インコの巣の観察日記
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2004年07月24日(土) |
インコ、今季初ゲームに快勝!! |
昨日、Espanyolは今シーズン最初の練習試合を合宿地のPeraladaで地元チーム相手に行いました。
ちなみに、PeraladaはTercera Divisionってことなので、4部リーグに属しているんですね。
Sammaryに関しては、Pretemporadaのページを作りましたので、Pochettino → Espanyolと進んでいって参照なさって下さいね。
この試合、ケガのTayfunとToni Velamazanは欠場でしたが、Tamudo、De La Peña
そしてPochettinoもLotina監督は温存しました。ま、試さなくても判ってるから??(笑)
新加入のDaniは後半に登場して、試合終了間際の88分と89分にゴール決めてます。上々の滑り出し??
Alex Fernandezもお得意のFKを披露してくれたようで嬉しいですね。今年も期待して良い??(笑)
Lotina監督のコメントを見ると、Canteranosの2人、CorominasとMarc Bertránがお気に召したようですね。
確か、Marc Bertránってケガで長い間戦列を離れていたんじゃなかったかしら??
やっと帰ってこられたんですよね、ピッチに。今、彼はきっとfutbol出来る喜びを感じているんじゃないかな。
それはきっとSoldevillaも一緒だと思う。2人も元気に新しいシーズンをインコの巣で闘って欲しな。
さて、昨日の続きです。アテネ五輪へ向けてのアルゼンチン代表の召集リストに関する問題です。
Ranieri: "¿Por qué Bielsa convoca a Ayala y no a Samuel?"
AFAが発表したListaを見た直後、私がMARCAのHPを訪れると、一番上に来ていた見出しがコレでした。
Ranieri監督、怒ってました。「なんで、Samuelは呼ばれへんのやぁ!!」と。
理由は...Ayalaの方がBielsaのお気に入りだと言うこと、そしてValenciaとReal Madridの政治力の差??(笑)
まぁ、それはあんまり関係ないかもしれないな。他の監督ならいざ知らず、Bielsa相手に政治的駆け引きは通用しませんから。
同じく不快感を露にしていたのが、赤い悪魔の首脳陣でした。
チーフエグゼクティヴのDavid Gillは「7月からの2か月分の給料は誰が払うと思ってるんだ!!」と激怒り。
仰るとおりです(苦笑)GabiのPSGとの契約は6月末日で切れています。そして新たに結んだManchester Unitedとの契約が
7月1日〜始まりました。そうです、7月分の給料からはManchester United持ちってことになります。
なのに、当の本人はPretemporadaに一切参加しない。アメリカツアーにも帯同せず、挙句の果てには開幕後も半月不在となるのですから。
COPA AMERICAのことは仕方がないと思ってるはずです。だって、彼がCOPAに呼ばれるだろうことは容易に想像がついていたはずだし、
それに...EURO COPAに呼ばれた選手に行くな!!とは言わないでしょ??新しいシーズンに響くから、
GLで帰ってきなさいって、Van NistelrooyやCristiano Ronaldoに、そんなこと言わないでしょ??
でも...五輪は許せなかったんでしょうね。先日、アメリカツアーに関するプレスリリースで、
Gabiのことを“NYからチームに合流”と発表したばかりのManchester United.
彼が五輪に行くなどとは微塵も思っていなかったんだろうな。
アテネ五輪だって、Serie AやLigaのクラブに属する選手ならば、影響はもう少し小さかったはず。
イタリアはシドニー五輪の時と同じく、五輪のために開幕を遅らせましたよね。
スペインの場合は自国のU-21が出場権を獲得出来なかったために、そう言った配慮はなされなかったけれど。
もともとが他国に比べて遅い開幕だから、幸い配慮ナシでも影響は小さくて済みますよね。
それでも、Ayalaを取られたRanieri監督はお怒りなんだもん、Sirが怒るのもムリないけど...。
まぁ、今回のことは開幕時に不在と言うだけでなく、Copa Americaそしてアテネと続けば、
Gabiのシーズンオフは皆無と言うことに…これが大きく影響しているのでしょう。
そんな状態でシーズンイン、しかも全く新しい環境に飛び込むわけで…チームでの連携もそうですが、もっと心配なことが。
きっと心身ともに疲れ果てて、パフォーマンスも落ちるだろうし、それどころかGabiには大きなケガの心配も付きまとうだろう。
昨シーズンのPSGでも、ケガから復帰したばかりのSorinを召集してムリさせて、
結局またケガを悪化させたってことがあって、この時のPSGの幹部とHalilhodzic監督の怒りようと言えば!!
