51), Roberto Carlos (m.67), Tamudo (m.88) y De la Peña (m.90+)

Estadio: Estadio Olímpico Lluís Companys

Espectadores: 39,500







誰も予想だにしていなかった、第3節終わっての順位表です(笑)

Equipo J G E P GF GC PT

1 RCE Espanyol  3 2 1 0 6 2 7

2 Valencia CF  3 2 1 0 7 4 7

3 CA Osasuna  3 2 1 0 7 4 7

4 FC Barcelona  2 2 0 0 4 0 6

5 Atlético de Madrid  2 2 0 0 4 0 6

6 Real Madrid  3 2 0 1 2 1 6

7 Levante UD  2 1 1 0 4 2 4

8 Real Zaragoza  2 1 1 0 3 1 4

9 RCD Mallorca  2 1 0 1 2 2 3

10 Sevilla FC  2 1 0 1 1 2 3

11 Athletic Club  2 0 2 0 3 3 2

12 Real Sociedad  3 0 2 1 2 4 2

13 Villarreal CF  2 0 1 1 1 2 1

14 CD Numancia de Soria  2 0 1 1 1 2 1

15 RC Deportivo  2 0 1 1 2 4 1

16 Málaga CF  2 0 1 1 0 2 1

17 Real Betis  3 0 1 2 4 8 1

18 Getafe CF  2 0 0 2 2 5 0

19 Albacete Balompié  2 0 0 2 0 3 0

20 Racing de Santander  2 0 0 2 1 5 0



土曜日の試合が終わった時点でEspanyolは暫定首位。そのすぐ下がOsasunaだった...(爆)

それを見た友人が「順位表、凄いことになってるんですけど(爆)」とメールを送ってきました。

当然でしょう。だって...なんじゃこりゃ!?って首位と2位だもん(爆)。


そして日曜日の試合待ちだったのですが...今朝、結果を拾いに行くと私の希望通りAtleticoとBarcaが引き分けてました!!

素晴らしいぃ〜。彼らの勝ち点数は加算1ずつ。これでヤツらの首位はなくなった。

残るはValenciaのみ。ここは恐らく、Valenciaが勝ち点3上積みしてくるはず...気になるのはどんなスコアで勝つか...。



Resultado見た瞬間、「Mikel、有り難う!!」との言葉が口を突いて出ました。

元PSGのMikel Artetaくんに大感謝!!です。だって、彼のゴールのおかげで、Valenciaは首位に立てなかったのですから(笑)


Sportの記事にもgracias al gol de Artetaと表現されておりましたが、彼のゴールのおかげで、

Valenciaの得失点差が+3になったんです。だから同じ勝ち点でも+4のEspanyolの方が上なんです。

もし、これがArtetaがゴール決めてなかったら、Valenciaも+4。そして総得点がインコ6に対して蜜柑7。

こうなると、蜜柑星人たちが首位に立っていたんですよね。ホント、Mikelに感謝!!です(笑)




El Espanyol, líderes nueve años después
Espanyol、9年ぶりの首位!! 

これはSportの見出しなのですが、調べてみると、本当に95/96シーズン以来の首位でした(笑)

ちなみに、最終順位4位と言う、この95/96シーズン...Espanyolの監督はJose Antonio Camachoでした(辞めるんですか??)。

95/96シーズンは開幕戦のSalamanca戦に3-1で勝利。第2節ではTenerifeに1-4で勝利。

この時点で勝ち点6で2位でした。ちなみに首位は同じく開幕2連勝を飾ったAtletico。

(但し、得失点差の関係でAtleticoが首位)



Espanyolは第3節のAlbacete戦にも1-0で勝利致しましたが、結局このシーズン国王杯との二冠を達成することになる、

Atleticoの強さも本物で、開幕3連勝しても首位に立てませんでした。

結局、EspanyolがTablaの一番上にその名を乗せるのは、第5節まで待たなくてはなりませんでした。



参考記録として、昨シーズンの勝ち点はどうだったか、申しますと...

