あたしと彼のこと
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2002年04月03日(水) 決意のこと

森の中、一本の木の枝から葉っぱが落ちて、隣の木の横に舞い落ちる。
葉が落ちるのは大した事では無いし、落ちたからといってお互いの距離
もかわらない。落ちた、というそれだけのこと。しかし葉はいずれ木々
の肥やしになる。

いま外は風がとても強い。
窓ガラスが割れそうなくらい揺れて、電線にあたった風がぶぉうと唸っ
ている。あまりにもその音が大きかったので、彼にメールした。

「すごい風だねぇ、台風みたいだねぇ」

それだけのメール、返事はこなかった。
きっと以前のわたしなら寂しがっていたけど、さいきんは違う。

このメールは、落ちた葉っぱなのだと思う。
そういう距離を、さいきんのわたしは身につけた。

そして、その距離は結果、彼との関係を近付けているよう。
でも近付いたのはこころだけで、位置している距離は変わらない。
どうやらその距離はもともと変わらなくて良いものだったよう…。

そして今回「近付いた」と思っているのはわたしだけ、彼は変わらない。

でも、わたしが変わったことに、彼は気付いていると思う。

だからなのか、彼が変わり始めていることに、わたしも気付いている。

わたしは彼のなにかを気付いてあげることしか出来ない。だから沢山の
ことに気付きたいと思っている。そうすることは彼の隣にすくと立って
いる沢山の木々のひとつである、わたしという人間が出来ることだから
それだけは気を抜かないでしていきたい。

これは、わたしなりの彼へのちょっとした決意のこと。
彼に、自分のベストを与えるための決意のこと。


桑田そら |MAILHomePageBBS

読んでくれてありがとう。

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