ここの所、高校の未履修問題やら、いじめ自殺問題やら。
我が子と同世代の子どもをとりまく嫌なニュースばかりが目に付く気がする。
生協で荷分けをしながら、お友達とそんな話をしていたら・・・。

「でもさ。勉強が出来無くったって、いじめられたって・・・
生きてるって事が素晴らしい事だし、親も最終的にはそれ以上は望まないよね」

って急に言うから面食らった。
なんせこのお友達。私の友達の中では５本の指に入るほどに昔から
教育熱心でさ。
同じ様に子どもが３人居ると言うのに３人とも手を抜かず育ててます！
って、様子がありありと。

彼女の言葉には随分励まされ助けられ、影響を受けてきたんだけど。
でもどちらかと言うと彼女は「お勉強」重視派で、お子さん達も
それを裏切らずに育って来てるって、羨ましい感じだったの。

「実はさ・・・ウチの子、高校辞めちゃったのよ・・・」

え？えぇぇ？？

彼女の一番下のお嬢さん。ユータと同じ学年で、幼稚園からのお付き合い。
そこそこお勉強が出来る子で、某私立に特待生で入学したんだけど。。。
とても明るい元気なお嬢さんなのに。
なんで？？

「・・・なんでかなんて、本人だって親だってわからないって感じよ。
兎に角色々な事が複合的に重なり合って、あの子の中で『学校が嫌』って
気持ちが芽生えちゃったんだよね・・・先生も友達も随分引き止めて
くれたんだけど、沢山沢山話し合いをしたんだけどさ・・・」

今はバイトをしながらやりたい事をやりつつ、通信制の高校の卒業を目指して
いるらしい。

「きっと今のあの子に逢ったらお囃子さん、解らないと思うわよ。
パーマ掛けて、化粧濃くて、ハデハデな服を着て。。。でも今が充実
しているみたいだから親としては何とも言えないのよねぇ〜」

きっと、そういう風に言えるまでに親として凄い葛藤があったんだろうなぁ。
そう思うと胸が痛くなったけど。。。
とてもしっかりしている子だから大丈夫だよ。自分の道をちゃんと
歩いているんだよ。

そうとしか言えなかった。でも本当にそう思うだもの。アナタの娘だし。

「私もきっと良く知った他所の子にはそういう風に言うのかもしれないけど
自分の子の事になると・・・中々これが冷静じゃ居られないのよ。親も試練の時よ。」
って笑われた。
そうだね・・・そうかも・・・。

一緒に生協やってる別の友達の娘さんも、実はこの春から
この辺りでは一番の進学校に進学したんだけど、心の平穏が保てずに
心療内科に通い出したそうなんだ。

この子はもともと嫌な事があると頭が痛くなったり、お腹が痛くなったり
デリケートな子だったんだけど・・・
中学校の時は少しの努力で学年でトップクラスに入れたのに
今度の学校では全然ダメ・・・と、理想と現実のギャップに、少しばかり
疲れてしまったんだそう。

真面目でヤル気がある子がつまずくと、それを乗り越えるのが大変なんだって。
「勉強よりも、まず学校に行くって事。簡単な様でこんなに難しいとはね。
子どもが高校生になって初めて知ったわ・・・」

教育関係の職場にいるその友達も頭抱えていたよ。ただね。

「でも、毎日自殺だなんだ。。。ってニュースを観てると
あ〜生きていてくれるだけでも有難い事だなぁ〜って。。。長い人生の中の
ホンノ数年思い通りに生きられ無くったって、そんなの何でもない事だよねぇ
って思える様になったんだ」って。


子どもも色々大変な事が多い世の中だけど、親もまた乗り越えなくちゃ
行けない事が沢山あるんだね・・・

今日のお弁当

野菜の牛肉巻き、卵焼き、さつま芋のレモン煮
レンコンの挟み揚げ（冷食）