あたしと彼のこと
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人間というのは、最初に見たものを親だと思うひな鳥と同じ様ですね。 私は、親に与えられたどんな嫌な感情も過ちもすべて「親は正しいもので ある」というインプリンティングが存在していました。
親は正しさを主張しながら、私の感情をおかまいなしで自分の要求を満た したり、相手不在で勝手に怒ったり喜んだり、そしてその関係を保つ為に 自分からその関係をわざと壊して修復を試み愛されている量を図ったりし ていました。これは幼少の頃から続いている、私の忌まわしき父子関係。
私は、正しくないと疑いつつ、この忌まわしい父のやり方を自分も真似て しまっていました。愛情の受けとり方や与え方など、この方法しか教えて 貰えなかったのです。これは、どうしようもない仕方の無いことでした。
近くこの年頃になるまでは、うすうす気付いては居たものの、ずっと直視 せずに生きてきました。二十数年間の間ずっと歪み続けたこの感情にケリ をつけるべく、私に事実を見据えさせハッキリと言ってくれたのは今の彼 です。彼はわたしを叱ってその歪みを正してくれました。 元旦那も、今までつきあった人も、みな諦めてきたのに彼だけは違った。
わたしは、正してくれる人をずっと求めていたのかもしれません。 心の奥の嫌な塊が、ようやく腑に落ち、やっと納まりどころを得ました。 納まりどころを得たその嫌な塊は、相変わらず嫌なままだったのですが、 どこかに納まる事で少しずつ終息に向かっているのだと感じられました。 このときやっと、生きながらにして私は生まれ変わったのだと思います。
そして、しばらくして彼と始まりました。
生まれ変わった私は、彼となら健全な関係を築いてゆけるかもしれない… いや、ぜひそう成りたい、彼を愛したい、自分のベストを一生与えてゆき たいと思いました、そしてそれは決意に変わり、今に至ります。
始まったものは終わりになるまで止めません。終わる時というのは自分で 決めるものだと思いますが、今の私は、まだそれは決めていません。 決めていないということで私自身が苦しむ事が無いので、それはまだ決め ないで居るのです。私はまだまだこれからなのです。
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