インコの巣の観察日記
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2003年01月07日(火) サスガのPochetも

サスガのPochetも
この試合は、長袖+手袋で完全防備ですよね(笑)





もう少し短いときはそんなに感じないのですが、
何となく...Pochettinoの髪が少し伸びて、プレー中に揺れるのを見ると
何故だか、私は彼の髪がサムソンとデリラの、あの“サムソンの髪”とダブるんです(笑)


あ、そうか。判った!!
ねぇ、Pochet!?アルゼンチン代表に長髪が多いのは
「偶然の一致(笑)」ではなくて...その髪が力の象徴だからでしょ??
あなた達は髪を切ると、サムソンのように力を失ってしまうから...。


なんて、バカな妄想をしている私を笑ってやって下さい(^^;)
ちなみに、このサムソンとデリラはサン・サーンスのオペラですが、
非常に良くできた作品だと思います。興味のある方は、一度お聞きになっては如何かしら??
って、私もホントはオペラの舞台を見たいのですが...(笑)



あれ!?Pochettinoから、全然違う方向へ話が逸れてしまった(苦笑)




- PSG - Girondins Bordeaux戦 雑記 -


このお正月休み、ずっと録画したままになっていたPSG - Girondins Bordeauxを見ました。
これが2002年最後の試合だったんですよね。バカンス前の試合がこれじゃぁ...ちょっと後味悪かったかもね。

PSGもGirondinsも共に前半戦は期待に反して勝ち点を積み重ねられず、中位を彷徨いました。戦力面で言えば両チームともにそこそこのメンツが揃っているにも関わらず、この体たらく。えぇ“体たらく”って表現を使っても良いかと...だって開幕前は優勝争いをファンは期待していたはずですから。

この試合を見た感想は...どこがどう悪いと言う、決定的な原因が見あたらない。だからこそ、余計に始末が悪いんだけれど...ただ何となく気付いたら負けていたとか、勝てなかったってパターンだもん。

攻撃に関して言えば、Luis Fernandez監督がサイドからの攻撃を軸にしようとしていることはよく判りました。特に右サイドのFioreseとCristbalのコンビは再三良い形で裏を取ってましたし、中へのクロスも上げることが出来ていました。でも...ゴール前での人数のかけ方が少ないように見えるのは気のせいじゃないと思うナ。

私はReal Madridが好きだから、あのチームの攻撃をベースに考えてしまうんだけれど...PSGはクロスを入れても中が2枚しかいないって感じなんです。ゴール前に人数がいるのは、セットプレーの時だけ。そう、PSGの場合はセットプレーでの攻撃が一番分厚い。でも...そのセットプレーにも工夫がないんですよ。ただ、高さ勝負っていう放り込みだけ。

確かに、Roni(Ronaldinho)と言う素晴らしいキッカーを持っています。だから、彼のキックに点で合わせると言うのは1つのやり方でしょう。しかしそれが唯一の攻撃パターンだとしたら...相手は読んできますよ。PSGには例えばPochettinoとかHeinzeとか、空中戦に強いDFがいます。彼らはセットプレーの度にゴール前に上がってきて、鋭いHSを放ちます。この試合も、Gabiちゃんが何度もRoniのボールに合わせておりました。でも...Gabiが合わせる以外のバリエーションが見られなかった。これって問題ですよね。

Roniは凄い選手だけれど...Roniが全てのキックを蹴るって言うのもなぁ。Real Madridの場合だとHierroもFK蹴られるし、CKはFigoとZidaneが蹴られるし、左脚ならRobertoがいて、Solariも左のCKは蹴られる。パターンもHelgueraやHierroの頭に合わせるものから、低いボールを入れてRaulのゴール前でのヒラメキとシュートの正確性に賭けるやり方もあるし、マイナスに戻してCambiassoのミドルって手もある。セットプレーの度に、次は何をやってくるんだろう??ってドキドキ・ワクワク感があるんです。でもPSGの場合は...この試合を見ていても、またGabiかな??ってパターン化されちゃってる。

PSGは1人、Kovacevic級のポストプレーヤーを獲得すれば随分と変わると思うんだけれど...どうでしょ??素人の浅はかな考えかもしれないけれど、私だったらKobacevicとCardettiを2Topにして、トップ下にRoniを置いて、右サイドのMFとしてFioreseを使うな。あと、J. LeroyやDehuの攻撃参加をもう少し増やす。彼らどちらかが上がった場合については誰がカバーに入るのか、ちゃんと約束事を決めておけば問題ないはずでしょ??

守備に関しては...PSGは守備が固い、これが売りだったはずですよね??確かにPochettinoを中心としたラインは固いです。HeinzeやCristbalとのコンビは相性抜群です。Domiも頑張ってる。ただ...見ていて思ったのは彼ら4人だけで守ってることが多々あるなぁ...と。確かに、この試合はお互いに中盤をすっ飛ばしてゴール前にボールを入れる場面が多かったけれど、最終ラインの4人だけが懸命にボールを追いかけている印象がありました。まぁ、PSGの中盤が自分たちでボールを支配出来てないのが原因かもね(困)。

失点の場面も、左サイドのSavioが右サイドに流れて仕掛けてきたから、DomiとHeinze、Pochettinoもゴールに対して右サイドを切りに行くのは当然ですよね。でも...一番左サイドにいたFeindounoのケアは??彼が1枚完全に余ってしまってました。元々PSGの攻撃は右サイドの方が強いから、逆に言えばそこの後ろのスペースを突かれるとピンチになるんだけれど...中盤のケアは??穴埋め誰もしてなかったの??何だか...守備の連携と言うかバランスが凄く悪く見えました。勿体ないよ、あんなに屈強なCB2枚持っているのに...。


