煙草の有用性

 最近、めっきり嫌煙ブームのようで、喫煙者には肌身が狭いです。
 ちょっと、煙草の有用性でも書いてみよう。

 まず、本当の意味での休憩が取れます。
 例えば、何が作業(勉強とか、仕事とかなんでも良いですが)をしてて、行き詰まったとします。
 その時に、煙草を吸って気分転換を図るというのは、とても有効です。
 煙草を吸わない人を観察すると、この気分転換がどうも得意じゃないように見受けられます。
 たぶん、その為の手段がないからではないかな、と想像します。
 煙草を吸っている時間は、本当に純粋に考えるくらいしかしてません。
 吸わないときの休憩は、とても手持ちぶさたになる。
 その辺の本を読んだり、やりかけの仕事に戻ったりしちゃう。
 これは、休憩にはなってないです。

 基本的に、人間という生物は、連続して何かをするようには出来てません。
 よっぽど、体力と気力と持久力が備わっている人は別でしょうけどね。
 集中力も途切れるし、息も切れてくる。
 そもそも、起き続けることが出来ないことからも自明の理でしょう。
 どこかのタイミングで、一度その場を離れることが必要なのです。
 そういう意味で、本当の休憩が取れると思うのです。

 また、煙草には中毒性があります。
 これは、サイクルを作るのにとても有用です。
 僕の場合、大体一時間に一本ペースで吸います。
 なので、自ずと作業のスケジューリングが決まります。
 ここまでやって休憩、という感覚が自然と出来るのです。

 ま、いくら書いても、嫌煙者の方には馬耳東風なんでしょうけどね。
 もちろん、どこでも吸える環境を作れ、と言ってるわけではないです。
 嫌いなものは仕方ないんだから、分煙するのは当然ですしね。
 こっちは意図しなくても、煙は流れていくんだから。
 ただ、どこもかしこも禁煙にしちゃうのはちょっと勘弁。
 これって、明らかな差別だと思うんですが。

 「あなたの健康を損なうおそれがあります」
 ってね、煙草の害を本当に分かってない人には言わなきゃいけないことかもしれないけど、ほとんどの喫煙者は、分かった上で吸ってると思うんですよ。
 それだけの価値があるってこと。
 僕も、喫煙者の、真っ黒になった肺の写真とか見てますし。
 でもね、これって、他人から言われる筋合いないし、ましてや強要されるものでは絶対にない。
 恋人とか友人、家族ならまだしもね。
 勝手に、世間様で「喫煙は悪」って決めつけないで欲しいんです。
 そんなこと言い出したら、悪いことなんて山ほど出てきます。

 もう少しね、寛大さをください。
 別に、嫌煙者の家に行って、煙草を吸ったりするわけじゃないんですから。
 公共の場での強者は、最近では明らかに嫌煙者の人たちです。
 そりゃ、煙草の性質を考えれば、いろいろ言いたくなる気持ちはよーく分かる。
 だからといって、煙草そのものを無くす権利はない。
 煙草には、明らかに有用性があります。
 喫煙者のマナーをルール化し、同時にその権利もきちんと確立するのが対等ってものでしょ?
2005年08月08日(月)

日々 / いけだ