昨日、仕事で帰宅が遅くなり、更には夫が飲み会。
３人分の夕飯だったら（赤札）弁当でも買ってこようかなぁ〜と出掛けたスーパー。
ふと携帯を見るとメッセージが入っていた。
運転中に着信があったらしい。

母からだった。


「お父さんが死んじゃったみたいなの。早く来て・・・」


ちょっと待って。どういう意味？？・・・みたいって・・・？？
買ったものをレジ袋に詰めながら、色々考える。
こう言う時は思考が働かないよね。
どうも良く事態が飲み込めず、こんな状態で車の運転はまずいって
思って、駐車場を出て少しした所で路肩に止まった。

そしたら直ぐに妹の夫から電話。
「おねーちゃん、今何処にいるの？ねーちゃん捕まらなくてウチのも焦ってるよ」
義弟も事情は良くわからないけど、大変な事になっているらしい・・・と。
自分でも心臓はバクバクしているけれど、妙に冷静な自分がいるのがわかる。
でも、思考能力は超マイナス。
こう言うのを本当に「緊張してる」って言うんだろうか？

義弟には出先だからもう少ししたら実家に向う旨伝えて家に戻る。
自宅にも母や妹や義弟から何度も電話が入ったらしく
末っ子が「何があったの？」とただならぬ気配を感じている模様。

部屋で転寝していたヒロを起して事情を説明。
二人で留守番をしっかりしてね・・・と頼んで家を出た。
実家まで徒歩５分。

実家に着くと丁度救急車がサイレンを鳴らさずに家の前を出るところだった。
あぁ・・・父は乗っていないんだな。と直ぐにわかった。
既に警察の検死作業が行われていて、母と弟と妹が聴取を受けていた。

２月頃から急に仕事が忙しく、土日も事務所に詰める事が多かった父。
それでも、趣味のゴルフや遊びは減らす事が無く
きっと疲労がピークに達していたんだね。

母もそれは承知していて、朝、いつまでも起きて来ない父を
「疲れているんだな」と一度だけ様子を見て、そのまま夕方まで
声を掛けずに、自分は用事で出かけていたそうだ。
そしてあまりに起きて来ないので、また夕食だからと呼びに行って
ずっと同じ姿勢で居るので異変に気が付いたそうなのだ。

何の前触れも無く、突然の事だったので
誰も悲しんでいる時間もないゆとりも無いって言う感じ。
次から次へとやらなくてはならない事、考えなくてはならない事に
追われてしまう。検死医が帰ってから、直ぐに葬祭場に連絡。
一通りの事が終わったのは今日の明け方３時。

それから風呂に入って布団に潜り込んだもののウトウトする
ばかりで寝られなかった。
昨晩の内に主だった身内や父の会社関係、友人には連絡済み。

今日は終始、電話連絡と葬儀の打ち合わせ。
明日通夜。明後日告別式と日程を決める。

夫は月曜に会社を休む段取りの為出社。
ヒロとタケは妹の子供達の子守。
さて、ユータは。。。どうしよう。
明日、試合でこちらに来る事にはなっている。
１日早く呼ぶか？
でも折角「今回はベンチ入り出来た！」と喜んでいたと言うのに・・・
何の憂いも無く試合に臨ませてあげたい。（出られるかわからないけれど）

悩んでいた所「１年生の仕事が終わったから今夜帰る」と連絡が入った。
夜遅くに帰り着いたユータを駅で拾い、そのまま実家に。

「帰って来るなら制服持って来い、なんて急に言うから何かと思ったよ！」
と、祖父の死よりもそちらの方に驚いていた様子のユータ。
「まるで眠っているようだから、実感がわかない」そうだ。

ホントだね。それは私も同じだよ・・・。