(確かに、あれは…AFAの対応もマズかったと思います。)
Fergusonは言いました。
"For Heinze the opportunity to start his career with us has now been taken away from him."
確か、この記事の見出しはファギー、ハインツェに警告だったように思いますが、
私にとってみれば、これはWARNING警告と言うよりは、THREAT脅しに感じられました。
暗に辞退せよと…そう言ってるように取れる。今回のことだけでなく、今後も数ある親善試合やW杯予選等
それらの試合全てに召集されていては、キミの未来はここにはないと...。
私は、このFergusonの言葉にこそ不快感を露にしました(苦笑)
私は…クラブチームの監督と言う立場も、分かっているつもりです。
昨シーズン、PSGもAFAと何度も遣り合っていましたよね、GabiとSorinの度重なる召集に対して。
と言うか、コレはフランスLFPのカレンダーが問題だったと思っています。
フランスカップやリーグカップの日程をインターナショナルマッチと同じ日に組むほうがマズイ。
現に不在となったのは、GabiやSorinだけでなく、Pauletaもそうだったでしょ??
でも、その度にPSGの幹部、Halilhodzic監督は“クラブに対する敬意を欠いている。
彼らの給料を払っているのは我々なのだ!!”と怒り爆発。彼らの言ってることは間違ってないと思う。
だからと言って、私は“脅す”のは卑怯だと思った。
GabiがOverageでアテネへ行く...。そのことに関しては、昨日書いたように、
私自身はとても嬉しく感じていますし、また非常に喜ばしいことだとも思っています。
何故なら、Gabiにとってまた1つ忘れられない経験が増えることになるのだから。
間違いなく、Gabriel Heinzeと言う人間を成長させてくれるに違いないのだから。
アテネに行きたかったと言ったエスパニョールのMaxi Rodriguez。
彼はこうも言っていたんです。“Me hubiese gustado ir porque es una experiencia única.”
唯一の、たった一度の経験...そうです、オリンピックに出場すると言うことは、
一生に一度きり。選手の側もそう言う認識を持っているんです。
年齢制限の引かれている五輪は、ある意味ではW杯以上に出場することが難しい大会。
だってOverageは3枠しかないから。だから23歳を越えての出場の可能性は本当に低い。
(その3枠にAyalaとKilyと一緒に選ばれたGabiは、それだけの能力と価値を併せ持った選手だと言えると思います。)
それに五輪も4年に一度しか開催されない。当然のことながら生まれた年との巡り合わせと言う問題もある。
例えば...アルゼンチンが銀メダルを取ったアトランタ五輪が開催されたのは1996年。
1973年以降生まれの選手による大会だった。だから...1972年生まれのMauricio Pochettinoにチャンスはなかった。
彼がU-23として五輪に出場しようと思えば、1992年のバルセロナ大会に出場するしかなかった。
ところが...1992年の大会には1971年や70年生まれの選手も参加出来る。
72年生まれの彼は主力の弟分と言うことになる。彼は五輪と巡り合せの悪い選手と言えるだろう。
彼がオーバーエイジで出場するチャンスがあった2000年のシドニー大会。
ところが、アルゼンチン代表は南米予選で敗退してしまった。
結局Mauricioの五輪出場と言う夢はかなわなかった...。
だからこそ、私はMaxiにアテネへ行って欲しかったし、Gabiにも行って欲しいと思ってる。
そして、精一杯闘って必ず金メダルと持って帰ってきて欲しいと思っている。
Sir Alex FergusonはGabiの召集に反対していましたが、このように考える監督もいます。
