A Thousand Blessings
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2005年09月19日(月) |
辻元清美、ポール・マッカートニー、ボブ・ディラン、ジミー・ジュフリー、ウェス・モンゴメリー |
辻元清美著『へこたれへん』を読む。 新聞や雑誌に憶測のみで書かれてきたコトの真実が、 彼女自身の言葉で全て包み隠さず語られている。 素晴らしい本だと感じた。
辻元清美が政治家になるずっと以前、 本多勝一との対談でピースボート■で活躍する彼女を知り、 頭の回転の良さと正義感の強さに惹かれそれ以来ずっとファンを続けている。 そんな辻元清美だから、僕なりの思い入れが相当ある。 読んでいて、胸が詰まる瞬間が何度もあった。 国会で辻元清美は一際輝く存在だった。その後は衆知の通り。 しかし彼女は何度でも生き返る。 今回の選挙での戦い方は、直球勝負の気持ちのよいものだった。 まあ、いつもそうではあるのだが、特に今回は生き返り選挙なので 余計なことは一切しない潔さが必要だと思った。 鈴木宗男のように自分の娘を前面に立たせ世間の同情評を 買うような恥さらしなまねを彼女は決してしない。 それが政治家としての辻元と鈴木の意識の差なのである。 巨悪に対して従順かつ鈍感な国民がこれからますます増えていくであろう こんな時代に、ボクは彼女に期待せずにはいられないのだ。 心の拠り所と言ってもいい。 姜尚中との公開対談はもう終わったのかな?ぜひ、活字にして欲しいな。
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雑誌のインタビューで。ポール・マッカートニー。 ベース演奏(発想とプレイスタイル)で最も影響を受けたのは、 モータウンのスタジオ・ミュージシャン、ジェームズ・ジェマーソン■と ビーチボーイズのブライアン・ウィルソンだそう。 ポールを好きな理由がまた一つ分かった。 ポール自身がベース演奏で特に気に入ってる曲は “ワインカラーの少女(レティング・ゴー)”「ビーナス・アンド・マース」収録 と“心のラブソング”「スピード・オブ・サウンド」収録。 これにも大きく頷くボクであった。
新作「裏庭の混沌と創造」の2曲目“ハウ・カインド・オブ・ユー”の 3分25秒後から4分44秒までの恍惚感。ベースとドラムスの雄弁さ。
ところで「ラム」の“ディア・ボーイ”から“アンクル・アルバート”の 流れが何故か頭から離れない。
おなじく「ラム」の中の“出ておいでよお嬢さん”と 「ペットサウンズ」の中の“アイ・ノウ・ゼアズ・アン・アンサー” の関係も気にかかる。
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こんな感じのものを聴いている。
ウェス・モンゴメリーの演奏する“インプレッションズ”(コルトレーンで有名) を聴いてかつてぶっ飛んだ僕だが、今回完全版(輸入盤)を購入。 もうどこまで行くのか?!ウェスよ!そんな感じの超テクとアドリブの嵐。 ウェスはこのアルバム以外聴く必要なし。 ピアノのハロルド・メイバーンは ちょっとダサい演奏をしてしまう瞬間があるが(苦笑)、 それでもマッコイ・タイナーと組むことに比べれば、全然マシ。 「ウェス・モンゴメリー/コンプリート・ライブ・イン・パリス 1965」
おそらく僕が選ぶ「2005年ロックベスト10」の上位に入るであろう ボブ・ディランのドキュメンタリー映画のサントラ盤。 もちろん映画もすごいにちがいないだろうが、 このサントラ2枚組に収録された完全未発表曲26曲(!)の出現にも おじさんは、座りションベン状態だ。 別テイクの意味もジャズのそれ以上。同じ素材から全く違う音楽が 出来上がっている。アンドリュー・オールダム、エディ・ゴロデッキー、 アル・クーパーのライナーノーツが読みたくて3780円払って日本盤を買いなおす。 「ボブ・ディラン/ノー・ディレクション・ホーム」
ジミー・ジュフリー・トリオの“ザ・トレイン・アンド・ザ・リヴァー”の 未発表ヴァージョンが2曲収録された輸入盤。 ジム・ホールの先鋭性の継承者ビル・フリーゼルはこれをどれくらい 聴きこんだのかなぁ・・などと考えながら、静謐の世界にしばし酔いしれる。 「ジミー・ジュフリー&ジム・ホール/ジ・オリジナル・トリオ」
響 一朗
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