インコの巣の観察日記
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2004年05月28日(金) |
赤い悪魔と私の守護天使 |
AFAのプレスリリースによると、昨日の朝GabiとSorinが無事に帰国し、
EzeizaにあるAFAのトレーニングセンターにて、さっそく練習に参加とのこと。
ちなみに、昨日も今日もダブルセッションのようですね。
さて、そのGabiことGabriel Heinzeの去就ですが...
英国BBCのニュースでManchester Unitedと合意に達したと伝えられました。
Manchester Unitedの公式サイトを確認したところ、この件に関しては何も載っていなかったので、
ハッキリと決定とは言えませんが、国営放送が伝えているので信憑性は高いかと...。
PSGに支払われた契約違約金は6,000,000ポンドとのことです。
ちなみに、Manchester Unitedは彼らのポリシーとして、いくら支払って選手を獲得したか発表しないクラブなので、
これらの数字の前には“推定”の文字が付くと言う事を含み置き下さい。
1ポンド203円の計算だと、12億円強というところでしょうか??
彼をValladolidから獲得したときの値段から考えると、PSGは大儲けですよね(苦笑)
ちなみに、このニュースの中で誤りを発見。彼はItalo – Argentinoですから、
Gabiが持ってるパスポートはドイツではなくイタリアのものですよ!!
サスペンションが明けたらRio Ferdinandが帰ってきますが、
その彼とGabiはCBコンビを組むことになるだろうと言われております。
(Mikael Silvestreは左SBのポジションに、本来のポジションに戻るのでしょう。)
また、BBCはこの冬のMercadoでChelseaが700万ポンドのオファーをPSGに出したけれども、
Francis Graille会長が「シーズン終了までGabiはどこへもやらない」と断ったことも伝えておりました。
本館の方の日記に少し書いたのですが...。GabiとそしてSorinがPSGの選手として
大切な仲間たちと一緒に練習するのは、25日のCamp des Logesが最後でした。
原文フランス語なので、イマイチ理解しきれなかったLe Parisianの記事ですが、
つきさんが日本語訳を載せてくださったので、詳細はつきさんのサイトで(笑)。
いつもいつも、有り難うございます。心より感謝しております、つきさん!!
とりあえず、私はスペイン語に直したものに目を通してみたのですが、キーワードは...
Abrazar 抱擁
Emoción エモーション
Lágrimas 涙
se pone a rodillas 膝を折る (跪く)
permanecer con nosotros 僕たちと一緒に残る
Tengo deseo de correr una última vez con ustedes. 最後にもう一度君たちと一緒に走りたい
reiéndose a los resplandores 笑い合いながら
algunos meses 数ヶ月の時
algunos años 数年の時
algunos minutos 数分の時
estos adioses forman parte de nuestro trabajo このような別れは我々の仕事にはつきものなんだ。
これらの単語と短文を拾っただけで、Saint-Germain-en-Layeでの光景が目に浮かんできました。
26日にParisを発ってBuenos Airesに戻ることになっていたGabiとSorin。
2人してBielsa監督とAFAの説得にあたったそうですが、残念ながら認められず、
Coupe de Franceのfinalを前に代表への合流を要請されました。
南米予選のパラグアイ戦が終わった時にはPSGは既にシーズン終了。バカンスに突入しているのですが、
果たして...新しいシーズンが始まった時に、そこに2人の姿はあるのだろうか??
そうではないことを、PSGの仲間たちは知っていた。
だから、お別れを言ったんですよね。たくさんの抱擁と、感傷と、そして涙と共に。
遅れてピッチに姿を現したGabiとHeinzeが2人だけでランニングを開始しようとすると、
感謝の意をこめてBernard Mendyが彼らの前へ進み出て膝を折った。と、その時...
“¡ Eh, esperan !”「ねぇ、待って!!」Fioreseが叫びました。
「ボクは最後に、もう一度君たちと一緒に走りたいんだ」
今まで、どれだけの時を共に過してきたことか。
何度、このグランドを一緒に駆けたことか。
数年のときを、数ヶ月のときを、共に過してきた仲間との別れが、たった数分で終わってしまうこともある。
Futbolistaにとって別れはつきものだから。
もしかしたら、もう二度と会えないかもしれない。
それでも、共に過した日々は、共に笑い合った時間は、共に涙流した出来事は、決して消えはしない。
Gabriel Heinzeが、Juan Pablo Sorinが、2人がPSGのために戦い抜いたことは紛れもない事実だから。
たとえ、何のタイトルを獲得できなくても、記録に残らなくても、誰にも消せない事実だから。
そして...私が覚えているから。私がずっと覚えているから。それは...永遠の真実なのです。
GabiはManchester Unitedへ。彼の新たな挑戦が始まるのですね。
私自身心の整理がまだついていないので、“赤い悪魔の守護天使”に関しては、後日コメントさせて頂きます(苦笑)
ただ...たとえ、世界中のどこへ行こうとも、そして何色のCamisetaを着ようとも、
私はGabriel Heinzeを応援し続けます。これだけは何も変わらない...。
この素晴らしき日々を...僕たちは忘れない
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