以下の言葉は、エスパニョールのMiguel Angel Lotina監督のコメントです。
「プロの監督としては、Maxiに我々と一緒にチームに留まることを望むよ。
しかし、個人的な気持ちを言えば、彼にはアテネへ行って欲しかったよ。
彼が人生で一度だけ巡ってくるチャンスを手に出来るのなら、エスパニョールでの働きに
(良い)影響を与えるだろうことは確実なんだし、是非とも行って、そしてプレーして、幸運を掴んでもらいたい。」
COPA AMERICAに召集されていない選手、つまりシーズンオフはちゃんとあった選手、
しかも開幕が遅いためにアテネ行きの影響を最小限に抑えられる選手に対するコメントなので、
一概にManchester UnitedのGabiの場合を比較することは出来ませんが、それでも、私はLotina監督のこの言葉嬉しかった。
EspanyolはPochettinoがアルゼンチン代表に招集されて何度も南米へ帰らなくてはならなかった時期にも
快くいつも送り出してくれていました。彼の不在はチーム全体でカバーしようとしていた。
監督もチームメイトも、そしてファンも、誰もPochettinoを止めなかった。
それは...彼がアルゼンチン代表でプレーすると言うことが、皆にとっての誇りだったからです。
Espanyolのようなクラブにとって、強豪国の代表選手を輩出すると言うことは非常な名誉なのです。
でも、これが...Manchester UnitedやReal Madridのようなビッグクラブになると、
少々事情が違ってくるんでしょうね。そう考えると、Fernando Redondoと言う人は、
何とクラブにとって有難い存在だったことか!!ことごとく、召集を蹴ってくれましたからね(苦笑)
そう言う意味では、文句言いながらもPochettinoを送り出してくれたPSGには感謝しています。
たかが極東での意味のない親善試合、それもプレー時間わずか5分のために、
往復1万マイルを超えるような遠征に彼を帯同させてくれましたし...。(ホント、あの時の恩は一生忘れませんから、私!!:爆笑)
Gabiがアテネへ行ってしまうと...実際問題、彼は全くのオフなしで新しいシーズンに突入することになります。
私だって、Gabiの体とそして心が心配でたまりません。相当な負荷が心身ともにかかっていると思うんですよ。
Pochettinoのオフシーズンの過ごし方とまるで対照的なGabi。
本当なら、新しいチームでの新しいシーズンに備えて、ゆっくりと過ごして欲しかった。
愛するMari Florenciaそして可愛いPaulaと一緒に過ごして欲しかった。
でも、それは叶わなかった。彼はPeruでアルゼンチン代表として勝利目指して戦っている。
そしてギリシャでもまた、黄金に輝くメダルを目指して闘おうとしている。
それは...選ばれし者に課せられた義務なのでしょう。
私はPochettinoやGabiのような代表に誇りを持って己が全てを賭けて闘う人を見ると、
この言葉を思い出します。Noblesse Oblige 彼らほど高潔な精神の持ち主はいない。
彼らほど自分を律し、自己犠牲を厭わない人はいない。だから私は彼らのことを支えていきたいと思うのです。
どうか、Manchester Unitedも、Gabiの名誉を重んじてやって下さい。
25日、明日には最終的な18名を決めなくてはなりません。
今の時点では、まだ選手の入れ替えが可能です。
だから、もしかしたらGabiの名前がリストから外れて、
反対にMaxiの名前が書き加えられることがあるかもしれません。
それは判りませんが、とにかく私自身が出来ることと言えば...
彼らが最善を尽くせるよう、見守り声援を送ろうと思っています。
キミのManchesterでの前途が幸多きものであることを、切に、切に願っている...。
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