◇日記◇
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キリノさんの『グ○テ○ク』読了。
題材を○電OL殺人事件に求めている作品、ということで、なぜ彼女が街娼になったのか
に焦点があてられているのかと思ったが、少々違った。
一言で言うと、女性が女性社会のみならず、既存の男性社会に身をおいたときの
存在の証明、とでもいうようなことが書かれてあった(と思う)。
登場するのは、語り手の私、その妹、○電OL
そして某宗教団体に入信し、それゆえに殺人を犯した女医。
みんな、同じ女子高の同窓生、という設定である。
語り手の妹は類いまれな美貌を持ち、○電OLは努力家、女医は成績抜群。
語り手のみが、地味な風貌と頭脳を持つ。
一番象徴的なのは、とうとう語り手の『私』の名前が最後まで明かされないこと。
そして、妹から類いまれな美貌を受け継いだ彼女の盲目の息子の存在。
この息子、ユリオの登場の意味が、実は私にはよくわからない。
もどかしい。
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