A Thousand Blessings
2004年1月〜最新|ひとつ前に戻る|ひとつ先に進む
岸田繁って奥田民生だったんだぁ。 くるりってユニコーンだったんだぁ。 ああ、僕はユニコーンを聴いていなかった。ソロになってからの奥田民生しか 知らなかったから、くるりとの関係性に今日まで気づかなかった。 ユニコーンのアルバム『SPRINGMAN』の全曲感想文を詳しく書こうと思ったが そんなのは、語り尽くされているであろうから、やめた。 だからほんのちょっとだけ。
面白いと思ったのは、グループとしての共同作業感が ほとんど感じられない点。最晩年だから? ビートルズでいえば「ホワイトアルバム」的な。 奥田作品、阿部作品、手島作品、堀内作品がそれぞれの責任のもとに屹立している感じ。 そこには比較としての出来不出来の差はなく、あるのは個性としての好き嫌いのみ。 曲ごとのミックスが違うのは、意図的なのかな? アルバムの作り方は、ムーンライダースのそれと酷似している。 それは、可能性の未来が無限に拡がっていたという証拠。 寡聞にして奥田民生以外の現在を知らないが、機会があれば聴いてみたい。 そうだー。このアルバムって、意外に大滝詠一っぽい部分があって思わず ニヤリとしてみたりして(笑) 1993年のアルバム。くるりのメジャーシーン登場まであと6年か。
ちなみに、僕の一番のお気に入り曲は“スプリングマンのテーマ” 別格的に良い。
響 一朗
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