あたしと彼のこと
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彼へのお弁当作りが日課になりつつあります。
なんだか懐かしい。
むかし、まだ付き合い出したばかりの頃、離婚したばっかりだというのに 私は彼に夕食をほぼ毎日ごちそうしてたっけ。 夜、仕事帰り、私の家に寄ってもらうのが日課で、泊まったりもして ほぼ半同棲のような甘い毎日だったなぁ。 いま思えばあれが蜜月だったんだなぁ。
結局、その蜜月は半年しないうちに「毎日は窮屈だから」という理由を 突如告白されてあっけなく幕を閉じた。別れ話しにまで発展したけど 食い下がってつなぎ止めた。そして、やりなおそうとした。
代案を提示せず、私を気遣いすぎて、でも我慢しすぎた彼はいけない。 言いだしにくい環境を作り上げた私もいけない。
あのときに学んだのは、お互いに無理を感じたら我慢せず言うこと。 相手にとって黙秘は合意であること。 言い出しやすい環境を心がけるのが必要なこと。
そして今、打ち明けて理解しあうことを常に注意している私は、彼にこう言う。
「お弁当はもちろん貴方の為に作るけどそれだけじゃないよ、一番に、料理は 私の趣味だからしてるの。だから嫌になったらやめるよ。でも逆に毎日作る事で あなたに負担が出た時は言ってちょうだいね。私きっと気付かずにずっと作り 続けてしまって窮屈を与えてしまうかもしれないから。そういうことで貴方を 苦しめるのはもう嫌だから。」
彼は「わかった。でも今嫌じゃないからね。すごく有り難いし嬉しいからね」
と言う。そして二人で
「そうか、お互いの利害関係が一致してるんだね、幸せなことだ」と気付いた。
まえとは違うように出来る。うまく行くと信じられる。 今なら大丈夫って思える。まえより強く思える。
あの時があったから、今がある 今を迎えられて、ほんとうによかった。
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