インコの巣の観察日記
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始めに...
Futbolが好きで好きで堪らない“私と言う人間”が、ある選手のことを好きになり、精一杯の声援を送っているのだから、その対象が違えど、感じることや思うことがいつも同じなのは当然なのであって...
ここから書くことは、今までに何度も書いてきたことと一緒なのでしょう。いつもいつも同じことの繰り返し...自分でもよく判っています。でも、私はそれほど強い人間じゃないから、いつも同じことで悩み、壁にぶつかって、どうしてよいのか判らずオロオロしている。だから、こうやって言葉にすることで、書いてみることで、自分の気持ちを掘り下げて考えてみたり、気持ちを落ち着けたりしているのです。
だから...少し長くなってしまいますが...自分の中にある「書いておきたい」と言う気持ちを抑えたくないから、今回も繰り返しであることを承知で、書かせてもらいます。 「また、いつもと同じことで悩んでいるよ、この人は...。ホントに成長してないんだから!!」と思われるかもしれませんが、しばらくの間、お付き合い下さい。
泣いたり、笑ったり......かなり感情の起伏が激しい数日間を送っていました。もともと喜怒哀楽がハッキリしている上に、泣き虫だから、嬉しくってないて、寂しくて泣いて...泣いてることの方が多いかもしれないけれど...。
Pochettinoとアルゼンチン代表に振り回された数日間...まさにそうでした。 Ujpset戦前にPochettinoが語った言葉... お呼びがかかればいつだって喜んで代表召集に応じるよ。 すごく、すごく嬉しかった。
W杯後、SimeoneやBatistutaやChamotたち数名の選手が代表からの引退を表明致しました。私の中でハッキリと記憶が残る最初のW杯、メキシコ大会。“これからはアルゼンチン代表を応援する!!”と心に決めたあの時から、気付けば16年の歳月が流れておりました。その約半分の年月を彼らとは共に過ごして参りました。私にとっての彼らとは、アルゼンチン代表になくてはならないもの、欠けていてはならないもの。そこまで大きな存在となっておりました。でも、“別れの時”がいずれはやって来るであろうことは判っていたし、最近はその時が近づいてきていることも感じてはいました。確かに、今はまだ、彼らの存在が大きすぎて、寂しさの方が遙かに強いけれど、いつかきっと“私にたくさんのものを贈ってくれて有り難う!!”“これからも、変わらずにアルゼンチン代表を応援するね。あなたたちがいた時と同じように...”そうやって感謝の気持ちを素直に表せるときが来ると思っています。
しかし...Mauricio Pochettinoは何も語っていません。あの人は、まだ現役のアルゼンチン代表なのです。まだまだ空色と白色のCamisetaを着て闘うつもりなのです。あのPochettinoの言葉で、それが裏付けられて、私は嬉しかった。この人はまだまだ闘うつもりでいるんだ、アルゼンチン代表とPochettinoとそして私とで、もっともっと素晴らしい時間を送ることが出来るんだって、嬉しくて仕方なかった。
確かに、いずれはBielsaが彼のことを召集しなくなる日がやって来ることは判っている。でも、“その時”は今ではない。まだ、もう少し先の話だと、私は信じている。もちろん、Pochettino自身もそう信じているのでしょう。
「もし、この先代表に召集されなくなったとしても、気分を害することはない。それよりも大事なのは、アルゼンチン代表が再び輝きを取り戻すことなのだから...」 この言葉の裏には、彼のアルゼンチン代表に対する強烈な愛情とこだわりが感じられました。呼ばれなくなっても落ち込んだりムッとしたりしないって言っているけれど、これは“まだまだ代表でプレーしたい”と言う願望の裏返しだと思った。Pochettinoと言う人はとても“聞き分けの良い人”です。ワガママを言ったり文句を言ったりすることの殆どない人です。でも...私は時々彼のその“聞き分けの良さ”が頭にくることがある。「どうして、アナタはいつもそうやって分別付けてしまうの??どうして、そう優等生なの??もっとワガママ言ってよ!!!」
判っています。Pochettinoはワガママが言えない人だってことぐらい。だから、自分はまだまだ代表チームに必要な人間なんだって言わない。言いたくても言えない、それが出来ない人だから。でも、彼はまだまだ闘う気持ちを持っている。もう一度、アルゼンチン代表が輝きを取り戻す過程で、自分も力を貸したいと思っているはずです。そうでなければ...自分の方から代表から身を引くはずです。そう思いませんか??
