It offers a cup of wine at common days!
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 はじめての入院1〜入院初日

朝10時に南館1Fに集合。
今日入院する人は皆同じ時刻に集合だったらしく、似たような小ぶりなサイズのキャリーバッグを持った人たちが家族同伴で、何人もウロウロしていた。
その人たちと混じって、カウンターでサインしておいた書類を提出し、保証金三万円取られた後、いよいよ病室へGo!
…となるところが、まだ空いてないとのことで、3階で採血、血圧と体温検査の他、縦輪切りと横輪切りの2種類のCTを取り、後は5階にある文庫コーナーで漫画読みとなった。

ようやく昼前ギリギリに6階の病室へ案内され、とり急ぎ荷物を収納し、ご飯へ。
今日のメニューは、豆腐ともやしのソテー、野菜サラダ、ご飯、お吸い物。
ビジュアルは全然イケてないが、味は薄いもののなかなかヨシ。誰だ、病院食不味いとか言ったの!完食しちゃったよ!
この病院の食事のシステムは、入院初日は昼・夜固定だが、手術日を除く翌日以降は、朝はバイキング、昼・夜は主菜・小鉢それぞれ2種類から選択する仕組み。

外来がいなくなった16時頃に、鼻の通気力の確認と嗅覚検査に呼ばれた。
どんな匂いか、具体的に表現してみてとのこと。
「汗ばんだシャツが雑巾化した匂い」
「森林浴を謳ったやっすい入浴剤の匂い」
「意識高い系と思ってる女がつけちゃうクドい香水の匂い」
「あれ?これは匂いしないぞ?」
「最近多い香り付き柔軟剤のフローラル系の匂い」
看護士が笑っていた。つかみはOKだったらしい。(何

次に外出届けを出し(4泊5日の場合、入院初日しか外出できないのだ)、裏手のファミマでドリンクを何本も買い込み、部屋に戻って、ようやくゆっくりとなる。ちなみに、院内の自販機は旅館価格で、「いろはす」と「綾鷹」くらいしかない。
これを24時間100円の冷蔵庫に突っ込んだ後は、のんびり麻酔医と担当医の面談を待つだけだ。

改めて、病棟階を見渡す。
エレベーター手前から、経過観察室(3人収容可)、6人部屋、4人部屋、ドン付きが差額1泊15000円のトイレユニットバスつき個室、4人部屋の向かいが2人部屋となっていて、6階は女性、7階は男性だ。但し、個室は誰でも利用可能らしく、今回も年配の男性が入っていた。
6人部屋は、流石の狭さだが、ベッドの足側に大きめな薄型テレビがついているのには感心した。荷物置スペースは厳しいものがあるのを除けば、この部屋もありかもしれない。さっき一階にいた人たちは、キャリーバッグをどこに置いたの?
4人部屋は、隠し鏡のついた化粧台の下に、物入れにもなるボックス型と普通の形のものの計3脚分の椅子があり、コンセントはベッド後ろと窓の下と化粧台合わせて7口と、文句のつけようのない快適なパーソナルスペースとなっている。特に3番と4番ベッドは、通路側ではない分、更にゆとりがあるので、予約の際は6033か6034がオススメ。
2人部屋は、更に大きめのロッカーがあり、スペースも更に広くなるが、結局はカーテン仕切りだし、コスパから考えると4人部屋がベストな気がした。

17時頃にベッド脇に麻酔医が来て、朗らか早口に、明日の麻酔の掛け方などを説明。
点滴針の導入は麻酔シールで痛くないそう。また、全身麻酔は、その設置した点滴に混ぜられるとのこと。酒に強くない人なら1分で落ちるそうだ。
などと、話を聞いて、気づいたら夕食の時間に。

夕飯のメニューは、金目鯛の煮付け、ワカメとイカの酢の物、ご飯、味噌汁、お新香。またまた薄味で満足したのだが、胃腸からはノーの回答。食後間もなく腹痛にみまわれ、ワカメが未消化のまま排出されてしまったのだった。

ベッドに戻ろうと6階に上がった途端、どこに行ってたとばかりに看護士が飛んできて、主治医の診察があると急かしたので、慌てて5階に行ったら、医者にまだだと入室を拒否られた。どうも、ここの病院は、看護士同士の連携が悪い。そもそも、担当医がまだ診れない状態なので、先に食事に行ってこいと言ってきたのは、そっちだぞ?
持参した胃関係の薬の服用も人によって話が違うし、前日の看護士がまとめて持ってきた薬を翌日の看護士がまた別に持ってきたり、退院日や点滴終了時期を間違っていたりと、かなり危なっかしい感じなので、自己防衛するしかないと思った。
結局は19時半近くに、今回の病名や術式の説明があった。その後、別の患者さんも呼ばれて入室していたので、先生は朝から20時くらいまでみっちり毎日働いているんだなとわかり、心打たれた。

診察が終わって、しばらくすると、この入院で最初で最後の入浴の時間となった。
風呂は、夜間は手術前日の人用で、他の人は夕食前までに済まさなければならず、持ち分は1人30分しかないが、広めの風呂場を独占できるのがいい。24H循環風呂なので、自分で湯を張らずに、すぐに適温の湯船に浸かれるところもいい。我が家にも導入したいくらいだ。ただ、湯船は足を延ばせる程の広さはない。
備品としてはドライヤーの他、体重計、扇風機、シャンプーハットまで置いてあった。面白いことに、30分を知るのに必要な時計は、循環風呂の小窓に表示されるデジタル時計しか見当たらなかった。
明日手術の私は、優雅に一番最後(20:30〜21:00)に入浴。時間内に済ませたが、待たれていないというのは気が楽だった。

風呂から上がって、洗面所でドライヤーを使用し、気づいたら消灯時間の22時。
明日に備えて早く寝るか!などと思う間もなく、隣りと向かいダブルの鼾大合奏が始まってしまう。その上、更に2時半過ぎと4時半前に 重度の難聴で入院治療中のお隣りさんが荷物を激しく音を立てて出入れしてくれ(自分の動作音の異常さに気づいていないのだろう)、完全な寝不足に。翌日の血圧はだいぶ高くなってしまったのだった。

2015年10月08日(木)
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