By さくじゅん@ジャミン・ザ・キッチン
2005年02月10日(木) |
天保山(多分)行き納め。 |
あまり美しい写真が撮れなかったのですが、大阪港です。 向こうのほうの左に見えるドーム型のが、恐らくなにわの海の時空館。結局一度も行かずだったけど。
天保山(てんぽーざん)。 「山」とは言っても、別に私の趣味が登山というわけではなく、 大阪に住んだことのある方なら誰でも知っている、海に面した観光スポットなのです。 海遊館とかなにわ食いしんぼ横丁があります。
※でも一応「山」だそうな。標高4.5mの(コチラ)。地図に載っている日本一低い人工の山らしい。
私は、今年の3月末まで1年間、サントリーミュージアム天保山の会員なので、 よくここに行ってました。例えばこの日。
会員費の元を取るためにこの1年間催された展覧会は全て1回ずつ観に行ったので、 結局、おととしの夏の「ディック・ブルーナ展」から8展連続で、通ったことになります(笑)
今日は、「ロートレック賛歌‐ポスター芸術の魅力」というのを観に行きました。
サントリーミュージアムの展覧会はここ3回くらい、 1900年前後の、万国博覧会が開催されて最も華やかだった時代のパリを舞台にしていたので、 連続で通いつめた私としましては、その頃作られたいろいろな作品をまとめて見ることができて、 アールヌーヴォーとかアールデコとか、言葉だけでぼんやり知っていた形式が、ようやく視覚と結びつけられてよかったです。この時代の雰囲気がよく分かりました。 ますますフランス(パリ)に行きたいなと思うようになりましたよ。
そして、今回の展覧会の主役であるロートレックという人物は、ちょうど、 私がこの春大学卒業できたら就くであろう職業の大先輩にあたる人なので、 心して観ました。 当時のヨーロッパのポスターは、もともとは画家が手がけていたこともあってか(ロートレックも画家)、 今のポスターと比べたら、絵で人を惹き付けている、絵の中に文字が組み込まれている、という感じがします。 しかしいくら絵画っぽいとは言っても、 人に伝えなければならないことを、その構図と色づかいによって、的確に人の心に焼き付ける役割を果たしているので、 そこがちゃんとポスターになってるんやなあー。 伝えたいことだけをしっかり伝える潔さと、人の動向や心を細かく汲み取る観察眼とを、私も見習わなければ。 「デザインは絵ではなく言葉」 ですからね。って、会社の会長がおっしゃってました。
大観覧車。結局一度も乗らずだったけど。
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