03/04シーズン、8ポイント到達が何と第12節!!今年は3試合で7ポイント。エライ違いだ(爆)




試合内容に関しては、WOWOWで放送ありましたし、ご覧になった方もいらっしゃるはず。

自分なりの見方だとか感じ方については、レポートとして後日書きたいな、と思っておりますが、

取り敢えず、この試合に関するasの評価を載せておきます。



El duro:Samuel

¡Vaya día!: Roberto Carlos


El crack:Maxi

心地よい瞬間を享受している。Espanyolに勝利をもたらすゴールを決めただけでなく、

あわやゴール!!と言うチャンスが少なくとも2回以上あった。

El dandy:De la Peña

ディフェンスもし、パスのレパートリーを披露した。

しかしEspanyolがそれを利用できれば優位に立てる、Tamudoに対する的中(パスの成功)だけが欠けていた。



監督のReaccion

「これ以上はないと言うほどに良いスタートを切ったが、Ligaはまだ始まったばかりだ。

ポジション良く守備することが出来、相手に対して殆ど選択権を与えなかった。

私のチームは全ての面において良い闘いをし、勝利を手にした。

チームは既に、素晴らしい才能で以って困難な相手に対処したのだから、

我々は自信と希望を持って進み続けなければならない。

マドリーは、言われているように精神的に良い時間を過ごしていなかった。

精神的にチームが良い状態にない時、良いプレーは出来ないものである。

何故なら焦燥はFutbolのプレーの良い“助言役”とはならないからだ。

マドリーがいつものプレーが出来なかったことは明白だ。Espanyolはゴールを決めることが出来、

そしてReal Madridには我々を脅かすゴールチャンスは殆どなかった。」




現在Pichichi争いのトップを行くMaxiについて asより

Maxi Rodriguezは、2年前Barcelonaの地に降り立って以降、彼のキャリアにおいて最も甘美な時間を過ごしている。

昨シーズントータルでも4ゴールだった彼が、ここ2試合、両方でゴールを決めている。Maxiは満足しているようだ。

しかし、彼は無闇に鐘を鳴らすことはせず、ただ練習訴え続ける。

「僕は順調に仕上がってると感じているし、ピッチでは落ち着いている。

自信があるからこそ、シュートを打つたびに、ゴールが決まるんだ。

落ち着くこと、そして多くの勝利を稼ぐために、練習し続けること...これが今、僕たちがやらなきゃいけないことなんだ。」



Getafe戦に向けての情報

Real Madrid戦で左足首に衝撃を受けたRaul Tamudoですが、Getafe戦に影響するような深刻なものではないとのこと。

通常練習行っておりますし、遠征にも帯同するようです。

ItoとIbarraの2人は筋肉に違和感あったみたいですが、こちらも回復しています。

ちなみに、このGetafe戦のキックオフ時間は22日水曜日、21:00キックオフです。

ついでに、Malaga戦の日程もお知らせしておきます。こちらは26日の日曜日17:30キックオフ、PPVでの放送です。



Pochettinoのコメント

確かにReal Madrid戦の勝利は素晴らしかったし、首位と言うのは紛れもない事実です。

しかし、これで浮かれてはいけないと言うこと、選手たちは良く分かっています。

以下、昨日の練習後のMauricio Pochettinoのコメントです。


「我々はとっても満足しているし、このようにシーズンに入っていけて嬉しく思っている。

だが、しっかりと地面に足をつけてなければならない。なぜなら、まだ始まったばかりなのだから。

試合に次ぐ試合を闘わなくてはならないし、気を抜いてはいけないんだ。謙虚さを持ち続け、練習をきちんとこなさなくてはならないんだ。」





オマケのPKネタ


- 2年ぶりの3本PK失敗 -

過去2シーズン、Ligaでは1試合でPKを3本止められる、と言う記録はなかったようです。

02/03シーズンの第5節、Valencia – CeltaでCañizaresがVagnerのPKを止め、

CeltaのCavalleroがBarajaのPKを2本止めたという試合以来です。


但し、土曜日のMontjuicの試合は、公式記録上はPK2本なんです。

そうです、TamudoのPKは1本ですからね。2回蹴ってるけれど、あれはやり直しだから(笑)


ちなみに、記録に残る3本のPK失敗と言えば...El Mundo Deportivoが引き合いに出していたのは、

1999年のCopa America、Colombia – Argentinaでの出来事...Martin Palermoの失敗でした。

あれは、本当に強烈な3本失敗だったよな。私が苦手なBocaの選手、しかも2000年のCopa Intercontinentalで

Real Madridを沈めた選手なのですが、なぜか嫌いになれないのは、彼も不幸菌タップリな人だからかしら??

PK失敗、靭帯断裂、ゴール裏崩壊による圧迫骨折...ホント、ネタに困らない人だ(笑)




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