A Thousand Blessings
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2006年10月26日(木) 宮川彬良の音楽と宮崎あおいの声



現在、10月18日の午前2時。



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三谷幸喜ほどの冴えは見せない君塚脚本だけど、
そこは期待通りの松たか子パワー注入!ってことで、
面白く70分を見終えた。新ドラマ「役者魂」。
途中、予告編的な意味不明な演出があったが、まあ、想像どおりの
展開をしていくのだろうな。でも。松たか子が頑張ってくれれば。
上戸彩の若さも(松たか子の年齢は知らないが)仲間由紀恵の美しさも
ないが、松たか子には、独特の“どーでもいい感”が漂っていて、
結構好みだ。それにしても藤田まことは、巧いんだか下手なんだか分からない
演技で、僕を煙に巻いた。とりあえず、各局の秋の新ドラマはおおむね
良好では?

そういえば、今日、再放送の「野ブタ。をプロデュース」を見てて気がついたが、
“紅葉狩り”をコウヨウガリと言ってたなぁ。まさか誰も気がつかないってこと
あるんすかね?あれは、モミジガリしょ。
それでも、堀北真希、素晴らしい。全開だ。笑わない(笑えない)女の子が
少しづつ、笑えるようになっていく過程は、ベタだけど、好きだなー。オジサンは。



昨日のテレビドラマ「のだめカンタービレ」に触発されて、
モーツァルトの「2台のピアノのためのソナタ」を引っ張り出してきて、
第一楽章だけ聴いた。ピアノはアルゲリッチとラヴビノヴィチ。
ほんとこれって、オペラの序曲風だなー。っていうか、序曲じゃん。そのもの。
ある意味、モーツァルトの手癖が全部分かっちゃう、便利な曲。
モーツァルトってどんなん?と彼女にきかれたら、この廉価盤1000円を
プレゼントしなさい。
まあ、3000円100曲シリーズなんていうのも売れてるみたいだけど、
あれはオケもピアノも二流・三流どころだし。一応、いいものを聴きましょ。
出会いは肝心だから。耳は正直よ。



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友人T氏作成の編集CDR【ながいゆめ】を聴く。いたく感動。
僕を社会復帰させない魂胆が見え隠れする、絶妙な選曲に
鳥肌が立つ。大切なのは、優れた耳とthe warmth of sunなハートを
合わせ持つ友人ってことす。
初めて演奏を聴くアーチストに感動する確率は、新庄の打率よりさらに低い。
が、このT氏プレゼンツのフルコースメニューには、毎回必ず僕を感動させる何かが
収録されている。ま、つまり、これが相性ってことですな。
今回は、「Ketil Bjornstad, Terje Rypdal, David Darling, Jon Christensen
/the sea」の冒頭2曲とジム・ブラックの確信犯的ヘンテコ太鼓にやられたぁ!
オザケンの価値は、活動の継続にはあらず、という結論を引き出す名曲。
「LIFE」の鮮度を丸ごと圧縮真空パックしたかのようなシングル曲。
その価値は、ミスチルにとっての“sign”、くるりにとっての“ハイウェイ”。
ただし、タイトルナンバー“ながいゆめ”の曲の良さは十分理解しつつも、
やはりYUKIは苦手じゃ(笑)




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amazonより、ラクリン(vn)、今井信子(va)、マイスキー(vc)による
「バッハ/ゴルトベルク変奏曲(シトコヴェツキー編曲)」が届く。




以前、オルフェオから同編曲版がリリースされていた。(その時もマイスキー)
今回は、今井信子聴きたさに購入。実は、この編曲はあまり好みではない。
一応、グールドに捧げられたということで、どうしてもグールドのピアノ演奏と
似ている点を探してしまう。そういう聴き方がつまらないことに、聴き始めて
15分で気づいた。これは、バッハから200年後のシェーンベルクやベルクや
ヴェーベルンの室内楽作品と同じ聴き方をすべきだと。
特にヴィオラの今井信子は、もう、そういう方向にいっちゃってると思うよ。
ま、クラシックの専門家じゃないから、テキトーに思ったことを書いてみたっす。



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シンガー・ソング・ライターの川江美奈子が朗読した
CD「星の王子さま」も届く。
・・・これは、、あかんな。下手すぎ。別に演技をしてくれとは言わないし
(朗読だから)、かつぜつが悪いのも仕方がないとは思うけど、
イントネーションは統一して欲しいな。標準語でやってくれ、ってことじゃないよ。
単純に統一しないと気持ちが悪い。
それと、この人の語りには「間」が欠如してるのね。
声にも魅力がないし。聴いていて、飛行士の「僕」と王子さまの「僕」が
時々ゴッチャになってしまう。うーむ、買って失敗かぁ?
まだ宮崎あおいの素晴らしい倍音声(←意味不明表現)と比べて
いるのかもしれないしね。
それでも、第27章の部分では、素人丸出しの棒読み朗読ゆえに
ちょっと泣きそうになってしまったりして。好きなんだか、嫌いなんだか。わからん。
ちなみに川江美奈子は中島美嘉の“桜色舞うころ”を作詞作曲した人。
最近は、夜寝るとき、MDに録音した
DVD「ミュージカル版、星の王子さま」を聴いている。
宮川彬良の音楽と宮崎あおいの声に癒されて。死なずにすんでます。


響 一朗

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