2週間ぶりの待ち合わせは家の近く。 裸眼だとほとんど見えない私は、彼のとなりを通り過ぎるところだった。 自然に笑えて緊張がほぐれた。
道に迷いながらお店を探す。祝日休業。 次回のお楽しみにすることにした。 私はもう当たり前に次回を思っていた。
店を出たところで携帯がなった。 もうすぐ帰るねと淡々と言った。 かなり酔っていた。
家に帰ってからも、電話をする気にはなれなかった。 猛烈な眠気に襲われて、食事も薬もとばして眠り続けた。 電話で目が覚めた。 そんなに優しい声で質問をしないで。 今月会うはずだった約束は白紙に戻した。 12月でもいいよ、と言ってくれた。
どうしたいかも、誰が好きかもわかろうとしない私は 結局一人で嵌まっていく。
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