私はFernando Redondoが大好きですが、そんな彼は皆さんも御存知のようにアルゼンチン代表に対しては比較的執着心の薄い人だと言えます。あの人にとってはいつだって“Real Madridが1番”だったのです。Madridistaの私にとって、それは何よりも嬉しいことでした。だから私は“アルゼンチン代表のRedondo”に対してそれほど重きを置かなくても済みました。そりゃぁ、空色と白色のCamisetaを身に纏ったRedondoは美しく、誇り高く、誰よりもステキだと思っています。W杯も1回しか出場していないけれど、それほど惜しいとは思ったことありません。94年のアメリカ大会、確かに結果は残念だったけれど、彼自身は悔いの残るプレーをした訳じゃない。W杯やアルゼンチン代表に関しては、Redondo自身が後悔していないのだから、私が後悔するなんてことはあり得ない。だって、おかしいでしょ??そして...何よりも“Real MadridのRedondo”が、代表での想い出の少なさを補って余りあるほどの素敵な贈り物を私に下さったのですから...私は満足しています。
Redondoが最初に代表に召集されたのは90年のイタリア大会の時です。でも、彼はこれを断りました。94年は出場したけれど、98年はいわゆる“長髪問題”で辞退(これは単なるキッカケに過ぎず、原因は別のところにあるのですが...)。ケガさえしていなければ、もしかしたら2002年も召集されたかもしれません。こうやって見てくると、彼は21歳の時から今までずっとアルゼンチンを代表する選手として認識されてきたと言うことになります。長期に渡って代表との関わり合いはあったのに、その関係は非常に希薄でした。
一方のPochettinoは、と言えば...。彼が始めて代表に召集されたのは、98年のW杯の後。1999年の3月に行われたオランダ代表との親善試合の時でした。そうです、Pochettinoは27歳の時に始めてA代表に呼ばれたのです。27歳で代表デビューってすごく遅咲きですよね。Pochettinoは代表に呼ばれて嬉しくて仕方なかったと思います。アルゼンチンに生まれた男の子で、代表チームでプレーすることに憧れない子はいないと思います。ましてや、プロのサッカー選手となったPochettinoにとっては、何よりの憧れだったに違いありません。デビューが遅かった分、逆に若くして代表チームに選ばれた選手よりも、誰よりも思い入れが深いんじゃないかしら??何となく、Pochettinoを見ていて、私はそう感じました。もちろん、彼は何も言いません。でも...あの人の態度や雰囲気に現れているような、そんな気がしてなりません。
だからこそ、彼にとっては代表チームとは“呼ばれたら喜んで馳せ参じる”ものなのでしょう。そんなPochettinoは、11月の日本戦でプレーしたくて仕方がないはずです。
そこへ振って湧いてきたOleの記事。日本語に訳したものがスポーツ紙等に転載されていたので、ご覧になった方も多いかと思います。そこに名前のあったDFはAyalaとSamuelだけでした。Pochettinoの名前はありませんでした。
単なる憶測記事...判っている。これに振り回されてはいけないって判っている。でも...不安で仕方なかった。どうして良いのか判らず、もがき苦しむ自分がいた。何も決まってしまった訳じゃない。Bielsaが明言したわけでも、来日メンバーがAFAから発表された訳でもない。何もまだ判らない。でも...寂しかった。哀しかった。
私は、何を不安に感じているんだろう??何を寂しいと思っているのだろう?? Pochettinoが日本に来ないこと??それが寂しくて、不安なの?? もちろん、アルゼンチン代表が来日するのに、そこにPochettinoの姿がなければ寂しくて仕方ない。「どうして、他の人たちはいるのに、私が大好きなあの人だけいないの??逢えると思っていたのに...」きっと、強烈に寂しさを感じるでしょう。でも、そんなことはハッキリ言ってどうでもよい。どうしてもPochettinoに逢いたければ、Parc des Princesに行けばよい。St-Germain-en-Layeの練習場へ行けばよい。League 1やUEFACUPのAwayを含めれば、彼に逢える場所は欧州中にある。私が一番恐れていること、一番不安に思っていること...それは“その時”が来てしまうことなのでしょう。11月の日本戦のメンバーから外れることは何でもない。でも...永遠にあの空色と白色のチームの中に、彼の居場所がないとすれば...私が耐えられないほどの寂しさと不安を感じるのは、このことなのです。
不安に押しつぶされそうになり、涙で過ごした夜が明けると...腫れぼったい目をしたままPCの前に座り、真っ先に結果を見に行った私が見つけたものは、Pochettinoの笑顔だった。Ujpest戦で彼はGolを決めてくれた。Scorerの欄に刻印されたPochettinoと言う名前を見たとき、これが彼のくれた答えなのだと、そう強く感じました。
いつだって、自分を信じていて欲しい。 いつだって、自分を見ていて欲しい。 いつだって、自分を応援していて欲しい。
Pochettinoからのメッセージ。
いつだって、アナタを信じている。 いつだって、アナタを見ている。 いつだって、アナタを応援している。
私がみつけた答え。
ナニモオソレルモノハナイ... ワタシハアナタヲシンジテイル...
Mauricio、やっぱりアナタは私のステキな神さまです!!
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