そりゃぁ、RoniがPKを決めていればPSGは2-1で勝利出来た。でも、あれはFioreseのシミュレーションをアシスタントレフェリーも見逃していて、“もらったPK”だから...こう言う“あり得ないPK”は得てして決まらないものですよね(^^;)PKに至るまでにGolを上げられなかったPSGが悪いと言うことです(涙)


とまぁ、書けばPSGに対するグチばかりになってしまいうのですが(苦笑)、やっぱりこれはちょっと大変かもしれないな、流れを変えるのは。もう一度基本に帰ると言うか、ピッチ上での約束事を徹底して下さいと言いたい(^^;)何だかねぇ...某カタルーニャのチームを見ている気分でした(爆)。どんなにタレント豊かな選手が揃っていても、約束事が守れないのであれば、と言うか約束事が存在しないのであれば、勝てるはずないです。

まぁ、これはPSGだけでなく、Girondinsにも言えることだと思いますが...(^^;)

Girondinsと言えば、Pauletaが笑えるほどに精彩を欠いていました。だって全く試合から消えていたんだもん。「そうか、Pauletaいたんだった、忘れてた!!」と何度も思いましたから(爆)

それから...久しぶりに見たSavioのプレーですが...随所に彼らしさと言うものを垣間見ること出来たのですが、まだまだですね。ようやく試合勘が戻り周囲とのコンビネーションも確立出来てきたかな??と言う感じ。彼のドリブルは本来もっとキレがあるはずだし、Gol前に姿を現す回数も多いはず。ただ...Real Madridでベンチに座っていたことを思えば...何倍もマシですよね。

彼はレンタルですが、もうReal Madridに戻ろうと思ってもあのクラブに彼の居場所はないでしょう、残念ながら。シーズン終了後、有利な交渉を進められるようにする為にも、Girondinsで頑張って欲しいと思います。後半戦、フランスリーグとチームにより馴染んだSavioの逆襲、楽しみに待っております。

PSGの方でこの試合目立ったのはFioreseとHeinzeでした。Fabriceくんは恐ろしいほどの運動量でピッチ狭しと走り回り、良くボールも受けておりました。それがFioの持ち味なんですよね。彼のサイドアタックは、Liga好きな私でもそこそこ満足出来るレベルのものでした。惜しむらくは...真ん中の選手ですよね。RoniはやっぱりTop下の選手。ファーストターゲットとなるFWの柱が欲しいなぁ。Cardettiはボールを収めてタメを作る選手じゃないもん。彼はスピードとセンスで勝負する、点で合わせるのが得意な選手。Raulタイプだもんね。

Gabiちゃんは、見る度に成長しているように思えます。守備面で言えばコースの切り方上手くなったと思うし、何よりもあの子にあれほどの攻撃能力があるとは、Valladolid時代には思いもよりませんでした。この試合、CKでRoniが蹴ったボールの殆どがこのGabiちゃんを狙ったものでした。高く飛ぶこと、良いポジションを確保すること、ホント上手くなりましたよ(笑)ただ、相手もGabiに合わせてくること読んでいるから、結構厳しいマークに付かれてました。その分、どうしてもシュートのコントロールが効かない。まぁ、Gabiのセットプレーに頼らなくても得点出来るようにしなきゃいけないんだけれど...(困)

最後に、我が愛しのMauricioさんについて。特に目立ったプレーはありませんでした。でも、それがPochettinoの良さだから...地味なところがPochetの良いところ(笑)。でもね、CBは守備でも攻撃でも目立たない方が良いんですよ。Girondinsの攻撃がイマイチだった面もあるけれど、ちゃんとコース切って押さえるべきトコとは押さえていたし、1対1の場面でもすっごく腰を低く落として相手にスキ見せてなかったし、空中戦では1度たりとも負けなかったし...さすがはMauricio Pochettinoだと思った。ま、私の場合はかなりの贔屓目入ってますけれど、それを差し引いても彼はLeague1を代表するCBだってことには、皆さんも異論はないと思います。

攻撃ではCKの度に上がって行ってましたが、前半の早い段階での場面。Jemmariだったかしら??彼にCamisetaを思いっきり引っ張られながらも、負けずに飛んで、鋭いHSを放っていました。それを見たとき、改めてPochettinoの凄さを思いました。だってホントにPochettinoって大きくないんですよ。まぁ、私の場合基準がRedondoとなってしまっているから、大多数の選手は“大きくない”ってことになってしまいますが、実際Pochettinoの身長は180+αって感じです。肩幅だってもっと大きいと思っていたら、それほどでもなかったし...。なのに、彼はあのスウェーデン戦で見せたように、屈強なFWやDFと対峙しても当たり負けなどしません。このGirondins戦でも、あれだけ相手に体の自由を奪われながらも、鋭く首を振って、強烈なHSを放ってる。余程、腹筋と背筋が強いんでしょうね。

頭の良さと勇気とで守るディフェンダーが私は大好きです。PSGの試合を見て、Pochettinoのプレーを見る度に、自分がどうしてこのCBのコトが好きなのか...思い知らされる気がいたします。


とまぁ、長々と書いてしまいましたが...一体何が言いたかったんだ??(爆)
相変わらず要旨にまとまりのない私の文章ですが...PSGが1日も早く浮上のキッカケをつかんでくれることを願っております。

って...こんなオチで良いのか??(爆死)


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